Rocket Queen   作:酢味噌ニアン博物館

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約1ヶ月後に迫ったオーディションの重圧で
既に気疲れをしていた私は気分転換でジョーと鎌倉と
思いつきで江ノ島に行くことにした。


第16話 息抜き

 

リョウ「ねぇジョー、次の電車何分くらいに来る?」

 

ジョー「10:29に高崎行きが来るらしいけど、どうする?」

 

リョウ「う〜ん、飲み物買いたいからその次のやつに乗りたい」

 

ジョー「そうだなぁ、そしたら次の次が10:41にくるね」

 

リョウ「じゃあそれ乗ろうよ」

 

ジョー「だな。とりあえずコンビニで飲み物とか買いに行くか」

 

 

 

そうして私達はコンビニで飲み物を買いJRのホームまで移動し

次の列車が来るのを待つ

 

 

 

ジョー「なぁリョウ、そういえば昼飯どうしようかね。

何か好きな食べ物とかある?」

 

リョウ「う〜ん…そう言われると悩む…」

 

ジョー「意外と"これ"が好きってものはない感じ?」

 

リョウ「そうかも、でも強いて言うならカレーと海鮮系は好き」

 

ジョー「じゃあオススメの店あるからそこ行こうぜ」

 

リョウ「そうする、ジョーのオススメの店気になるし」

 

ジョー「そっか、それじゃ決まりだな」

 

そうこうしている内に場内アナウンスが流れ列車が来た。

私は大船で乗り換えて再び鎌倉方面に向かう

列車が来るのを待つ

いつもならこういう待ち時間というのは退屈なものだったが

今日はジョーがいるからかいつもと違って

この待ち時間すら楽しいものとなっていた。

 

 

ジョー「なぁリョウ、後ろの車両行かね?ボックス席あるよ」

 

リョウ「ボックス席?なにそれ」

 

ジョー「向かい合ってる座席があるんだよ。眺めいいよアレ」

 

リョウ「へぇー、気になる。それ座ろうよ」

 

ジョー「一番後ろが空いてるからそこ行くか」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

しばらくして鎌倉方面に行く列車が来て

私達はジョーいう"ボックス席"なるものに座り

二駅先の目的地である鎌倉駅に到着した私は

小町通りを歩いて色々物色する

 

例えば

 

リョウ「ねぇジョー見てこれ、サングラス。似合う?」

 

ジョー「ブフォwなんか似合ってるのに

フレームが星の形してるせいでスゲぇシュールw」

 

リョウ「そんなにこのサングラスかけてる私おもしろい?(笑)」

 

ジョー「うんw普段クールそうなリョウがやるから余計にw」

 

みたいなしょうもないやり取りばかりしていた

 

そんなやり取りをしながら

小町通りを進んで大通りに出ると

さっき電車の中でジョーに私が行ってみたいと言った

鶴岡八幡宮にたどり着いて

そうしてそのまま境内の中に入り

大階段を登って本殿の前につく

 

ジョー「リョウ八幡宮にお参りでもするの?」

 

リョウ「うん、オーディションの願掛けでもしようかなって」

 

ジョー「オーディション?なにそれ?」

 

リョウ「あとで話すよ。話すと長くなるから」

 

ジョー「そっかそっか、じゃああとでゆっくり聞かせてよ」

 

リョウ「うん、それじゃお参りいこ?」

 

ジョー「ちょっと待って賽銭出すから」

 

 

 

とジョーが賽銭を財布から出して

私は二拝二拍手一拝でオーディション合格の祈願をする

 

 

(オーディション上手く行きますように…)

 

 

私は、実力を信じているから普段は神頼みとかはしないが

今回ばかりは神頼みしてでも合格したかった。

 

 

リョウ「ジョーも何か凄い拝んでたけど何お願いしてたの?」

 

ジョー「え、あ〜…恥ずかしいから秘密」

 

リョウ「え、言ってもいいじゃんケチ」

 

ジョー「しょうがねぇな。リョウのオーディション

上手く行くようにお願いしてたんだよ」

 

リョウ「え、ジョーありがとう。凄く嬉しい。

ちゃんと私頑張るから」

 

ジョー「そっか応援してるぜ俺。」

 

リョウ「うん、ありがとう」

 

私はジョーがわざわざ自分なんかに

願掛けしてくれたことに凄く嬉しい気持ちで溢れていた。

だから私はそんな彼の思いと私達の夢を無駄にしたくない、

それゆえこのオーディションに持てる全てを放つ事にした。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

それからしばらく私達は境内の中を散策していると12時を過ぎてしまっていたのでジョーの言うオススメの海鮮系の店に案内してもらうことにした。

 

リョウ「ねぇジョー、お腹空いた」

 

ジョー「じゃあさっき行ってた店行く?」

 

リョウ「うん、早く行きたい。さっきから凄いお腹鳴ってる…」

 

ジョー「そっか、じゃあ早く行かねぇとな(笑)」

 

 

そうしてジョー案内の元、小町通りへ行き

もと来た道を戻ってとある店の前に来た。

 

リョウ「ねぇジョー、店地下にあるの?」

 

ジョー「そうだよ。ここチェーン店なんだけどランチメニューが

美味くて安いからオススメなんだ。結構来てるよ」

 

リョウ「なんか入り口の構造ライブハウスみたいだね」

 

ジョー「ちょっと分かる気がする」

 

 

そんな風に話しながら階段を下り

私達は店の中に入った

 

 

???「いらっしゃいませーってアッキーか」

 

ジョー「よっ、守田。今日は2名でよろしく」

 

守田「なんだよお前、独り身の俺がバイトしてるときに

見せしめにでも来たか???」

 

ジョー「ちげぇよ守田。リョウは彼女じゃ…」

 

リョウ「あ、うちのが世話になってます」

 

守田「守田剛って言います。明也とは高校のクラスメイトです」

 

リョウ「山田リョウですジョーの彼女してます」

 

ジョー「おい、リョウお前変なこと言うなよ!」

 

 

「変って何よ」と私はボソッっと呟いたが

ジョーには聞こえてなかったみたいだった

 

 

守田「まあもうなんでもいいから奥のテーブルどうぞ」

 

ジョー「守田、俺いつもので。リョウは?」

 

リョウ「じゃあ私は…ジョーと同じやつで」

 

ジョー「俺丼物2つ頼むから鉄火丼かハラモの

どっちかにしときな」

 

リョウ「じゃあまぐろ鉄火丼で」

 

守田「あいよ、ちょっとじゃあ注文してくるわ」

 

ジョー「よろしく頼むわ」

 

 

そうして守田は厨房で作業に戻った

 

 

ジョー「なぁリョウ、さっきのなんだったんだよ」

 

リョウ「なんでもない、ただのネタだって」

 

ジョー「誤解されたらどうするだよ…」

 

リョウ「逆にジョーは誤解されてマズイことでもあるの?」

 

ジョー「いやないけどさ…」

 

リョウ「じゃあいいじゃん」

 

「良くはないやろ」

 

 

しばらくして鈍感なジョーを相手していると

私達の頼んだ料理が守田によって

厨房から運ばれてきた

 

 

 

守田「おーい明也、まぐろ鉄火丼でとハラモ丼持ってきたぞ」

はい、あとこれ山田さんの鉄火丼ねー」

 

リョウ「ありがとう。ていうか、え、ジョーそれ2つとも食べるの?ウソでしょ…」

 

ジョー「全然俺普通に食べれるよ。」

 

守田「あー山田さん、こいつこう見えて結構大食らいなんですよ」

 

リョウ「え、意外。あんまり食べなさそうなのに」

 

ジョー「年頃の男なんかみんなそのくらい食うだろ」

 

リョウと守田「いや食べない食べない」

 

ジョー「そんな二人共タイミング被せてまで

否定しなくてもええやろ…」

 

 

 

「頂きます」

 

 

 

私は頼んだまぐろ鉄火丼を頬張る

 

リョウ「ジョーこれ美味しいね」

 

ジョー「だろ?これ食べてみる?ハラモ」

 

リョウ「頂戴、食べてみたい」

 

ジョー「ほら皿だし…って…えぇ…」

 

リョウ「早く食べさせて」

 

ジョー「自分で食えよ…」

 

リョウ「ヤダ面倒い。ジョー食べさせて。あー」

 

ジョー「ほらよ、旨い?」

 

リョウ「おっ…おおおぉ…凄い筋っこくて

コリコリしてて美味しい…」

 

ジョー「めっちゃうまそうに食うやん」

 

リョウ「ジョーのおかげ。もう一つ頂戴」

 

ジョー「いいけどまぐろ一つ寄こせよ」

 

リョウ「しょうがないな、ほらジョー口開けて」

 

ジョー「え、あ?あー」

 

リョウ「さっきのお返し」

 

ジョー「ありがとう…?」

 

とそんな風にお互いの口に食べ物を渡すなんていう付き合ってもない男女がするようなことではないことをしながら頼んだ料理を食べ会計を終えて店をあとにする。

 

リョウ「ごちそうさまでした」

 

ジョー「守田またな」

 

守田「おう、お幸せにな」

 

ジョー「だからちげぇってしばくぞ」

 

守田「ごめんて、二人ともじゃあまたね」

 

リョウ「バイバイ」

 

ジョー「またな」

 

と私達は店に来たときに降りた階段をあがり

もと来た道を戻り鎌倉の有名なスポットと公園や雑貨屋に

行ったりして少し疲れたので、

私達はしばらく由比ヶ浜の浜辺でのんびり買った菓子と飲み物を

食べたりしながら休憩することにした

 

ジョー「あー、久々に結構歩いたからちょっと疲れたなあ」

 

リョウ「私は普段廃墟探索とか

ハードオフ巡りしてるから大丈夫」

 

ジョー「うそつけ、さっき長谷寺の階段登ったとき

少し疲れてただろ」

 

リョウ「うっ。ホントは少しだけ…」

 

ジョー「でもまあ坂とか多いから歩くと

疲れるからしゃーないよ」

 

リョウ「だよね、ジョーでも少し疲れてるんだし無理ないよね」

 

ジョー「だな。それよりさっきのオーディションって何のやつか

気になるんだけどさ…」

 

 

と聞いてきた。それは私が"後で話す"と話題だった。

 

 

リョウ「あーオーディションのやつ?」

 

ジョー「そうそう、オーディションが何とかって言ってた件。

さっき後で話すって言ってたの思い出して聞こうと思ってさ、

アレなんのオーディションなの?」

 

リョウ「レーベルのオーディション。

私達が入る予定のレーベル主催のやつだよ」

 

 

ジョー「あれ、レーベルって加入するので

決定したんじゃなかったっけ」

 

 

リョウ「そのはずだったんだけどレーベル側から

若手アーティストのオーディションに試しに出てみて、

それから最終決定したいって言われてさ。」

 

リョウ「私達にとって結構大事なオーディションなんだ。」

 

ジョー「なるほどな、それで普段あんまりしなさそうな願掛けを

八幡宮でしてたのか」

 

リョウ「うん、頼れるものにはなんでも頼りたいくらい、私

今そのオーディションが上手くいくか不安でさ」

 

ジョー「そっかそっか。きっと上手く行くよ大丈夫さ」

 

リョウ「そうかな…」

 

ジョー「あぁ。大丈夫だよリョウだし」

 

リョウ「なにそれ、理由になってない」

 

ジョー「そうか?理由かぁ…言語化するのが難しいなぁ」

 

 

そう気楽そうに話すジョーと由比ヶ浜の浜辺で

悠々と広がる海を眺めいると来たときより

日が暮れて来ていることに気がついた。

 

リョウ「ねぇジョー、それより、そろそろ江ノ島行かない?」

 

ジョー「そうだな、早く行かないと日が暮れるし」

 

リョウ「はじめての江ノ電。楽しみ」

 

そして私達は鎌倉から江ノ電で江ノ島を目指して

この街を後にして夕暮れの海岸沿いを走る

 

#17につづく

 

 

 

 

 

 

 

 

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