1-3 発作 妄想旅行
あら、どうしたの?
そう、診断で遊んでいたのね。
ここ?ここはいいわよ。気に入ってるの。
行ったり来たり、綺麗な夜景。心地好いわね。夢みたい。
あら、どうしたの?
そう、感動したのね。そうでしょう。
ぶつぶつと、切れ端を眺める小説家のように、意味不明なことを言っていたものね。
沢山歩いて、疲れたでしょう。ラーメンでも食べる?
日本旅行も楽しいわね。いつもの日本じゃない。幻想的な東京タワー。
あら、どうしたの?
え?聞こえないわ。どうしたの?
少し、混乱しているみたいね。酔い止めか何か、あったかしら。
ああ、あったあった。ほら、分かる?
口、開けて。
さん、にい、いち、はい。
ハリセンボンの、くたびれもうでよ。とおりゃんせ、とおりゃんせ?
{991中白發北南西⑨東一①九}
―単語ガチャ。男子校 東京タワー。執筆時間は30分。完全続編。第三話。かさばる著。
ほんものです。
おはよう。あら、ど――
いえ、不思議ね。何かを警告された気がするわ。
衝動に任せ過ぎだと、もうこの先は無いのだと。
そんなにいけないかしらね?探求に終わりは無い筈だけれど。
まあいいわ。現実問題、あなたの顔色が悪いから、なるべく優しくしてあげる。
三つ目の答え合わせがまだだったわね。
{991中白發北南西⑨東一①九}
現実、と今言ったけれど、そう、まさにその通りなのよ。何の因果か知らないけれど、この麻雀牌の説明にとても適しているの。
これはね。現実。現実にある国士無双。つまり、本当に麻雀をしている時に見える光景。
そうね。もう何も説明はいらないかしら。これを選んだあなたは麻雀が分かるんだものね。
何?不安そうな顔して。
ふぅん。そうなの。随分物好きね。理解できる話が聞きたいの?
まあ、分からなくはないわ。理路整然とした話って心地好いわよね。
じゃあ、説明してあげる。聞き流しながら少し休んでいいわ。
{991中白發北南西⑨東一①九}
この牌姿はね。実際に麻雀を打っている時に、配牌(初手)、ツモ(経過)、アガリ(成功)、この一連の流れを全て含んで、最終的にこうなるであろうという、経験が無いと理解し難い、現実世界の国士無双よ。
ローカルルールで、九種九牌(初手に九枚あるが、確立が微妙な為、強制流局を認めることにするというゲーム上の救済措置)というものもあるし、左に寄る牌が初期の残り、ランダムに並ぶのが都度追加されたパーツなのよね。
因みに面白い話があって――
あら?
気絶、してる?どうしたのかしら。
ぽんぽん。もしもし?気分が悪いの?
――嫌ね。アクシデントの瞬間にあいつの声。いいわ。この際面倒だから聞きましょう。
「デジャヴ」ですって?
知らない言葉だわ。アレクサに聞いてみましょ。