ハイスクールD×D 最強を目指して   作:めたるみーと。

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お待たせしました。

ようやく作者の本領発揮ですね!
見てください!二ヶ月空いてますよ!
アハハハはハハははは(錯乱)


祓魔師VS最強

「死ね!」

「断る」

 

銃撃を左腕で弾き、ただ真っ直ぐに目の前にいる敵へと向かっていく。

真紅の籠手はその緑色の宝玉を輝かせながら、主を守っていた。

 

「銃見切るとかマジかよ!

 いきなり大当たりだなぁオイ!」

「悪魔探して三千里ってかぁ?

 暇人神父はいいねぇ!こちとら学校のテストで頭悩ませてるのによっ!」

 

光の剣が閃き、一誠の左腕を切り落とそうと袈裟に振るわれる。

それをかわすと、腹に蹴りを一発ブチ込む。

しかし、それは腹に当たる前に防がれていた。

暴虐呪(エンチャットドラグノフ)を一段階しか開放していないとはいえ、自分の蹴りが止められると思っていなかったが、思考を切り替え、一誠はさらに追撃する。

 

「ちっ!

 随分と馬鹿力だなクソ悪魔!」

 

その腹に仕込まれていたのは、防御のための障壁であった。

その障壁が一撃で崩れたことに、フリードは驚愕を隠せない。

普通ならばたかが下級悪魔の一撃で割れるはずはない障壁だった。

 

「オラオラオラッ!!」

 

光の剣を高速で振り回し、一誠を追い詰めていく。

一誠は冷静に見極め、最低限の動きで回避していった。

光の剣に触れただけで何が起きるかもわからなかった一誠は、当たるわけにいかずひたすらに回避に徹していた。

 

「どうしたのどーしたのぉ!?

 ほらほらほらほらほらほらぁ!!!

 反撃して来いよクソ悪魔くんよぉ!!」

「うるせえんだよさっきから!!」

 

壁を一太刀でぶった切られ、その切れ味に戦慄するも、一誠はフリードの叫びに呼応するかのように叫ぶ。

休むことなく剣を振り回すフリードに対し、回避を続けて隙を狙う。

 

「オラァ!」

 

ソファーを蹴りあげ、フリードにぶつける。

それをそのまま縦に切り裂くと、一歩踏み出して横薙ぎに剣を振るった。

一誠は大きく屈むことでそれを回避。体勢を戻す反動を利用し、拳をフリードの顎へと突き刺した。

 

「がぁっ!?」

「吹っ飛べクソ神父」

 

そのアッパーのようなパンチで、完全に顎を捉えられたフリードはふらつく。

一誠は止めとばかりに先ほどパンチを打った手とは逆の手で顔面に拳をぶち込む。

フリードの体は吹き飛び、壁に叩きつけられた。

 

「ぐっ!!」

「オラ立て!

 まだまだこんなもんじゃねーだろ神父さんよ!!」

 

叩きつけられたフリードに、次々に家具を投げる一誠。

フリードは顎を完全に捉えられたにも関わらず、頭を押さえながら銃を二発撃ち込む。

次の瞬間、一誠はしゃがんで回避し、床に手を突っ込んだ。

 

「オラァ!!」

「わぁっつ!?」

 

フローリングとカーペットが共に浮き上がり、フリードの視界を遮る。

それに向かってフリードは剣を袈裟に振り下ろし、真二つに袈裟斬りを放った。

 

「どこを見てるんだ?」

「んなっ!?」

 

横に視線を向ける暇もなく、フリードは何かに吹き飛ばされる。

窓を貫いて庭に転がり受け身をとると、窓から期待の視線をこちらへ向ける一誠の姿があった。

 

「あは♪

 ゲホ、悪魔クゥン……やるじゃない!

 マジな話、ちょっときっつい」

「なんだぁ?

 戦意喪失か?もうちょっと遊んでくれてもいいだろーが」

 

むせながら、フリードは苦笑いを一誠に向ける。

もうごめんだというように会話をつづけた。

 

「実は俺様のお仕事は……まだ終わってなくてね……。

 助手ちゃんがこそこそと結界を張ってるはずなんだけど……」

『きゃああああああああああああああああああああああああっ!!!』

 

突然、女の悲鳴が上がった。

その悲鳴は、家の中の修道女姿の女が発したようで、フリードが殺した死体を見て震えていた。

 

「あら、助手のアーシアちゃんじゃございませんか……ケホッ、結界は張り終えたのかな?」

「こ、これは……?」

「……なるほど?

 お前、そっち側だったのか」

 

悲鳴を上げた主は、今朝に一誠が道案内した修道女、アーシア=アルジェントだった。

アーシアも聞き覚えのある声をきき、振り返る。

 

「一誠さん……?」

「あぁ、そうだよ?

 俺一誠。今朝ぶり」

 

笑いながら片手を上げる一誠。

そして、アーシアが次に目にしたものは庭で膝をつくフリードの姿。

その位置関係から、一誠がフリードと戦っていたのは確定的であった。

 

「一誠さん、これはどういうことなんですか!?」

「おっと、勘違いしないでほしいね。

 俺ぁここに偶然入ってきた。で、この若白髪神父が死体の横でのんびりくつろいでた。

 その上俺に喧嘩吹っかけてきやがったから返り討ちにしただけだぜ?

 喧嘩はやるが、俺は人殺しはしない。魔王にでも誓おうか?」

 

肩をすくめながらそういうと、一誠は突然振り向いて左手の籠手を振るう。

直進してくる何かを弾くと、フリードがそれに追随するように剣を構えて突進してくる。剣を籠手で受け止め、籠手と剣の鍔迫り合いという奇妙な絵図を描いた。

 

「ちっ!やっぱダメか!?」

「フリードくん、今お話し中なんだよ……ちょっくら黙ってろ!」

 

『Boost!!』

 

「ぐぉっ!!?」

 

赤い籠手が光を放ち、一誠の力が倍増される。

剣を無理矢理フリードごと弾き飛ばし、壁にたたきつける。

壁にはひび割れが走った。

 

「い、一誠さん……貴方は……?」

「ん?」

 

アーシアが怯えを含む声を上げた。

ふと見ると、腰から悪魔の翼が飛び出ているではないか。

確かにこれでは驚かれるのも無理はなかった。

 

「や、やめてください!

 これ以上フリード神父様をいじめないで!」

「いじめる気もなにも……あっちから襲ってきたんだけどな」

 

苦笑いしながら否定する一誠に構わず、フリードを庇うアーシア。

確実に悪いのはこちらのような気がしてくるのは、この少女の特殊能力かなにかだろうか。

涙目になってこちらをにらみつけてくるのだ。

 

「うーん……萎えたな」

「え?」

「萎えた。

 ただの喧嘩をここまで深刻に捉えられてもねぇ……。

 まぁ、人一人死んでるけどさ」

 

確かに人は死んでいるが、それは一誠には関係なかった。

ただ、それをネタに楽しい喧嘩ができそうだったからフリードに声をかけたのだ。

悪魔と契約をかわそうとした人間がどうだろうと知ったことではなかった。

 

そして、次の瞬間、部屋から光が放たれた。

 

「あぁ?

 なんだぁ?」

 

一誠が声を上げると、そこには赤い魔法陣が浮いていた。

どこかで見たことがあると思えば、それは自分の主、リアスの魔法陣だった。

 

「なんだぁ?」

「あらあら、すごい有様ですわね……?

 兵藤くん?」

 

その魔法陣からひょっこりと顔を出したのは、黒髪を一本に束ねた女性だった。

 

「姫島朱乃か。

 何しに来た?」

「あら、何しに来ただなんて……酷いわ。

 契約を遂行しに来たのだけど……なんか結界が張ってあったから、何かと思って急いで壊して入ってきたんですのに」

「ちょっと遊んでただけだよ。

 そこの祓魔師くんとね」

 

首でフリードを指すと、朱乃はうっすらと目を開けて、フリードとアーシアを見た。

庇うようにフリードの前に立ちふさがるその姿は、自分の子どもを守る母のようだ。

 

「それ、遊んでたんじゃなくて……いじめてたんじゃなくて?」

「心外だぜ。

 俺はいじめるなんてことはしない。

 喧嘩はするけどな」

 

朱乃に続いて、木場、小猫、リアスがその魔法陣を通ってきた。

彼女たちは部屋の惨状を見て眉をひそめたが、すぐさま一誠をみつけて庭へと出てきた。

 

「悪魔、悪魔、悪魔……今日は……ほんとに大当たりの日だなァ……!

 こんな状況じゃなきゃ……みんなぶっ殺してるってのに……!」

「フリード神父!?

 動いちゃダメです!急いで手当しますから……!」

 

アーシアは急いで駆け寄ると、彼をその力で治癒し始めた。

脳内を振動でかき乱されただけのフリードはすぐに癒えるが、ふらふらと覚束無い足取りで立ち上がる。

 

「でも、来るのがちょっと遅かったなぁ……!

 悪いけど、今日のところは帰るぜ」

 

見ると、フリードの後ろには光のゲートが輝いていた。

そこから発せられる魔力は、まさしく堕天使のものだった。

 

「へっ……次会ったらガチで潰す。

 また近いうちに会おうぜフリードちゃん」

「クソ悪魔ちゃんそれ近いうちに潰すってことじゃんよ!」

「はれ?フリード神父?」

「今日は帰るって言ったよ僕!

 いくよアーシアちゃん!」

 

ゲートに飛び込む二人。

見送る一誠は、気だるげにタバコをふかした。




遅れてすみませんでした。
遅筆の化身と巷で噂の作者ですがお付き合いくださいませ。
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