気がついたら天使様に恋をしていたのだがどうしたらいい? 作:ブラックマッハ
「じゃあ俺は妹から夕食を作ってもらえるからじゃあな」
「あおう、で毎回気になっていたんだが妹の名前なんて言うんだ」
うんとだな実は長年の年月と共に忘れてしまい名前が分からない。でも地味でもなく、ただ印象に残らないが心が落ち着く名前なんだよな。
今更妹に聞けないしな。
「ほらあれだ。美麻じゃないか?いやこれ印象的な名前だから違う」
「もしかして覚えていないんですか?」
誰も名前で言ってはいけない存在だったのだ。何故か分からないけど。
「俺一度も妹の名前を言った事がないのだ。それに親も名前はつけたが言った事は一度たりともないだから分からない」
誰も言っていない。言ってはいけないあの人を想像してしまうのは俺だけじゃないはずだ。
本当に怖いのだからな。名前を想像すると頭痛がしてしまう。
「なぁこれは内緒だぞ」
「勿論です」
「ああ分かった」
ふぅ何とか逃れた。この頭痛から。
「夕食はもう買い物いく気にもならないし、ピザでも頼むか。さすがに今日は奢らせてください。普段なんかおすそわけめっちゃもらってるし」
「でも」
「俺と食うのが嫌なら一枚頼んで持って帰ってくれ」
「それ断れなくなる奴じゃん。俺は妹の所に帰るから。いつか、カルピス2リットル買って来てくれよ」
真昼の顔を見ると寂しそうな氷上をしていたが寂しくないだろ。俺は、部屋から出て行き二人のイチャイチャタイムが始まったのだ。そう、想像しながら外に出て公園を歩くのは楽しかった。
次行ってみようか。
ベンチに姿勢よく座ったまま微動だにしない真昼を見てハァと思いながら話しかけてみた。
「なんか合ったのか。風船でも木の上に合って拾ったとかじゃないか?それで足を挫いたとかな」
「何でわかるんです」
「適当だよ。ほら動くんじゃない。周が言うにはな、ここでタイツを脱がすのが良いらしい」
「ハァ、周君がそう言っていたんですか?」
「まぁこの周流奥義の処置法はブレザーかけるし後ろ向いてるからタイツを脱げ戦法だ。とりあえず患部冷やして湿布貼ると良いらしい」
「あの周君が変態になっている様なのは気のせいですか?」
「変態じゃない。処置方法だから恥ずかしいとか言ってられないだろう」
流石に周が変態になって感じてしまうのは間違いである。
俺は近場にあったドラッグストアで湿布とテープ、コンビニでコーヒー用のカップ氷を購入して真昼のところに戻る。
そして、周の教えてくれた通りにやる。
「よしこれでバッチリだろう」
「そうですね」
「はぁ仕方がない。俺がおんぶしてやる。ほら捕まれ」
「おんぶをしないと言う選択肢はないんですか?」
「仕方がないだろう。これも周の指示だ。この手のプロに頼るのがベスト」
「はい分かりました。お姫様抱っこされたくらいです。大丈夫です。お願いします」
いやあのねお姫様抱っこは仕方がなかったんだよ。わざとじゃないんだ。
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