転生した皇帝は魔王学院に通う   作:虚無神

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青い巨人の講義

勇者学院、この学院内の最下層に怪しく目を光らせる謎の青い巨人がいた、そして彼は、学院の生徒を集めてある講義をしていた

 

 

「君達は・・・善と悪どちらが正しいと考えているかい…」

 

彼のその問いに答えたのは、レドリアーノ・カノン・アゼスチャンと言う眼鏡をかけた青年だった

 

「善が正しいと私は思います」

 

「ほぉ〜・・・それは何故だ?」

 

青い巨人は等身大サイズになり人の姿へと変わる、青い巨人だった男は超美形の品のあるイケメンだった

 

そして彼はレドリアーノに近寄り理由を問う

 

「それは、魔族が悪だからです、魔族は我々人間達を苦しめ貶める、あんな野蛮な奴等を悪以外では表現出来ないかと」

 

レドリアーノは魔族は完全な悪だと主張する

 

すると彼はレドリアーノからまた距離を離れたかと思えば、不気味な程の笑みを浮かべておかしげに話す

 

「君は随分偏った考え方をしている・・けどまぁ、その考えもありだと私は思うよ、悪を完全否定する、その思考・・・さて、次はディエゴ先生にお聞きしよう、魔族はどうして奪うのかを…」

 

彼はディエゴと言う教師に問う

 

「それは、己の私利私欲の為、己の欲の為にしか動かない、下等な生き物だからだ」

 

彼は、またも不適に笑みを浮かべる

 

そして口を開く

 

「では何故、善と善であり、悪は悪なのか・・答えられる子はいるかな?」

 

すると背の低い、男の子のハイネ・カノン・イオルグだった

 

「善は人々の味方をし、助けを求める者に助け、平和を護る事が善、悪はこの世の秩序を乱す、犯罪を平気で犯す、そういう連中の事を悪って言うんだぜ」

 

彼は口元の口角を上げ笑みを浮かべる、その笑みを見た一同は、戦慄し背筋が凍る様な恐ろしい感覚に陥る

 

「君達は本当に偏った考え方をしている、面白いよ・・・さて私が何を言いたいか・・それは善と悪は何故あるのか?、私は思うんだよ・・・この世には善も悪も無い、あるのはただ断然たる虚無だとね、善と悪だのと区別するから対立は生まれる、私からしてみれば・・・君達の思考や思想は非合理的で愚かしい事だよ…」

 

それを聞いた勇者学院一同は一斉に彼に向けて罵倒を浴びせる

 

だが彼は平然とした表情を浮かべていた

 

すると、1人の女生徒が彼に向けて言葉をかける

 

「僕も善と悪も無いと思うよ、でも僕は虚無では無いと思うぞ」

 

1人の女子生徒が意見すると、生徒も教員も一同全員静まり返った

 

彼女の名前は、ゼシア・カノン・イジェイシカと言う女子生徒だった、彼はゼシアを見るなり言う

 

「君は中々ユニークな考え方してるねぇ、どうしてそう思うのかな?」

 

ゼシアは彼の問いに答える

 

「この世には善も悪も無いって言うのは僕も同意だぞ、だけど虚無じゃない、あるのは絆、そして愛だぞ」

 

ゼシアの言葉を聞いた彼は少し表情を暗くして言う

 

「ほぉ〜・・・絆、愛・・かぁ……ゼシア君以外の連中はここから去ってくれて "結構" だ」

 

すると、彼が含みある言い方をすると、洗脳されたかのようにゼシア以外の教員と生徒がその場から去って行く

 

「何したのかな、今・・・」

 

「少し君と1体1で話したくてねぇ、だから邪魔な連中には帰ってもらったのさぁ」

 

彼はゼシアの考え方の変わり様に少し興味が湧いたのか、彼女にそのまま言葉をなげかける

 

「どうしても君は・・いやゼシア君は、絆と愛が全てだと言いきれる?」

 

「僕は、絆と愛だけが全てとは思っていないぞ

色々な情も必要だと思ってるぞ、でも中でも絆と愛は特に強く出る

、これは僕の自論なるけど、善と悪は無い、だけど存在する

、人の心には善の心と悪の心、両方あるんだ、

人が人でいられるのは、バランスを保ってているからだと僕は思うぞ、

善に偏らず、悪に偏らず、偏らずにバランスを保っているから

、人は人なんだ、そして人は絆で結ばれる、

そして愛が無ければ人は人であっても、愛を知らない人形と一緒だぞ」

 

彼はゼシアのことばに耳を傾け聞いていたが

 

途中彼の中で何か疼くものがあった

 

彼はさっきよりトォーンを低くして怒り混じりにゼシアに言う

 

「君のそれは暴論なのでは無いか・・何故君はそんな風にプラス思考になれるんだ・・・、君の頭の中はお花畑なのか!・・君は何故、絆を信じられる!愛を信じられる!、そこに意味はあるのか!?絆や愛など幻想に過ぎない!、そんな不確定なものをなぜ信じられる!」

 

彼は強くゼシアに当たる

 

しかし、ゼシアはそんなカレを暖かい目で見る

 

「僕は、信じたいんだぞろぞろ、絆と愛がある事を、確かに不確定なのかも知れない、幻想なのかも知れない、だけど!そんな幻想でも、不確定なものでも可能性はあるんだぞ…」

 

ゼシアの言葉に一瞬ハッとなり、絶句するも、彼は子供の様に向きになり、空間を歪ませ、空間に穴を空けその空間の中に消えていった

 

ゼシア君は、不思議と彼を救いたいと思っていた

 

その一方トレギアside

 

ゼシアの言葉が脳裏に残り、トレギアは分からなくなってきていた

 

絆と愛、そんな不確定なものが、あって良いものなのか?

 

絆や愛があるから、恨みの連鎖が生まれ、争いが起こる、全てを無にてしまえば、全て丸くおさまる、無であれ

 

全ては無に・・・

 

しかしトレギアの脳内には、唯の小娘の言葉が何故か記憶を駆け巡る

 

「(何故だ・・何故あの小娘の言葉が頭から離れない!・・・、絆?愛?そんなもの、不確定で曖昧なあんなものがどうして・・、ならば試させてもらおうゼシア・カノン・イジェイシカ・・・君が本当に絆や愛を大切だのと・・・信じられるのだと言うのなら・・)」

 

トレギアは高笑いをしながらその場から姿を消したのだった

 

 

グローザムとメノウのカップリングあり?なし?

  • 絶対にあり
  • あり
  • なし
  • 絶対に無し
  • どちらでも
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