思いつきで書き殴りました。少しでも楽しんでください!
キングオージャー面白すぎる・・・!
「よっこい・・・しょっと。」
その日、旅をしている俺、アカはとある小島に上陸していた。
以前からその島には、とある海賊が船と宝を残したという噂を聞いていた。
旅の途中で通る道だったのもあって、その場所に来てみたのだ。
ちなみに俺はいわゆる転生者というやつらしい。小さい頃ぼんやりと前世の記憶というやつが蘇ってきて、ここが自分がいた世界とは違うことに気づいた。
なんとびっくり、あのONE PIECEの世界!
生まれた島では時々海軍が来て物資調達に来たり、温厚な海賊が停泊に来たりしてたから
ほぼ間違いない。
ただできればきちんと最終回まで見てからこっちにきたかったなぁ・・・。
せめてFILM REDだけでも見れてよかったけどさ。
「ホントにここにあるのカ?ただのウワサだロ?」
「まぁダメ元だよ。文句があるなら着いてこなかったらよかったろ。」
「うるセェ!おめぇおれがいないとすぐむちゃすんだロ!」
「はは・・・。」
口が悪いのはオウムのパロ。長い付き合いになる。頭が良くて鳥であることを忘れるくらいベラベラ喋るんだが、色々誤解されるからその言葉使いやめなさい。
情報通で、海賊や海兵にも詳しいし、何なら毎日ニュース・クーから新聞買い付けて読んでいる。
鳥が鳥から新聞買うってなんだよ。
しばらく探していると、ついに洞窟の中にその噂の船を見つけた。見つけたんだが・・・
「いや、世界観が違うだろおおおお!!!」
そこにあったのは、あの海賊戦隊ゴーカイジャーのゴーカイガレオン。
なんてこったい。俺をここに転生させた神様は俺を一体どうしたいのよ。
確かに同じ海賊かも知んないけどね。
どっちも男の子は好きかもしれんけどね。
少なくとも俺はどっちも大好き。
何?子供っぽいって?
ウルセェ、好きなものに嘘はつけないんじゃ俺は!
「すげぇきちんと整理されてら・・・。最近まで使われていたみたいだ。」
「あのシュミわりぃふねのなかみとはおもえねぇナ!」
「やめなさい、いいじゃない真っ赤な船体。」
そう言い合いながら船内を見回っていると、大きな部屋の真ん中の柱の前に宝箱が
置いてあった。開けてみると、その中には歴代戦隊たちのレンジャーキーがぎっしり詰まっていた。
モバイレーツとゴーカイセルラーも入ってるよ。しかも人数分!
うおお、男のロマンだ!昔友達が趣味で揃えてたから、みんなでトレンジャーボックスに詰め込んで遊んだっけなぁ。
すげぇ、ドンブラやキングオージャーのまで入ってるよ。
あ、でも流石にオーズとかメタルヒーローはないな…。
あとはなにが…あれ、パロのやつ、どこいった?
「おいアカ!外に海賊たちが来てるゾ!」
「なに!?」
「いやぁやりましたね頭!今回はかなり稼げましたよ!」
「ああ、おまけにいい女どもも手に入った、ありゃ良い値で売れるぞ!」
「「「ギャハハハハハ!!!」」」
マジか、ほんとに海賊だよ。しかも割とワルの方。
どうしよ、これ下手したら戦うことになるぞ。
将来の為に海軍のおっさんにある程度の戦闘は習っておいたけど、
いくらなんでも数に差がありすぎる。
幸い船はあいつらに見つかっていない。バレずにずらかれば…。
「お願いです…娘だけでも、助けていただけませんか?」
「ああ!?なに言ってやがる!子供の方が高く付くんだよ!無理に決まってんだろ!」
「いたっ…!」
「ああっ、町長婦人!」
「おかあさん!」
「私は大丈夫よ。気にしないで・・・。」
「ですが・・・。」
「そこ、静かにしろ!」
あいつら…っ!
…くそっ、あんなの見ちゃったら、見逃せる訳ないだろ!
どうにかバレずに助けにいけるか…?…ん?
「かしらぁ!面白いもんみつけやしたぜ!」
「はなセコラァ!テメェら6000万のツノトカゲ一味ダナ⁉︎」
「ほぉ、よく喋るオウムだ。オマケに俺たちを知ってるとは、こいつも売れるかもな。」
あのバカやろおおおおお!!!
いつの間に捕まってんだよ⁉︎さっきまで隣にいたのに⁉︎
しかもあの船長6000万もするの⁉︎
あぁもうどうすれば…。
カツン…。
「あっ・・・。」
「「「「「ん?」」」」」
…………
しまったぁ!!!!
なぁんでよりによってこんなとこに瓶がぁ!!!???
「おい、そこに誰かいるのか!出てこい!さもなくばぶっ殺すぞ!」
あやっべ、どうしよ・・・
ええいもう知らん!
「おらぁ!!」
「ひげぶっ⁉︎」
「んなっ、あいつ瓶を船長に!!」
「な、なんてこった!せんちょおおおお!!!」
よし船長にクリーンヒットぉ!このまま一気に助け出す!
「ちょっとこれ貸して!」
「何っ、テメェ俺の剣をぐはっ!」
「このっやりやがったなゲフッ!」
「くそっ!こいつなんてすばしっこさだ!全然追いつけねぇ!」
よし、結構なんとかなってる、あとはあのバカオウムと女の人たちを・・・
ドウン!
「ぐあっ!」
「へへへ・・・調子に乗りやがって・・・。ようやく仕留めたぜ・・・。」
くそっ・・・あの船長もう復活したのか・・・弾が当たったのが
肩だっただけまだマシか・・・。
「アカ!テメェこのやろウ!なにつかまってんだヨ!」
「おめえにいわれたくねぇよ!」
「うるせぇぞ小僧!」
「がっ・・・!」
「テメェみたいなガキがっ、俺たちに楯突くんじゃ、ねぇよっ!
ヒーローごっこはっ、家でやんなっ!」
やばい・・・意識が、遠のいて・・・このままじゃ・・・。
「テメェも後であの女たちと一緒に売っぱらってやるよ!なかなか腕が立つみてだからな!
今日は大豊作だよ!だっはっは!」
・・・くそっ。こんなところで負けてたまるか。
こんな時、前世で見た戦隊のヒーローなら・・・どうする・・・。
キャプテン・マーベラス・・・アンタなら、きっと・・・。
「ふざっ・・・けんな・・・。」
「あぁ?」
もうこうなったらヤケクソだ。このまま死ぬんだったら、せめて・・・。
「テメェらみたいなのを野放しにしたら、また絶対同じようなことをするだろ・・・。」
「だったらなんだよ、正義の味方気取りか?ああ!?」
「そんなんじゃねぇよ・・・、ただ・・・気に入らねぇだけだ。」
「はぁ!?」
「テメェらみたいなクズ海賊どもがな・・・。お前らみたいな烏合の衆が群れただけで強くなったつもりのゴミカスどもがいるおかげでこっちは傍迷惑してんだ・・・。」
「こいつ・・・さっきから聞いてりゃクズだのゴミカスだの・・・。」
「だからぁ!」
一気に胸ぐらを掴まれて凄まれるが、ここまできて引き下がるわけにはいかない。
思いっきり頭突きをかまして高らかに叫んでやる。
「ごはっ!」
「テメェら全員、ここで俺がぶっ潰す!」
その瞬間、ポケットが急に光り出し、辺りが眩しく照らされ始めた。
「な、なんだ?」
「ま、眩しい!」
「一体何が・・・!?」
気がついて目を開けると、ポケットに入れていたゴーカイレッドのレンジャーキーとモバイレーツが真っ赤に光り輝いて、俺の目の前に現れた。
まさか、使えっていうのか?
俺なんかに使えるのか?数多の伝説を受け継いだこの力に、俺が選ばれたのか?
「な、なんだそれは!?」
「さぁね・・・ただ、使い方はわかるよ。」
あとのことはもう知らん。
こうなったら行くところまで行ってやる。使い方はわかる。よっしゃぁ、
「さぁ、行くぜ!!」
レンジャーキーを展開し、モバイレーツに差し込む。昔何度も見てワクワクしたあのヒーローに、俺が変身する!
「ゴーカイチェンジ!」
「ゴォーカイジャー!!!」
「な、なんだお前は!?なんだその姿は!?」
「俺か・・・俺の名はゴーカイレッド・・・。
さぁ、派手に行くぜ!!!」
「姿が変わったからなんだ! 野郎ども、やってしまえ!」
あ、やべキタキタ。どうしよ、ええと、武器武器……ふんぬぅうううう……。
あ、出た! ゴーカイサーベルとゴーカイガン! よっしゃあ!
「ぐあっ!」
「このっ、どっから武器を!」
「くそっ、こいつやるぞ!」
よし、これなら行けるかもしれない!
「何を、おい! バズーカ用意!」
「アイアイサー! バズーカ砲、ファイア!」
どかーんと言う音と共に、こっちに砲弾が飛んできた。
ウソーン、いきなりあんなの卑怯よ! あ、海賊だから良いのかな?
言ってる場合か!
「だったら、ゴーカイチェンジ!」
「キィーングオージャー!!」
「おっしゃあ! 命中し……?」
「効かんわぁ!」
「どべら!?」
キングズウエポン盾モードで砲弾を防ぎ、そのまま相手をぶん殴る。
盾は鈍器、はっきり分かんだね! ドヤァ
「次はこれだ!ゴーカイチェンジ!」
「ドォーンブラザァーズ!!」
「こいつ、ドンだけ変身するんだ!」
「ドンなに変わろうが所詮一人だ!やってしまえ!」
「さぁさぁ、ドンドン行くぜ!」
─────────────────────────────
「よし、船長! あとはお前だけだ!」
ゴーカイチェンジを駆使しつつ戦っていたら、いつのまにか残りは6000万ベリーの船長のみだった。人質もなんとか全員解放して、五月蝿いオウムも助け出した。やったね!
「コノヤロウ!助けるのがおせぇんだヨ!カッコつけてないでもっと早くしやがレ!」
「お前助けてもらっといて何つぅ言い草だよ!いつのまにか捕まってたくせに!」
というか本当にいつ捕まったのこいつ!?目ぇ離したの一瞬だぞ!?
「くっ・・・舐めるなよ、伊達に一海賊団の船長やってねぇんだよ!オラァ!」
「うおっ、あっぶねぇ!」
うわ、なにあの刀、なっが!あの船長、あんな武器持ってたの!?
「よくもコケにしてくれたな・・・。テメェだけはぶっ殺す!」
「くそっ、こんな時は・・・ゴーカイチェンジ!」「シーンケンジャー!!」
「んな!?」
「そっちが長い刀なら、こっちはでかい刀だ!」
「うおい、それ絶対刀じゃねぇだろ!?」
ウルセェ、烈火大斬刀はれっきとした刀だよ!うらぁ!
バキィン!
「あ・・・・。」
「チェストおおおおおお!!!!」
─────────────────────────────
ふっ・・・あんな細い刀で烈火大斬刀に勝とうなんざ甘かったんだよ。
よし、これで全員縛れたな。
「あ、あの・・・本当にありがとうございました・・・。なんとお礼を
言ったらいいか・・・。」
「いや、もうお気になさらず・・・。」
「おにいちゃん、ありがとー!」
うっ・・・!その笑顔はやめてくれ!ロリコンじゃないはずなのに・・・
胸が苦しくなっちゃう!
「オイ、何きもい顔してんだヨ。オマエマサカ・・・。」
「だまらっしゃいこのクソドリ!唐揚げにしてやる!」
「うわヤメロ!オレはウマくないゾ!」
「あはは、とりさん面白おい!」
こんのオウムめ、いつか美味しくお料理してやる。
って、こんなこと言ってる場合じゃねぇ。
「助かったのはいいけど・・・どうやって島まで戻ればいいのかしら・・・。」
「船はあるけど、この辺は今の時間帯、風が少ないからな・・・。」
あいつらの海賊船なら、全員乗ることはできる。だけど風がなければ、帆船は
進むことができない。そもそも風があっても、行きたい方向に吹いていなければ
あらぬ方向へ進んでしまうかもしれない。
さてどうしたもんかと頭を悩ませていると、ポケットのレンジャーキーに手が触れた。
あ!
「オイ、この船をどうするつもりダ?いくらなんでも動かねぇだロ?」
「まぁ見てなさいって、オレの考えが正しければ・・・。」
今俺たちはゴーカイガレオンの操舵室にいる。もし、このレンジャーキーが俺を
選んでくれたなら、こいつでガレオンを動かせるかもしれない。
よし、レンジャーキー、セット!上手く行ってくれよ!
「な、なに!?地震」
「おかあさん、あれ見て!」
少女が指差した方向をみんなが向くと、そこには信じられない光景が広がっていた。
なんと、真っ赤な船が洞窟から一人でに動いて出てきていたのだ。
「おーいみなさん!海賊船に乗って!この船で引っ張っていきます!」
─────────────────────────────
「よかったぁ、みんな無事で!」
「あなた!」
「おとおさぁん!」
いやぁ、さすがは宇宙を旅した船。風なんかなくてもあっという間に着いちゃったよ。
まぁ、さすがに空飛んで行くわけにはいかなかったけどね・・・。
「いやぁ、本当にありがとうございます!まさか生きてもう一度会えるとは思いませんでした!さぁ今夜は宴です!是非楽しんでいってください!」
「あ、はい、そりゃどうも。」
「ヨッシャア!食いまくってやるゼ!」
お前は少しは自重しなさいバカドリ。
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「おにいちゃん、もういっちゃうの?」
「いやぁ、さすがにこれ以上お世話になるわけにはいかないからね。」
「なぁに、そのうちまた来てやるヨ!」
まさか1週間もいることになるとは思わなかった。すっかり町長さんの子供とも仲良くなったが、あんまり長いこといると申し訳ない。
「しかし・・・町長さん。海賊たちの宝、こんなにもらってよかったんですか?まだ街の復刻には何かと金がいるんじゃ・・・?」
「いえいえ、あの海賊たちを海軍に引き渡したら、あの宝の何倍ものお金が手に入ったんです。むしろこの島の英雄にもっと持っていって欲しいぐらいですよ。」
英雄って・・・そんなつもりで戦ったわけじゃないんだがな・・・。
「それで、これからどちらに?」
「そうですね・・・。」
正直、まだ全然決めていない。
とりあえず、残りのゴーカイジャーのメンバーを探してみるのもいいかもしれない。
あるいは
だけどとりあえずは・・・
「旅をしながら考えます!お世話になりました!」
「あばヨ!また会おうゼ!」
この先どうなるかは、俺にもわからない。
でもこのガレオンに乗っていれば、きっと大丈夫。
俺の旅は、ここから始まるんだ!
・・・多分。
主人公紹介
本名 レッド・D・アカ
年齢 19(1話時点)
身長 195cm
前世は割と明るめなオタクだったが、いつのまにかワンピースの世界に転生していた。19歳になって、相棒のパロと共に旅に出たら、なんか赤いカギに選ばれて変身しちゃった。さてさてどうなる?
こんな駄文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
勢いに任せて書いたので、続くか正直わかりませんが
実は残りのメンバーは誰にするか決めちゃったりして・・・
もし2話が出ることがあれば、是非よろしくお願いします!