Rocket Queen   作:酢味噌ニアン博物館

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終わりの始まり
第11話 スリザー


下北沢駅の改札の機械のSuicaを押してゲートの中にいる彼に

私は改札の外から「ジョーまたね」と呼びかけた

 

するとジョーは私に向かって

 

「おう、またな」

 

と手を降って答えてくれたがさっき到着したばかりの列車から降りてきた客の人並みの奥底に姿を晦ませてしまった。

 

「ジョー行っちゃった…」

 

私は駅前の線路の空き地を背に一人で呆然と立ち尽くしながら

さっきまで改札の中にいたはずの彼の影を追いながら

 

この先、私のバンドはどこに行ってしまうのか。

 

私はどうなってしまうのか。

 

 

先行きの見えない不安に駆らている私にとって

ジョーは道標のような人だった。

とはいえ傍から見ると彼とは、まだ会ってから日はとても浅いが

今や私にとって良き理解者であることには違いはない。

 

そんな彼に昨日の夜貰った助言を胸の奥にしまい、

私の未来を掛けた選択をする決心をする。

 

「大丈夫、きっとやれる、きっと」

 

私はそう一人で呟いて再び家まで歩いて戻った。

 

リョウ「ただいまー」

 

母 「リョウちゃんおかえりなさい、ジョーくんちゃんと帰れた?」

 

リョウ「多分大丈夫だよちゃんと見送ったから」

 

母「リョウちゃんがそう言うならきっと大丈夫ね」

 

リョウ「そうだね、じゃあ私部屋戻ってるね」

 

と部屋に戻ってロインを開く。するとグループの方に

数件通知が来ていた。

 

「はむきたすのグループだ。なんのメッセージだろ」

 

と来ていた通知を見るためにグループロインを開く。

すると

 

「ちょっと急な要件で会議したいから今から駅前の大庄水産に来れる?」

 

とのことだった。

私としても脱退したいということを伝える絶好の機会だった。

 

「分かった、家出て着きそうなころにまた連絡返す」と

何の要件かも知らずにとりあえず返信する。

 

リョウ「ごめんお母さん、ちょっと急用できたから昼ご飯いらない」

 

母「分かったわ、あんまり夜遅くならないようにね」

 

リョウ「大丈夫、多分そんなに時間掛からないから」

 

母「そう?ならいいんだけど…」

 

と玄関で靴を履きながら

急用で出なきゃ行けないことを伝えて駅前の居酒屋へ向かう

 

 

しばらく歩いてさっきジョーを見送った駅前の線路跡まで来た。

もうすぐそこに目的地の大商水産がある

 

「今ついた。店の中?」

 

「そう、店の中入ってきたら席の場所分かると思う」

 

「了解今行く」

 

そうして私は、はむきたすのメンバーがいる店内へ入った

 

「いらっしゃいませ1名様でよろしいですか?」と店員が聞く。

 

「あそこの席のツレなんですけど後で合流すると彼女らに伝えてあるので」

 

「かしこまりました。ではあちらのお連れ様のいるお席にご案内しますね」とはむきたすのメンバーのいるテーブル席に案内された。

 

「ユメ、唯奈遅くなってごめん」

 

今この席にいる3人

ギターボーカル尾崎ユメ、ドラム本田唯奈、そしてベース兼リーダーの私、山田リョウが現はむきたすのメンバーだ。

 

席についてメンバーが揃ってもう幾度となくやってきた

このバンドの打ち合わせが始まる

 

リョウ「それで、今日は何について話すの?」

 

ユメ「そう、ソレなんだけどね実は…」

 

と少し間をおいてから本題に移った

 

 

 

#12へ続く

 

 

 

 




どうも酢味噌ニアンです
いよいよ今回から、はむきたす解散編です
次回もお楽しみに
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