「……シャア? まさかクワトロ大尉が……あのシャア・アズナブル?」
以前からアングラ系の雑誌でそういった陰謀論などを嗜んできたカミーユが真っ先に食いついた。
「な、何を言ってるんだね君は」
「俺は戦場で、あなたの声を聞いた! 確かにあなたはシャアだ!」
弾糾とも取れる言い方で、グリュックはクワトロに問う。ちょうどその時、ストライクからの返答が入る。
「何ぃ!? 避難船を拾ってきた!?」
ナタルが大きな声で困惑する。
「……いいわ、許可します」
しかし彼女は艦長であるマリューの許可があった為、認めざるを得なかった。
「フレイ……?」
(フレイ・アルスター……)
それに乗っていたのは、連合の偉方ジョージ・アルスターの娘フレイであった。
「あなたサイの友達の! この艦なんなの?」
「えっ?」
「サイは? 一緒じゃないの? これザフトの艦なんでしょ!?」
そう矢継ぎ早に問いかけるフレイに、キラがしどろもどろになっているとサイたち同級生がやってきた。
「フレイ!?」
「サイ!! ミリアリアも!」
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「あの人が? 私たちを助けてくれた!」
友人たちが戻った直後、キラは自分と同年代と思われる少女に飛びつかれる。
「うわっ!?」
「あなたが助けてくれたんでしょ? 見てたよ? 私エレノア・エンストン!! よろしくね!!」
彼女は趣味の折り紙で花の頭飾りを折り、キラに渡した。
「あの……僕達、初対面だよね?」
「え? そうだけど?」
「こらエレノア、すみませんねうちの娘がご迷惑を……」
(あれ……? なんでだろ? 親かな……顔似てないけど)
「またねキラ!!」
「え……あ……うん」
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「避難民の収容、完了しました」
「そう、ありがとう」
「全く……!! 許可もなく勝手なことを……!!」
「つってもマリューさんが今はこの艦の艦長ですからね」
少し苛立った様子のナタルを諌めるノイマン。
「しかし今まだ近くにはザフトの艦が! ここにいる方が危険でしょう!!」
「……わかってるわ。ザフト艦の位置、掴める?」
調べたところ、付近のデブリやヘリオポリスの残骸が多く、位置が掴めないようだ。かと言ってここから離脱しようとエンジンを吹かせば見つかり袋叩きにされる。
「あの金色と黒色のモビルスーツも調整が必要っぽいしな」
「となると……やっぱアレ、使うしかねぇか」
「え?」
それだけ言ってグリュックはMSデッキに急いだ。
「こっそりティターンズから盗んできたこいつ、そろそろ整備は済んでいるかな……っと」
そこにあったのはティターンズ特有の紺青の装甲に包まれた『バーザム』であった。彼はコクピットへと飛び乗る。
「っと、ナイスタイミングだグリュック、ちょうど整備、終わったところだぜ」
そう言うとジャンは艦艇へと戻った。グリュックは艦艇、オペレーター室に通信をかける。
「ティターンズから盗んできたモビルスーツが1機、こちらにあります」
その時丁度、発破をかけられてやってきたキラもストライクに乗り込もうとしていた。
「キラ君……その……大丈夫なのか?」
「はい、もう、大丈夫です。だから、キラ・ヤマト! ガンダム行きます!!」
修理が済んだメビウス・ゼロにもムウが乗り込み、発進する。
「はっ、結局俺が最後かよっと、グリュック・シュバイン! バーザム出ます!!」
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しかしそれより前、フレイは知ってしまった。自分を助けたキラがコーディネーターだということを。
「あの子……コーディネーターなの?」
このオリキャラと原作の折り紙の女の子は違うキャラです。