『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』   作:ジャムキンTV

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【配信】オフ会リベンジ2/4

『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』

 

『えぇ、ただ今の時刻はお昼になりましたぁ。12時過ぎたので、えぇ、お昼休憩になりますぅ。ほんで、まぁ、13時に次のトーナメントを始めます。あの、あの……今トーナメントが2回終わりました、と。バッジ二つまで、バッジ四つまで、この二つですねぇ。それぞれの優勝者2名と、準優勝者2名、この方々には後程記念品を手渡したい、なので、最後まで残ってもらうか、後で贈呈の時に来てもらえれば、ありがたいですねぇ』

 

『それでは、今日の為に出店していただいた、露店のね食品のレビューなんかしちゃったり、えぇ、しちゃったりしますよぉ!……うん、このお店はレストラン"ハイダイ倶楽部“さんですぅ。カラフシティのお店ですねぇ、なんと!あのジムリーダーハイダイさんに、ご協力していただけたと。ハイダイさんありがとうございます!それでは、この、ダンダンミェン、いただきます』

 

『うん、うん……辛いです!辛味が、辛味が結構……強いです。ですが、その絡みを貫いて、突き抜けて物凄い旨みが、出てきました。ゴホッゴホッ、んん。なんやろ、海鮮の旨みやろうか?それがね、凄い、ギューンって来て、凄い美味しいです。辛さと旨さが見事に絡み合って……あ、辛味と絡みが絡み合ってますねぇ!アッアッアッアッ。で、凄い美味しい、美味しくてね病みつきになりますよぉ!それでは、得点は……90点!90点で、ございます。辛い者好きにはね、たまらない!とでもかなり辛いのでね、苦手な人は注意と。でも挑戦する価値は、十二分にありますよぉ?』

 

「辛いの苦手なのかな?」

「ジャムは甘党だから」

「それでもこの点数なのは凄いよ」

「最後の注意で本心 バ レ バ レ 」

「辛かったんだね……?」

「正体見たり!」

「頑張った食べてるの可愛い♡」

「あれ美味しいよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

『……えぇ、それで私はその時言ったんですよ「ほならね、貴方が世界を救ったら良いじゃんって話でしょう?」って、まぁその後も話し合いましてぇ……何とかそっちに話を、話をね、良い方に話を持って行けたと。まぁ、まぁね、私も当事者、首を突っ込んでしまったので……えぇ、最後まで責任を持ちましたよ』

 

『流石にあの時は、あの時はねぇ、危なかったです。伝説のポケモンを作り出そう、なんてのは、皆さんも危ないって思うでしょ?結果は先程も言いましたが、見た目だけ模した別物と……巨体で触手伸ばして、全て飲み込むヤバい奴が生まれたと』

 

『最後は、なんかぁ……寂しかったよね。凄い寂しかった。そこで、私も頑張って行こうかなと、そう改めて思いました!えぇ、1000年後にも名前が残る、そのくらいの事をしたいと。後は1000年生きればまた会えるから、その時まで元気に生きようと、思いましたねぇ』

 

「本当かよ?」

「流石にトンデモが過ぎる」

「嘘乙」

「貴様らァーッ!先生を愚弄するかぁっ!」

「1000年生きるで草」

「名を残した方が幾分か楽だよ」

「人類が生き続ければ、遙か未来にも想いを託せると思うと、なんかロマンチック」

「伝説の再現……怖……」

 

 

 

 

 

 

 

 

『いや……いや、あの時は通報しただけで終わりました。えぇ、いや。別にバトルしたとかでは……はい、はいそうです。ジュンサーさん達が来て、そのまま捕まえたと。なので私は、そのぉ、伝説のポケモンとか秘宝とか、はい、見ておりません。そもそも、いるのか?あるのか?分からないですからねぇ……』

 

『アラモスタウンの方?そっちも知らないと。知りませんと。そもそも私なら、ピエロの格好なんてわざわざしませんし。宣伝になるからですねぇ、アッアッアッアッ。ほならね、私なら「普通に自分のまま2匹のポケモンさんを止めに行って、宣伝の為に頑張る』って話と?話でしょうと?私はそう言いたい』

 

『他にも色々な所で私の目撃情報が上がっています。コメント欄にも色々ありますが、これは全て誤報、と。えぇ。動画投稿も配信もしてるのに、世界を回れる訳がない、どう考えても過労で、過労で危ないでしょうと。私は何度か他の地方に行っておりますが、そこまで行ってないと』

 

「これマジ?」

「やめんか、ジャム先生ェにも訳があるんじゃ」

「今までの巻き込まれを見るに、これは自分から首突っ込んでるパターンだ!」

「ジャムさんは世界のヒーローだった……?」

「まぁ、あんた程の男がそう言うのなら……」

「ククク……酷い言われようだな。まあ事実だからしょうがないけど」

「でも数時間ひたすら走り続けてたジャムさんなら出来そうだな」

「世界一周平和の旅?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ん?あぁ、ありがとうございます。スタッフさんから、次のトーナメントの時間だとお知らせが……。それでは次はバッジ5個以上6個以下の大会ですよぉ!この辺りからね、レベルの高さというか、強さとは……が変わってきますぅ。ジムバッジの取得率はバッジが増える毎に下がっていきます。まぁ相手によってジムリーダーさんも、強いポケモンさんを使ってくるからね』

 

『ここからが正念場で、この時点でパルデアの一握り、超えれば更に希少な存在と。バッジ六つ、一握りのトレーナーのバトル。トーナメントを終えたトレーナーの皆さん!見て学べるまたとない機会ですよ?それでは!試合の方……スタート!YEAH!』

 

『まずは第一フィールド……えぇ、何これ?着ぐるみでバトル出来るの?まぁ、うん、愛が、愛がね、愛がぁ……溢れているんでしょうねぇ。えぇ……』

 

 

 

 

 

「ラッシャイ!ラッシャ!」

「ちょ、それだけでバトル出来るなんてありぃ!?」

 

 私はパルデア在住イシツブテ大使だ。まぁあくまで公認を名乗ってるだけの、非公認アカウント運営者だ。

 私はイシツブテの良さを広める為にイシツブテのアピールをしている。しかし、パルデアにはイシツブテは居ないので、あまり効果は無い!

 しかし、最近売れてるジャムという男、この男を利用する事で、イシツブテの魅力をパルデア中に知らしめる事が出来る!私は手持ちの相棒達と修行の果てに、バッジ六つを手にした。

 

「ラッシャ!ヘイラッシャ!」

「いやヘイラッシャはヘイラッシャなのよ、グアー俺のマリルリがぁ!」

 

 お相手は水テラスマリルリというこちらの弱点を突くポケモン、岩タイプ中心の私には酷な相手……とはならない。だって草テラスのセキタンザンが居るから!

 

「ラーシャラーシャラッシャ!ラーシャラーシャラッシャ!」

「歌ってる!?今歌ってたよね!?」

 

 私の姿に油断した事、岩タイプを読んで選出が偏った事、それが君の敗因さ!

 

『……イシツブテ?の着ぐるみさんが勝ちましたねぇ……なんやろ、何なんだろうこの気持ちは……。え、えぇっと。イシツブテさんは岩タイプの使い手で、お相手は水タイプやったと。で、草テラスタルで上手い事水技をスカし、特性“じょうききかん”で素早さを上げて、後は上から攻撃して、勝ちと』

 

『で、第五フィールドでは……うん、こっちは普通だで。そうだよ、こういう、普通に頑張ってる試合。それが見たかったと……イロモノはちょっと……』

 

 

 

 

 

「せっかく!せっかくパルデアまで来たんだ!ここで一矢報いなくては!」

「その意気は良し、しかし相手が悪かったのう?」

 

 相手はサーナイト、こちらはチャーレム。交互に放たれるシャドーボールとマジカルシャインを避けさせる。しっかりと弱点を突いた攻撃、受ければ間違いなく大ダメージを受ける事になるじゃろう。チャーレムに回避を指示し、流れる様に避けさせながら相手への距離を詰め、攻撃を逆に撃ち込みに行く。

 

「だが、エスパー技も格闘技も効かないぞ!」

「確かにのう、タイプ一致技が使えないのは痛い」

 

 孫に付き合ってトレーナーになったが、これがなかなかのものじゃった。老後の楽しみとなった。しかし、歳を取った身には限界があり、燻る事数年。最近見始めたTraiTube。これも孫の影響じゃが。このサイトのおかげで、更なる進化を遂げる事が出来た。

 

「チャーレム、かみなりパンチ」

「うお、いつの間に近付いて!?えぇ!?ここで麻痺に!?」

「驚いてばかりではいかんぞ、かみなりパンチ」

 

 連続で放たれたかみなりパンチで倒れるサーナイト。なかなかのやり手ではあった、以前ならやられておったわ。しかしのう。今は簡単にはやられてやれんわ。

 

「孫も見ておるからな」

 

 観客席で手を振る孫に手を振りかえす。

 

『チャーレムはエスパー格闘タイプで、ゴースト飛行フェアリーが弱点、シャドーボールとマジカルシャインなどをメインに使う、使えるサーナイトは不利な相手と。しかし、避けて避けて近付いてサブウェポンで削っていき、麻痺も引き当てる、なかなかな試合でしたよぉ?』

 

『えぇ、あれはお孫さんかなぁ?微笑ましいですねぇ……それじゃあ次のフィールドを見てみましょうか……次は第八フィールド!お、このポケモンさん同士ですかぁ!この対決はですねぇ!タイプの相性が──』


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