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安芸の国北部、石州街道を見下ろす丘に喪服の女が佇んでいた。
普段は武将然とした姿をしているが、この日は女性としての姿をしているどころか、眉を剃り歯を黒く塗るなど公家めいた格好をしている。そんな女が街道を悠然と見下ろす姿はどこかチグハグであったという。
「元春か。何の用だ?」
「姉貴! 兵が足らん! 兵糧も金もだ!」
「尼子を叩き潰すには幾らあっても足りん! もっと送ってくれ!」
「その準備をしている。暫し待て。今送っても途中で食い潰されるだけだ。少なくとも国人たちはまるで足りぬ。いや最初から無かったのだと、そう主張するだろうな」
毛利備中守隆元は弟である吉川元春の訪問を受けた。
だが隆元はにべもなく断った。毛利家の評定で依頼されたのならばともかく、分家の当主からの直談判で首を縦に振るわけにはいかないからだ。少なくとも彼女に従う文官の派閥は半分未満、残り半分が隠居した父である元就や他の者の息が掛かっている以上はここで頷くわけはいかない。
なお、この時代の物資輸送は管理手数料込みなので中抜きするのが当然。
前線に届くまで半分も残って居れば奇跡だが、それでも中国の官僚よりはマシだというのだから笑えない状態であった。
「だから直に姉貴へ頼んでるんじゃないか!」
「戦いは数だよ姉貴! 戦う気のない連中でもどうにかして駆り出さにゃならん!」
「そのためには大義名分と整った街道により、一息に済ませる方が確実だ。暫し待て」
「それじゃ遅いって言ってるんだ! 石見からは叩き出せるかもしれん。だが尼子を潰すには今を置いてほかはない!」
元春とて筋道は判って居る。ここで話を通しても何処かで止まるのだ。
ゆえに大義名分を整え、少なくともいつまでに実行し、確実に量を届けるためには……と権威と武力を持って国人たちを追い立てねばならないなんてことは、百も承知なのだ。何しろ毛利家は豪族から国人レベルに転落したことがあり、大名格まで成り上がって来たのは、ついこの間なのだから相当に舐められている。
「尼子を叩くのは良い、弱らせるのも良い。だがそれ以上は駄目だ」
「姉貴! いったいどうしちまったってんだよ! あれほど憎んでたじゃないか!」
「敵は潰せる時に潰す! そうだろ!?」
「……くそっ。ラチが開かん。父上に言ってもらう!」
隆元が一睨みすると大の男である元春が首をすくめた。
史実では誠実で数字や文化に強いだけの文弱ゆえに、優秀な弟たちに言う事を利かせることができなかった隆元であるが……。この世界では女性なのでそれらはプラスに働いていていた、女である姉に出来て男である自分に出来ない筈がないと国政を握ろうとして……毛利家の生産力を一人で二倍も三倍も引き揚げていると知って、野心面では完全に心が折れていたのである。
こう言っては何だが常に格上との戦争を繰り返しているのに、特産品も無しに地味に生産率を上げ無駄をなくし、それだけで純粋な現金収益が二割以上増えたのは地味にチート染みている(史実)。銭を汚い物として扱う覚悟が無かったのに、真似をしろと言われたらこうもなろう。
「兄上も意外と甘いようで。今の父上に評定以外で何を言っても無駄なのを知ってるでしょうに」
「隆景。お前まで一体何をしに此処に来たのだ?」
「元春兄ほどではありませんが、疑義が生じまして」
「どうして父上も兄上も、尼子を不要に残そうとするのです? まるで月山富田城での敗戦で、羹に懲りて膾を吹くような有様ではありませぬか」
次にやって来たのは妹の小早川隆景である。
主であり大姉とも慕う大内義隆に躾けられ、寵愛と共に隆の一文字を受けた、二重の意味での妹分である。彼女もまた喪服……かと思ったら、尼のような格好をして紫色の頭巾すら被って居た。この当時の女同士の愛は性格的や距離と旦那の問題で途中で醒めることもあるのだが、隆景は情愛ある手紙のやり取りが楽しい盛りで死別した影響もあるのだろう。
余計に思いを募らせたというか、このままでは男嫌いになって世継ぎが産めぬのではないかと心配する姉であったが、今はその件は置いておこう。エルダーだとか姉妹制度とか、そういうのは今は関係ない。
「このまま行けば間もなく戦国の世が、乱世が終わる」
「何時まで続くか判らぬが、太平の世となるやもしれぬ」
「ゆえにその時までに、出来るだけ『上』へ食い込んでおかねばならぬのだ」
「確かにそのような気配も見えてきましたが……。それゆえに元春兄も焦っておられるのでは? 戦が終わるのであれば、切り取れるだけ切り取るべきかと。その為にあのような愚物を受け入れたのでありましょうに」
毛利家では野望と理想のバランスを取り、現実を見ることを第一としている。
それゆえに『天下は目指さぬ』として、足元を固めながら堅実に周囲を食らって来た。血縁もありライバルでもあった吉川や小早川などへ養子として送り込んだのも、そういった事情である。暗殺を含めなりふり構わず勢力を拡大する面があると同時に、酷く冷めた目で世界を見通していたのだ。
だが、この先が見えているのであれば隆景には余計に判らなかった。
野心的にも理想的にも現実的にも、今は少しでも毛利家の力を高める時なのだ。その為に利用できるものは何でも利用するべきだと……隆景は自らを覆う紫色の頭巾を撫でて見せる。禁色と呼ばれるその色彩をまとう事を許可できるのは、実に限られた相手であるか、そう言った殿上人から色々な文物を受け取れる立場の者なのだ。
「隆景。お前は優秀だ、謀略に関しては私よりも上だろうな」
「だが国を経営する者としては少し足らぬ」
「……毛利の家を支えるためにもう少し控えよ、と?」
「いや。私も子を産み、いつ死ぬやもしれぬ。元春も前線で戦う以上は同様だ。幸鶴丸よりも先にそなたが当主になる事もあるだろう。その時に備え、自分が国を切り盛りするならばどうするかを悩め」
この時代、才能次第で女性でも子供でも武将に成れる。
加護や魔法の才能次第で幾らでも強く成れるからだ。だが、同時に子供を産んだ女性が死ぬ確率は対して減ってはいなかった。感染症その他の知見がないので、出産・育児の環境がほとんど変わって居ない事も影響している。おしろいに毒がある言うのが魔法の問題で知られて、使われなくなったから乳児の生存が若干上がったレベルでしか無かった。
そして隆元は女性武将としては生命力が強くない。
しかも子供を産んだ年に、大姉と慕う義隆が陶晴賢に殺されている。生き死に関して何が起きても不思議はないと考え、自分のスペアとして我が子どころか自分より優秀な妹を数えるのは仕方は無いのかもしれない。
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二人は少し場所を移し、これまで国人たちが文句を言っていた場所に移動する。
不思議な物でこの辺りの道筋を拡大しようと言っても納得しなかったのに、大街道の整備を義輝が後押ししていると知って、みなが首を縦に頷いたのである。もちろん推進派に金を回し軍役を免除した隆元らの差配もあるのだが。
「将軍家は百万石格の大大名を相伴衆に、五十万石を御供衆に入れようとするだろう」
「そこまでは何も不思議ではありませぬ。とはいえ名誉の問題であるかと思いましたが?」
「これまではな。弾正卿の話は聞いたか?」
「長尾景虎と言う田舎大名が大樹様を篭絡し、今では上杉弾正大弼輝虎と分不相応の名前を名乗ると聞き及びました……。違うのですか?」
足利幕府では側近にも格というモノが存在する。
相伴衆は政務の論議にも参加できる側近中の側近であり、本来は管領やらそれに準じた格式高い数家の大名にしか許されない。御供衆は傍に侍って守り援助すると言うレベルであり、政務には参加できないが格を上げるためのステップと言え無くも無かった。貴族のサロンで言えば常日頃から料理やお相伴をしながら話す相手と、御供をしてお散歩する時に園遊会などでゾロゾロ顔見せる相手との差と言えば判り易いだろうか?
これまでもそう言った雰囲気はあったし、入ったとしても官位を上げるための前のステップとして、名前だけの存在であったのだが……。
「大街道の整備と高速の連絡網で時代を変えつつある」
「陰者に探らせたところ、僅かな間で越後と但馬を走ったそうだ」
「貴人を乗せて走らせる為の準備と言うておったが見せかけであろうな」
「おそらくは各大名から後継ぎや重臣を派遣させて、相伴衆としての論議をさせる気だ。そこまでの『厚遇』をした上で、逆らう者を根こそぎ薙ぎ倒す気であろう。大名からは一万ずつとしても、大大名は三万に及ぼう。合わせれば優に十万に届くであろうな」
移動と伝達の高速化が歴史を変える。少なくとも隆元はその可能性を見た。
それと同時に実行力のある軍勢はどうしても必要に成って来るだろう。だが、大街道の整備は軍勢の移動にも役に立つのだ。国人たちが街道の拡張を嫌った理由の半分は、自治権の問題もあるが攻め取られては困るからである。現在整備している大街道がすべて完成すれば、海道からは今川と織田家が、信濃と甲斐からは武田家が、もちろん北陸からは上杉が畠山や朝倉を伴って軍勢を集結させるだろう。
もちろんその必要が無ければそれまでの話である。
だが、もし戦端が開かれれば間違いなく十万近い軍勢がやって来るのだ。食糧問題も大荷駄が改良されて居るので、必要な場所に必要なだけの物資が届くものと思われた。しかも江戸や若狭では冷凍庫も作られたという。食糧が腐る事はなく、守って居れば兵糧が尽きるなど言う事はあるまい。
「判ったか? もし将軍家が戦を止めよと言った時」
「行儀悪く何時までも領地にこだわって居たらどうなる?」
「運が悪ければ取り潰して、他の大名に領地を分け与える」
「運が良くとも……そうだな。相伴衆や御供衆への加入が見送られたり、格が下げられるのは間違いなかろう」
隆元は史実に置いて、豊臣秀吉や徳川家康らが行った政策を予見した。
というよりも、統治者の見地に立つとその方が効率が良いからだ。自らの声で戦争が無くなれば、全て自分の功績として世に讃えられる。逆に逆らって戦争を継続すれば、それを口実に攻め滅ぼして、自らに味方する連中へ御褒美とするのである。無論、その中には敵対した大名の配下を寝返らせる為の報酬も含まれるであろう。
「しかし上杉がその気でも、三好や今川が協力するとも思えませぬ」
「まして上杉の隣国である武田家は喉元に何時でも刃を突きつけられると聞きますぞ」
「君側の奸を取り除くべく日夜策を練り、大名共や諸将を寝返らせるべく動いている……と?」
「そうは申しておりませなんだが……似たような事は漏らされました。本人は『虎に翼を与えて放り出された』御つもりなのでしょう」
ここで重要なのは大義でも何でもない。毛利家の利益である。
仮に上手く行けば乱世が収束するとして、利益が無いのならば逆張りして邪魔をするのも一手であった。そうすることが可能であると隆景が仄めかすと、隆元は面白くも無さげに話の出所を突いた。そう、この話を隆景に吹き込んで、輝虎の邪魔をしてやろうと思う者が居るのだ。
そう……隆景がいる備後には、鞆の浦へ足利義秋が鎮西将軍として訪れているのだ。
都落ちして興福寺から逃げ出す羽目になった彼は、輝虎憎しの思いと、それはそれとして鎮西将軍として相応しい暮らしをする為に隆景にすり寄って居たのだ。ゴマをするのは嫌いだし適当にあしらわれるのも嫌いで、それゆえに自らが兵を養う土地も欲していた。その意味で隆景が女であり、手に取るには丁度良いと思われたのだろう。
「その様子だと大方、武田晴信は快い返事をしたとでも言ったのであろう?」
「武田が攻勢を担い、今川と北条がそれぞれの位置から上杉の同盟者を討つ」
「絵に描いた餅としては随分美味そうではありませぬか? 乗るのも良いのでは?」
「上杉輝虎を始末して我らに利があるならばそうするとも。だが現状では三好から重荷を取り除いてやるだけだな。尼子を滅亡させ出雲と伯耆を奪ったとして、ようやく利が見えて来る。だが、その時は三好と正面から相対することになろうよ」
毛利家にとって、義秋の策謀が上手くいったとしてローリスク・ローリターンでしかない。
武田が全力で春日山城を攻め、越後府内の金銀財宝と国内有数の港を奪ったとしよう。それで上杉家が倒れるわけでもなし、新たな戦乱の始まりに過ぎない。今川家が尾張を攻め、北条家が山内上杉家を攻める。その間に毛利家は独自に尼子家を滅ぼしたところで三好家と出くわすことになるのだ。天下自体は目指さないので、三好とぶつかるのも良しとしよう。
では、その後はどうするのだろうか?
もちろん備中や備前にも手を出すし、四国方面でも三好とぶつかるまでは進めはする。独力で尼子家を倒し切る必要があるが、そこまで行けばまあ百万石格の大名として独自に目指せると言った所であろう。尼子以外にも三好や上杉の動向次第だが、そこはみなで何とか行かせるものとして計算しておこう。義秋の協力があれば確率は高くなる。三好に大和や丹後を与えるとでも言わせ、主力はそちらに向ければ良い。
「ですが姉上。それは上杉に協力したとしても同じ」
「いえ、尼子を生かしておくという意味では、領地は増えませぬぞ?」
「代わりに相伴衆に加えろと言えば良い。あるいはその権利を持った特任の御供衆でも良いな」
「大樹様の傍に侍って政務に当る十名程度の大名。そこには大大名の他に数名の御供衆を加えて評議するとして、利益をもぎ取れる決定に加わるのだ。ああ……言って居なかったが、私は太平の世が来ても来なくても良いのだ。毛利の家が栄えるならば、仕切り直してまた戦乱でも良いとすら考えている」
隆元の狙いは実利を確実に取りに行く事で合った。
将軍家の意向には逆らわず安全に銀山を含む石見を確保し、同様に備中・備後も手に入れるのだ。無理に攻め取らずとも大大名として評定に加わる権利と地位を手に入れ、自分たちに都合の良い政策を取らせればよい。例えば中国との貿易権をもう一か所、もし南蛮船が瀬戸内海に来るならそちらでも良いだろう。
「仕切り直しを前提にする……と。確かにそれならば利は大きいかと」
「一度戦いを治めることを知っており、綺麗に戦いが終えられ、次の準備も万全」
「出雲で月山富田を囲んだところで停戦ならば、妥協しても石見の全てが手に入りまする」
「攻め潰さないのであれば、余力を先行させて備中へ向けても良いでしょう。いえ、安全に勝ち確実に領地を拡げて従わぬ国人共を取り除くなれば……むしろその方が都合が良いとも言えます」
この案は、仕切り直した後でまた戦乱の世を迎えるところまでがワンセットである。
考えても見て欲しい、現時点で上杉家を倒せそうならば、それは一度平和に成った時でも同様の筈なのだ。大大名の格を手に入れ、貿易やら石見銀山で大量の資金を手にしてからでも遅くはないだろう。輝虎が但馬に居るならば、尼子家は全力を出せないし、三好家も大人しくしている必要がある。もし将来に戦う気が無ければ、水軍を貸し出して四国平定に協力するのも良いだろう。
そうなれば第二期の戦乱が起きた時、毛利家はかなり有利な条件で戦争が始められるのだ。
尼子家を滅ぼすのはそこまで行けば造作も無い。三好と手を組んで瀬戸内海を安全にして貿易を行っても良いし、中央の戦いで三好が弱体化するならばそちらを攻めても良い。仮に畿内と四国で二分化されるならば、利益の出る方について内紛を煽っても良かった。また将軍家に素直に従って覚えもめでたいとなれば、戦争を調停させるための使者を好きなタイミングで出す事すら可能と思われたのだ。
「判ったか? ゆえに我らにとって都合の良い終わり方をする必要があるのだ」
「確実に石見を奪うのは勿論の事、無理攻めせずに兵は温存し、不要な国人は戦死させる」
「そのためには上杉に但馬を抑えてもらう必要があるだろう。後はそうだな協力を申し出る代わりに……」
「彼奴が抑えているモノの中で、我が家に利があるモノを譲ってもらうのも良いかもしれん。鞆公方様には精々、その為に役立ってもらうとしようか。石見攻めの終わりが見えた段階で、備中へ侵攻する。その為に寝返りそうな者を見繕っておけ。我らが大姉、義隆さまの夢見た未来を目指すのだ」
毛利家の当主としての見地に立てば、どちらが有益なのかは自明の理だ。
無理攻めを続けて確実に勝てる保証が無く、その為に身内の誰かが死ぬかもしれないし、そうでなくとも言う事を聞かぬ国人は幅を利かせるだろう。だが上杉家を利用して尼子へ有利な戦いを仕掛け、義秋の威光で備中攻めを確実にしておく。なんだったら言う事を聞かない国人の領地を渡し、組下の与力武将にするとでも言えば良いのだ。
利益があるからこそ、隆元は輝虎に誠実な取引を申し出る気でいた。
輝虎が死ぬか犬の様に叩かれて逃げ帰るまでは、精々仲の良いお友達でいましょうと声を掛けるのだ。尼子攻めでも協調するし、三好に対する扱いも出来るだけ話を聞く。もちろん三好家とも仲良くするつもりなので、その辺りはバランス感覚を問われることになるだろう。しかし騙し騙されるのは戦国の習いであり、その意味で、家同士の為に仲良くするのは戦うことよりも遥かに好んでいたのだ。
「もし予測通りに大樹様が幕政の再編を行わば、そなたを送り込む」
「私が乗り込んでも良いが、いずれにせよそなたを後継に指名するとしよう」
「いえ、それはなりませぬ。あくまで毛利の後継は幸鶴丸です。四人目を人質に連れていけば目方は取れます」
「それに、私が後継となれば余計な思いを抱く者も出るでしょう。……実のところ、言い寄って来るのを断るのが大変でして」
決して仲が良いわけではないが、家の為に忠実な二人は互いに譲り合った。
隆元は妹を後継者に指名しても良いと言い、妹は甥が重要であると断った。そして妾腹の弟を人質として伴い、表面上は将軍家や上杉家に付き従う事を了承したのである。
そして上杉家とのやり取りの後、興福寺の阿修羅像と塩田の知識を受け取ることになった。
将軍家の戦略と将来の政策に関わる代わりに、利益として尼子を滅ぼし土地を得る代わりに塩の増産技術を得たのである。そして義秋宛ての阿修羅像を受け渡すセレモニーを行うため、そして詳細を伝えるために輝虎が京へ一時的に戻った時……事件が起こった。
という訳で毛利のターンです。
長男と三男が女性で、比重が変わったことで史実よりも良く成って居ます。
『義輝の目論見』
隆元の推測通り、100万石数名、50万石数名によるプチ議会。
従来よりも協力的で、お互いの家に配慮しながら戦力提携し、大兵力による運営を行う事が狙い。
その為に幾つかの家には地力を付けさせ、場所的に足りそうにないが重要な家には、経済的・地位的なアドバンテージを渡す予定であった(今川や毛利など)。
隆元の打つ手としては話の通り、協力しつつ名声を高めて、第二幕に備える感じですね。
●今週の人物紹介
・毛利隆元(長女)
人質なのに女子高の王子様である大内義隆に気に入られて色々手ほどき(意味深)を受けた地味子。
ただし自分より上位互換な陶晴賢(女性)が居たため、愛憎入り乱れる禁断のエスカレーション的な結果に。色々と幻滅することもあり、落ち着いてみる事の出来る女性となる。なお、その影響で温和で誠実で文化に傾倒するというマイナス面が、全部プラスになった不思議な人物。特に名産品も無いのに、戦争し続けて純利益二割~三割増になる地味に内政系の加護が史実の時点から存在する。
・吉川元春(長男、史実では次男)
正妻の子供としては唯一の男で、武勇もあり文学もそこそこ出来る名将。
そのせいか自分が家を継ぐ物として色々頑張った結果、言う事を聞かない国人や、金勘定をしたら「武将たる者が汚いモノに触るな!」と言われて色々と心が折れた模様。
・小早川隆景(次女。史実では三男)
以前にみた可愛い子ちゃんの面影を残す超絶美少女として、女子高の王子様を卒業したスパダリにお姫様扱いされてこじらせた。義隆のマイナス面をあまり見ずに一番良い時期に死別した為、余計こじらせて将来を危ぶまれている(史実ではその影響で子供が居なかったとも言われるほど)。なお、この世界では姉を交えて三人プレイで色々と躾けられたため、義隆を大姉、隆元を上姉として史実よりも仲が良くなっているとか。
・大内義隆(故人)
中国地方から北九州一帯に領土を持ち中国貿易の正式な勘合符を持ち、日本で一番裕福な大名であったが、敗戦のショックやお気に入りの子を失って色々あったり、愛憎入り乱れた結果、先代の西国無双である陶晴賢(女性)に殺された。死因は痴情のもつれ。史実の武田信玄と違って、浮気をしないと神には誓わなかった模様。ザビエルさんも呆れる訳である。
・足利義秋
鎮西将軍として鞆の浦(平清盛が整備した西の御所)へとやって来た。
気の早い男で既に鞆公方を名乗り、輝虎憎しで策謀を続ける不眠症の男。
御料地による独自資金・独自兵力に異様にこだわる(史実)など、あまり好かれてはいないが、田舎の国人からは権威の象徴として担がれている。
なお、後の世では百合に挟まる男役として薄い本の主役になる事もあったとか。