途中、何度か襲撃はあったもののガンダムの援護もあり無事に連邦の超巨大司令部『ルナツー』へと辿り着いたホワイトベース。
「ワッケイン司令、これは流石に……不当な拘束ではありませんか?」
ガンダムに乗っていたアムロ・レイ少年は民間人なのに連邦の兵器に乗っていたせいで独房に入れられてしまったのだ。
「これは規則に準じた行動だ」
グリュックの抗議に取り合う隙も与えない司令。
「確かにそうかもしれませんが、俺たちはあの子に助けられてるんですよ! それをあんな扱いなんて……」
「君の言い分もよくわかる。しかしだな……」
グリュックは少しため息をつき、避難民のいる部屋に向かった。
「すまないみんな……まだこっから降ろせなくってよ」
「別にいいってことよ。……それよりも、まだまだジオンの追撃は続くんじゃねぇのか?」
「……ここみたいな重武装の基地に攻め込んでくるとは思えないけど……もしかしたらの可能性もあるし、その時はジャン、お前に任せた」
「は!? また俺かよ!」
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案の定、ジオンの特殊工作員によって仕掛けられた爆弾が作動し、ルナツーの警備が緩まってしまった。
「クッソ……!!」
グリュックはアムロ達が入っている独房へと急いだ。
「鍵は……よし、さっきの爆発で壊れたんだな」
彼は扉を開ける。
「ブライトさん! アムロ! ……よし、皆無事だな」
アムロ達はグリュックの後を追って、ホワイトベースの出港、またガンダムの封印を解く作業に取り掛かった。
「マゼラン迎撃態勢に入る!」
ワッケイン司令の乗るマゼランが出航しようとするも、港に取り付けられた爆弾によって却って道を塞いでしまう結果となってしまった。それに加え、シャア率いる3個小隊まで襲来してしまう。
「グズグズしてる場合じゃないでしょ司令! このままルナツーと心中はごめんですよ! グリュック・シュバイン、コア・ファイター出ます!」
「リュウ・ホセイ、出るぞ!」
ガンダムの封印が解けるまでの間、2機のコア・ファイターで迎撃に出ることなった。
「赤い彗星のシャアか……その腕並み、拝見させてもらう!」
グリュックはコクピットの中でそう呟き、機銃を放つ。
「ちっ……速さが3倍ってのは本当かよ……」
「グリュック後ろだ!」
リュウの通信に素早く対応し、緑のザクのヒートホークを躱す。
「多勢に無勢ってのはこのことだな!」
「アムロ、行きます!」
すると、カタパルトデッキからガンダムが発進する。
「今度はバズーカ装備か……」
シャアのザクに向けて2発ハイパーバズーカを放つが、そのどちらもが避けられてしまう。そしてヒートホークを抜き、ガンダムへと迫る。バズーカはヒートホークによって砲身を焼き切られてしまい使い物にならなくなってしまう。
「クソッ、こんな雑魚に足取られるなんてなぁ!」
ガンダムの背後を取ったザクだったが、逆手に持ったビームサーベルによってコクピットを貫かれる。そしてザクの背後を取ったグリュックのコア・ファイター。
「射線上から退くんだ!」
そう通信で聞こえてきた直後に、ルナツーのカタパルトから大きな爆風が放たれる。
「何ぃ!?」
コア・ファイターは急速旋回に、その場から離れる。すぐに爆風はザクを包み込み、跡形もなく消し去ってしまった。
「ひぇぇえええ」
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そうして無事にルナツーを脱出できたホワイトベース。ワッケイン司令はサラミスに乗り換え、ホワイトベースをブライトに託した。そして重傷によって命を落としたパオロ艦長は、宇宙葬となり、暗く冷たい宇宙をさまようのであった。