『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』 作:ジャムキンTV
『──はい、皆さんも見ていた、見て頂けたと思いますが無事にね、ポケモンさんにはお帰り頂けたと。いやぁ、なんやろねぇ、突然の凸はビビりましたよぉ。ほんでね、野生のポケモンさんの話をしてすぐにね、これですから……えぇ、フラグ回収ですよォ〜』
○ジャムさん強過ぎィ!このまま全部のポケモン倒していこうぜェ!
○お見事ですジャムさん
○バッチェ強いっすね…
○なんで人の身で冷凍ビーム避けれるんすかね
○ローリング回避は基本。ウチに代々伝わる古文書にもそう記されてる
○雪崩かと思ったらポケモンでしたと
○セグレイブの技を呆気なく避けててヤバい
○マジで人間卒業やん
『はい!後10分もしないで着きそうなので、ラストスパートです!まぁ今回の、今回のねバトルコートはですねぇ……割と近場、でして、他のバトルコートの設置場所よりも近くにあって良かったな、と』
○あの激闘が嘘かのように平然と登ってるよ…
○さっきのポケモンは?パルデア地方のポケモンなのかい?
○かなり凶暴性の高いポケモンなの?
○あれはドラゴン・氷タイプだと予想するね
○パルデア人だけどセグレイブって他の地方にいるんか?
○アカデミーの先生の手持ちにいるよね!
○ドラゴンタイプってあまりいないし野生の子は貴重だよね
○最終進化は強かったな、割と倒すまでに時間掛かったし
『今戦ったポケモンさんはですねぇ、セグレイブっていうポケモンさんです。ドラゴン・氷タイプで、えぇ、非常に強いポケモンさんでもあります。珍しいタイプの複合でぇ、特性の熱交換で炎タイプの技を受けると攻撃が上がるので、迂闊に炎タイプの技は撃てない、撃てませんよぉ!』
○はえ〜
○久し振りの解説助かる
○ドラゴン氷って他にいなかった?
○もしかして唯一のタイプ!?
○俺の地方にはいないタイプだな
○タイプ相性分からん
○やはりドラゴンは最高だな!
○イッシュ地方には冷気を操るドラゴンがいたぜ、何年か前に暴れ回ってた
『……えぇ、ナッペ山のですねぇバトル、バトルコートは何ヶ所やったけ?何ヶ所かあるんですよ、詳しい数は忘れましたが。私もね、企画する前にね、事前調査をしておりましたぁ……。ほんで、ほんでまぁそこでね、どのくらいあるのか調べたんですがぁ……残念ながら、その数は忘れてしまいましたぁ。まぁそういう事もねありますと』
○人が来ない所にはバトルコート作ってないから安心ですね
○おい
○大切な事忘れるな
○確か7カ所よね
○事前調査←偉い。全て忘れる←バカ
○流石に事前に調べている+114点。それが意味を成してない−514点
○なんで?
○大切な事忘れるな
『はい、はい。皆さんの意見もね、えぇ一理ありますよ。ほんでもまぁ忘れてしまったのは仕方ない、仕方の無い事だと私はそう言いたい。だってパルデア中のバトルコート覚えるとか、ちょっと頭が……ちょっ痛くなってきて、ずぅあれ、それからずうっとマップを見てたけど、スゥゥ…何一つ覚える事は、なかったですねぇ……』
○言い訳するな
○長文言い訳でグラスフィールド不可避
○一つは覚えとけ
○みんな辛辣スギィ!
○ジャムさん、貴方はクソだ
○まぁしゃーない
○何一つ覚える事はなかった…何一つの使い方あってる???
○それ普通に話す事じゃないからw
『はい、それじゃあ着きました!遂に、遂にね、ここに来れましたよぉ〜!アッアッアッアッ。流石の私も雪の山道はキツかったと、道具も見つかんないし。物拾い配信だよね?とね、自分で問い掛けてしまうくらいね、何も見つからんと!はい!そんな訳で……5人います、人が5人も……街の中のバトルコートならともかく、こんな辺鄙な場所によくもまぁ……』
○おい
○人いるやん!?
○お、そこそこいるね
○今なんて?????
○よくもまぁって…
○お前が引き当てた場所じゃい!!
○言い方wwww
○街からそう離れた場所じゃないんだから辺鄙は言い過ぎだろ
『どうも皆さん!はい、声援ありがとうございます、はい……サインは……はい、ここで良い?はい……。んじゃ、んじゃあね早速始めたいと……はい!そこの人ですか?えぇ、5人で話し合って?バトルして決めた?総当たりで……?なんで?』
○こんな寒い所で総当たりしたとかどんだけ前からいたんだ
○ジャムさん最後の「なんで?」は素でしょwww
○いつもは視聴者を驚かせてるジャムが驚いてるの笑う
○10試合もここでやってたの???
○ジャムの視聴者はやべー奴しかいないのか(呆れ)
○何?ジャムのチャンネルって戦闘狂育成チャンネルだったの?
○そら(ジャムのバトル教育を受けたら)そう(いうバトル狂いにもなる)よ
○順調に育ってる
『はい!ほんじゃあまぁお相手さんの紹介、自己紹介をね、お願いしますゥ!』
『……』
『……?』
○??????
○え?なんだって?
○なにたけってんだよビビし
○もしかしてさっきのあれで俺の耳潰れてる?
○もすもすひねもす〜?
○あにー?なんだってー?
○逆ゥー!
○きんちょうそた?のかな?
『あ、あのぉ、あんのぉ……?』
『……フ』
『!?』
『フッフッフッ……ハッハッハッハッハァ!!』
『わァ……ぁ……』
○!?!?!?
○ファッ!?
○ビビった
○こっわ
○マジでビビった
○なんだこのチュニガキ!?
○耳聞こえたけど聞こえなくなった
○泣いちゃった!
『我が司るは“音”。全てに等しく訪れる絶望よ。我が名は残響死滅(エコー・オブ・デス)!お前の……兄だ!!』
『!?!?!?!?!?!?!?!?』
『『『『な、なんだって〜!!!』』』』
○!?
○本当に何なんだよお前はぁ!!
○うわぁ
○厨二かよ
○エコーオブデスis何?
○後ろの4人が地味にハモってるの草
○これどこまで仕込み?おじさんに教えてごらん?ん?
○こいつウチの近所に住んでる奴じゃん!何してんの!?
『……はい、その……何と呼べば?』
『エコー・オブ・デスと呼べば良い。もしくは我の事は“お兄様”“アニりん”“あにー”と呼んでくれても良いぞ!』
『何言ってんだこいつ!?』
『我はお兄ちゃんだぞ!!!』
『』
○うわぁ(うわぁ)
○ヘイポリスメン!不審者がいるぜ!
○リーグ委員は何しとんねん、早うそいつ捕まえな
○コメントが爆速で流れてて草なんよ
○【速報】ジャム、沈黙
○自称兄とか精神こわるる^〜
○あにりんって何だよ、精神異常者が集まる掲示板か?
○はっきり言ってそれ病気だから、お前捕まるよ
『……はい、時間も押しているので早くバトルしましょう』
『だが我らは戦う宿命にある。悲しいかな、これも定めならば我は全力を以て戦うしかない』
『……はい!それじゃあ審判さんお願いしまぁす!』
『バトル開始!!!』
○はえーよ
○まだ言ってるよこいつ
○無視し始めてて笑う
○宣言が早い!(ビンタしながら)
○審判もさっさと開始してて笑う
○変態不審者さん程恐ろしい物はない
○ジャムは確か一人っ子だった筈では?
○なんでアンタがそんな所居んのよ!恥ずかしいから帰って来な!
ジャムは戦慄していた、雪山を登った先でバトルする事となった相手が厨二病の痛い奴……かと思えば突然兄を自称し始めたからだ。今まで色々な濃いキャラクターと遭遇して来たが、こういった我が強い存在はどうしても慣れなかった。過去にこちらを笑顔でボコボコにして来た褐色のポニテヒソカや「アバンギャルド!」と叫ぶジムリーダーに絡まれてしまった時の事を思い出して現実逃避するレベルで面食らっていた。
一人で更に盛り上がる男と反応出来ないジャム、そんなこんなでコメント欄も荒れに荒れ、まさに阿鼻叫喚。何やら男の知り合いらしき存在からのコメントもあったが、コメントの激流に飲まれて詳細は分からず。
そしてバトルが始まり出して来たポケモン、それが問題であった。
「行け、ラティオス!」
「ラティオス!?」
夢幻ポケモン“ラティオス”。
伝説のポケモンには珍しく割と多く個体がいる事が確認されているが、滅多に人前に現れない伝説のポケモン。かつてジャムが水の都でコソ泥相手に孤軍奮闘した際に出会ったポケモン。流石のジャムもそんなポケモンをお出しされたら驚きもする。
ジャムは内心「幾らこちらがガチ育成しているとはいえ、ラティオスを相手にするのはキツい」「伝説はルールで禁止スよね?」と考えながらもタイプ相性と種族値と覚える技を頭に浮かばせた。思考する事五秒、手持ちのポケモンから一匹選びボールを手に取り放り投げた。
「こっちはドータクンだ!」
手持ちでラティオスを受け止められるのはドータクンのみ、ここで読み違え倒されればパーティは壊滅する。そうならない為にもここでドータクンに頑張ってもらうしかない。
ジャムのそんな思いを察知したのか、チラリと後ろを振り向き頷くドータクン。それに頷き返すジャムは相手がテラスタルを手に取るのを見て、早々にテラスタルを使用した。
「ラティオス!新たな力を纏え!」
「ドータクン!テラスタル!」
光を纏う二匹のポケモン。それぞれの体の表面に現れた結晶は光を発しており、頭部には新たなタイプに応じた結晶が形成されていた。
「ほう、読み負けたか。だが我に逃走の文字は無い!」
「こう見えても私はジャムですから、ジャム。バトルは結構やってますから」
ラティオスの頭部に現れた銀色に輝く“斧”。
ドータクンの頭部に現れた赤色に輝く“シャンデリア”
特性“ふゆう”を活かす為のテラス鋼のラティオスに対して、こちらも“ふゆう”を活かすテラス炎。タイプ相性ならばドータクンが有利となる。種族値の差がテラスタルによって縮まった、ここからはトレーナーの腕が試される。ジャムはドータクンに対して声を張り上げた。
「ドータクン!テラバースト!」
「ラティオス!ラスターパージ!」
ラティオスから放たれた銀色の光線は寸分の狂いもなくジャムのドータクンに直撃した。後ろに吹き飛ばされるも、何とか耐えきりお返しとばかりに放たれた赤色の光線も真っ直ぐにラティオスへ直撃した。
「守りに特化しているとはいえ、ここまでダメージが入るとは……倒される一歩手前か」
「あれぇ?丘people!?どうして……あ、オッカの実かぁ!?道理でオッカpeopleって事ですかぁ」
こだわりハチマキを巻いたテラバーストならば確定一発であった。しかしそこを考慮していない訳もなく、ダメージ半減実で確定二発になってしまった。観客四人から「おぉ」という声が上がる。総当たりで負けた四人も中々に目が肥えている、流石くじ引きで目的地が決まった瞬間に雪山だろうと速攻やってくるファンなだけはある。
「さぁここからどうするかね?」
「ここは……攻めますよぉ?アッアッアッアッ」