ねぇ僕をからかってくれないか?一生のお願いだ。どうか僕を西片だと思って… 作:ブラックマッハ
ねぇ僕をからかってくれないか?一生のお願いだ。どうか僕をからかって欲しいんだ。だって君の声でからかわれるほど幸せなことはないと思うよ。どうかお願いだ。
「高木さん俺をからかってくれ」
「いいよ、からかってあげるよ西片」
「俺は西片じゃない」
目を開けるとそこは真っ白な壁、何も面白味のない壁を見ていた。この壁に向かって高木さんと会うことを望んでいたんだと言っていたんだと思うと恥ずかしくなる。
そして鏡を覗いてみるとあら不思議、僕の顔の次になりたかった姿西方だった。
あの夢は何故西片が嫌だと否定したのかわからない。僕が西片って名前に誇りを持っているんだと言うのにな。
死んでいないが前世で僕は、高木さんと会いたかったが、会えるはずもない。何故なら高木さんはアニメの世界だから会えなくて当然だ。そう思って生きていたがこれなら会えそうだ。だって西片だぞ、西片に憑依すれば高木さんを驚かしてやる気持ちもある。だがやはりからかわれたくてしょうがない
俺はからかわれたくて仕方がなく勢いよくドアを開けると、そこには西片の母親がいた。
俺は、本当に西片の体に憑依できてホッとしている。これでやっと俺は西片になったと自覚することが出来る。同じ事を二度言う程嬉しかった。これで別時空の世界じゃないはずだ。
俺はしっかり見ておきたい高木さんの顔がある。
例えば「高木さんの変顔」
西片だけしか見えないからずるいと怒鳴りつける。だから西片に憑依したから俺にも見せてくれ。
俺は、朝食を済ませて制服を着て学校に向かう。この体の記憶があるのか。勝手に動き、学校のある場所をゆっくり教えてくれる。
ここで高木さんと猫の話があったりしたんだなとか、この空き地でそういえば西片の友達が告白しようとして隠れていたなとか、場所が変わる度に、思い出がある。
そして学校に着いて早々気がつくとなんと、入学式だった。ここで鍵となるのは俺が一年生なのかと言うことだ。
そうなるとしたらどうしたらいいのか答えが分からない。だが体は又教えてくれる。一年生だった。
トコトコと歩き勝手に下を向いてしまった。まただ今度は何を俺に教えてくれるつもりだ。俺は分からず下を見ると「Takagi」と書かれたハンカチがそこにあった。
それから始まる運命、俺はギュッとハンカチを握って職員室に送り届ける。
勿論それで時間が遅れても良い。逆に先生に怒られたい。あの先生のチョークを俺の方に投げて欲しい。しっかり俺が右手でキャッチするからな。
俺は少し焦りながら遅れて来ると
「お西片かお前」
「いや、先生とお会いしたかったですよサイン貰えますか」
「サインで誤魔化そうとするな」
「そう言わず仲良くしましょうよ」
俺は先生の名前は忘れているがとても喜んだ。本当にサインが欲しかった。
「分かったサインするから落ち着け」
「サインくれるんですね♪やった。先生のサイン頂きました」
先生のサインを貰うと、説教が始まった。