この海で一番ゴーカイな海賊団   作:木奉 間人

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いやぁなんとか続きがかけました。

それでは、お楽しみください!どうぞ!


第2話 海賊達のデスレース

「いい酒ですね」

「……どうも」

 

 

 

 どうも、アカです。今俺とパロはハンニバルという島にいます。

 うちのあほ鳥がよく食うので、とりあえず物資補給のために寄ってみたけど、なんかものっそい人で賑わってます。なんかイベントでもあるのかな? 

 

 しかし……ハンニバルってどっかで聞いた気がするんだよな……。

 原作で出てきてたっけ? 

 どうしよ、アニオリとかだったらさすがに記憶にないかもしれないぞ……。

 俺基本的に漫画中心だったし、映画はFILMシリーズぐらいからしか見てないから、

 抜けてる部分も多いんだよな……ん? 

 

 

 

 

 

「じゃ頼むぜ……」

「あぁ……」

 

 

 

 なんか店主がカウンターの端っこの方でお兄さんとコソコソやっている。よくみると、あの人店主に200ベリー渡してどっかいっちゃった。

 なんだあれ? 

 

「なぁパロ、あれ何してんだ?」

「ア? ああ あれは多分、()()()()()()()()()

「レース?」

 

 その「レース」と言う言葉に、酒場の何人かが反応した。

 

「ああ、この島で聞いたんだけド、ここでは数年に一度、海賊たちのレースがあるみたいダ。

 ゴールへのエターナルポーズをもらって、一番についたヤツが賞金をもらえる分かりやすいレースダヨ。

 なんでも入り口はどっかの酒場らしいから、それがここなんだロ」

「へー、そんなんがあんのね」

 

 しっかしこいつはいつもどこでこんな情報仕入れてくるんだろうな。本当に鳥? 

 

「ナニ、もしかして出るつもりカ?」

「ん〜、でも別に金には困ってないんだよな……」

「マァあの宝まだ残ってるもんナ、

 

 でもおまえ、ちょっとソワソワしてるだロ?」

「え、なんでわかった!?」

「顔ずっとニヤニヤしてたゾ」

 

 え、まじで!? 

 まぁ、正直面白そうではある。だって海賊のレースって、なんか字面だけでワクワクしてくるじゃん! せっかくならちょっと出てみたいけど、流石に一人じゃなぁ……。

 

 

「なんだい、お前さん、()()に興味あんのかい?」

「え、ああ、まぁ……」

「見たところ1人と1匹かい。やめときな、命が幾つあっても足りねぇぞ」

 

 

 まぁそうだろうな……。それが普通の考え方だよ。

 こんなヒョロイの1人とオウム1匹じゃそうも見えらぁよ。

 

 

「でもさ、男ってやっぱそう言われるほど気になっちゃうのよね」

「ソーソー。ソユコトソユコト」

「……ハッ、そうかい」

 

 あっ、今鼻で笑ったなこのヤロー。

 

「……着いてきな」

 

 

 

 店主に案内されて着いたのは、薄暗い洞窟だった。

「ここを真っ直ぐ進めば、お望みの場所だ。100ベリー2枚が合図になってる。覚えときな」

「ありがとマスター。じゃ、行ってくるよ」

「言っとくが俺は止めたぞ。死んで後悔するなよ」

 

 

 あらやだこの人意外と良い人だよ、結構心配してくれてるよ。

 

「忠告どうも、でもそんなのが怖かったら、ハナから海賊やってないよ」

「……そうだな、まぁせいぜい頑張んな。無事ぃ祈るぜ」

「言われんでもガンバルゼ!」

 

 

 その後、しばらく進むと、なんか気味の悪いデブがいた。

 とりあえず言われた通り硬貨2枚を見せると、ドアを開けてくれる。

 

 

 

 その先はなんとも煌びやかだった。

 何人もの海賊がわいわい騒ぎ、飲み食いしたり、賭けをしたり、とにかく

「海賊」って感じの場所だ。

 しかし広いな……。どういう作りなんだ? 

 ま、いいや。

 

 

「よう坊主、賭けに来たんか? 誰に載せる?」

「賭け? ああ、レースのダービーか」

「ん? お前まさかレースの方に出るんじゃねぇよな? やめとけやめとけ。

 あんなん命を捨てに行くようなもんだぞ」

 

 あっそ、まぁここまで来ちゃったらそんなの知ったこっちゃない。

 あんなオッサンほっといてとりあえず受付行ってこよ。

 

 

 

 ─────────────────────────────

 

「はいサイン……と、参加料」

「はいよ、ほれ」

 

 イカすモヒカンの胴元からエターナルポーズを受け取り、朝まで暇になった俺たちは食事を取ることにした。なんでもここの飯は全部タダらしい。やったね食費が浮くぜ。

 とりあえず席確保だ。

 

 

「えぇと……席席……あ、相席いいですか?」

「ガツバクハグハグ好きにしろゴックンモグモグ」

「スゲェな、食いながら答えたゾ。器用なヤツだナ」

 

 ほんとすっごい食いっぷり。そんなにうまいのかね。

 さて、俺らも注文しますか。

 

 

 

 

「うめぇ、マジでうまいなここの飯!」

「アア、とまんねぇナ、イクラでも入るゾ!」

 

 いやぁ、正直舐めてた。俺もそれなりに料理は出来るが、まさかここまでうまい飯にありつけるとは思わなかった。今のうちに食い溜めときたいわ。

 

 

「おい、追加まだか!」

「は、はい! すぐに……へ? 皿が消えた!?」

「おいドンドン食おうゼ! ソラソラ!」

「おぉ! 気が利くなこのオウム!」

「おいパロ、それ他のテーブルのじゃ……」

「いいじゃねぇカ、ここにいるの海賊ばっかだロ!? 海賊のルールで食えばいいんだヨ!」

「いいこと言うなぁお前! お前も食え食え、いらねぇんなら俺が貰うぞ!」

「なんでお前らは意気投合してんだよ」

 

 スゲェ、パロもそうだがこの赤髪のにいちゃんもよく食うな。その細い身体のどこに入ってんだよ。

 イリュージョンだねイリュージョン。

 

 

 

 

 

「おい! さっきから食いもんが無くなっていくかと思えば、お前らの仕業か!」

「何舐めたことしてくれてんだゴラァ! 俺らが誰だかわかってんのか!」

 

 ほら見ろ、怖い人たちが怒っちゃった。みんな揃ってご立腹だよおい。

 

「さぁ、知らねぇな。一体どちらさんだ?」

「聞いて驚くな……俺たちはガスパーデ海賊団のクルーだ! 懸賞金9500万の超大物だぞ!」

 

 9500万か。確かにそりゃすげぇ。超大物で間違いないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからなんだヨ、船長が凄くても、お前らは引っくるめて”0べりー“じゃねぇカ」

 

 

 

 

 

 

 …………。

 …………。

 ………………。

 

 

 

 

「なんだとこのクソ鳥!!」「いい度胸じゃねぇか!!」「掻っ捌いて焼き鳥にしてやる!!」「テメェら皆殺しだ!!!」

 

 

 

 

 

おいこらあああああ!!!!! 

「何してくれてんだこのアホオウム! 火に油撒き散らしやがった! 

 後処理すんのこっちなんだぞ! わかってんのか!」

 

「だっはっはっは! いいねぇお前ら! 最高だよ!」

「んでなんでお前は笑ってんの!」

 

 

 

「テメェら……おちょくってんのか!!」ドン! 

「うわっ銃撃って来やがった!」

「こっちだ、隠れろ!」

 

 いつの間にかお兄さんがテーブルを2つ横にして盾にしている。

 うおお、お邪魔しまぁす! 

 

 

「さて、どうするよ。あいつらみーんな怒っちまった。このままいけば3人とも殺されちまうぞ」

「このブタドリが煽ってお前が笑ったなお陰でな!」

「ピギャー! オイ、ハネを掴むんじゃネェ!」

「まぁ……ここまで来たら向こうもそう簡単には収まってくれなさそうだしな。

 こういう時は……」

 

 懐からゴーカイサーベルとゴーカイガンを取り出す。どっから取り出したかって? 

 んなもん気にしちゃおしまいだ! 

 

 

海賊の流儀(向こうのルール)で戦ってやるしかないだろ!」

「ハハっ、そう来なくっちゃな!」

「どっちか貸してやるよ、銃と剣どっち派?」

「じゃあ剣で」

「ほらよ、よしいくぞ!」

 

 

「おっ、出てきたぞ! やっちまえ!」

「やられてたまるかよ、そら!」

「ぐぁ、あいつ撃ってきやがった!」

 

 

 

「ふっ……撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけ、だぜ……」

「「うおおなんかカッケェこと言ってるぞ!」」

 あれ、意外とウケちゃったわ。ってやってる場合か! 

 あっちはどうなってるんだ? 

 

 

「くそっ、こいつなんて身の軽さだ!」

「よっと!」

「全然つかまらねぇ、ぐああ!」

「ほらほらこっちだ!」

「待てゴラァ!」

 

 スッゲェ、なんて身のこなしだ! あの数をすり抜けながら確実に

 倒してやがる。ただの大食い系にいちゃんじゃなかったんだ! 

 

 

 スルスルと海賊の群れの中に飛び込み、相手に蹴りを喰らわせていく。

 曲芸のように身軽で、闘士のように強い攻撃で次々とていを倒していく。

 その動きに、周りの人間たちは目が離せない。

 

 

「ア゛ァ! 思い出しタ! アイツ海賊処刑人のシュライヤ・バスクードじゃねぇカ!」

「何!? あのシュライヤだとぉ!」

「おい本物かよ!」

「1人で5000万の賞金首を仕留めたって言うあの!?」

 

 パロの一言で、なんかみんなが騒ぎ始めた。え、何? すごい人なのあの人? 

 

「よそ見してる場合か!」

「どわっ、クソ、数が多い!!」

 

 もうこうなったらやってやる! さぁ、派手に行くぜ!! 

 

 

「ゴーカイチェンジ!!」

「ゴォーカイジャー!!」

 

「うわっ、姿が変わった!」

「なんだあの赤いのは!」

「な……お前、なんだその姿、能力者か!?」

 

 あら、シュライヤさんまでビックリしてら。残念、これ悪魔の実関係ないのよ。

 

「そら!」

「こいつ、さっきより動きが良くなって……、グオッ!」

「まだだ! 数でおせぇ!」

 

 

 くそっ、拉致があかねぇ! だったら俺もシュライヤのスタイルを見習ってみるとするか! 

 

 

 

「ゴーカイチェンジ!!」

「ルパァーンレンジャー!!」

 

「うおっ、また変わった!」

「今度はなんだ!? 怪盗!?」

 

 

「予告する! お前ら全員ぶっ倒してやる!」

「んだとコラァ! やってみやがれ!」

「うおらあああ!!」

 

 ルパンレンジャーは戦隊の中でも機動力に長けている。この人数を相手するなら丁度いい! 

 いくぜ! ショータイムだ! 

 

 ─────────────────────────────

 

「こんの、シュライヤのやつよりいい動きしやがって!」

「くそっ、なんてすばしっこさだ!」

 

 いくら数が多くても、今の機動力はそう簡単に追いつけるものではない。

 一味がいくら束になっても、常に動き回り飛び回り、

 空中からVSチェンジャーで討ち取られる。

 まるで雲をとらえようとするように、手が届かないのである。

 

「スッゲェ……。なんて動きだ……」

「オイ、余所見してる場合かシュライヤさんよぉ! もうあとがねぇぞ!」

「やっべ……」

 

 いつのまにかシュライヤは端まで追い来れてしまっていた。このままでは吹き抜けから下の海へ落ちてしまう。何か捕まるものがないかと探すが、あいにく近くには何もない。

 

「野郎ども! 纏めてかかれぇ!」

「「「「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」

「くそっ、万事休すか……」

 

 なんとか抜け出す隙間を探していると、なんと天井に張ったバックルのワイヤーに捕まったルパンレッド、もといアカが飛んできた。

 

「捕まれ、シュライヤ!」

「はぁ!?」

「ボーッとしてないで早くしロ!」

 

 意味がわからなかったが、今は文字通りこの手を掴む以外他に手がない。こうなったら

 もうヤケクソだ。この手に縋るしかない。

 

「よし、掴んだ!」

「離すなよ!」

「「「「「「「うおお……え」」」」」」」

 

 そのまま一気にワイヤーの勢いのまま柵の外に出ると、飛びかかってきた海賊たちはそのまま柵を飛び越えて下の海にどさどさと落ちていく。

 後のことを考えず飛んだ結果がこれである。

 

「「「「「「「うおああああああああああ!!!」」」」」」」

「いよっとぉ!」

 

 情けない声を上げながら落ちていくアホ海賊を尻目に、アカはワイヤーを一回外し、下の階の天井に貼り付けることでなんとか下の階に転がり込んだ。

 

「あぁぶなかったぁ!! タイミングミスってたら俺らも落ちてたな!」

「ははははは! お前最高だぜ! まじでありがとよ!」

「いやぁお前もすごかったよ! はははは!」

「おいテメェら! 何終わった気でいんだ!」

「「ん?」」

 

 二人で肩を叩き合って喜んでいると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 上の階で一番最初に啖呵切ってきたチンピラ海賊である。

 どうやら偶然落ちる時に下の階に入れたらしい。悪運強いことだ。

 

 

「まだやんのか、お前も懲りねぇな」

「ほっとけ! こんなところで終われるかってんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うるせぇなぁ……」

 

 

 

 

 

 血の底から聞こえてきたような低い声。3人でその声の方を向くと、そこには屈強な大男が一人薄暗く廃れた酒場にどっかりと座っていた。

 それを見た瞬間、チンピラ海賊が全身を震え上がらせる。

 

 

「………………っっガスパーデ将軍!?!?」

「ガスパーデェ!?」

「ガスパーデ……ッ!」

 

 

 三者三様、各々が彼に視線を向ける。

 

 

 

 

 そしてこの出会いが、このレースを、そしてこの海を引っ掻きまわす大騒動に繋がるのは、今はまだ誰も知らない……。

 




今日のキャラ紹介

パロ
種族:インテリオウム
非常に頭のいい種のオウムで情報通。いわゆる「戦隊をサポートするマスコット兼司令官枠」。ものっそいよく食べる。大きさはだいたいピ○チュウと同じくらい。



次回もよろしくお願いします!
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