1-5 改稿 今度こそ
おかえりなさい。来てくれて嬉しいわ。
あのね、また診断を、やってみようと思うの。少し私も、気分が良くなってるのよ。
何と言うのが適切かしらね。上書き、かしら。ここまでの事、後悔はしていないけれど、だからこそよ。消してしまうんじゃあなくて、その凹凸の上に重ね塗りをする。そういう事。
だからって訳ではないんだけど――
今日は、あなたが一人で選ぶんじゃあなくて、私と一緒に、考えられる診断をしてみない?
私も、頑張るから。何ができる訳でもないけれど。
楽しみましょう?
あんまり長くやっていないと、つい忘れてしまいそうになるわね。そう。申し訳程度の麻雀の話。
じゃあ、始めましょうか。
{一二三四五八九45④④⑤⑤⑥}
綺麗な絵柄ね――
ああ、ごめんなさい。ともかくもこれが配牌。最初の手札ね。
言わずもがな、実際に麻雀をやっていて、積まれた山から牌を引いてくれば、何が来るかはランダムよ。でも、今回はそういう話じゃなくて、願望。あなたの願いを教えて?
この光景から、どんな未来を想像する?
難しいだろうから、例を二つ出してあげる。傾向としてどちらが好きか。どっちに近いものが訪れて欲しいか。それを、考えてみてね。
一つ目よ。
{一二三四五六七八九④④⑤⑤⑤}
これは、好き?
二つ目よ。
{一二三四五六八八456④⑤⑥}
これは、好き?
ああ、ふと思ったわ。チーズが食べたい。白カビの香ばしい、読書の時間によく似合う。
ううん、なんでもない。関係無い話をごめんね。
じゃあ、いいかしら?どちらか決めた?
決めなくても、いいからね。私と一緒に考えるんだから。
たまたま、本当にたまたま。偶奇の噺で麻雀牌があるだけよ。
主たる意思は、私たちなのだから。選ぶ必要性さえ本当は無いの。
邪魔にならない程度に簡単に説明させて。
{一二三四五八九45④④⑤⑤⑥}
この配牌から、その次の二パターンの画像には、現実的に十分有り得る、麻雀の光景のリアルが含まれているわ。
{一二三四五六七八九④④⑤⑤⑤}
一つ目の可能性。このアガリの形には、一から九。{一二三四五六七八九}という、いかにも意味があるのが明白な並びがあるわね。これは《一気通貫》という名前の役よ。
いいわよね。かっこいい。一見難しそうだけれど、全体からして数パーセントの頻度で成就する役なのよ。
それでも、少ないのかしら。分からないけれど。
いえ、麻雀の話を深堀りしてもしょうがない。ともかくも、感性のままに聞いていて。
{一二三四五六八八456④⑤⑥}
二つ目の可能性。このアガリの形には、四五六、し、ご、ろく、{四五六456④⑤⑥}という、規律正しい並びがあるわね。これは《三色同順》という名前の役よ。
ふう、ちょっと、もういいかな。あなたの話が聞きたくなった。解説はここまで。
どうする?どっちが好き?一緒に思考を巡らせましょう。
結論が出るには、少し、かかるだろうから。
また、自我が動いたらここにきなさい。