この海で一番ゴーカイな海賊団   作:木奉 間人

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いやー、最後のお話から1年以上過ぎちゃいました。待ってくれた人がいたらすみません。プライベートが忙しすぎて時間が全くなかったです。申し訳ない。

因みに新しく始まったブンブンジャーのキーは宝箱の奥に入ってたことにしといてください。旅の中でキーを探して行くのも考えたんですが、数が数なので最初からクライマックスって感じでお願いします。

それではブンブンジャーに少しだけ関係ある本編をどうぞ。


第8話 海賊の娘

「もしもし…おう、アデル。俺は元気だよ。爺さんに迷惑かけてねぇか?…ああ、もうすぐ次の島だよ。また旅の話聞かせてやるからいい子で待ってろ、いいな?」

 

どうもお久しぶり、アカです。レースが終わって新メンバーが入った後、島でゲットしたログポーズを頼りに進んでるわけですが、もうすぐ次の島が見えてきました。

 

ブルーことシュライヤですが、毎日のように妹のアデルちゃんに電話してます。流石にまた海賊の旅に連れて行くわけにも行かなかったんで、モバイレーツで色んな話をしているみたいです。

いつか大きくなったら、その時は一緒に旅ができたらいいですね。

 

「おーし、そろそろだな。補給もかねて一回停泊すっか」

「おお、早速次の島か」

「何があるかナ?」

 

そんな感じでくっちゃべってると、そのまま島に着いた。どうやら小さい村があるだけみたいなので、とりあえず食料とか諸々買いだめしときたい。

と、思ったら…。

 

「なんで誰もいないんだ…?」

「さぁ…?」

「ガラガラだナ…」

 

村に人の気配がない。いや、気配はあるけど、みんな隠れちゃってる。

ちょいちょい家の中から視線を感じるし。

 

「オーイ、誰かいないカ〜!」

「まぁ海賊船が近づいてきたらそらみんな隠れるわな…」

「しょうがない、船を目立たない場所に停めよう。そうすれば少しは戦いの意思がないって思ってくれんだろ」

 

そういうことなので港の端に船を停めて出てみたのはいいけど、やっぱり人の気配はない。と、思ったらサザエさんみたいなメガネのおっさんと数人が出てきた。

 

「お前達」

「ん、誰だあんた?」

「私は、この町の町長だ。お前達、海賊か?」

「あー、まぁそうね。まだ二人と一匹だけど」

「やはりそうか…」

 

まぁ、海賊船から降りてきたら誰だって警戒するよね。

 

「まぁ待て、俺たちは何も略奪に来たんじゃない。補給がしたいだけだ。金はきちんと払う」

「海賊の言うことなんか信じられるかよ!」

「そう言って、油断させるつもりなんだろ!」

 

流石に一筋縄じゃ行かないか、仮にも海賊船から降りてきたんだ。向こうだってビビるわな。

なんて思ってたら、町長がみんなを止めてくれた。

 

「やめなさい、どうやら話の通じない相手じゃなさそうだ」

「町長…」

「この街は見ての通り小さいから、大したものは用意できん。だが、金を払ってもらえるなら可能な限りのものは用意しよう」

「わかった、俺たちはこの船の前で待ってる。用意ができたら持ってきてくれ。そうすれば安心だろ?」

「ああ、今町のものに準備をさせよう」

 

よかった、向こうもわかってくれた。

そう思っていると、町長達の後ろから刀を持った女の子が出てきた。

 

「何言ってるの!相手は海賊よ!戦わなくちゃ!」

「やめろシルク。穏便に話をつけられればそれでいいじゃないか」

「海賊なんて信用できるわけないじゃない!それに相手は2人よ!」

「はぁ…お前が出てくると話がややこしくなるんだよ…」

 

どうやら女の子はシルクというらしい。他の町民がビビって隠れてるのに、1人だけ戦おうとしている。

なかなか肝が据わっているが、正直無謀もいいとこだ。

 

「ひどい言われようだな」

「一応オレもいるだけどナ」

「え、と、鳥が喋った!?」

 

さっきまでの勇ましい物言いは何処へやら、びっくりして刀を落としてしまっている。これでよく戦おうとしたなこの子。

 

「俺たちはカタギに手出すつもりなんてねぇよ。ましてや戦う気もねぇ」

「よくいうわ、略奪しない海賊なんて聞いたことない」

「2人と1匹で勝ち目がありそうか?もしなんかあったら殺してくれたっていい」

 

そう言いながら手に持ったゴーカイサーベルを首に当ててみると、町の人たちは全員顔を青ざめた。

じっくりと力を込めると。一筋の血が首から流れる。

シュライヤもパロも驚きはしたが、止めはしないし何も言わない。

 

「お、おい!バカな真似はよせ!」

「俺たちは確かに海賊だ。だがその辺の海賊と一緒にされちゃあ困る。食料や物資を分けてもらえればきちんと対価は払うし何もしない」

「わ、分かった。あなた達を信じよう」

 

ようやく話が済んでサーベルを下ろすと、シルクは刀を地面に落として座り込んだ。

体の力が抜けたんだろう。

 

「あ、そうだ。ついでに聞きたいんだが、飯屋はあるか?」

「え?」

 


 

「いやぁうまかったぁ、ごっそさん!」

「フゥ〜、満腹だヨ」

「お前らほんとよく食うな」

 

シルクの店が飯屋ということでやってきた俺たちは久しぶりの外食に腹を満たした。というか2人とも食い過ぎなんだよ.

 

「悪いな、こんなにくっちまって」

「ううん、さっきのお詫びよ。本当にごめんなさい。首は大丈夫?」

「平気平気」

 

ガスパーデにくらった腹のキズに比べれば、こんなもん絆創膏一枚でなんとかなる。

 

「私海賊こんな間近で見るの初めてだよ、でもどうして海賊になったの?」

「ん〜、冒険の海が俺たちを呼んでいたから?」

「ふふっ、何それ?」

 

我ながら適当に言ってみたが、笑うこたないでしょ。失礼な子だねこの野郎。

 

「まぁいいじゃねぇか、理由なんて後からついてくるもんさ。おれも面白そうだからお前についてきたんだしな」

「おかげで食費は倍だけどな、そろそろ減らす必要があるかもな」

「オイ、なんでオレをみながら言ってんだヨ」

「焼きか?揚げか?」

「最近だとタタキも流行ってるな」

「オイ、オレは非常食じゃないって言ってんだロ!」

「うわっ、爪たてんなバカ!」

「あははははは!!」

 

あのくそオウム、背中に爪さして来やがった。今度こそ料理してやるからな。

 

「しかしなんでんなこと聞くんだ?」

 

そう聞くと、シルクは少し表情を落として黙ってしまう。

やべ、地雷踏んだか?

 

「…私ね、海賊の娘なの」

「娘!?」

「うん、15年前海賊が私をこの島に置いていったの。それでみんなが私を育ててくれたの」

「なるほどな…てかよく話したな」

「うん、なんとなくね。あなた達にならいいかなって」

 

なるほど、それならさっきあんなに海賊を警戒していたのも納得できる。

 

「差し詰め、ここは君にとっての『宝』だね」

「ふふっ、そうね」

とか何とか馬鹿やってると、町長が入ってきた。

 

「準備ができたよ。港に置いてある」

「お、ありがとさん。お代はこれでいいかな?」

 

そう言って俺は町長に何かを投げる。それをみて町長は目を飛び出させるほど驚いた。

 

「な、なんだこれは!?こんな大きな宝石を!?」

「ええっ!?」

「そ、足りない?」

「むしろお釣りがくるよ!いくらなんでも受け取れない!」

「いいっていいって、まだまだあるし」

 

実はレンジャーキーを手に入れた時に倒した海賊の宝がまだ結構残っている。宝がいくらあっても食料がなくなっては意味がないので、あっさり渡してしまったというわけだ。

一つぐらいなくなったところでどうってことない。

 

「おいおい、ちょっと渡しすぎじゃねぇか?」

「いいんだよ。まだ残ってるし、換金するのも面倒だったしさ」

「そ、それそんなに高いの、町長?」

「私の握り拳ぐらいあるんだ、この町なら半年は食うに困らんぞ!」

「ここの飯代まで入れたんだ。近くの島で換金してくれ」

「あ、ああ!本当にありがとう!」

 

シルクも村長も表情をコロコロと変えて喜んでいる。よかったよかった。

そんなこんなで楽しく過ごしていると、店の扉が勢いよく開いて町民が入ってきた。

相当焦っているうで、息を切らしている。

 

「おい、大変だ!海賊が来たぞ!」

「ん?俺たちか?」

「あ、あんた達じゃねぇ!確かあの旗は、三日月のギャリーだ!」

「ええっ!?」

 

シルクが思わずびっくりしているが、正直聞いたことがない。誰だそれ?

 

「知ってるか、シュライヤ?」

「聞いたことはあるな。確か手配書が…あった、これだ」

 

シュライヤが取り出した手配書には、変な髭の海賊の写真と懸賞金が乗っていた。500万ベリー、東の海とかならいい値段かもしれないが、正直偉大なる航路では下の下もいいとこだ。それでも、海軍駐屯地もないこの島にとっては脅威だろう。

 

「大した額じゃねぇナ」

「ガスパーデ見た後じゃあな」

「まぁいいや、とりあえずどうする?」

「ど、どうすればいいんだ!?」

「落ち着いて!とにかく確認を…」

 

 

 

ドカァアアアアアン……

 

 

 

巨大な爆発音に思わず外に出た俺たちはとんでもない光景を目の当たりにした。

小さな村の家に火がつきどんどん燃え上がっている。おそらくギャリーの船から大砲が打たれたのだろう。

村の人たちは焦ってパニックになり、阿鼻叫喚となっている。

 

「だーっはっはっは!お前ら、撃ちまくれ!そして略奪しろ!」

「船長、大砲を撃ち込んだら奪うものがなくなるんじゃ…」

「あっ…うるせぇ!村人たちがいなくなった方が奪いやすいだろ!やれぇ!」

「な、なるほど!」

 

こっちまで聞こえる大声でコントをしているあの変なヒゲのやつが船長なのだろう。まさかこの距離で撃ってくるとは思わなかったが、

まだ島に着くには少し時間がある。だったら…!

 

「シュライヤ、あいつらが島に着く前にみんなを助けるぞ!お前は火を消してくれ!」

「お、おう!」

 

「「ゴーカイチェンジ!!」」

「ゴォゴーファイブ!」

「ギィーンガマン!」

 

「え、変身した!?」

「ど、どうなってるんだ!?」

「…よし、そこにまだ逃げ遅れた人がいるな!」

 

ゴーレッドは言わずもがな、火事で最も役立つ消防士の姿。こういう時は誰よりも頼りになる。

早く瓦礫から助け出すぞ!

 

「おい、大丈夫か!」

「え、あ、はい!」

「よし、急いで出るぞ!」

 

「流水の波動!」

ギンガブルーの持つ水のアースの技、流水の波動。このくらいの火事なら消すことができるが、いかんせん火の勢いがすごい。

「私たちも手伝おう!バケツを持って来るんだ!」

「う、うん!」

 

 

 

「だーっはっは!おい、島はどうなってる!?火の海だろう!」

「はい、それが…火がどんどん消えていってます!」

「にゃにぃ!?そんなバカな!?」

ギャリーが船員から望遠鏡を奪って覗くと、町民達がバケツでどんどん水を消している。その中には赤い変な男と青いゴリラのような男もいる。

「くそぉ、バカにしやがって…おい、もう一発でかいのかませ!」

「へ、へい!」

 

よし、あらかた火も消えたし、町の人も全員避難できた…ってえ!?まだ打つ気かよ!

「くっそ、シュライヤ!一旦みんなをもっと遠くへ避難させろ!」

「ああ、わかった!」

「ちょっと、どうするつもり!?」

「あの砲弾をどうにかする!ゴーカイチェンジ!」

「ブーンブンジャー!」

「!?また変わった!?」

「うてぇい!」

 

さっきより数段強力な砲弾が街のど真ん中めがけて飛んでくる。だけど狙いがわかればなんとか防げる!いくぜ!

 

「うっ…うおおおお!!」

「う、うそお!?」

「足からタイヤが生えちゃった!?」

 

ブンブンスーツには攻撃を防ぐためのタイヤ型エネルギー装置が背中と足についている。両足を大砲に向けてエネルギーの間に噛ませれば、勢いは殺せる!あとはこれをなんとか…!

 

 

「うおお…うおりゃあああああ!!!!」

「えっ……どわああああ!!!」

「「「「ぎゃああああああ!!!!!」」」」

 

ふぅ…なんとかあいつらの船にはね返せた…危なかった…。

 

「な…何あれ…」

「あいつ、ドンドン無茶苦茶になってくな…」

「まさか大砲を撃ち返すなんテ…」

 

おいそこ、ちょっと引くんじゃない。俺頑張ったでしょうが、なぁ。

 

 

「くっそぉ…こうなったら地上戦じゃあ!」

「はじめからそうした方が良かったんじゃ…!」

「うるさーい!かかれかかれ!」

「「「「おおおおお!!!」」」」

 

うわぁきた。さっきの爆発でだいぶ減ったけどなかなか数が多い。

 

「まぁいいか、やれるな?」

「ああ、腹ごなしにちょうどいい!」

「「ゴーカイチェンジ!!」」「「ゴーカイジャー!」」

 

「さぁ、派手にいくぜ!」「おうよ!」




久しぶりすぎてうまくかけない…けどやっぱゴーカイジャーは好きなんでかけるだけ書いて、早いうちに6人揃ってルフィ達に合わせたいですね…
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