作ってみたくなりました。それではどうぞ。
「インフィニット・ストラトス」(Infinite Stratos)、通称「IS」は天才であり天災の発明家篠ノ之束によって開発された。宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツであり、開発当初は注目されなかったが、白騎士事件と呼ばれる事件によって従来の兵器を凌駕する圧倒的な性能が世界中に知れ渡ることになったのだが、宇宙進出よりも飛行パワード・スーツとして軍事転用が始まり、本来の目的とは違ってしまったのだ。そして各国の抑止力の要がISに移っていった。だがこのISには一つの欠陥があった。それは女性にしか動かせないのだ。それがISの常識で、それが原因でこの世界は女尊男卑の世の中になってしまった。だがそんな中、例外がいたのだ。
そしてここはIS学園。アラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校。操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はこの学園で育成される。ISを除けばなんで変わりの無い学校であったが、その中の1−1のクラスは違っていた。
「・・・こ、これは想像以上にキ、キツイ」
そう小さく呟いたのは織斑一夏。今日からこのIS学園に通う事になった男である。一夏は周りの女子の視線を感じて、少し青ざめていた。
(・・・だが、あの人に比べたらまだマシなのかもしれない)
そう思っていると、1人の女性が入って来た。
「えーと、み、皆さん入学おめでとう。わ、私は副担任の山田真耶です」
『『『・・・・・』』』
真耶はそう言ったが、クラスは無反応であった。
「き、今日から皆さんはこのIS学園の生徒です。では自己紹介してください。じゃあ、織斑君!!」
「は、はい!!」
一夏は呼ばれ、少し気が抜けており、少しタジタジになっていた。
「え、えーとお、織斑一夏です!!よろしくお願いします!!」
「・・・・そ、それだけかな?」
そして一夏は周りの女子達からの期待の目を向けられ、少し考え
「・・・・以上です!!『ガッゴン!!』アダッ!!??」
一夏は拳骨を受けた。・・・まあ、鉄を殴った音が聴こえたが、当然人から鳴る音では無い。
「げぇっ、関羽!?『ガッゴッゥン!!!』ボゲ!!???」
再び鉄を殴った音が聞こえた。さっきよりも鈍い音が聴こえた。
「誰が三国の英雄か、馬鹿者」
溜息を吐きながら、言ったのはこのクラスの担任の織斑千冬である。
「あ、織斑先生。会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスの挨拶を押し付けてしまってすまなかったな」
そう言って千冬は教壇に上がった。
「諸君!!私が担任の織斑千冬だ!!君達新人を一年で使い物にするのが仕事だ」
そう言った瞬間
『『『キャーーーーーー! 千冬様、本物の千冬様よーーーー!』』』
教室内に大きな声が響き渡った。それからは女子達のテンションはマックスになった。
「カッコいいーー!!」
「私、お姉さまに憧れてこの学園に北九州から来たんです!!」
「私お姉様の為なら死ねます!!!!」
「まったく毎年、よくもこれだけの馬鹿者が集まるな。いや、私のクラスに集めているのか」
鬱陶しそうに千冬は溜め息を吐き、一夏の方を向いた。
「で、お前はマトモに自己紹介も出来んのか?」
「いや、千冬姉、俺h「織斑先生と呼べ」グベボ!?」
さっきまでの会話で織斑という苗字と今のやり取りでクラスの女子は千冬と一夏が姉弟であると分かった。
「まさかとは思ってたけど織斑君って千冬様の弟だったんだ」
「ってことはISを動かせるのもやっぱり?」
「でも、じゃああの人はどう説明するの?」
今度はヒソヒソと話を始める女子達。それを意にも介さず千冬は声を張り上げる。
「静かに!!諸君らには半年でISの基礎を身に付けてもらう!!その後の実習だが、基本動作も半年で身体に染み込ませろ!!良いな!!ここでは、はいかYESしか受け取らんいいな?」
『『『はい!!!織斑先生!!』』』
軍そのものの返事であった。
「引き続き、自己紹介だ。・・・・えーーーと・・・・」
千冬は少し戸惑いながら声を掛けた。
「・・・嶋㟢」
そう呼ばれその男は立ち上がった。
「どうも、嶋㟢陽介です。皆さんとは年が結構離れていますが、気軽に接してください。愛称はおじさんでお願いします」
『『『・・・・・・・』』』
・・・・女子校に1人の男性だけではなく10歳以上の歳の離れたおじさんがそこにいた。彼こそ異世界グランバハルマで17年間生き抜いた転移者嶋㟢陽介である。
「後好きな物はSEGAです!!!」
・・・この物語は異世界で過ごしたおじさんの失った青春ストーリーである。
「(勢い良いよく返事しちゃったけど、引かれて無いかな?まあ、ここにいる全員が俺より年下だしなぁ・・・そうだ。久しぶりにボンバーマンでもやるか!!)」