機動戦士ガンダム 翼を広げて   作:キラトマト

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#17 少年たち

「なんだ!?」

 

 一方その頃、黒いガンダムMk-2に乗り戦闘をしていたグリーンノアの少年カミーユ・ビダンはヘリオポリスの外壁に空いた穴に入ってしまい、地表に激突する。

 

「ぐあああああぁああ!!!」

 

「え!?」

 

「何だと!?」

 

 そしてそれはクルーゼ、キラ双方の意識を逸らす。それを好機と見たムウは本体部のリニアガンをシグーに向けて放つが、まんまと躱されてしまう。

 

「ほぅ……先程のビーム砲、これほどの火力をモビルスーツに持たすとはな……」

 

 1度撤退したクルーゼ。そしてストライクの付近に着陸したアークエンジェルとメビウス・ゼロ、乗員が降りてくる。

 

「こちら地球連合軍第7機動艦隊大尉ムウ・ラ・フラガ。着艦許可を貰いたいんだが、艦長は?」

 

「主だった士官は皆先程の爆発に巻き込まれて……。今ここではラミアス大尉が一番の上官になります」

 

「へぇ〜、じゃあ許可、貰える?」

 

「え、えぇ……許可します」

 

「んで……あのストライクのパイロットは?」

 

 コクピットから降りてきたのは若干16歳の少年。その場にいた士官全員が驚く。

 

「襲撃を受けた際、何故か工場区にいたところを保護し、そして彼がジンを撃退しました」

 

「ジンを……!?」

 

 その場にいた者たちがまた驚く。

 

「そういえばこいつらの正規パイロットはどこだ?」

 

「襲撃の際艦長挨拶をしていたので……」

 

「……そうか」

 

 そう言うとムウはツカツカとキラの方に歩いていき、

 

「な、何ですか?」

 

「君、コーディネイターだろ?」

 

 瞬間、辺りが静寂に包まれる。

 

「……はい」

 

 キラの返答で、下士官が銃を構え始める。

 

「なんだよ! キラは敵じゃねぇよ!」

 

 トールがキラの前に立って抗議する。

 

「銃を下ろしなさい。……ここは中立国だもの、戦争が嫌で住んでいるコーディネイターがいたっておかしくないわ」

 

「……じゃあなんでそんなとこに兵器移したんだよ」

 

 グリュックの呟き、ちょうどその時、マークIIのコクピットから少年が降りてくるのであった。

 

「なんですか? あなた達は」

 

「え……」

 

 カミーユの方に銃を向ける者もいたが、エゥーゴの軍服を見て銃を下ろした。異常事態にコーディネイター騒動もどこかへ行ってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ###

 

「ジェリド機、発進よろし」

 

 ティターンズへと出向になったナナバは連合のアガムメノン級『トヨタマヒメ』のオペレーターとなり、デラーズ・フリートを追っていた。

 

「2号機は俺が取り戻す。ジェリド・メサ、GP01、出るぞ!」

 

 ティターンズの軍人ジェリド・メサはガンダム試作1号機の宇宙戦仕様『フルバーニアン』を駆り、ジオン残党の将校デラーズ率いるデラーズ・フリートに立ち向かったのだった。

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