クロノトリガーアレンジシナリオ(チラシ裏で温めてたやつ)   作:ロン毛リオン

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理屈を抜きにしてこの一話がお気に入り


カエルから

カエルは魔界との国境付近の砂漠近くで兵士達の陣頭指揮をとっていた。

 

ここ数ヶ月、近隣諸国で魔族との戦争が頻発していた。戦況は人間界が有利であったもののの、ガルディアでも今日明日にでも開戦の兆があるとし、防衛網の強化をしていた。同盟国であったイギリスは表向きは権勢を維持しているが陥落したとの噂も広まっていた。人に擬態する魔族らにより王家が乗っ取られた可能性があるとの報告がなされていて、そんな折、カエルの元にリーネが行方位不明になったとの連絡が馬兵から届いた。人に擬態する魔族の件もある。人間同士(リーネと知り合い)しか判らない合言葉を決めているとはいえ、無理矢理聞き出す事も可能である。リーネがもし魔族に誘拐され、魔族がリーネの姿をして王宮に戻るのであれは、イギリスの二の舞いになるかもしれない。緊急事態でありカエルは急ぎガルディアへと戻った。

 

 

『なに!? 一度見つかったがまた行方不明になっただと??!』 

 

 

王都の兵営にて奇妙な報告を受けたカエル。報告内容は兵士の一人が王妃とおぼしき女性をトルース山にて発見するも、その女性は人違いであるとの供述をした。身なりからして異国の服装をしていて当初は単なる人違いとも思われたが、女性に近付いてきた同じく異国風の男が王家のペンダントを所持していた為、その男が誘拐犯で王妃は脅されていて助けを求められない可能性を考慮しつつ、兵士はパイクを構えて警戒体制になるも、王妃から一瞬目を離した隙に王妃は消えていたという。男は捕まる事を恐れ逃亡を図った。

 

王宮は、王妃の捜索を再開すると共に逃げた男の行方も追いかけている最中だという。

 

報告を受けたカエルは兵営から飛び出し、民家の屋根にジャンプし、屋根から屋根へと跳び移りながら、リーネと男を探した。

 

犯人の特徴は異国風の容姿かつ、赤髪であり、目立つ様相をしていた。カエルは直ぐにそれらしき犯人を発見した。捕えて尋問にかけるより、尾行してリーネの居場所を探す方が得策だと思い、しばらく泳がせていた。

 

男は民家から服を盗み、着ていた衣類を捨て、人混みに紛れた。男は黒いものに話しかけている様子で、話し終わると、人目を避ける様にしながら路地裏を抜け、教会の方角へと向かった。

 

男は女と合流して話し込んでいる様子だった。話し終わると教会内に入った。

 

カエルは姿勢を低くして忍び込み、教会の壁づたいを登った。

 

二人が何かを拾った。それを見ていたシスターがかけよった。三人が話し込んでいると、もう一人のシスターが教会の出入り口の扉を閉めはじめ暗くなる。教会の不自然な行動について、カエルは教会がリーネ誘拐に関わっているのか、それとも教会側が犯人逮捕に協力しているのかが判断がつかないでいた。

 

シスター達は衣を脱ぐと魔族の姿を表し、戦いはじめた。カエルは魔族同士の仲間割れかと思い、しばらく見ていたが、魔族に戻らない二人達を見て考え直した。ただし人間側が魔族に通じている可能性もあるかもしれないとも考えていた。

 

事情は判らないが二人が死ねばリーネの居場所も判らなくなるかもしれない。カエルは助太刀した。

 

クロノ達は助けてくれたカエルに驚いていた。シスターが蛇女だった事にも驚いていたが、まるで魔族をはじめて見たかのようなリアクションだった。

 

カエルは二人に剣を向け、事情を聞いた。クロノ達は無線機やスマホの写真を見せる事で時を越えた世界からやってきた事を説明した。しかし魔族を見たのはこれが初めてであり、この世界とは歴史が繋がっていない異世界かもしれないとも言った。しかしマールが消えたことは歴史の繋がりを示していて、マールを助ける為にリーネの捜索をしていたという。クロノ達が教会に来たのは偶然で、ルッカがクロノと合流する為に目印となる目立つ場所を探していて、それが教会だったという。

 

カエルは蛇女の一人は殺さずに、峰打ちにしていた。リーネの居場所を吐くように脅す。蛇(ミアンヌ)は居場所を教える代わりに親玉のヤクラから自身の身を守ってくれる様、ガルディア政府の保護を求めた。リーネの居場所まで案内するのであれば、と約束するとミアンヌは大聖堂のオルガンを弾いた。鍵盤には血の跡、カエルはミアンヌにここの本物のシスターはどうしたのかと聞いた。

 

シスターとして成り済ます為、シスターの交友関係等の情報を聞き出すために監禁しているという。オルガンは隠し部屋を開ける為の仕掛けになっていて、そこにシスターも監禁しているという。

 

どうやってリーネをさらったのか聞くと、ミアンヌも詳しくは知らされてない様で、しかし仲間内に空を飛べるディアブロという魔族がいるので、深夜に空から王妃の部屋に忍び込み、誘拐したのではないかという

 

教会には他に30体の魔族が潜んでいる。

その魔族達がぞろぞろとできて、カエル達を包囲した。リーネが人質にされている。

 

教会の周囲を定時巡回していたコウモリ魔族による通報にてクロノ達は包囲された。同じく伝令係のコウモリ魔族が王宮へ向かった。カエルが侵入したとの知らせを受けた親玉のヤクラは大臣に化けしていたが、その変身をガルディアの森で解いた。ヤクラは木を上り、森の上を駆け抜け教会へと向かった。

ヤクラが到着するまで

 

 

30体の魔族+VSクロノ、ルッカ、カエル

 

カエル達は包囲され、リーネが人質にされている。

 

『大人しくしなければ、殺す』と魔族が言った。

 

 

魔族側は人間サイズの蛇女。人間サイズの蛇バイター。悪魔の様なシルエットのディアブロス。見た目がゴツイ鎧を着た魔族。

 

蛇女は上半身が人間、下半身は蛇であり、下半身の蛇の部分が5mあった。

下半身が蛇なので動きは遅い。しかし、下半身をとぐろ状バネに力を貯めると5mの跳躍ができる。槍よりも長いリーチで攻撃をしてくる瞬間の最高時速は50km。(人間の走る速度は15km)

ナイフの様な鋭い爪と牙を持ち、丸腰な人間では勝ち目がない。

 

蛇バイターは全身が蛇であり、胴体の長さが10mある。動きは遅いもののバネを活かせば10m飛べる。その瞬間の最高時速は100km。攻撃射程が10mある為、離れた位置にいるからといって油断はできない。鋭い牙を持ち蛇女と同様に武器がなければ勝ち目はない。

 

鎧を着た魔族は強靭な肉体により、重装備の重さをものともせず動ける。訓練された兵士ではなければ勝てない。

 

悪魔の様なシルエットのディアブロスは飛行できる。高い位置から弓矢等で攻撃されると厄介であり、飛び道具で対応しなれば詰んでしまうだろう。

 

 

普通のカエルは30gなサイズでも、一回のジャンプで1m飛ぶこともある。人間のサイズをその1000倍として30kgのカエルがいたとしたら、一回のジャンプで1000m飛べることに。推定される最高瞬間時速は1万kmにもなる。

 

人間サイズのカエルが靴を脱ぎ捨て、足裏と地面との接着面を増やし、4足歩行スタイルにすると1000mまでジャンプでき、その瞬間の最高時速は1万km。

 

だがカエル人間はあくまでも人間なので靴は脱がないし、二足歩行のスタイルを貫く。。ジャンプもスピードも純粋なカエルと比べたら遥かに劣るが、それでも圧倒的な速度差で魔族を制圧できるだろう。ヤクラが到着する頃には教会内の魔族は全滅するに違いない。

 

カエルの強さについては魔王のうっかりミス、カエル化呪いの思わぬ副作用として、魔族界隈では有名な話だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【カエルに出会ったら即隠れるか降伏しなければ助からない。だが人質を取れば大丈夫】というのがヤクラとその配下の判断だった。しかし、カエルの速度は想定を超えて常識はずれだった。

 

リーネを人質にした魔族は、『大人しくしなければ、コロ』と言った瞬間に斬られていた。

ヤクラが到着する頃には、全ての魔族は殺されていた。

 

 

ヤクラはゴキブリ様生物としてカエルよりも早く動けた。表皮もゴキブリの様に硬く防御力が高い。体長は3mあり、その質量分の硬さがある。

 

ヤクラはカエルに負ける気はせず、大聖堂を縦横無尽に走り回ってカエルに突撃した。

 

連携技のエックス斬りをやる余裕なんてない。クロノ達は救助された人たち(リーネも連れて)教会の奥へと避難した。

カエルも奥へ向かった。

 

大聖堂の奥部屋は細間っており、ヤクラは人間サイズに変身しないと入れなかった。

 

人間になる魔法は極端に弱くなる仕組みがあった。

それが唯一の弱点ともいえ、人間サイズに変身した瞬間をカエルは狙っていた。

 

 

持久戦はヤクラにとって困る。先日ガルディアはイギリスから高性能な新型銃(マスケット銃)を輸入していた。もし教会のアジトがばれて軍隊がかけつけて銃を使われた場合、ヤクラにも勝敗がどうなるか判らなかった。もうすぐ正午になる。教会を開けて人間の業務をやらなければ街の人々が不審がってしまう。

 

ヤクラには時間がなかった。ガルディアが気付く前に決着をつけたかった。

 

体内からドリル状のもの生み出して発射できるヤクラは奥の部屋に向けて発射した。

ヤクラの背から生み出されたドリルは空間を縦横無尽に動きつつターゲットを追尾できる。ヤクラはこのドリルを無意識に操れる。

 

その仕組みだが、ヤクラは触れた相手のDNAを覚え、その遺伝子にあるミトコンドリアが特有に発するエネルギーを感知して敵の居場所を知る。

 

直進するドリルが進行方向を変えられるのはミサイルが方向転換する仕組みに似ている。ミサイルのように独立したエンジンや燃料機関の構造を持ち、遠隔で方向操作する仕組みをヤクラは細胞レベルで生み出している。

 

ヤクラの背中から5つのドリルが生み出された。カエルはヤクラのドリルを剣で全て弾いた。

限度がないのかのようマシンガンのごとく、次々とドリルがカエルに襲いかかかる。

ヤクラのドリル生成力はとてつつもなく高い。無尽蔵に尽きる事なく生成されるドリルのエネルギーについて、実はその元は地中に眠るラヴォスからであり、ヤクラはラヴォスから無意識にエネルギーを調達している生き物だった。

 

カエルは観念して聖堂広間に出た。再びヤクラとの近接戦闘に。カエルは盾を捨て、代わりに日本刀を持っていた。二刀流のカエルは一人でエックス斬りをし、二刀流の乱れ斬りをした。

 

カエルもヤクラも戦い疲れ、疲労が貯まっていた。

あと10分で正午であり、教会を開けないといけない。ヤクラは諦めて教会を明け渡すべきか迷っていた。

 

そっくりに化ける魔法は既に完成していた。化けたい人間の髪の毛(遺伝子)を採取し、決められた魔方陣の上に置き、決められたコードに沿って呪文を唱えるだけでいい。王族や従者らの髪の毛は集め終わり魔法化には成功した。よって魔力の高い者はいつでも王族や従者に見た目から声色までそっくりに変身できる。王宮にはヤクラの配下の者が他にも潜入している。アジトは教会以外にもある。カエルが保護したミアンヌはそれらの深い情報までは知らない。口封じをするまでもなかった。

 

ヤクラの【王家に成り済ましてガルディアを支配する計画】は一旦保留となった。計画を再開できる日を夢見てヤクラは退却した。

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