『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』   作:ジャムキンTV

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【配信】オフ会リベンジ3/4

『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』

 

『はい、それでは次のトーナメント。えぇ、バッジ7個以上の方々、そのトーナメントとなっております。私のチャンネル登録者にまさかこれ程の、これ程の強者がいるとは……。まぁね、人数が少ないと、でも丁度16人なので、えぇ、上手い事いける人数だったのは良かったですぅ』

 

『ジムバッジを全て所持、これ凄いんですよ。前にも説明したけれど、フレンドリィショップの品が全て買えたり、一部の施設の利用もし易くなると。これは、あの、トップがバトルに力をね、入れていると。なのでそこの辺り、優遇されますよぉ〜って事です。皆さんも是非目指してください!』

 

『それでは、トーナメントスタート!YEAH!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、貴方が初戦とは……」

「……ごめんなさい、私が相手で──」

「──いえ!この上なく、嬉しいですよ!」

「!?」

 

 会場で姿を見掛けていたので、もしやと思いましたが……これは僥倖!やはり、バトルをするなら強い相手!チャンピオンクラス!トップを超える者!……あぁ、滾ります。

 

「私とバトル出来るのが嬉しいの?」

「えぇ、えぇ!そうですとも!バトルするなら強い相手と、でしょう?」

「……はは、ははは!あはははは!あの人のおかげで私は今、こんなにも楽しい!嬉しいなぁ!」

「その気持ち分かります。ジャム様のおかげで、運命は奇妙にも巡り合ったのですから」

 

 あのお方のおかげでパルデアは変わった。着実にトレーナーのレベルが上がってきている。トレーナーの質の問題、トップでも手を拱いていた問題をこうもあっさりと解決してしまうとは。流石はジャム様!

 

「貴方もジャムのおかげでここに来たんだね?でも手加減はしないから!」

「当たり前です。手加減など不要、全力で願います」

 

 ああ、我らが導き手よ。どうか我等を更なる高みへと……。

 

 

 

 

 

『………………はい。何やら、えぇ、何やらただならぬ気配を感じましたねぇ……。第一フィールドでのバトルですがぁ、マサカアノコニクライツケルトレーナーガイルトハ……。んん、んん!早過ぎて、追うのがやっとですねぇ。簡単に説明すると、あれはサイクル戦です。相手のポケモンさんに有利を取れる、そんなポケモンさんを選出する。えぇ、ですが、お互いにそれを読み、交換を読んで有利なポケモンさんを逆に出したり、技を撃ち込んでみたりと、かなりハイレベルですよぉ。今回のオフイベント、そのベストバウトかもしれへんわ』

 

「すっご……」

「なんやこのバトル!?」

「ヤバ過ぎんだろ」

「強くなったから分かる、圧倒的な格上の力が」

「ファーーーwww」

「とんでもねぇなぁおい!」

「素直に恐怖です」

「エグいって」

 

 

 

 

 

「しゃあっ!かみなりパンチっ!飛ぶんじゃァー!」

「ンアー!ヘイラッシャ、ねむる!ねごと!」

 

 最後の1匹同士のバトル。トレーナーの叫びに呼応する様に、コノヨザルが巨体に拳を叩き込んだ。これには堪らず地面を滑りながら呻くヘイラッシャ。すぐさま眠りに就き回復に移る。

 眠りに就いた側から技を放つ、放たれたのはじわれ。全てをひび割れに飲み込む技であるが、それを読んだコノヨザルは落ちない様に飛び立った。

 

「あかんやん、フィールド壊したらジャムも悲しむで?かみなりパンチ!」

「ま、多少はね?ねごと!」

 

 眠っている間は眠れない。故に今の内にと攻撃を始めるコノヨザルに迫る水の一撃。巨体を活かしたアクアブレイクによって弾き飛ばされるコノヨザルだが、空中で体勢を整え着地した。

 

「耐久じゃねぇかよ、えーーーーっ!かみなりパンチ!」

「寝スギィ!起きた!ねむる!」

「おいおいまた振り出しでしょうが」

「王道を往く……」

 

 ヘイラッシャの体力は戻った、ここから再度かみなりパンチの連打が始まった。回復しながら攻撃を当てていくヘイラッシャ、それともかみなりパンチを撃ち込むコノヨザル。どちらが勝つのか!

 

 

 

 

 

『これは……これが本当の泥試合。本当に泥試合でしたねぇ。攻めまくるコノヨザルですが、相手はヘイラッシャ、高い能力を活かした耐久は突破が難しいと。打つ手なしなら、もう降参した方が早いですが……まだいけそうですねぇ。それじゃ、一回戦は終わったから、2回戦にね、行きましょう!』

 

「しょっぺえなぁ!?」

「うわぁ……」

「これは相手したくねぇ」

「これどう突破するん?」

「寝言で攻撃技と一撃技を出していくスタイルと」

「なんだこれはタマゲタケェ〜」

「これずっと見続けるん?」

「きっつ……」

 

 

 

 

 

「貴方さぁ何なの?」

「?」

 

 何も分かっていない、そんな顔で小首を傾げる様に苛立ちが募る。チャンピオンクラス?トップ以上の実力?さっきのバトルを見てれば分かる。でも、だからと言って配信で話題に上がるのは気に入らない。

 

 この目の前の女はジャムに気安く近付くロクでもない女だ。

 

「なんでジャムに近付く訳?迷惑だから止めてくれる?」

「私はバトルがしたいだけだけど?迷惑は掛けてないし」

 

 ジャムが迷惑だと思っている事を、視聴者から疎まれている事を、この女は知らないのだ。自分の私利私欲の為にジャムに近付き、好き勝手している。配信中にやってくるとか、普通に考えてありえないよね?

 

「はぁ……ジャムに女が近付くのが嫌な人がいっぱいいるの。それが分からないの?視聴者のほとんどは貴方が嫌い、だからもう2度とジャムに近付かないでくれる?」

「赤の他人に私達の関係がどうこう言われたくないかなぁって」

「……ブッツブス!」

「……負けないから」

 

 

 

 

 

『………………ナンデアノコハマイカイコワイフンイキニシテルノ……。んん、ゴホゴホッ。え、あぁ、2回戦ですがぁ……並々ならぬ雰囲気を感じました。何か喋っていましたがぁ、知り合い同士だったのかなぁ〜……』

 

「女の戦い的な?」

「いや、あの子が喧嘩売られただけでしょ」

「黒いオーラ出てて草」

「修羅場的な」

「本当に極一部のあの子アンチが運良く当たったと」

「いやぁ……」

「ジャムさん助けてあげて」

「運悪くな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい!試合終了!最終トーナメント優勝者が決定しましたぁ!!はい、拍手〜!最高のバトルでしたぁ!YEAH!えぇ、なんやろ、最後のトーナメントは、人数がね、少なかったから。少ないから他よりも、あっさり終わるかに見えたと。でもね、一番濃厚なトーナメントでしたよぉ!!』

 

『トーナメントはこれで最後。これから記念品のね、贈呈式を行います。あの、優勝者と準優勝者の方々、忘れてないですよねぇ!これから記念品を贈るのでぇ、はい。来てくださぁい!』


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