『ウィィィィィス!!どうもぉジャムでぇす!!』   作:ジャムキンTV

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強くてニューゲーム第一話「タビダチ×ト×ナカマタチ」

「ふむ……校長よりもアオイさんが気になる様です」

 

 クラベル校長が取り出したモンスターボールから飛び出した3匹のポケモン、若干の不安と多大な好奇心でこちらを見つめる3匹に思わず笑みが溢れた。まだ未進化でありバトルすら経験した事がないであろうその姿が微笑ましい。

 ご近所さんの家に向かうクラベル校長を3匹と共に追い掛ける。3匹はそれぞれ畑を眺めたり水場を覗き込んだり、看板を興味深そうに眺めながら歩みを進める。

 既に手持ちのポケモンがいるけれど、クラベル校長は「この地方のポケモンと共に更なる成長をしてほしい」と言い私に1匹ポケモンを選んでほしいと言っていた。

 3匹と一緒に道を進み辿り着いた家。ご近所さんの家はかなり大きい、広い庭に噴水に……ガラルにもこういう豪邸はあったけど、敷地内に入ると住んでいる世界が違うなと思ってしまう。

 

「君がこの子達のトレーナー?」

「随分お早い到着ですね」

 

 3匹が好きに過ごしているとこの家の人がやってきた、私と同じ制服を着た女の子。一緒にやってきた校長先生が彼女について説明をしてくれた。

 

「生徒会長でチャンピオンクラスの凄腕トレーナーなんですよ」

「私はネモ!普段は学校の寮にいるけど」

 

 パルデア地方にはチャンピオンクラスという制度があり、ジム巡りを終え四天王を突破したトレーナーはみんな成れるらしい。これがなかなか難しくてパルデア全体の0.01パーセント?それより下くらいしかなれないんだとか。

 

「貴方がパートナーにしたいポケモンは決まりましたか?」

 

 3匹のポケモンが私を見つめている。どの子もとても可愛くて悩んだけれど、パルデアで初めて手持ちになるのはこの子……。

 

「ほう、ニャオハですか」

 

 ニャオハ、それが私が選んだポケモン。どんな風に進化するのか、どんな技を覚えるのか、凄い楽しみだ。

 私の肩に乗りほっぺたすりすりしてくるニャオハの頭を撫でる。はにゃあと鳴く姿が可愛い。

 

「ポケモンも決まった事だし、早速勝負しなくっちゃ!」

 

 生徒会長のネモがバトルを仕掛けてきた!

 

 ネモさんはクワッスを新しく貰い、2匹の初めてのバトルをしようと誘ってきた。というか家の裏の砂浜もネモさんの家の敷地内だと知ってかなり動揺してしまった。ブラックナイトが始まった時くらい驚いた。

 

「さん付けしなくて良いよ!ネモって呼んで!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ご近所さんが来る、アカデミーに転校してくる子がいる。校長先生からその話を聞いて一緒に会う事にした。他の地方から来て心細い思いをしているかもしれない、生徒会長としてはそういう生徒の為に1日でも早く学校に慣れてほしいから。

 

「(あ、この子……結構やる)」

 

 3匹のポケモンと一緒に来たその子を見た時、背筋がピリピリとした。たまに感じるこの感覚は強いトレーナーと会った時によく感じるそれで、私はついついバトルを挑んでしまっていた。

 クラベル校長からは「程々に」と言われてしまったし向こうはまだレベルの低いニャオハがいる、だから私はクワッスを貰って初心者ポケモン同士でバトルをする事にした。

 多分、いや絶対お互いに全力でバトルをしたら周りのビーチが滅茶苦茶になる。そうなったらお母様に怒られてしまう。

 

「それじゃあ、ネモさんやりましょう」

「さん付けしなくて良いよ!ネモって呼んで!」

 

 これから同じ学友でバトルをする仲になるのだからさん付けなんてしてほしくない、そう伝えると「ホップの陽とユウリの狂が合わさった感じかぁ……」と呟いていた。

 ホップとユウリ、バトル系の雑誌に載っていた名前だ。ガラルのチャンピオンとそのライバル。ガラルで起きた問題を解決した凄腕のトレーナー達。その二人と知り合いならバトルもしている筈。

 

「……これから先バトルをするのが楽しみになっちゃう」

「ネモさん、バトルをしようというのに更に先のバトルを楽しみにしていますね。そのバトルへの姿勢、是非他の生徒にも見てほしいものです」

「……おっと?パルデアってバトルジャンキーしかいないの?」

 

 さぁ、さぁ!始めよう!二人の初めてのバトルを!

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