プロセカのヤンデレ小説やたら少なくない?   作:ただの凡人@Kiryu

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こんにちは、ただの凡人です。
コラボ回その2です!
色々やろうとしたらちょっと長くなっちゃいました!(約5000文字)
ただその分書きたいことは書けたので
是非ご覧ください!


「親友」 後編

~数日後、朝比奈家~

ピンポーン

 

なつき「はーい」

 

ガチャ

 

左「よっ、なつきくん、元気してる?」

なつき「あなたは...」

左「こないだの事で、もう一度君と話がさせて欲しい」

 

今度は1対1、逃げ道は断った。

確実に、割り出してみせる。

 

なつき「お話、ですか? わかりました。左さん。なにもないとこですが入ってください」

 

彼に案内されるままに、リビングに入る。

 

なつき「つまらないものしか用意出来ませんでしたが、どうぞ」

左「ありがとう」

 

出されたお茶を一口飲む。

リビングには沈黙に包まれていた。

 

なつき「それで、話とは?」

左「君の...本当にやりたい事についてだ」

 

そして、なつきも座り、ため息をつく。

 

なつき「ねぇ、悪いことはやめましょう?」

左「何のはなしかな?」

 

よくわからない彼の発言に、てるは目を丸くする。

 

なつき「だって、貴方には彼女さんいるんですよね? いやあの、悪

いことは言わないのでやめません? そもそも姉様、そんなに優良物件ではないですよ?」

 

どうやら、彼はなにか勘違いをしているようだ。

 

左「...なつきくん、私は今四人の女性に主に性的な意味で迫られている。そんな状況で君のお姉さんに手を出せる訳が無いだろう」

なつき「あっ...」(察し)

 

窓の外から物凄い視線を感じる、誰だ、確実にモモジャンのうちの誰かだ。

 

なつき「…えと、わ、話題変えましょう! 今回のご用件は?」

左「...すまない、君に今日話に来たのは、君の、君自身についての話をしにきた」

なつき「僕の?」

左「あの時と同じ質問をしよう...君、医者になりたいの?」

なつき「この間も言いましたが、なりたい。ではなく【なる】です。これでもがんばってるんですよ?」

左「それは重々承知している、失礼な質問をしてすまない」

左「だがな、君が医者について話ている時、君はとても寂しい目をしているんだ、まるでやりたくないことをやらされている時の、気だるげな人間のような」

なつき「あー、なるほど。そういうね…」

 

なつきくんはなにかを理解したように、何処か苦笑を浮かべる。

 

なつき「お気遣いありがとうございます、まぁあの時は確かに疲れて目が虚ろだったかもですね。あの時は気分転換に外でやろうとしたんですけど…これが視線が辛いわ風が邪魔だわで――」

 

そのように、なつきくんは話を続ける。

明らかに先程の話題を避けている。

 

左「...やはりだ」

なつき「何がです?」

左「君はこちらが確証に迫ろうとしているとき、逃げるように話を逸らす、まるで触れられたくないかのように」

なつき「……」

 

その言葉を聞き、なつきくんはため息をつく。

 

なつき「はい、触れてほしくありません。なのでやめてください」

左「それはできない、俺は困ってる奴は放っておけないからだ」

 

この言葉に、嘘偽りは無い。

まぁ、それが原因で雫達から迫られているとつい最近知ったばかりなんだがな。

 

なつき「…さいですか」

 

なつきくんはそれを聞くと、にっこりと笑った。

それは明らかに他人と接するような作り笑顔であり。

もう既に聞き流す気しかないのだと嫌でも理解する。

 

左「君は...医者になることを誰かに強制されてるんじゃないか?」

なつき「...っ」

左「図星だな」

 

クリティカル、ここから引き出していくしかないな。

 

なつき「っ、人の神経を逆撫ですることが得意な人ですね」

 

と、そんな時、

がらがら。と誰かが玄関から入ってきて。ここに顔を出した。

 

なつき「あ、母さん…」

母親「あら、おともだち?」

なつき「…別に」

母親「あら…、初めまして、わたしなつきの母です」

左「...!?」

 

感じる。

優しげな言葉の奥に隠した、ドス黒い何かを。

 

左「...はじめまして、左てるです」

母親「ごめんなさいね? 今日ちょっとこの子機嫌が悪いみたい。いつもは優しい子だから許してあげてね」

左「…はい」

母親「あ、なつき。お母さんね、なつきによさそうな高校のパンフレットもらってきたの」

なつき「…?」

 

そういうと、五枚ほどパンフレットをなつきくんは渡された。

 

母親「どれも有名なお医者さんが卒業してる学校ばかりよ?」

なつき「うん…」

母親「こういうところに行けば。ちょっとでもなつきがお医者さんになるための手助けになると思うの」

なつき「うー、ん?」

母親「お医者さんになりたいのよね? お母さん応援してるからっ」

 

その瞬間、左は理解した。

こいつこそが、この子を悩ませる原因なのだと。

 

左「...すいませんが、息子さんは、いつ頃から医者になりたいとおっしゃっるようになったんですか?」

母親「いつから? うーん、小学校高学年くらいから…かしら。わたしがお医者さんを勧めてそれからだったはず、ね?」

なつき「この人には関係ない」

母親「なつき、何があったか知らないけど人様にそんな態度とらないの」

左「やっぱり...な」

母親「やっぱり?」

左「なつきくんが医者になりたいと話す時、とても寂しそうな目をするんです」

母親「...」

なつき「違う、違うよ」

 

耳を塞ぐなつきくん、黙り込む母親。

ここで引くわけにはいかない。

 

左「小説家...なつきくんのなりたいもの」

なつき「どこからその話を...!?」 

左「予想だよ...君の過去を、君のお姉さんから聞かせて貰った、そこから予想した」

なつき「違う...僕は...医者に...」

雫「無理はしちゃ駄目よ、なつきくん」

なつき「雫...さん?」

雫「なつきくんが頑張る気持ち、すごく分かる、でも、嫌なものを頑張っても、嫌なものは嫌なの」

なつき「違う...嫌なんかじゃ...」

雫「なりたくなかったの?小説家」

なつき「...」

母親「いい加減にしてください、これ以上この子を追い詰めないで」

左「追い詰めてたのは...お母さん、あなたの方じゃないのか?」

母親「...っ!?」

左「医者になって欲しいと...子供の気持ち蔑ろに、自分の気持ちだけを押し付けたあんたの責任...違うか?」

母親「...」

 

 

「――――おい」

 

左「...?」

なつき「口を閉じろ、そして今すぐここから出ていけ。偽善者ども」

左「...」

なつき「よし、あんたらの言う通りだとしよう」

なつき「ぼくは小説家になりたく、医者になるためにがんばるのが嫌だと、母親が気持ちを蔑ろにしてると仮定しよう」

 

「で? それがなに?」

 

その声は彼らしくもないほど冷たく、怒りを持った声だった。

 

なつき「それを伝えるためにここまできて、僕を助けようとでもしてるつもり?」

左「...」

 

言葉が出ない。

いや、正確には出せない、と言った所か。

年らしからぬ覇気に、ただ黙っているしか、『私には』できなかった。

 

雫「私は、私たちはそのために今日ここに来た」

左「雫...」

雫「あなたがまるで列車のように、敷かれたレールの上を走るだけの人生を歩もうとしているのを、私は助けたい」

なつき「…ありがとう」

 

 そして、なつきくんは奇妙なほど優しい笑みを浮かべた。

 

なつき「なら、僕を助けたら?

僕の母さんは?」

雫「それは...」

左「それは違う」

 

言葉が詰まる雫に代わり、私が答える。

 

左「私たちが助けたいのは『君』だ、『朝比奈家』を助けたいんじゃあない」

なつき「は?」

左「君が小説家になろうが医者になろうが、私の知った事じゃあない」

なつき「なら」

左「だがな、それはあくまでもお前の人生だからだ」

なつき「...」

左「人生のレールを敷けるのは、後も先もお前だけだ、誰かが敷いてくれる訳じゃない」

左「人生は前にしか進めない、戻ってやり直すことはできないんだ、だからこそ、お前はお前のやりたいことをやらなきゃ、『お前の人生』じゃなくなっちまう」

なつき「僕の...人生...」

左「お前はお前、母親は母親、それが人だ、それが生きるってことだ」

 

 

なつき「…ふうん」

 

 そういうと、なつきくんは何処かに歩き出した。

 

なつき「ついてきて、三人で話そう」

左「あぁ」

雫「えぇ」

 

なつきくんに連れられるがままに、奥へと向かっていった。

ー ー ー

 

なつき「すわって」

 

 なつきくんにそう指示され、二人は座った。

 

なつき「まずは、自分のためにそこまで考え、行動を起こしてくれたことに感謝します」

 

 そういうと、なつきくんはぺこりと頭を下げた

 

左「いやぁ、それほどでも」

雫「左くん、今そういう雰囲気じゃない」

左「ごめんなさい」

 

怒られた

 

なつき「たしかに僕は、ただレールを走ってるだけかもしれない。母親の言いなりなのかもしれない」

 

なつき「けど、それは母親を信じてるからこそです」

左「...それは家族だから...か?」

 

なつき「そうです。何度も言われましたよ? 僕の親は毒親で間違っていると、自分の道をすすめと」

 

 そういうと、なつきは睨んだ。

 

なつき「僕は、そういう人が大っ嫌いなんです。母親がどれだけ悩んでくれたかも、どんな気持ちで医者を勧めてくれたかも知らないで、自分が正しいとばかりに」

 

なつき「……しかもそういう人に限って、その場その場を生きている人ばっか」

 

左「返す言葉もございません」

雫「左くんも生活ギリギリだものね~」

 

なつき「そんな人達を、家族を罵倒した人たちを、僕は見返さなきゃならない。何を言われても構わない。お医者さんになって【母親のおかげで幸せになった】って、【貴方のお陰で僕は医者になれました】って心のそこから言うために」

 

なつき「って、無駄なことは良いや」

 

 そして、

 

なつき「ただひとつ。家族みんなで笑顔に…幸せになりたいから。男は嫌と思うほど努力する理由はそれで十分」

左「そうか...頑張れよ」

 

その瞳からは、もうあの時の寂しさを感じさせなかった、多分、これが本心だ。

 

雫「良かったわぁ...これで解決ね!」

なつき「…なんだ、強引に嫌なことならやめたほうが良いとはいわないんですね。めずらしい」

左「もう必要がないからな」

なつき「?」

 

なつきは頭はてなマークを浮かべながら、部屋にあるクローゼットを開ける。

 

 ーーダダダダダダダッ!!

 

 その瞬間、そこから雪崩のごとくぬいぐるみが溢れ、埋め尽くす。

 

左・雫「「!?」」

なつき「これ、あげます」

 

 そして二人が渡されたのは、ぬいぐるみと一冊の本だった。

 

なつき「ぬいぐるみは趣味、この本は佳作とった時の」

 

 二人の驚いた顔をみて、なつきくんはくすりと笑う。

 

なつき「いっておきますけど、自分のやりたいことはきちんとやるつもりです。自分、欲しいものはぜーんぶ手に入れるタチなので、幸せもやりたいことも」

左「そうか、んじゃ、遠慮なくいただいてくよ」

雫「このぬいぐるみしぃちゃんみたい!可愛いわぁ!」

 

なつき「…雫さんも、本当にありがとうございました」

 

雫「ふふっ、なつきくんの気持ちが知れてよかったわ」

 

 と、そんな風に笑いあっていると、

 

まふゆ「………」

なつき「あ……」

 

 どうやら、姉のほうが帰ってきたようだ。

 

まふゆ「ふふ、いつのまに女の子を家に入れる悪いこになっちゃったのかな?」

なつき「あ、あの…」

 

「「……」」

 

 彼女のにこにこ具合ですぐにわかった。

 …怒ってる、ブラコンだ。 

 

なつき「ち、ちがうのっ! ね? ふたりと――」

 

 二人は…黙ってその場を立ち去った。

 

なつき「……」

まふゆ「……」

「「……」」

 

なつき「てへっ」

まふゆ「なつきのくせに生意気」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~後日、左の部屋~

 

雫「おじゃましまーす」

左「邪魔するならかえって~」

雫「嫌です♡」

左「お決まりはやってくれよ」

雫「あら?このぬいぐるみと本...」

 

雫が視線を向ける先には、綺麗に立て掛けられた本と、まるでそれを支えるようなポーズをとっているぬいぐるみが居た。

 

左「あぁ、『親友』からの贈り物だよ」

 

少し照れつつも、左はそう微笑んだ




左 てる
親友ができた

日野森雫
ぬいぐるみをしぃちゃんに見せたらしぃちゃんがぬいぐるみの可愛さのあまりトリップした。

朝比奈なつき
親友ができた

朝比奈まふゆ
ブラコン

ということで『エクソダス』さんの『朝比奈まふゆはブラコンである』とのコラボでした!
初コラボで至らない所だらけで申し訳ない...
エクソダスさんの方の小説も是非ご覧ください!
凄いぞ(語彙力)

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