オーバーロード 嗤う骸骨は帰りたい   作:嘆きのラジオ

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回想に入りましょう

私はシトリー・スマートです

 

嘆きの亡霊の錬金術師にして交渉役を担当させて頂いております

 

これまでのあらすじを説明します

 

私達、嘆きの亡霊は法国を訪れようと西南街道を馬車で走っていました

 

そのとき!なんと偶然にもバルバレ盗賊団が!?

 

私達は知らないうちにバルバレが商人や貴族の馬車を襲う路道へと入ってしまったようだ!!

 

クライさんは攫われてしまいましたが、偶然バルバレ盗賊団の一体の魔獣、そして何故かクライさんは盗賊団をまとめ上げ、なんやかんやで亜人連合のリーダーになり

 

現在、亜人連合と大盗賊団が戦争しているのだった、、、

 

「シトォォォォォオ!!ぶつくさ言ってないで援護しろやぁ!!」

「はいは〜い」

生物のようにうねる樹木が波のように押し寄せてくる

 

そんな中、私達嘆きの亡霊は亜人連合、その実質的支配者「深遠なる軀」の闇の精霊と対峙しています

 

〜回想

 

「ねーシト?まだー」

「お姉チャンは静かにしてて!」

クライが亜人連合の族長に就任した後に不穏な影が森に墜ちた

 

シトリーをリーダーにリィズとルークは暗い森の中身を潜めていた

 

「拉致した奴等、何も知らないみたいだしー」

 

「末端ではやはり知らないですか」

深遠なる軀」シトリーがこの組織を知ったのは法国に赴いたとき依頼を受ける際に忠告として告げられた

 

『亜人連合は元々、協力するような連中じゃない、それが数十年前、突如団結し我々法国を襲うようになった、そして十年前、我らが精鋭部隊は一匹のアンデッドに遭遇した』

 

『アンデッドというよりは死霊に違いが、当時の部隊も壊滅的な被害を被った、気をつけるといい』  

 

「深遠なる軀ねぇ、、なんかかっこいいな」

 

「あ、シトー来たよー」

 

「おや、、あれは、、」

暗がりの中松明を灯し現れた亜人にシトリーは見覚えがあった

 

「お姉ちゃん待って」

クライを最も崇拝している亜人の一人であり、自白剤から吐き出させた情報と合致している生贄だ

 

「お姉ちゃん、ルークさん、仮面を、、、」

彼女は既にクライから笑う骸骨について説明を受けている

 

それに生贄として使用されるかも知れない、そんな胸中の彼女の説得は容易い

 

「こんばんは、リネルさん」

 

「な、何者!!!」

 

「そんなに身構えないで下さい、私達はクライ様の眷属、シトリーですよ」

 

「クライ殿の、、、出鱈目を言うな!!」

構えるな、というのが土台無理な話ではある、夜道の中に髑髏の面を被った輩が現れば誰だって怪しむ

 

とはいえシトリーたちは変装や変化の魔法は使えない

 

普段のシトリーならそういった準備はかかさないがそれは道具が揃っているあちらの世界の場合だ

 

「あれーおかしーな?」

 

「シトぉ、やっぱこいつ気絶させたほうがいいんじゃない?」

てっきりクライさんから聞いていたと思っていたのだが説明されてなかったのか

 

姉が余計なことをする前にシトリーは直ぐ様代替案を出そうとした

 

「出来れば、穏便に、、、ん?」

 

「うわァァァァァァァ!!!」

突如視界の端に光が映る

 

悲鳴と共に上空から男女が落下し茂みに落ちてきた

 

「おや、貴方達は、、、」

ルークやリィズは知らないが、シトリーはリーダーと思わしき男に見覚えがあった

 

帝都の腕利きの冒険者チーム「フォーサイト」

現在ルシアが行動を共にしている実力派チームだ

 

「あ、やっぱりルシアちゃん、お帰りー」

 

「ただいま、、じゃない!!!」

遅れて黒髪の魔法使いが箒に乗りながら現れる

 

「ルシアちゃん大丈夫?顔色悪いよー」

「お、なんだ?どうしたルシア!!修行か!?」

 

「ルシアちゃんがここまで疲弊するのは、、大して珍しくはないですが、それを使ったとなると、何があったのですか?」

 

「ちょっと三人同時に喋らないで、私、今凄く疲れてるの、、」

息を切らしながらシトリーは機嫌が悪そうに話すがその声にはいつものようなキレがない

 

普段なら魔法の一つや二つは飛んできそうだがそんな様子もない

 

「これは重症ですね」

 

「なんだ!?ルシア!?ずるいぞ!?」

 

「えーールシアちゃんだけ抜け掛けー?」

シトリーからみたこの世界の水準は低い、少なくとも魔物も上位冒険者もそのほとんどが嘆きの亡霊いずれにとっても脅威どころかシトリーですら前衛職に勝てそうだが

 

高くてランク4〜5と言った感じ

勿論例外はあるがそれがシトリーの認識だった

 

しかしルシアが神尾を使っても勝てない存在となると話しは変わる

ハッキリ言ってルシアの魔法は破壊力という点から見れば嘆きの亡霊でも屈指だ

 

(それが通用しない存在となると)

 

横目でルシアと同伴していた冒険者チームをみるが、彼らも相当疲れているのかその顔に生気がない

 

話を聞けるような状態ではなさそうだが、事が事であるため出来るだけ早く尋問する必要がある

 

「これは少し、、考えを改める必要がありますね」

 

「こここ、これはとんだご無礼を致しました!!!」

思案に耽る中、そんな場を崩すような声が響いた

 

「え?」

 

「あー、なるほど、、ルシアちゃんナイス!!!」

リネルが頭を地面に擦り付ける程にこちらに平伏している

 

正確にはルシアにだが

 

一瞬呆けたがシトリーはすぐに理解した

 

「はぁ?何言って、、もーいい、シト、私ちょっと気絶するから」

 

「ルシアちゃん!それ着けるなんてめッずらしぃ!!」

 

「確かに、ズルいぞ!ルシア!!」

 

「あーもう!うるさい!!ならルークさんにあげますよ!」

 

「こちらが私達のボス、ルシア様です!」

 

「は???」

腑抜けたルシアの声が響く

 

考えることは色々あるがシトリーはまず現状について考えることにした

 

そう思いシトリーはリネルに向き直った

 

 

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