オーバーロード 嗤う骸骨は帰りたい   作:嘆きのラジオ

6 / 21
勘違い③

バルバレ盗賊団アジトから開放されクライは法国南東に位置する亜人の森を彷徨っていた

 

「フー、危ない、危ない」

 

亜人と盗賊団との戦争に参加させられるとこだった

まぁ参加と言っても僕単独なんだが

 

僕は深い森のなかスマホをいじりながら歩く、いじるといっても特にやることはメル友にメールを送るくらいだが

 

《森凄い》

《草》

相変わらず返信が早い、というか異世界でも使えるのか?

ぼくは【すまほ】について余りしらないが、異世界でも繋がる辺り、利便性は高いのかも知れない

 

まさか、いるわけないよね?

 

盗賊団アジトのあの魔獣、どこかで見た事あるとおもったらシトリーが持って帰ってきた魔獣、通称「キマイラ」ことノミモノである

 

なんやかんやで幼馴染達が僕を見捨てていないことに感動しながらシトリーがまた裏で何かやっていることに不安を覚える

大抵いつも、特にシトリーは僕に対しての信頼が凄い

 

シトリー、、、僕は何も知らないし、何もできないんだ

いつもぐうたらしている僕にどこに期待する要素があるのだろうか、

 

今回だって僕は普通に攫われただけだ!!

ただの被害者なんだ!!

 

もうふて寝したい気分だ

 

僕はこれまで散々な目にあってきた、自慢じゃないが、不幸や災難に遭遇するレベルならランク8に相応しいと言っても過言ではない

 

今回も例に漏れずに十中八九それだが、僕も学習している

災難がやってくるとわかっているなら逃げればいいだけだ

 

問題があるとすれば盗賊団から逃げるために知らない森の中に入ったのがいけなかった

 

盗賊団からはアジトから北に向かえば亜人連合本拠地があるらしいが冗談じゃない、北、ということはその反対方向南側の森に進めば危険な目に会う可能性は少ないということだ

 

そんなことを呑気に考えて数刻、太陽を覆うほどの木々、足腰まで隠す雑木林、右も左も殆んど大差がない風景

 

進むにつれて自分がどこに進んでいるのか、真っ直ぐに進めているのかすら怪しくなる

 

普通に迷ったわ、、これじゃぁ殺されなくても、僕は自然と空腹という脅威に殺されてしまう

ていうか僕はここに目隠しされて連れてきたのだ、行きの道がわからないの、に帰り道がわからないのは道理だった

 

というか東西南北すらわからない。南てどっちだ?

 

まぁ危険な魔獣と闘うよりかはマシだ

 

幼馴染がいれば別だが僕一人なんてとんでもない、

 

というか、そもそも亜人なんて倒せんわ!一応一通りの亜人についての説明はあの頭脳派盗賊から受けたが、結局倒せないことには変わりないので意味はない

 

不意に茂みが揺れる、

何かいる、距離にして1mほど

 

つまりもう手遅れだ

 

そう僕はいつだってそうなのだ

逃げた筈なのに実は危険に近づいていた、なんてことはよくある

迷い宿のケースがそれだろう

 

だが僕だって何の準備もしていない訳じゃない

相手は亜人ではあるがそれは各種族が混ざりあい連合を組んでいると聞いた

なら多少へんな種族がいても仲間として認識してくれるのではないか?

 

そんな僕には切り札がある、僕は懐から眼窩のない白い狐のお面、そして幻を魅せる宝具、「幻想の少世界」という宝具をちみっく君から取り出す

これはこの宝具から1mの範囲に所有者のイメージを3D映像のように具現できる

 

当然、映像なので実体はないが、イタズラや変装にはとても便利な代物だ

僕は練習を重ね、小人を出したり掌にチミドラゴンを浮遊させて遊んだりしている

 

まぁそれはおいておいて範囲内なら自由に具現できるので、当然映像を被せることも出来る

 

ちょっとした動きでズレが生じることもあるがそこは技量でカバーしよう

 

とわいえ、具現には明確、詳細、具体的なイメージが必要となる

当然ながら抽象的なイメージだと具現にもそれは現れる

ドラゴンで例をあげるなら細部の鱗や牙や爪といった細い部分だ

 

人なら顔のパーツだ、左右が非対称だったり、まつ毛がなかったりと遠目からでは気づかないが変装するにおいて重大な欠陥が以前はあった

 

ちなみに僕的にはハゲが一番楽だ、、

 

さきも説明したが、いい加減なイメージでは遠目からならわからないが、近づかれたらバレる可能性はたかい

故にイメージする対象は僕がよく知っているかつ難しくないものに絞られる

 

だが僕の小さな記憶力ではそんなことは不可能だろう

特に人型の亜人って結構細かいんだよな

蛇人は鱗、猿人は体毛にしわ、オークやオーガはそもそも大きすぎて無理

 

 

だがらこそ僕は考えた、簡単かつ、イメージしやすく、また亜人っぽいものを、

 

心当たりはすぐに閃いた

 

迷い宿の幻影だ

 

よく考えてみれば彼らは亜人っぽい、それに耳と尻尾くらいしかイメージすることないし、狐面は偶然にも迷い宿からドロップしている

 

なんならスマホには兄狐から送られた画像もある

 

再現の難しい毛並みも画像があればイメージするのは容易い

完璧だ、我ながらパーフェクトプランと言ってもいいだろう

 

僕は早速、画像通りにイメージをする

 

宝具が起動し、青い粒子が、ホログラムのようなものが僕を包み

イメージを具現する

粒子は色をかえ、輪郭を形成する、

 

その姿は映像とはいえ、神々しさを感じるほどだった

 

 




人物紹介
シトリー・スマート
種族 人間
職業 錬金術師
レベル66

転移ボーナス
マナマテリアル吸収体
二つ名ボーナス《最低最悪》

装備品
錬金術師のローブ
パーフェクトプレイ
ブレイズポーション
モンスターポーション
雷撃ポーション
避雷針ポーション
マナポーション

キルキル君
レベル60
種族 キメラ
職業 モンク

装備品
紙袋

スキル
優秀素体

ノミモノ
レベル43
種族 キメラ
職業 ???

装備品
猛獣狩りのリング

スキル
捕食者の威圧
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。