Rocket Queen   作:酢味噌ニアン博物館

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第9話 モーニング グローリー

あれから何時間たっただろう_

確か終電逃してリョウの家に泊めてもらうことになって

えっと…それから何したっけ。風呂出たあたりから眠気凄くて

半分意識なかったからなぁ…何も思い出せねぇ…

 

そんな眠りから起きようとする俺に意識のある所より遠くのほうから誰かの声、知ってる声が聞こえる。

 

「ョー……ジョー起きて…10時過ぎてる」

 

そう急かされるので目を開けて上を見てみる

 

ジョー「知らない天井だ」

 

そしてその天井の映る視界の横には青い髪の琥珀色の目をした

彼女が昨日と同じ顔つきで話しかけてくる

 

ジョー「あ、リョウおはよう」

 

リョウ

「ジョー、おはようじゃなくておそよう」

「朝ごはん作っといたから冷めないうちに食べて」

 

ジョー「マジか、ありがとう」

 

リョウ「大丈夫、昨日のお礼の意味もあるから」

 

と昨日の寝る間際のほぼ意識ない中の出来事をまだ頭の中にある眠気の靄と下の階から香って来るコーヒーとリョウがつけたであろう香水の

香りとカーテンの隙間を潜って眩しく光る青い朝の中

その彼女言う"それ"について必死に思い出そうとしていた。

 

ジョー「ちょっと顔洗ってくる」

 

リョウ「いってらっしゃい、先にリビング行って待ってる」

 

ジョー「うっす」

 

と洗面所に行って冷水を顔に当て夜に起きた出来事を

思い返してみるが、やはりピンボケする望遠鏡で遠くを見る感じがしてはっきりとは思い出せないでいた。

 

さて、顔も洗ったことだしリビングに行こうか。

 

リョウ母「ジョーくんおはよう〜よく眠れたかな?」

 

ジョー「あ、お母さんおはようございますお陰様で安眠できました」

 

リョウ母「あらそれはよかったわ、リョウちゃんがご飯作ってくれてるから食べちゃって」

 

ジョー「ありがとうございます〜そういえばお父さんはどちらに?」

 

リョウ母「お父さん病院でお勤めだからいつも朝早いのよ」

 

ジョー「そうだったんですねお父さんにもよろしくお伝えください」

 

リョウ母「よろしく伝えておくわね〜」

 

とリョウのご両親に泊めてもらったお礼を言って

リビングへ向かう

 

リョウ「お、やっときた。ジョーここ座って」

 

ジョー「すまん、おまたせ」

 

リョウ「目玉焼き作ったけど醤油か塩どっちがいい?あとご飯がいい?」

 

ジョー「そうだなぁ…醤油であとご飯がいいかな」

 

リョウ「ちょっと持ってくるから待ってて」

 

ジョー「ごめんありがと」

 

そしてリョウが目玉焼きだけ軽く焼いてくれている間

昨日のライブの様子をイソスタとトゥイッターで投稿して

周りの一緒に出た出演者たちからのリプライに返信して

ストーリーを巡回していた。

 

リョウ

「はいジョー、ウインナーとサラダと目玉焼きとご飯」

「あと醤油これね」

 

ジョー「サンキュー。では頂きます」

 

リョウ「うむ、召し上がり給え」

 

そうしてリョウの作った目玉焼きとご飯を一緒に口の中へ運ぶ

 

ジョー「うまい…!今までで一番うまい卵ご飯だよ」

 

リョウ「そっか良かった良かった」

 

と頬杖しながらこっちを見て嬉しそうな顔をしている

そこで俺はあることに気づいた

 

ジョー「ところでリョウ、なんで目腫れてるの?」

 

リョウ「え、昨日のこと覚えてないの…?」

 

ジョー「なんかあったっけ…眠気すごくて寝る少し前から記憶ないんだよ」

 

リョウ「覚えてないならいいや」

 

とリョウは何故か少しホッとして安心したような感じの雰囲気を出していた。

 

ん…?"安心"…確かリョウが昨日の夜言ってたよな

 

「ごめん、ちょっと肩の荷が降りて安心しちゃって」とか

腕の中で言ってた…腕の中!?

 

ジョー「あぁぁ!思い出した!そういえば!」

 

と安心というキーワードによって昨日の夜の記憶を

思い出して唐突に大声を出してしまった

 

リョウ

「ジョー!そんな大きい声出さないで」

「柄にもないことして恥ずかしいんだから///」と

 

そりゃ照れるなと言われるほうが無理がある一夜だったのを

俺が思い出してしまったことでお互いに妙な気まずさが流れた

別にこれと言ってやましいことなんか何も無いのに

変な雰囲気になってしまった。

 

そんなウブな俺たちをカーテンから溢れる遅めの朝の清々しい空と雲と光が優しく包み込んだ。

 

#10へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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