幻想郷に迷い込んだ結果、紅魔館で執事することになりました。 作:ぽてとめぇん
幻想郷に迷い込んだはじめ。
紅魔館で執事として雇われ今日、初仕事をする。
朝を迎える。
部屋には日光は来ない。
それはもちろん、レミリア様とフラン様が吸血鬼だからだ。
日の光は彼女たちにとって害になるため基本的には日光が届かない。
だから、いつものように日の光を浴びて起きることはない。
少し違和感だが理由が理由なので仕方ない。
そう思いながら俺は身支度を始める。
昨日、咲夜さんからもらった服を着て部屋を後にする。
一「おはようございます、咲夜さん。」
咲夜「おはようございます。せっかくですが、朝食の準備を手伝っていただきませんか?」
咲夜さんはもうすでに料理を作っていた。
料理が乗っけてある皿をテーブルへと運ぶ。
昨日、夕食後に教えてもらったとおりに料理を置いていく。
咲夜「ありがとうございます。では、あなたはフラン様を起こしに行ってください。
私はレミリア様を起こしに行ってまいります。」
一「わかりました。」
地下へと続く階段を下り、フランの部屋の前にたどり着く。
三回ドアをノックして声をかける。
一「フラン様、朝ですよ。起きてください。」
ドア越しに「ん…」と軽い声が聞こえる。
すると、フランから声がかかる。
フラン「はじめー、髪とかすの手伝って―。」
一「…わかりました、失礼しますね。」
部屋の中に入り、フランの髪の毛をヘアブラシでとかす。
フラン「ん…意外とうまいわね。」
一「ありがとうございます。」
気に食わなかったら俺はどうなっていたのだろうと…少し考えるだけでぞっとする。
吸血鬼であるため、俺のような人間は片手でひねるつぶせるくらいに力があるだろう。
イメージするなら、某有名漫画で人間をやめたⅮ○○様なんかが有名だろう。
まぁ、それはそれとして。
一「朝食の準備ができたので、身支度ができ次第行きますよ。」
フラン「わかったわ…ふぁぁ…」
そんな感じで一日は始まった。
今日は初仕事の日。
咲夜さんの指導の下、いろいろ教わった。
洗濯の仕方、掃除区域、見回り、料理などなど…
やることはいろいろあった。
そのうちのほとんどを咲夜さんはこなしているらしい。
どうしてそんなことができるのかと聞いてみる。
咲夜「私には『時を操る程度の能力』があります。それを活用しているだけです。」
とのことだった。
当然、俺にはそんな特殊能力はない。
紅魔館のメイドに恥じない働きである。
咲夜さんには劣るかもしれないが、それでも身を粉にして働こうと頑張った。
一「…にしても、本当に広いな。」
掃除をしているとき、ついその言葉をしゃべってしまう。
しかし、本当なのである。
エントランスだけでも、丁寧にやれば一日かかってしまいそうなくらいだ。
さらに、ほかの部屋も広いときた。
これは骨が折れそうだと、覚悟を決めて挑んだ。
案の定、骨が折れそうなくらい大変だった。
とりあえず、手の届く範囲までは丁寧にやった。
妖精達「………(ふわふわ)」
というか、手の届かない範囲は妖精たちがしてくれた。
咲夜「…はい、大丈夫です。掃除うまいですね、これを引き続き頼みますね。」
一「ありがとうございます、次は何をしましょう。」
咲夜「そうですね…」
次の指示を待っているとそこに声がかかる。
フラン「あら、はじめじゃない。」
一「ん、あぁ。フラン様、どうしたんですか?」
フラン「ちょうどいいわ、私に付きあいなさい。」
一「え?ちょっとフラン様?」
咲夜「大丈夫ですよ、正直やることなかったので。」
一「…そういうことでしたら。」
というわけで、初仕事の後はフランのお世話をすることになった。
フランについていくとたどり着いたのは大図書館。
フラン「はじめ、トランプある?」
一「え?ここで本を読むのでは?」
フラン「読みたい本は読み終えちゃったのよ。いいからさっさと出しなさい。」
フランに催促されて一応持ち歩いていたトランプをポケットから出す。
フラン「じゃあ、パチュリーたちも混ぜてやりましょう。呼んできて。」
一「わかりました。」
というわけで、図書館の中で働いているパチュリーたちを呼んできた。
俺を含め4人でババ抜きをすることになった。
パチュリー「…はい、いち抜け。」
フラン「はぁぁ!?どうして、いつもはそんなことならないのに!?」
パチュリー「…だって、あんた表情にでてるもの。」
フラン「なっ…ふふ、なかなかやるじゃない…けど、まだ負けたわけじゃ…」
小悪魔「あ、そろった!あっがり~♪」
フラン「なぁっ!」
見る見るうちに周りが抜けていく。
残ったのは俺とフランだけになってしまった。
フラン「むぅぅぅ!」
俺の手札を見ながらほっぺを膨らませているフラン。
ちなみに俺の手札は2枚。フランは1枚である。
勝負どころである。
フラン「…これ!あぁぁぁぁぁ!」
見事に俺の手元にあったジョーカーを引いてしまうフラン。
そして次は俺が引く番。
一「……」
左のカードを取ろうとする俺。
フランを見てみると、悲しそうな表情になる。
右のカードを取ろうとする。
フランの顔が明るくなる。
一「……」
俺は右のカードを取った。
フラン「あはは!残念だったわね!」
やはり案の定、ジョーカーだった。
さて、ここから問題だ。
彼女に勝たせるためには…
俺は手札をシャッフルすることなくフランに引くように促す。
フラン「…これよ!」
フランは見事に数字の入ったカードを引いた。
フラン「やったぁ!はじめ、あんたがビリだったわね!」
一「いや~あと一歩だったんですけどね~…」
とりあえず、彼女がビリにならずに済んだ。
フラン「けど、なんか釈然としないわ。パチュリー、もう一回勝負するわよ!」
パチュリー「ふっ、何度やっても同じよ?」
フラン「ふふん、今度こそあんたに勝ってやるんだから。」
このトランプでの遊びは夕食まで続いていった。
フラン「はぁ~楽しかった~。」
フランは、満足そうな顔で大図書館を後にした。
パチュリー「はぁ…休憩なしでやり続けるって…」
一「すいません…いつもこんな感じで…
小悪魔さんもお付き合いしてくれてありがとうございました。」
小悪魔「ううん、楽しかったから大丈夫だよ。」
パチュリー「あんたは余裕そうね…」
小悪魔「それはもう、楽しかったので!パチュリー様は楽しくなかったのですか?」
パチュリー「……楽しかったわよ。」
一「それは何よりです…
多分ですけど、これからも何度かやると思いますのでお付き合いお願いします。」
パチュリー「…仕方ないわね。」
小悪魔「はい!その時はぜひ、お願いします!」
夕食を済ませて、俺はもう一度大図書館へと足を運んだ。
個人的にどんな本が置いてあるのか気になったのだ。
一(改めてみると、本当にすごい量の本だな…)
本棚の一つ一つがでかいうえにすべて本で埋まっている。
とりあえず近くにあった本棚にある本を手に取る。
しかし、その本は俺の知っている言語ではなかった。
パチュリー「あんた、そういう本に興味があるの?」
背後からパチュリーが話しかけてくる。
一「いえ、そういうわけでは…ただここにはどんな本があるのか気になったので。」
パチュリー「そう。本はいいわよ、見ていて飽きないし…面白い。
私は本が大好きなのよ…だからここの司書として住んでる。」
一「そうなんですね…好きなことを仕事に生かせるっていいですね。」
パチュリー「えぇ…」
一「…あの、何かお勧めの本とかありますか?私が読めそうな本があればいいんですけど…」
パチュリー「そうね…物語とかだったらここらへんで…」
パチュリーからいろいろお勧めしてくれた。
自室に戻って試しに一冊読んでみると、わかりやすい内容で読みやすかった。
一方そのころ、霊夢たちは…
霊夢「はぁ…はぁ…聞いてないわよ…異変の原因が複数体によるものなんて…」
魔理沙「おい、無駄口言ってねぇで早く片付けるぞ!」
霊夢「…あぁ、もう!仕方ないわね!あれ使うわよ。」
魔理沙「いいのかよ!ここら一体吹き飛んじまうぞ!」
霊夢「いいわよ!それくらいやらないとこいつらまた湧いてくるわよ!」
魔理沙「…どうなっても知らねぇからな!」
二人は大きく息を吸って、集中力を高める。
霊夢「外すんじゃないわよ!」
魔理沙「そっちこそ!」
霊夢「『霊符 夢想封印!!』」
魔理沙「ぶっ飛びやがれ!『恋符 マスタースパーク!!』」
異変の解決に苦戦しているようでした…
読んでいただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。