園崎霧彦は異世界でガイアメモリを売りまくって罪を数えます。 作:エターナルロード
ジョジョセカとの同時並行になります。
ごめんなさい。
「風都……やっぱり…いい風が吹くなぁ……」
(あぁ……本当にここは……いい町だ……出来れば……もう少し……)
(鳥の冴えざりが聞こえる………それに……川の音だ………眩しい……私は……どうなって……)
男がそう思ったとき、ようやく目が開いた。
「私は……」
そこは、広く、どこまでも続いているような平原だった。
その中にポツンと立っている木に、男はもたれ掛かっていた。
「天国か……?だが感覚はある……死んで……ないのか?」
(私は確かに……あれを食らって……致命傷だった筈……それに……ナスカの毒素だって……)
そんな事をあれこれ考えていると、ここに来て、大きな疑問がすぐそこにあることに気がついた。
「ここは……どこだ?」
整った容姿に、黒スーツ、そして、血の滲んだような模様のスカーフを身に着けている……
男の名は、
風都という街で“ガイアメモリ”と呼ばれる、使用者を超人へと進化させる悪魔の小箱を販売する、“セールスマン”である。
彼は過去最高の売り上げを記録し、
その功績を認められ、ガイアメモリを販売、開発する組織である、『ミュージアム』という組織の幹部にまで至った。
しかし、とある重大な
その男は、現在………
異世界にいた。
(どうなっている?ここは間違い無く私の知っている世界ではない。しかし、そのような能力をもつメモリも私の知る限りでは存在しない。となると一体……)
ふと、ここで自分が大きめの黒いケース2つを持っている事に気付く。
「まさか、これは……」
中を開けてみると、彼の想像通りの物がそこにあった。
そこには、大量のガイアメモリがズラリと入っていた。
「これは私が仕事で持ち歩いているガイアメモリ……何故今ここに……っ!?これはっ!?」
ケースの開く部分には、驚きのアイテムもあった。
コネクタを打ち込む装置の横に……
「何故っ!?“ナスカメモリ”が……それにドライバーまで……!」
ナスカメモリ。
最高ランクのゴールドメモリの一つであり、「ナスカ文明」の記憶が内蔵された強力なメモリ。
それは霧彦が幹部に昇格したときに贈られた、霧彦自身のメモリだった。
だが、死の間際にこれは没収されてしまった。
それが何故か今ここにあるのである。
「まだ理解が追いつけていない点もあるが……少しずつ掴めてきたぞ……」
自分は死んだ。
が、この世界で再び生きる事を許された。
そして、自分の手元には多くのガイアメモリ。
ケースは厚底になっていて、メモリは下にも隠れているから、本数は84本。加えて私のナスカ。
「これは……何かの本に書いてあったが……“転生”…というやつのようだね……」
自分はこの世界でどう生きるか……
あれこれ考える事は山積みだが、とりあえずまずは移動をしてみよう。
そう思い、ようやく彼は立ち上がった。
これが後にこの世界で語り継がれる
ガイアメモリ、そして………
ナスカドーパントこと、園崎霧彦の始まりの物語である