死の支配者が新たな出会いを求めるのは間違っているだろうか   作:全ての道はところてんに通ず

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好きな作品を混ぜただけ、後悔はしてない。


新たな始まり

「ここももう、過去の遺物か…」

 

数百人が入ってもなお余るような広さ。大理石を思わせる白を基調とした壁には、金を基本とした細工とともに様々な文様が描かれた計41枚の大きな旗が天井のシャンデリアに照らされている。

そしてその最奥、十数段の低い階段の頂には巨大な水晶から作られたかのような玉座が据えられており、背後の壁にはギルドの紋章が施された真紅の布がかけられている。

そんなナザリック地下大墳墓最奥の間である玉座の間に、一人の男の諦観したかのようなため息が響き渡る。

しかし、その声の主の姿は人間のものではない。

金と紫で縁取られた豪奢なガウンから見える頭部は皮も骨も付いていない骸骨で、眼窩からは赤黒い光が灯っている。

YGGDRASIL(ユグドラシル)、そう名を冠せられたゲームの中で最上位種のモンスターである死の支配者(オーバーロード)がそこには立っていた。

ユグドラシルのプレイヤーとして、彼は多くの金・時間を使ってきた。そしてかけがえのない仲間たちと多くの時間を共にした。左手に持ったスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンはその象徴でもある。

しかし、今やその面影はこの場所にはない。

多くの時間を経てユグドラシルというゲームは過去のものとなった。昔は41人いたギルドメンバーも現在は3人にまで減少し、その誰もがサービス最終日の今日までここに戻ってくることはなかった。

 

「せめて誰か一人でも来てくれればよかったんだけどなぁ」

 

モモンガはたった一人で玉座に座り、右手を持ち上げ時間を確認する。

23:40:07

一人でいろいろな場所を回ってはみたがかなり時間が余ってしまった。余った時間に何かしようと考えてみるが、背中に立ち込める抑うつ感で立ち上がる気力が失せてしまう。

 

「どうしてだよ…みんな…」

 

思い浮かべるのはギルメン達のこと。しかし浮かんでくるのは怒りや悲しみばかりである。

『どうして誰も来てくれないのか』『ここは俺以外にとってそんなに価値がない場所なのか』

言いたいことは山ほどあったが、そんな声を聞いてくれる者はもはや誰もいない。

たかだか20分、ただ今は恐ろしく長く感じるその時間をモモンガは思考し続ける。

そして、彼は一つの結論に至る。

 

「…いや、きっと誰も裏切ったわけじゃない。みんなはただ前に進んだだけなんだ。それなのに俺は、俺だけは前に進むのが怖くて、目の前に見えるものを取り繕うことしかしなかったんだ…」

 

ナザリックさえ残していれば、きっとみんな帰ってきてくれる。そう思い続けてギルドの維持費を必死に稼ぎ続けてきた。

しかし、それはどこまで行っても過去にとらわれ前に進むことを恐れた自身のエゴでしかなかった。

 

「言えばよかったじゃないか。ユグドラシルじゃなくたっていい、()()()()()()()()()って、そう言えばよかったじゃないか。たったそれだけのことなんだ…」

 

モモンガの体に急速に活力が戻っていく。

時間は23:59:33となっており、モモンガが先ほどまで恐れていたナザリックの消滅まであと1分も無い。

しかし、モモンガはもうその時をあまり恐れてはいなかった。

明日には仕事もある。ただそれが終わっても昔の仲間達に電話をするくらいの時間はあるだろう。

きっとたっち・みーさん、ウルベルトさんあたりは面白いゲームもいくつか知っているだろうし、そんな話を聞くだけでも楽しそうだ。

23:59:50、51、52…

どうやら、そろそろ本当に終わりが近づいているらしい。

思い浮かぶのはユグドラシル、そしてナザリックでの楽しかった思い出。

23:59:56、57…

寂しさはひとしおだが、だからこそ最後は美しく締めくくらなければならない。

23:59:58、59…

モモンガは左手に持ったスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを掲げ、

 

「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!!」

 

そう高らかに吠えると、白く包まれていく自分の意識に身を任せていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、モモンガを包んでいた浮遊感にも似た感覚が消えている。

ログアウト時に飽きるほどに感じていた、現実に戻った感覚である。

 

「…はぁ」

 

先ほどはあれだけ綺麗事を並べ立てていたのに、だんだんと寂寥感が込み上げてくる。

自身が、そして仲間たちが多くの年月をかけて作り上げた一つの宝物が消えてしまったのだ。たとえ覚悟していたとしてもその事実がモモンガの心に重くのしかかる。

 

「…いやいや、くじけるな俺!なくなったものに執着するのは悪い癖だぞ!今できるのは現実を直視すること…!」

 

モモンガはそんな自分に活を入れるようにして自身の頬を叩くと、伏せていた顔を上げる。

しかしその瞬間、彼は二つの違和感を感じることとなる。

一つは、彼の体が自身の本来の姿である鈴木悟のものではなく、ユグドラシルでの仮の姿(アバター)である死の支配者(オーバーロード)のものであったこと。

そしてもう一つは、自身の今いる場所が先ほどの玉座の間ではなく、見たこともない洞窟であったことである。

 

「…どういうことなんだ?」

 

サーバーの最終終了時刻である0時はすでに過ぎている。そもそも現実に帰還した実感さえあるのに体がそのままなのが理解できない。

 

「サーバーダウンにエラーでも起きたのか?もしくは最後までログインしていた人だけ体験できるユグドラシル2とかだろうか」

 

無数の可能性が頭をよぎるが、どれも決定打にはならない。

サーバーのダウンに不具合が起きているなら、GMが何か発表している可能性がある。モモンガは今まで切っていた通信回線をオンにしようとしてーー手が止まる。

コンソール、そして他のシャットダウン機能の一切に感触がないのだ。まるでシステムに置き去りにされた感覚である。

 

「本当にどういうことだよ!シャットダウンできないとかゲームとして致命的すぎるだろ!なめてんのかクソ運営が!」

 

モモンガのじだんだを踏む音と憤怒の声は洞窟に空虚に響き渡る。

それと同時に、自分の口が動いておりえぐれた地面からダメージ表記が出現しないことにも気づく。

 

「…ここからどうすればいいんだ…。どうすればこの状況を覆せる…」

 

システムの一切が機能せず、ダメージ表記すらない。あまりにも自由に動かせる体。そして感じ続けている現実に帰還した実感。

これらを総合して考えると一つ浮かんでくる仮説がある。

ーー自分はユグドラシルでの肉体を持ったまま、現実に帰還したのではないか。

あまりにも非科学的な仮説だが、なぜかパズルのピースがカチリとハマった感覚がする。

とにかくまずは情報収集だ。情報がなければ何も始まらない。

 

「しかし、いくらアンデッド系のモンスターは暗視が常に利いてるとはいえ明かりがないと不安だな」

 

コンソールが表示できない以上、今までのように魔法を選択して発動することはできない。ならば、少し恥ずかしさはあるが試してみる他はないだろう。

幸いにも、モモンガはなぜかはわからないが脳裏で魔法の効果範囲や冷却時間(リキャストタイム)について把握することができていた。

モモンガは言葉を紡ぐ。

 

「ら、灯り(ライト)

 

瞬間、突き出した指の先からポウ…と小さな灯りが灯る。

どうやら、コンソールが使えなくなった代わりに口頭で魔法が行使できるようになったらしい。純魔法詠唱者(マジックキャスター)のモモンガにとってはあまりにうれしい変化である。

魔法の影響で明るくなった周囲を見渡せば、自分のいる洞窟は何本も枝分かれしており、自分が想像していたよりもずっと広いことが理解できた。そして、

 

「これは…人間の死体か。装備は奪われた痕跡があるけど剣士っぽいな。なんかに喰われたっぽい跡もあるし、奪われたのはモンスターに殺された後かな」

 

死体は損壊がかなり酷く、ところどころから()()が飛び出している。腐乱臭もする。

ここまで死体がリアルだと、ここがユグドラシルのような体験型ゲームである可能性は限りなく低そうだ。確実に何らかの法律に引っかかる。

どうやら、先ほど提唱した仮説は事実となってしまうようだ。

 

「さて、そうと分かった以上コレを見て時間をつぶすわけにもいかないし、さっさと出口を探すーー

 

そして更なる情報を求めてモモンガは立ち上がるが、そこでふと思考を止める。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その事実に背筋が凍る。顔があれば、その顔は冷や汗でまみれていただろう。

 

「思い出せ…!俺はもう死の支配者(オーバーロード)のモモンガじゃない。鈴木悟だ!」

 

いつまで現実から目を背けるつもりなんだ。

仮の世界、体のいい逃げ道に入れ込みすぎた結果が、今の孤独な自分なんじゃないのか。

自分のすでに空っぽの脳にそう言い聞かせ、モモンガは遺体に手を合わせる。

 

上位幸運(グレーター・ラック)

 

そして気休め程度に自身にバフを積むと、彼が掴んでいたメモに挟んであった地図のようなものを広げる。見る限りではここは19階層で、ここから少し行ったところに安全地帯のようなものがあるらしい。

 

「すみません、少しお借りします」

 

彼は孤独に最後を迎えたであろう目の前の死体(あり得たかもしれない自分)にそう言い残し、現状を前に進めるために迷宮(ダンジョン)の中を歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安全地帯はまだなのか?もうかなりの距離を歩いたとは思うんだが」

 

モモンガが迷宮(ダンジョン)を進み始めて約10分が経過した。いくらアンデッドには疲労がないとはいえ、進んでも進んでも一向に変わらない景色にモモンガはそろそろ飽き始めていた。

しかし、地図が合っているのならあと少しでひらけたところに出るだろう。そうすれば安全地帯まで一直線である。

モモンガはその事実に頬…正確に言えば頬骨をほころばせると、その場所の目印であるアーチのようなモニュメントをくぐる。

視界が開けた先は、やはり地図に書いてあった通りスペースのある広場のような場所となっていた。天井には紫色の水晶がところどころから生えており、美しい景色を作り上げている。

しかし、モモンガの目に真っ先に入り込んできたのはそんな美しい景色ではなかった。

一人の人間が、複数のモンスターに襲われていた。

いや、耳が三角形なところから襲われているのはエルフなのだろう。意識を失っており、後ろで縛られた山吹色の髪は血に染まっている。

そして彼女を襲っているモンスターだが、クマのような姿をしており、その数は3体。どうやら彼女を誰が食べるのかをめぐって喧嘩をしているらしい。だれが勝つにせよ、彼女の命はあとわずかのようだ。

どうする、この女を助けるか否か。

常に冷徹な判断を下してしまいそうになる自分の思考に吐き気を及ぼしながら、モモンガは思考をめぐらす。

現在、行動を起こすにはあまりに情報が足りない。もしかしたらこの世界ではモンスターが正義なのかもしれない。下手なことをして未知の勢力に敵対されたらこの世界での生存が危うくなるだろう。

それに、元の世界でもこんなことはよくあった。弱者は強者に淘汰される。当然のことである。

しかし、モモンガの心の中には一つの言葉が浮かんでいた。

 

ーー誰かが困っていたら助けるのは当たり前。

 

あの人の、この言葉がなかったら自分はもっと狭い世界で死んだように生きていた。

ならばこの言葉を思い出した以上、助けに行かないわけにはいかないじゃないか。

ふぅとモモンガは溜息を吐きだす。そして苦笑するように笑みをこぼすと、杖をしっかり握る。

 

「たっち・みーさん、あなたから受けた恩を返します。…どちらにせよ、この世界での戦力の把握は最重要課題でしたしね」

 

ここにいないかつての恩人に言葉を残すと、モモンガはモンスターの一匹に手をかざし、魔法を発動させる。

心臓掌握(グラスプ・ハート)

その瞬間、モンスターの一匹は声を上げる暇もなく崩れ落ち灰に帰する。

 

『『グゥッ!?…グオオオオオオオオ!!』』

 

残された2匹は突如として同族が殺されたことに一瞬動揺していたが、瞬時に下手人であるモモンガに向かって突進を開始する。

先ほどの魔法は、モモンガの得意な死霊系即死魔法であり、常時発動系特殊技術(パッシブスキル)の影響を大きく受けている。これでは目の前のモンスターの素の強さを図ることができない。

ならば、次は別の魔法を使うべきだろう。

 

「せっかくの機会だ。お前たちには実験台になってもらうぞ?」

 

モモンガはすでに目の前に接近しているモンスターたちに向け、そうつぶやく。

飛行(フライ)><看破(シースルー)

そして宙に浮くことで彼らの爪を回避すると、彼らの大方の強さを開示、殲滅に最適な魔法を組み立てる。

対象は獣、装備は無し、レベルは20そこら、ならば行使する魔法もおのずと見えてくる。

魔法二重化・火球(ツインマジック・ファイアボール)

二つの魔法陣から放たれた火球は、突っ込んできた彼らの真正面で炸裂し、一瞬で身体全体を炎で覆いつくす。

そして彼らは燃え尽きるように体を瓦解させると、石のようなものを残して消失した。

 

「予想はしていたが…やはり弱いな。いくらギルド武器で強化されている魔法とはいえ、こんなに簡単に死ぬとは…」

 

念のため追撃の準備に入っていたモモンガは、足元のドロップアイテムを眺めながらそうつぶやく。

彼らの脆弱性を知ることで、張り詰めていた気が霧散する。もちろんこのモンスターのみが特別に弱い可能性はあるので、いざとなったら即座に<上位転移(グレーター・テレポーテーション)>が行使できるように準備しておく。

そしてさらなる防衛手段として、自らの特殊技術(スキル)を発動させる。

ーー中位・上位アンデッド作成 死の戦士(デスナイト)隻眼の屍(アイボール・コープス)ーー

作成するアンデッドをこの二体にした理由だが、死の戦士(デスナイト)は自己の防衛のため、そして隻眼の屍(アイボール・コープス)は周囲の警戒のためである。

しかし、どうやら召喚の方法が元の世界より少々異なるようである。

黒い霧が中空からにじみ出ると、モンスターから落ちた石に溶け込んでいく。そして魔石が膨れ上がるようにして変形すると、それぞれの形をとったのだ。

死の戦士(デスナイト)はボロボロの漆黒のマントをたなびかせながら、隻眼の屍(アイボール・コープス)は肉塊の中にある目をこちらに向けて、静かに命令を待っている。

そして、その瞬間感じた召喚されたモンスターとのつながりを操るようにしてモモンガは命令を下す。

 

死の戦士(デスナイト)よ、ここら近辺にいるモンスターを殺せ、人間は殺すな。隻眼の屍(アイボール・コープス)、お前は私の周囲を飛び索敵せよ」

 

「オオオァァァァァァ!!」 「ーーーーーーーー!!」

 

命令を受諾した二体は聞く者の肌を泡立たせるような咆哮を上げるとお互い別々の方向に駆け出して行ってしまう。

失敗だ、ここは自分の知っているユグドラシルではない。召喚したモンスターに与えられる命令の自由度を見誤っていた。

 

「とはいえ、盾役が主人を置いて行ってどうするよ。まぁ命令したの俺だけどさ?」

 

モモンガは頭をポリポリと搔きながら残った少女の所へ足を運ぶ。

先ほどは遠目からだったので見えなかったが、どうやら背中にも爪で切り裂かれたような傷がある。呼吸は弱々しいが、生きてはいる。

モモンガはそれを確認するとアイテムボックスから一本の下級治療薬(マイナー・ヒーリングポーション)を取り出し、彼女に撒きかける。

傷が消えたところから、彼女は先ほどの熊型モンスターとあまり変わらない強さであると理解することができた。

 

「それじゃあ、起きるまで少しばかり待つとするか」

 

そう言って偶然にもポーションの近くにしまわれていたルービックキューブを取り出すと、モモンガはなかなかそろわない面に四苦八苦しながら時間をつぶすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日は、レフィーヤ・ウィリディスにとって最悪の一日であった。

いつものようにダンジョンの探索へと繰り出すこととなったレフィーヤ、しかし今回は団長達が別件で忙しくしていたため、レベル2、3の団員数人とともにダンジョンに赴いたのだ。

突発的なパーティだったが、順調に進んではいた。途中までは。

初めは些細なことからだった。組んでいるパーティメンバーの一人がレフィーヤのことを馬鹿にし始めたのである。

嫌われる心当たりはある。自分がまだ未熟なレベル3にもかかわらず、団長や幹部の方々に目をかけてもらっていることだ。彼の罵詈雑言にはそのことへの怒りと嫉妬が顕著に出ていた。

それだけならまだ我慢できた。しかし、苦し紛れに彼が発した一言がレフィーヤの逆鱗に触れた。

 

『お前のような未熟者に後衛を任せるなんて、前線に立つ奴らの頭はイカれてるんだろうな!!』

 

自分だけならまだいい、だけど尊敬し背中を預ける仲間たちを嘲るのだけは許せなかった。

それを皮切りに始まった口論は周囲の仲間たちを巻き込み、もはや連携が不可能になるくらいまでお互いの関係は悪化した。そのため、レフィーヤたちのパーティはダンジョンから引き返すことになったのである。

しかし、ここでさらなる不幸が起きた。撤退の途中でモンスターが異常発生したのだ。

未熟な連携、そして経験の低さ、到底まともに太刀打ちできないパーティは少しずつ瓦解していき、一人、また一人と仲間が殺されていく光景にレフィーヤの意識は閉ざされた。

あれからどれほどの時間がたったのだろう。誰か一人でも生き残れた人間はいるだろうか。

レフィーヤは、自らの生存をもう期待してはいなかった。あれだけ余裕のない状況で気絶してしまったのだ。おそらくすでにモンスターたちの腹の中だろう。

しかし、そんな予想とは裏腹にレフィーヤは意識を取り戻す。視界には先ほど倒れた場所である広場の天井が映っており、服はボロボロなのに傷がないところから、自分は治療され寝かされていることに気づいた。

いったいどこの親切な人が助けてくれたのだろう。まずはお礼を言わないと。

 

「あ、あの!助けていただきありがとうごーー

 

レフィーヤは自身に背を向け何かの作業をしている大柄な者に感謝の言葉を紡ごうとする。しかし、次の瞬間彼女は本来であれば褒められるべきその行動を本気で後悔した。

振り返った彼には人間には存在しているはずの顔がなかった。

いや、正確に言えばその表現は適切ではない。彼の顔に当たる部分に存在していたのは肉や骨が削げ落ちた骸骨だった。目に当たる部分からは赤い光が灯っており、彼女の生命を否定するようにこちらを睨みつけている。

降って湧いた希望から絶望の底にまで叩きつけられたレフィーヤにとってそれは、自らの魂を刈り取りに来た死神にしか見えなかった。

まるで、自らの体が呼吸を忘れてしまったかのような感覚に陥る。身体は地面に縫い付けられたかのように動かない。そんな彼女の状態を知ってか知らずか、死の象徴はレフィーヤに向かい一歩、また一歩と歩を進めていく。

 

ーーもう無理だ、私はここで死ぬ。

 

そんな思いがレフィーヤの心の中を支配する。

そうして彼女は自らの運命に乾いた笑みをこぼすと、来るであろう死を受け入れた。




原作との違い
・サービス終了前に誰もナザリックに来なかった→ナザリック全体を見たり考える時間があった。
・ナザリックの長としてふるまう必要がない→精神の鎮静化があまりない。
・ナザリックに対しての執着がない→行動力UP!

こんな感じです。ほかにも違いはいっぱいあるとは思いますが私の文章力だとこれが限界です。スイマセン許してください、何でもしますから(何でもするとは言ってない)
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