クロノトリガーアレンジシナリオ(チラシ裏で温めてたやつ) 作:ロン毛リオン
リーネには魔の気配を感知する特別な能力があった。人間に成り済ました魔族の正体を見破れる力を持つリーネについて、魔族にとって都合が悪く、リーネは殺される予定だった。
イギリスが西側魔族に陥落したという情報はガルディアが知るずっと以前からヤクラの知るところであった。
ヤクラか危惧していたのはガルディアが西側魔族に陥落している可能性だった
リーネの持つ擬態を見破る能力についてヤクラは信用していなかった。人間にそのような超能力はなく、西側魔族がリーネに成り済ましているのだと思っていたヤクラはリーネを誘拐し、どの程度の西側魔族がガルディアに侵入していのかを尋問をした。
尋問の末、西側魔族とリーネに関係性がない事が判明すると、ヤクラはリーネを利用しようと思い立つ。
擬態を見破る力は魔族でも稀な力であるが、リーネの場合、その力は突出していた。
西側のスパイ魔族を探しだすのに都合の良い力を持ったリーネについて、殺さずに魔界に持ち帰る計画をしていた。その最中、カエルに襲撃されその計画は見送りとなる。
~魔法陣について~
「人間に擬態する魔法は魔王様が生み出した」
我ら魔族の身体の中には魔のエネルギーがあるものの、そのエネルギーを使って魔法を使うという芸当は我々にはできなかった。魔王様は魔法の使えない我らに魔法が使える様になる方法を与えて下さった。
魔法陣というもので、決められた図形を書き、決められた呪文を唱える事で魔法が発動する。図の大きさや細かさで魔法は大きく変化し、細かいルールはあるものの、応用が効く便利なものであった。
例えば複雑な魔法は呪文が長くなりがちだが、呪文そのものを短簡略化してくれる魔法陣もあって、人間に擬態する魔法陣と合わせて体の一部にでも書き込んでおけば、【大臣チェーンジ!】と叫ぶだけて、いつでも擬態魔法が発動した。魔王様は我らにとっては神様な存在で、魔王様さえいてくれれば、我等は世界を牛耳れると思っていた。
~リーネ誘拐事件以降~
ガルディアは擬態魔族への警戒をより徹底するようになった。
仲間同士にしか判らない合言葉を作るのを徹底するだけでなく、生活スタイルが変化した人間がいないかを互いに監視しあっていた。
隙をみて王権を手に入れようと画策していたヤクラだったが、とうとうそのチャンスは来なかった。魔族と人間の戦争は魔族側の敗北で終わり、動かせる配下も少なくなってしまった。合わせて第一次世界対戦と第二次世界大戦も起こり、人間界の権力闘争もややこしくなり、戦後経済の急激な発展もあり、わざわざ人間関係のしがらみの多い王権を手に入れるよりも、民間人に成り済ます方が得策と考えてひっそりと生きていた。
長生きだったヤクラはテレビで千年祭の中継映像を観ていた。ゲートに呑み込まれた被害者二名(クロノとマールの画像)が画面に表示される。ヤクラには見覚えのある姿だった。一人は400年前のリーネそっくりの女で、もう一人は教会にてカエルと共にいた赤髪の男。当時のヤクラはカエルの想定外の力に翻弄されたが、それ以上に驚いたのがカエルの持っていた刀についてだった。ヤクラの硬い表皮にダメージを与えるような人間の武器は未だかつてグランドリオンしかなかった。グラドリオンよりも弱いもののその存在が危険だと理解していたヤクラは、コウモリにその行方を尾行させた。トルース山で青い光と共に消失たという報告を聞いていたヤクラは、過去と現在の繋がる可能性に気付いて笑った。
ヤクラは配下のコウモリにルッカを尾行するよう命令を出した。
クロノとマールを助けにゲートへと入るルッカとその後を追うコウモリ2匹