「ライラ! 援護は任せたぞ!」
「言うようになったねぇジェリド!!」
ガルバルディβを駆るライラ・ミラ・ライラは連合が地球連邦だった時期に学徒兵であるジェリド・メサの教官をしていたのだ。
「やってやるさ、着艦式壊滅をみすみす許した汚名、挽回してやる!」
「もう核は使えないようだけど、奴らは必ず次の作戦を実行する。その前に撃破する!」
デラーズ・フリートのアナベル・ガトーは強奪したGP02『サイサリス』を改修したMLRS仕様に乗り、連邦と対峙した。
「へっ、ミサイル仕様に換装してきたか!」
ガトーは機体背部に取り付けられた多連装ミサイルを一斉発射、フルバーニアンの僚機のジム・コマンド小隊を壊滅に追い込む。
「モンシア!! チィッ!」
『怒りで我を忘れるんじゃないよ!』
しかし、学徒兵時代にライラから何度も聞かされたその教えを思い出し、背部、胸部前面のバーニアを噴射させ、動きを止める。
「あの新型のパイロット……急に動きが……何ぃ!?」
バーニアを全て2号機に向け、急速接近するジェリド。咄嗟の判断でそのビームサーベルをビームサーベルで受け止めるガトーだったが、ライラの援護射撃により右腕を失ってしまう。しかしガトーにはまだ奥の手があった。
「何!? 核はもう使えなくなったんじゃねぇのかよ!!」
「ビームバズーカだよ! その場から離れて!!」
アトミックバズと同じ位置に装備しているビームバズーカは核よりは格段に威力は落ちるものの戦艦を落とすのには十分な威力であった。
「南無三!!」
「あれは俺の船……!! クソ!!」
一時は自分が盾になることも考えたジェリド、しかしあることを思い出した。
「そうだ……!」
推進力は後の時代に作られるモビルスーツに勝るとも劣らない程あったフルバーニアンにとって、ビームに追いつくなど容易いことであった。
「何をやっているんだい!!」
ビームバズが直撃する瞬間、フルバーニアンのコア・ファイターIIを分離させる。
「エリートの底力、見せてやる!!」
残った下半身にビームは当たり、その爆発から間一髪で逃れたジェリド。ガルバルディのコクピット内でライラはほっと胸を撫で下ろす。彼女の機体は一旦、サイサリスのコクピット内を確認する。
「いない……どこだ?」
しかし人という小さな物体をこの広い宙域から探し出すことは不可能に近かった。
「奴らの母艦を発見出来ればいいのだが……」
ライラのつぶやきに、ジェリドは返す。
「あぁ、奴らはいつも突然現れて突然消える、これでは対処のしようがない……」
「あぁ、まずは帰還しよう、奴らの戦力は削ったのだからな」
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「カミーユ君!」
「あの機体は……クワトロ大尉!」
趣味の悪い金色のモビルスーツがまたもやヘリオポリスの穴から入ってきていた。
「エゥーゴ所属、クワトロ・バジーナ大尉であります。こちらの新型艦もエゥーゴ所属のもので?」
「え、えぇ……」
「知ってるぜ? エゥーゴの創設に携わったって人だろ?」
突然の来訪に戸惑いを隠せないアークエンジェルのクルー達。しかしムウは彼のことを少しながらではあるが知っていたようだ。
(この声……どっかで聞いたことあるような……)
そんなグリュックの考えや、クワトロの挨拶を待つ暇もなく、ザフトがやってきた。
「あのジン……要塞攻略用の物か!?」
「知っているんですかクワトロ大尉」
「あぁ、それよりも早くアーガマと合流しなくては、こちらの艦にモビルスーツは?」
「あ、あります……彼がパイロットです」
「ほぅ……これまた実に若い」
「ぼ、僕はただ……」
クワトロはどのような経緯で彼がストライクに乗ることになったのかも薄々感じとってはいた。
「今はそんなことを言っている場合では無い。少年、名前は?」
「キラ・ヤマトです」
「ならキラ君、君は君の思うようにやれ、そうすれば自ずと機体も動いてくる」
少し的外れとも言えるその言葉だったが、キラの心には少し響いたようだ。キラ、カミーユ、クワトロの3人は機体に乗り、ザフトのジン2機と鹵獲されたばかりのイージスに相対した。
オリ主……いる?