この海で一番ゴーカイな海賊団   作:木奉 間人

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3話 なんとか書けました。

本当はもっとゴーカイチェンジ要素とか入れたいけど、まだ
メンバーが少なくてうまういきません・・・。

ソレでは、どうぞ!


第3話 夜明け、そしてスタート

 

 

 

「じっちゃん、じっちゃん!しっかりしろよ!」

「ああ・・・アナグマか、心配すんな。すぐに治るさ。」

「何言ってんだよ、もう1週間も熱が下がってないじゃんか!」

「なぁに、まだくたばるには早いわい・・・。さて、ボイラーの点検を・・・。」

「ダメだよ、寝てろよぉ!」

 

 ─────────────────────────────

 

 

 

「ガスパーデ将軍…な、なななんでここここに…?」

「俺様が此処にいちゃあ駄目なのか?」

「い、いえとんでもございません!ただ、今日は船の方で飲んでると聞いていたもので・・・」

「いちいちおめぇの許可がいるのか?」

「いいいいえすみませんすみませんどうぞごゆっくり!」

 

 

こいつがガスパーデ・・・。なんて覇気だ。こないだ戦った6000万とは格が違う。

威圧感が尋常じゃない。

隣に立っている刺青の男もやばい。物静かだけど、身体中から殺気が溢れている。

 

「気をつけロ、アイツは元海兵のクセに、自分の乗っていた海軍の軍艦を奪って海賊になった

イカれたやつダ。なにしてくるかわからねぇゾ。」

「まじでか、それ本人の前で行っちゃうのか。聞こえないのがせめてもの幸いだよ。」

本当にこの鳥は空気を読まない…。聞かれてたらコイツチキン南蛮にでもして差し出すかな。

 

「おい、一つ聞いていいか?」

「はい?」

「テメェは誰だ?」

「へ?い、イヤだなぁ。いや、オレはホラ・・・。」

「しらねぇな、どこの馬の骨ともわからねぇやつに軽くやられるようなやつは、

俺の部下にゃいねぇんだよ。」

「あ、いやこれはその実は・・・」

 

下っ端が言い終わらないうちに、刺青の男は言い訳をしようとする男の方を掴んで、下に放り投げた。なんちゅう腕力だよおい・・・。

 

 

「おい、随分好き勝手やってくれたみたいじゃねぇかテメェら。なかなか腕がたつみてぇだな。」

「そいつぁどうも。」

「どうだ、2人とも俺の元で働いてみねぇか?悪い話じゃねぇぞ?」

 

おおう、いきなり勧誘かよ。普通もうちょい段階踏むもんでしょうよ。

というか、なんで自分が上に立つこと前提なのよ。腹立つわぁ。

 

「おいおい、俺は賞金稼ぎだぜ?あんた達を狩る側、いわば敵だぞ?」

「こちとら元海兵だ。腕と度胸があればいい。つええやつは好きなのさ。」

「そりゃまた豪胆なことで。だとよ、どうする?」

 

「あ、すんません、自分もうレースに参加することに

なっちゃってて、だからそれは無理です。」

 

こういう時は、きちんと変身を解いて相手にきちんと

自分の意見を伝えるのが大切なのである。ここ、テストに出るわよ!

 

「・・・そうか。」

「ええ、それに・・・

 

 

 

 

 

テメェみたいなやつの下につくなんざ、まっぴらごめんじゃバーカ!!!」

 

 

「ああ?」ピキッ

 

あれ、聞こえなかったかな?もう一回言った方がいいかな?

 

「おい、ニードルス、少し遊んでやれ。」

あ、やべ、刺青の男が来た!ちょっと煽りがすぎたかしら!?

 

「ごめんそれ返して!」

「あっ、おい!」

「ゴーカイチェンジ!」

「ゴォーカイジャー!!」

 

 

キィン!!

 

 

「・・・・・!!!」

「あっぶねぇ、後一歩でやられるとこだったぜ。」

「ほぉ・・・やるじゃねぇか。賞金額5700万ベリーのそいつの攻撃を受け切れるやつはそういねぇ。誇っていいぜ。」

 

 

マジでか、コイツも賞金首なのね。道理で強そうなわけだよ。

て言うか力強いな…ぐぬぬ…。

 

 

「まぁいい、威勢のいい奴は嫌いじゃない。気が変わったら、いつでも俺の船に来るといい。

帰るぞ、ニードルス。」

 

そう言うとガスパーデは奥の方に消えていった。結局騒ぐだけ騒いだら、さっき食った飯が

全部消えちゃったよ。あー腹減った。また食い直したいけど、あそこ今めちゃくちゃだろうからなー。どうしたもんかなマジで。

 

「まぁ、明日の朝がスタートなんだから、まだ時間あるだろ。とりあえず船に戻ろうぜ。」

「だナ!」

「おい、ちょっと待ってくれ。」

 

振り向くとシュライヤが神妙な顔でこっちを見てきた。なんだろうか?

 

「少し…話したいことがある。俺もお前の船に連れて行ってくれ。」

「へ?」

「ピャ?」

 

─────────────────────────────

 

「お願いします、ガスパーデさん!じっちゃんを助けて下さい!」

「そいつは?」

「釜炊きのビエラの助手ですよ、ジジィが病気だってうるさくて…。」

「お願いします!おれ、なんだってするよ!約束する!だから…。」

「ガキが喚くんじゃ…」

「ほぉ…なんでもか?おい、そいつにお前の銃をやれ。」

「ガ、ガスパーデさん!?何言ってるんですか!?」

「今この島はレースのために集まった海賊がウジャウジャいるんだ。

減らず口のルーキーやら腕力だけの能無しやらがいくらでもな。

そいつらの首を持って帰って来たら考えてやる。」

「ほんとか!」

「間抜けのクビでも酒の肴にはなるだろう・・・。」

「・・・よし!」

 

─────────────────────────────

 

「すげぇ船だな・・・中はこんなに広いのか。」

「まぁね、とりあえず座りな。」

 

とりあえずシュライヤをテーブルに座らせ、お茶を用意する。

ちなみにガレオンの内装はだいたいテレビで見てたあの感じそのままなので結構広く、一人と一匹には結構広い。他の人がいるのはちょっと新鮮だ。

 

「で、話って何よ?」

「ああ・・・お前、レースに出るんだよな?」

「ああ、出るよ。」

「なら頼みがある。その間だけでいい。俺をこの船に乗せてくれ。」

「えぇ?」

 

どういうことだ?賞金稼ぎがなんで海賊のレースに?

というかそんなこと言ったら、そもそもあんな場所に賞金稼ぎがいること自体よくわからない

話ではある。

最初は目押しい賞金首でも探しに来たのかと思ったけど、違うんかな?

 

 

「ガスパーデ・・・あいつは元々俺が次に狙ってた賞金首だ。アイツを獲れば、俺の賞金稼ぎとしての名前が上がる。あそこにいたのは、ガスパーデと戦えそうなやつを探してたんだ。」

「それで、俺?」

「ああ、一番可能性がありそうだったからな。実際、あのニードルスとも五角以上だったし。」

「だってヨ、どうすル?」

「・・・・・。」

 

正直悪い話ではない。さすがにひとりでは厳しいと思っていたし、シュライヤ自身かなり強い。互いに利がある話ではある。向こうが裏切るかもしれないが、まだ懸賞金もついていない自分をこいつが海軍に突き出すとはあまり思えない。

 

 

だけど、一つ気になっていることがある。話によれば、ガスパーデの懸賞金が目当てみたいに聞こえるけど、さっきガスパーデと面と向かってあった時、

 

『ガスパーデ……ッ!』

 

 

あの顔と目は、ただ獲物を見つめる賞金稼ぎというよりも、どちらかと言えばまるで、復讐に燃える目だった。おそらくこいつの狙いは賞金とか、名をあげるとか、そういうところじゃない。きっと、ガスパーデそのものにある。

だけど、きっと言いたくないんだろう。流石に触れないほうがいいかな。

 

 

「どうだ?悪い話じゃないはずだ。」

「・・・分かった、よろしく頼むよ。」

「よし、取引成立だな。」

 

 

そのまま互いに固く握手をする。なんかこそばゆいけど、しばらく一緒に後悔するってことだしね。

 

「とりあえず、明日の朝に向けて今は寝よう。部屋は結構空いてるから、好きに使ってくれ。」

「ああ、ありがとよ。」

「寝坊すんなヨ!」

またこの鳥はいらんことを言う・・・。

 

 

 

 

─────────────────────────────

『おにいちゃああああん!!』

 

「はっ!・・・くそ・・・。」

 

眠りにつくと、ことあるごとにあの日の夢を見てしまう。

 

船大工だった親の元に修理に来た船を妹と見に行ったあの日、ガスパーデが珍しい蒸気船に目をつけて、それを盗みに来た。

そしてついでに如く街を襲い、3歳だった妹は川に流されて死んだ。

 

あの日以来、やつの顔を忘れたことはない。

血を浴び、人を騙し、できることは全てやった。

 

そして、ついにここまで来た。

この手で、やつを、討つ。

 

 

─────────────────────────────

 

次の日の朝、とりあえずガレオンの甲板にてスタートを待つが、周りには船が全然見当たらない。

 

 

「もうすぐスタートだけど・・・本当にここにいればいいのか?」

「ああ、ここで大丈夫だ。」

「でもこの指針はあの向こうの山を指してるぞ。」

「ソレで良いんだヨ。」

 

パロ曰く、数年に一度、大きな潮の逆流と強い風が来るタイミングを見計らって、各々支流から山を登り、そのまま山の頂上から一気にスタートするらしい。

それをレースに使うって発想がもうすげぇよ。先人は偉大ですな。

 

 

「で、そのままこのパルティアってとこに行けばゴールか。」

「おい、忘れんなよ。おれの目的はあくまでガスパーデだ。」

「わーってるよ。」

 

 

お、風が吹いて来た。そろそろ始まるな。ってうおおお!?!?

 

 

「な、なんじゃこの風はぁぁ!!」

「捕まっとけ、一気に駆け抜けるぞ!」

「ぴゃああああああああ!!!!」

 

 

一気に風が吹き抜け、そのまま船を加速させる。

下手をすれば船が転覆仕掛ける風が走り、そしてそれに合わせるように潮が動く。

 

 

そのまま山を登る川へと入り、そのままトンネルを通過する。

そして、そのまま一気に街へと出る。

何人もの人が海賊達を応援するため、川の近くで大声を出している。

まるでパレードのように、怒号、悲鳴、歓声、あらゆる声と感情がその場を支配している。

 

思わず震えが止まらない。迫力に押しつぶされそうだ。

 

 

だが、負けてなるものか。

 

 

「よし行くぞ!目指すは優勝だぁ!!」

 

 

まだレースは始まったばかり。この先どうなるかは、神の味噌汁…いや、みぞ知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んでくださりありがとうございます。


感想、ご意見、訂正などなどお待ちしています。


はてさてレースはどうなることやら、次回もお楽しみに!
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