『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』   作:ジャムキンTV

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【配信】パルデアポケモンリーグ公式ライブ配信7/7

『──えぇ、こういう結果になったのは予想外と言いますかぁ……私的にもまさか上手い事いって、いったのが良い意味での予想外でしたのでぇ、えぇそれは嬉しい誤算だと。でも、でもね……上手くいったからといって、勝ち切れなかったのは……えぇ、まぁあそこで倒し切れなかったのは非常に、非常に残念だと……』

『あのぉ……凄く反省してるのは分かりましたので……そこまで落ち込まれると、どう司会を進行していけば良いのか分からなくなると言いますか……』

『ここまで落ち込んでしまっているのに自分自身驚いてますねぇ……えぇまぁ……うん!ここでウジウジしてもしょうがないので、切り替えていきますぅ!』

『はい!それでは続きをお願いします!』

 

○残念だったな

○滅茶苦茶惜しかった!!!

○ジャムの事そんな好きじゃなかったけど今の試合で好きになったわ

○なんやねん今の試合…

○高度な試合は高水準の者同士でしか発生しないのだ!

○うわぁ…本当にギリギリのバトルだった

○今身体中汗でビチョビチョですよ

○ジャムのファンっていつもこんなバトル見てんの?マジ?

 

『えぇっと、さっき話した通り最初の対面は良かったんですよ。二発目は“てっていこうせん”という技で倒せたので。ほんで、まぁ、2匹目のパーモットもダメージ与えられましたからねぇ、ルカリオが良い仕事をしたと、特殊技覚えさせておいて、本当に良かったと。あのまま、あのまま二連続物理技とか打ちたくなったから。で、パーモットを2匹目で倒して、相手の3匹目に倒されて……ほんで最後は一対一で。えぇ、急所やら怯みやら引いた結果……負けてしまいましたぁ。あれぇ?可笑しいぞぉ!?なんで俺負けてるのぉ?ネモさんが強かったからですねぇ!いやぁ流石、本当に強いのなんの……』

 

○ギリギリのギリだったからそう悲観すんなよ

○でも毎回良い所まで行くのにね

○今回もジャム負けたんかよ

○おい待てい!途中から説明省くな!

○途中から適当になって草

○ネモって子強過ぎでは?

○でも本人前に「ジャムのおかげで強くなれた!」って言ってたから負けたのジャム自身のせいやぞ

○えぇ…俺トレーナー辞めようかな、勝てねぇだろこんなん…

 

『でも、ジャムは前よりも更に強くなってて凄い楽しかった!ポケモンも技構成変わってたし、技のキレも良かったし、本当に!本当に楽しかったよ!!!』

『うっ……耳がキーンなりますわ……顔近いし声がデカい……』

 

『……ちょっと近過ぎるかなぁって』

『あかんやん、ここで暴走したらジャムさんも悲しむで』

『んん!何という素晴らしいバトル!今日という日を忘れる事はないでしょう……』

 

○バトルジャンキー全開やん

○前にバトルした時はずっと息切れしてたのに、今日は速攻回復してるやん

○ちゃんと外野の声拾ってくれてありがとう、面白れぇわw

○そうだぞジャムの迷惑になるなよ

○こいつら出来てるんすかね?

○流石に大人が子供に手を出すのはマーズいっピよ

○同級生だから知ってるけどネモって体力無いんだよね、最近は少しずつ付いてきてるみたいだけど

○ジャムさん耳キンキンで草

 

『オモダカさんからは何かありますか?』

『今の試合はとても良かったですね、今回の試合三戦は公式チャンネルの方で公開しますので皆さん是非ご覧ください。二人のトレーナーとしての腕、育て上げられたポケモン達の力、どちらが勝っても可笑しくなかった一進一退の攻防。今回の試合は全トレーナーが見るべきであり、参考にすべき資料となるでしょう。そういえば、ジャムさん……ジャムと呼んでも?』

『エ、アァハイ、スキナヨウニ……』

「フフ、ジャムはチャンピオンクラスに挑戦してみる気はありますか?貴方なら問題なく突破する事が出来るでしょう。ジムバッジは既に八つ、資格は既に持っています。チャンピオンクラスになり後進の育成をやってみる気は?ポケモンリーグの施設は自由に使えますし、リーグ専属のトレーナーともバトルが出来る。新人トレーナーを集めてリーグで講座を開く事も出来ますし、色々と得な事もありますよ?』

 

○お?

○なにっ

○どゆこと???

○トップ直々のスカウトキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

○ジャムの実力認められたどりゃああああああ

○これは凄い事だと思いますよ?

○トップがスカウトしたのはジムリーダーと四天王だけなんだっけ?

○まぁそうなるわな

 

『え!!!本当ですかトップ!?!?ジャムがチャンピオンクラスになってポケモンリーグに居てくれるならアカデミーからすぐにバトルしに行けるし設備もちゃんもしてるからすぐに回復出来るしトレーナーを育ててくれるならもっと強い人が出て来てもっと色んな人とバトルが出来る様になって──』

『──煩いなぁ……!ジャムさん達が喋ってるんだから邪魔しないであげてくれないかなぁ……!』

『これ以上は危険や、二人を止めるぞおっちゃん』

『流石に放送事故になられるのは困りますねぇ……って、お、おっちゃん?ワタクシこれでも二十代なのですが……』

 

○まぁた暴れるのか

○草

○ファーーwwwwwwww

○男二人止めたれ

○犬猿の仲

○水と油なんでしょ

○ハブネークとザングース的な

○おっちゃん扱いされてて草、老けてる訳じゃないけど物腰が柔らか過ぎてな

 

 

 

 

 

 

 

 

『──はい!皆様!午前から始まった今回の放送ももうすぐ終了時間となります!ジムリーダーの方々からはジムチャレンジの目的の話やポケモンの育成についての話が聞けたり、四天王の方々やチャンピオンクラスの方々からは日常生活について聞けました!高いレベルのポケモンバトルは迫力があり解説は非常にためになりました!今回の配信が皆様に楽しんでいただけたのなら幸いです!!』

 

○いやぁあのバトルは凄かったですねぇ

○トレーナーとしてはポケモンとの向き合い方について知れて良かったよ

○育てるポケモンによって生活環境違うから、複数いる時のそこいらの折り合いって大切だよって話は良かった

○バトル熱かったな!!!

○次回も楽しみにしてます

○次はいつなのかな?

○お姉さんも進行ありがとねぇ

○サンキュな

 

『お、コメント欄での感謝のコメントありがとうございます!色々なコーナーがありましたが、皆様楽しんでいただけたようで!それではオモダカさん!一言お願いします!!』

『はい、今放送は試験的なものでもありました。どの様な内容が好まれるのか、どれ程の方が見られるのか、そういった事が分からない状態から企画が始まり配信が行われたと。しかし心配は杞憂でありました、大勢の方々が観に来られSNSではトレンドにも上がったと報告が来ております。不定期とはなりますが、次のTraiTubeでの配信も企画しております。皆様放送をご覧いただき誠にありがとうございました』

 

○乙!

○お疲れ様でした!

○こういう配信でジムリーダの人とかの話聞けるの良いね

○次はいつになるのか

○Poketterのトレンド殆どこれ関係で草

○すっごwww

○世界トレンド入りしてるぞ!!

○他の地方にも知れ渡ってるな

 

『えぇ、それでは今放送はこれで締めとなります!再度になりますが、皆様放送に来ていたただきありがとうございました!!他に何かある方はいますかぁ?あ、ナンジャモさん!何かありますか!!』

『ヴェッ!?締めの言葉なんて台本に無かったけど!?』

『台本の事言うたらあかんやろ……』

『あ、チリちゃまごめんちゃい!え、えぇっと……あ、出れて良かったです!みんなも皆の者もウチの放送にも来てね!あ、後近い内にジャム氏とコラボするかもしれないから見に来てね!!』

『ヲッフォォォォウ!?アイヤイヤ!?ショウダクシテナイヨォ!?』

『ちょ、頑張って誘ったんだから受けてくれるよね?ね!?』

『アッアッアッアッ!!』

 

○草

○ファーーーーwwwww

○www

○アイヤイヤってなんだよw

○テンパるな

○発作出てますよ

○な、なんて?

○ぐだぐだで草

 

『ジャムさんからは何かありますか!?』

『え、えぇっと……私もですねぇ、えぇ、TraiTubeでライブ配信と動画投稿をしております、なのでね是非!是非、観に来てください!私のチャンネルへ!』

『はい!ありがとうございました!それでは、皆様また次回に!!』

 

○ジャムは配信で女と絡むな!

○昼に食品レビューあって良かった!

○乙

○乙

○お疲れ様!

○この濃いメンツ相手に進行し切ったのは凄いよ

○流石リーグスタッフだじぇ〜

○お疲れ様でした!

 

『で!結局コラボはしてくれるの!?』

『いやぁそれは……』

『ジャム!終わったから、バトルしようよ!ね!?』

『あんのぉ……今それどころじゃ……』

『こんのガキが……ジャムさんの迷惑になるなって何度もぉ……!』

『チョミンナオチツイテ……』

 

○乙

○乙

○最後までうるせぇw

○女に囲まれて羨ましい

○モテモテですねw

○乙!

○乙カレー(ガラル新名物)

○ジャムさんありがとー!

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい皆さん!お疲れ様でしたー!!いやぁ初めての試みでしたけど、問題も……ちょっとした事はありましたが、何とか無事に配信が終わって良かったです!これから先、また配信を企画していくと思いますので、その時はまたお力を貸していただければと思います!お疲れ様でした!本当にありがとうございました!」

 

 放送が終わった、一ヶ月前に突然「司会をしてほしい」とトップに言われた時は驚いたが、何とか滞りなく進める事が出来て良かった。ディレクターの締めの挨拶が行われ、スタジオの片付けが始まった。リーグ職員が動き始め、邪魔にならない様に出演者は端の方に寄って話をしている。

 

「まさかこの様な場で一緒にカメラの前に立つとは思わなかったハッさん!」

「それは小生とて同じ事。まさか配信で共演する事になるとは思わなかった」

 

「いやぁ終わってみると楽しかった、ポピーはどうやった?」

「ポピーは色んな人の話が聞けたり、普段と違うチリちゃんが見れて良かったのです!」

 

「それじゃあこれから打ち上げ!打ち上げしようよジャム氏!ね?ね?お互いを知ればコラボの時より盛り上がれると思うんだよ!」

「ちょっとナンジャモさぁん?ジャムさんは乗り気じゃないみたいですしぃ、やめてあげたらどうかなぁって?」

 

「で!バトルは!?」

「……今日は手持ちの子達も疲れてるので」

「……」

「また、また今度バトルの配信した時に、ね?誘うんで!それでどうか!」

「……うん!それならいいや!じゃあまた今度ね!いっぱいバトルしようね!」

「……ワ……ア……」

 

 なんというかジャムさんの周りは騒がしい。本人はあまり人と配信しないからあれだけど、誰かとやればかなり盛り上がると思うのだが本人はあまり乗り気ではないらしい。

 今も周りに人が集まってコラボやらバトルやら連絡先の交換やら頼まれて語彙がボロボロとなっていた。

 

「あの……大丈夫ですか?」

「え、あぁ大丈夫ですぅ……」

「人気ですねぇジャムさんは」

「頑張ってきた甲斐がありますよ。今までの努力が実を、実をね結んだんやなって」

 

 案外話しやすくて、配信中もこちらの質問にキチンと答えてくれるのでありがたかった。今回の配信はかなり好評であり、次は来月か再来月辺りにはやりたいとディレクターとトップが話をしていたし、いてくれると司会が楽だし楽しかったからまた来てくれるとありがたいのだけど。

 というかこの人って凄いよね、色んな地方にすぐに行けるアグレッシブさに色んな内容の配信、しかもポケモンバトルの腕もあって本人はイケメンだし。

 

「ジャムさんって本当に凄いんですね」

「え?いきなり、どうしたんですかねぇ?まぁ、ジャムさんは努力家ですから!アッアッアッアッ!」

 

 普段はふざけてるけど根は真面目で手持ちのポケモン達があれだけ懐いているだけはある。

 

「そういえば、色んな地方に行っているらしいじゃないですか?配信で話していた事以外で何か凄い事件に巻き込まれたとか、そういった事ってあります?」

「……いや、いやぁ特には無い、無いかなぁ……うん。たまに絡まれてバトル、みたいな事はありますがぁ本当に大した事は無いですねぇ」

 

 うん、何かありそう。嘘つくのが下手なのも「可愛い所あるじゃん」ってなるから、イケメンって罪よね。

 二人で話をしているとジムリーダーのコルサさんと四天王のハッサクさんが来て「水の都はさぞ美しかっただろう?」「君から観たあの街はどうでしたかな?色彩豊かな街に何を感じました?」と詳しく話を聞き始めた。パルデアから離れた地方の島にはまだ二人は行った事がない様で、話を聞いて行ってみようと考えたらしい。

 

「それでは仕事がありますので!皆様、またいつか会いましょう!では!」

 

 出演者の方々に挨拶をして離れる。スタジオを離れ通路を進み、スタッフルームへと戻る。今回の配信の反省やら話し合いやらがこの後ある、それまでに一度感じた事等を整理しておかなければ。

 

『ヴヴヴヴー!』

「あ、電話ですか」

 

 スマホロトムではない“通常のスマホ”が震えた。マナーモードになっていたそれを手に取り画面を見ると例のあの人から。掛かってきた通話にすぐに出る事はせず、人気の無い場所に移動して通話を押した。

 

「はい、こちらリワクヤです」

『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』

「すみません、周りに聞かれない様に離れていました」

『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』

「はい、はい……3匹目で使用していたポケモンの動きと強さからして、アラモスタウンに現れたピエロ男本人だと思われます」

『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』

「それに関しましても、ジャム本人である可能性は十分にあります。これからも動きがあれば監視を付けた方が良いと思われます」

『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』

「……はい、かしこまりました。このまま情報の収集を続けます」

『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』

 

「……はぁ、放送が終わってすぐに掛けてくるのはビックリしちゃった」

 

 情報を伝えると通話が切られた。必要なやり取りが終わればすぐに切られてしまうのは相変わらずであり、コミュニケーションを取ろうとする意思は微塵も感じなかった。

 それにしても、ここでの生活は割と楽しいからこのまま動く事なくリーグ職員として過ごしていたいのだが、いつかは動き出す時が来てしまうだろう。そう思うと少し寂しく感じる。

 

「ジャムさん、あまり首を突っ込まないでくださいね。計画に関わられては、こちらも動かなくてはいけませんから……」

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