ISおじさん   作:サンバガラス

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新作日間で42位になりました。ありがとうございます。


第三話 国の代表みたいなやつじゃ無いのか?俺も全く知らんけど。

 

自己紹介が終わり10分休憩に入って一夏は勇気を搾り出し、陽介に話し掛けた。

 

「あ、あの!!」

 

「ん?えーと、君は織斑君だったかな?」

 

「は、はい!!お、織斑一夏です!!」

 

ちょっと戸惑っていた。それに対して陽介は一夏を落ち着かせた。

 

「少し落ち着け。さっきも言ったが、俺は嶋嵜陽介だ。これからよろしく」

 

そう言って、陽介は一夏に手を差し出した。

 

「よ、よろしくお願いします!!あ、後出来れば俺の事は気軽に一夏って呼んでください」

 

「なら、俺の事は陽介でも、おじさんとでも、好きに呼んでくれ。一夏君」

 

一夏と陽介は握手していた。それからチャイムが鳴り、授業が始まったのだが、一夏は入学前に貰っていたISの基礎知識の本を捨ててしまい、その事を千冬に怒られて1週間で覚えるように言われ、落ち込んでいた。

 

「大丈夫か一夏君?」

 

「は、はい。・・・でもこれを1週間でか・・・ハァ」

 

一夏は溜め息を吐いた。

 

「俺も所々、覚えて無い所があるから手伝うよ」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!!」

 

「いちいちお礼しなくていいって」

 

そう話していると、2人に誰かが話しかけて来た。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「「ん?」」

 

「まぁ!?何ですの!?私に話しかけられるだけでも、光栄なのですから、それ相応の態度と言うものがあるのでは無いかしら?」

 

「は、はぁ」

 

(何か面倒くさいのが来たな・・・)

 

一夏は少し戸惑い、陽介は面倒くさい奴だなと思いながらやって来た、高圧的な少女を見た。

 

「普通自分から言うかそれ?と言うか、俺達はお前の事を知らないし」

 

陽介が文句を言うと少女は机を叩き、陽介達に言った。

 

「私を知らない!?このセシリア・オルコットを!?イギリスの代表候補生にして入試主席のこの私を!?」

 

「知らないし、あと質問いいか?」

 

一夏はバッサリと知らないと言って、セシリアに質問していた。それに対して、セシリアは少しイラつきながらも

 

「し、知らない!?・・・ま、まぁ、所詮庶民ですわね。ですが、許しましょう。それに庶民の要求に答えるのも貴族としての務めですわ。よろしくてよ」

 

「じゃあ、代表候補生って何?」

 

『『『ズッゴォ!!!!??』』』

 

周りにいたクラスメイトはズッこけた。その質問にセシリアもワナワナと震えていた。

 

「多分だけど、国の代表みたいなやつじゃ無いのか?俺も全く知らんけど」

 

「あーー、成程」

 

陽介の言葉に一夏は納得していたが、セシリアが改めて言った。

 

「そう簡潔にしないでくださいまし!!全く日本の男性は皆これほどまでに知識に乏しいのかしら!?常識ですわよ!!」

 

するとセシリアは誰が頼んでも無いのに説明し出したのだ。

 

「国家代表IS操縦者の候補生として選出されるエリートの事ですわ!!単語から想像すればわかるでしょ」

 

「「成程」」

 

一夏と陽介は理解したように頷く。

 

「そうエリートですわ!!本来なら私のような選ばれた人間とクラスを同じくするだけでも奇跡!!幸運なのですよ!!その事をもう少し理解して頂ける?」

 

「そ、それはラッキーだな・・・おじさん、普通自分から言いますかね?」

 

「相当の自信がある様に見えるちゃ、見えるが」

 

隠そうとせずにズバッとした2人に対してセシリアは鋭い目を向けた。

 

「・・・馬鹿にしてるかしら?」

 

「いや、自分から幸運って言ったじゃないか」

 

一夏はセシリアが言った言葉をそのまま返した。

 

「だいたい、何も知らない癖に、よくこの学園に入る事が出来ましたね。男で唯一操縦できる方達と聞いていたのに期待外れですわね」

 

「「いや、俺達に期待されても、困る」」

 

「でも私は優秀ですから、貴方のような人間にも優しくして上げますわよ。まぁ、解らない事があれば、泣いて頼まれれば教えて差し上げてもよろしいわよ。何せ、私は入試で唯一教官を倒したエリートなのですから!!」

 

セシリアがそう自慢げに言った瞬間の事。

 

「俺も教官を倒したぞ」

 

「ハァ!?」

 

「え、マジで!?凄いな!!」

 

一夏の発言にセシリアはあり得ないと言う表情で、陽介は単純な表情で驚いていた。

 

「倒したと言うか、突っ込んで来たのを避けたら、勝ったんだけどな」

 

「何だ。戦って勝った訳じゃなかったんだな」

 

陽介は少し興奮したが、すぐに戻った。

 

「わ、私だけだと聞きましたが・・・」

 

「それって女子だけって言う、オチじゃ無いのかオルコットさん」

 

陽介の的確なツッコミにセシリアは少し動揺した。そんな状態を無視して一夏と陽介は話し合っていた。

 

「おじさんは勝てなかったんですか?」

 

「いやー。惜しい所まで行けたんだけどな〜。最終局面で、相手が、自爆紛いの水蒸気爆発でやられちゃったからな。次は絶対に勝つけどな」

 

 

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