蛇寮の獅子   作:捨独楽

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闇陣営に私が『ヒャッハー系脳筋(北斗の拳のモヒカン)』のイメージを持っている原因は、ベラ様ことベラトリクスがヒャッハー系なのとルシウスが二巻と四巻で例のやらかしをしているせいです。
個人的にベラトリクスはヴォルデモートに並んでブラック上司のイメージがあります。


Scarborough Fair

***

 

「……マダム・レストレンジ。貴女の肺胞の一部がモスフングスの毒に侵されています」

 

「……モスフングスの毒は遅効性です。胞子を吸い込んだ人間の肺に寄生し、徐々に肺を侵しながら毒は細胞と共に増殖します。その性質のせいで、エピスキーや解毒魔法は効力を発揮しません。治癒しても毒が増えるだけであり、解毒魔法で毒素を取り除こうにも、肺胞に残った毒の胞子を除去することはできません」

 

 ずきずきとした頭の痛みを抱えながら、闇陣営の魔女、ベラトリクス・レストレンジは話を聞いていた。ベラトリクスの持つ長い杖は震えている。

 

「…………治す方法はあるのだな?」

 

「はい。必ず治すことが出来る毒です」  

 

 ベラトリクスに説明をするヒーラー・アグリアスは短く髪を切り揃えたブロンドの魔女だった。

 

 ベラトリクスが誘拐し、インペリオによって無理やり従わせたその魔女は、治療行為に関しては決して偽らなずどんな患者であろうと治癒するという信念を持っていた。ベラトリクスは拷問によって拉致したヒーラ-達の中で、アグリアスのその姿勢が気に入って生かすことにした。

 

 ヒーラ-とは、闇陣営からは最も縁遠い職業である。

 

 人を殺し奪い、尊厳を侵すことが闇の魔法使いの本分ならば、思想や信条を問わず患者を治癒するのがヒーラ-の本分。ホグワーツではハッフルパフ出身者が最も多いとされる職種である。

 

 それ故に、純血思想の過激派であるベラトリクスはヒーラ-を嫌っていた。アグリアスのことが気に入ったのは、彼女がスリザリン的思考に一定の理解を示す魔女だったからに他ならない。

 

 ベラトリクスを診断した他のヒーラ-は病の発覚を恐れたベラトリクスの手で、アバダケダブラによって殺害された。ベラトリクスはその殺害したヒーラ-から聞いたのと同じ言葉をアグリアスからも聞く羽目になった。

 

「治療には毒の胞子を取り除くための継続的な投薬が必要です。安全で清潔な環境での療養が必要です。入院されることをお勧めします」

 

 焦点を失った目のヒーラ-からそう告げられ、ベラトリクス・レストレンジは縮れた黒髪を怒りで震わせながら尋ねた。

 

「……それには……どれ程の時間が必要だ?」

 

「一年。10ヶ月の投薬後、一月ごとの経過観察を二回。以上の経過観察が必要となります、レストレンジ様」

 

「クルシオ!!」

 

 ヒーラ-、アグリアス・ベオルブから告げられた言葉を理解した瞬間、ベラトリクスは怒りを爆発させる。

 

「今すぐに治せ!今すぐにだっ!……一年だと!?この私に?そんなに長い間戦線を離れろと言うのか!ふざけるな!」

 

 ベラトリクスには引けない事情があった。魔女として、デスイーターとしての矜持がベラトリクスにはあったのだ。

 

***

 

 ベラトリクス・レストレンジが自身の身体に違和感を覚えたのは二週間前だった。

 

 その日ベラトリクスは帝王の命令を果たすべく、巨人族を率いてマグルの橋の破壊工作をしていた。オーラ-達が到着する前に橋を崩落させ、魔法省の権威を失墜させることが目的だった。

 

 目論見は成功した。あっさりと。

 

 ベラトリクスは破壊活動に勤しむ間、高揚感に浸ることが出来た。マグルの涙ぐましい建築技術によって作られた橋や近代化の象徴たるビルを破壊するとき、マグルの警備を掻い潜り気ままに殺戮を繰り返すとき、自分がマグルよりも優れた選ばれし上位種であると言うことを実感できるのだ。

 

 崩れ落ちる橋の破壊音を聴きながら、ベラトリクスはダークマークを空に放ち、一仕事を終えた巨人族の部隊長を拷問して無理矢理指示を聞かせて帰還させた。

 

「レストレンジ様。……『遊び』の許可を頂けるでしょうか?」

 

 部下の人攫い、スカビオールがベラトリクスに懇願する。元々ドロホフが目をかけていた小物で、ドロホフの死後はベラトリクスの部下となった男だ。

 

(……時間を掛ければ魔法省が来るだろうがっ!)

 

 そう思う内心とは裏腹にベラトリクスは好きにしろ、と言った。

 

 スカビオールは、デスイーターの印を与えられていない。帝王の本拠地が何処であるのかも知らない。スカビオールが趣味のマグル浚いに興じて魔法省に捕縛されようとベラトリクスにとっては何の痛手もなかった。

 

「聞いたか野郎共ぉっ!今夜は宴だ!!寛大なレストレンジ様に感謝しろ!!」

 

「やったぜぇ!!さっすがスカ様は話がわかるッ!」「バカ!レストレンジ様の前だぞ!私語は慎め!!」

 

 統制を取ろうとするスカビオールであったが、誰もスカビオールの話を聞かない。集まった無法者達は有象無象のごろつきであった。

 

「ど、どの男を浚ってもいいんですよね……?やった!一生着いていきます!」

 

「ベラトリクス様万歳!闇陣営に入って良かったぁ……!!」

 

「壊れた橋を爆破しても構いませんか?……もう壊れている?違いますよ。完膚なきまでに爆発したときのあのあの音が好みなんですよ。無機物が命を喪うあの感覚が、ね」

 

 皆が思い思いに狂騒にふけるなか、ベラトリクスは一人の魔女に向けて緑色の閃光を放った。

 

「アバダケダブラ(死ね)」

 

 男を囲うとのたまい、見目麗しいマグルの男を浚おうとしていた魔女にベラトリクスの杖が放った閃光が直撃する。

 

 緑色の閃光を受けた魔女はぐらりと傾き、地面に倒れそのまま動かなくなった。

 

 もう二度と動くことはない。

 

 魔法界にはびこる密猟者崩れのチンピラや、これといった主義主張も持たない殺人鬼。スリザリン閥ではなくデスイーターになるには満たないような連中を纏めるためには餌を与えなくてはならない。餌とはつまり、略奪の許可であった。

 

 しかし、許可を与える場合は同時に、やってはならないことを明示しておかなくてはならない。それが責任者の役割だとベラトリクスは考えていた。

 

 闇陣営にも無論幾つかの細かい規則はある。が、それを運用するのは現場のデスイーター達の裁量によるところが大きい。

 

「……な、何故でございますか……?」

 

 スカビオールが恐怖に震えながら尋ねてくる。寛大で話のわかる兄貴分であったドロホフと、目の前のベラトリクスとでは何もかも違うのだとスカビオールは理解した。

 

 ベラトリクスは笑って言った。

 

「愚問だねぇ、スカビオール?え?ドロホフは随分とお前を甘やかしてきたようだね。……ふん。だから子供ごときに遅れを取ったのだ」

 

「はっ!仰る通りでございます」

 

 ひとしきりドロホフを罵倒する間、スカビオールは直立不動でベラトリクスの話を傾聴する。ベラトリクスの感想は、頭が高い、だった。

 

「だれがお前の発言を許可した?……さて、あの魔女が死んだ理由だが」

 

 スカビオールは口をぴったりとかたく閉めた。その様子がおもしろく、ベラトリクスはクスクスと笑った。

 

「あの魔女はマグルと交わろうとした。オーダーか魔法省の回し者に違いない。異論はあるか?スカビオール?」

 

 ベラトリクスが気まぐれについ、と杖を向けるだけでスカビオールは恐れて平伏した。それに倣って配下の無法者達もベラトリクスに跪く。

 

(……分かっているじゃないか)

 

 女王の気分を味わいながらベラトリクスは束の間悦に浸った。

 

「はっ!流石はレストレンジ様!私ごときでは貴女様の思慮に至ることは適いませんでしたっ!」

 

 スカビオールは恐怖からベラトリクスに屈した。しかし、ベラトリクス視点でスカビオール達を信用できる要素など何一つなかった。

 

(こういう連中こそ恐怖で統制すべきなのだ)

 

 長く交流を続けたルシウス達に裏切られた経験。目をかけデスイーターへと導いたキシリア・ザビニに裏切られた経験。その二つがベラトリクスをより深い闇に導いていた。

  

 端的に言えば、ベラトリクスは主のヴォルデモートと同じ暴君となろうとしていた。

 

 弟子は師に近付こうとして似せようとするものと、師を見て自分なりのやり方を模索するものに別れる。ドロホフは後者であり、ベラトリクスは前者であった。

 

「お前達は略奪のやり方を知らないようだ。私が手本を見せてやろう」

 

 ベラトリクスも周囲にデスイーターの同僚が居れば、適当なマグルを見繕って拷問(クルシオ)にかけただろう。しかし今の彼女は仕事中で、スカビオール達は信用の置けない部下だった。

 

 ベラトリクスは先程魔女が浚おうとしていた男性を宙に浮かせる。男性は譫言のように離してくれ、助けてくれと呟いている。右手の薬指には高価な銀の指輪をつけていた。

 

「何をするんだ、やめてくれ、誰か……誰か助けて……」

 

 マグルの悲鳴にベラトリクスは高揚し、男を嘲った。

 

「マグルにこんなものは勿体無いねぇ」

 

 ベラトリクスが杖を一振りするだけで、マグルの右手はマグルの身体と分かたれる。

 

「ギャアアアアアーッ!!!」

 

 さらにマグルの指は切り刻まれ、血に濡れた指輪がベラトリクスの手に収まる。

 

 

 マグルの男性は腕を斬られたショックによって死亡した。肉塊となったマグルを見て、集まった無法者達は一様にベラトリクスを恐れ、崇める。

 

 

 ベラトリクスは指輪に付着したマグルの血を穢らわしいとエバネスコで消し去った。そして指輪を無造作に放り捨てる。

 

「あっコラ!俺が拾ったんだ!」「ざけんな!てめえは今日何もやってねぇだろうが!マグルを殺したのは俺だぞ!」

「どけ!俺はお爺ちゃんだぞ!」「知るか!」

 

 高価な指輪めがけて無法者どもが蜜にたかる蟻のように群がった。ベラトリクスに怯えるスカビオールはへつらいながら言う。

 

「も、申し訳ございません。なにぶんその日の飯にも苦労しているような食いつめどもの集まりでして……」

 

 スカビオールの言葉も、それこそ指輪に群がるような無法者にもベラトリクスは興味がなかった。どうせ人狼のような連中に違いないのだ。

 

「構わないよ。こんな風に思う存分楽しんでいきな、スカビオール」

 

「はっ!ありがたき幸せです、ベラトリクス様!」

 

(これでいい。……ああ、最高の気分だ……)

 

 ベラトリクスが上機嫌のまま鼻唄を歌い、師匠のような『よい上司』を演じてテレポートしようとしたとき。

 

(……くっ!?)

 

 ベラトリクスは胸に強い衝撃を受けたのだ。呼吸が止まるほどの痛みだった。帝王からのクルシオで受ける苦痛よりましとは言い難かった。

 

(な、何故だ、何故胸が痛む。……頭まで)

 

 帝王のクルシオは地獄の痛みとはいえ帝王がそのご怒りを納めてくださればそれで終わるが、この痛みは無限に続く苦痛だった。

 

 苦痛を顔に出さぬよう素早くテレポートしたベラトリクスはアウラに命じて鎮痛薬を煎じさせ、飲んでみたが効果はなかった。アウラにクルシオで制裁を行った後、ベラトリクスのヒーラー探しが始まった。

 

 自分を責め苛む痛みの原因を知るために、ベラトリクスは英国のセントマンゴに勤務する優秀なヒーラーを拐った。

 

 そして、二週間前にベラトリクスはお眼鏡に適うヒーラ-を探し当てた。アグリアス・ベオルブという豊かなブロンドの魔女は若いが薬学の知識も治癒魔法の知識も備えた優れたヒーラ-だった。

 

 抵抗するアグリアスを十日ほど監禁の上で毎日クルシオ(拷問)にかけ、魂に打撃を与えて反抗のための気力を削いだ。優秀な魔法族は短時間のクルシオ程度では死なないし、精神も磨耗しない。しかし長期間助けの見込みがない状態でクルシオを受けたことで、アグリアスという魔女はベラトリクスに怯え、嫌々従うようになった。

 

 クルシオをかけ続けた後インペリオをかけると、アグリアスは少しだけ抵抗したが素直に従った。そして今に至るのである。

 

 クルシオによる苦痛の恐怖を思い出させることで、インペリオがもたらす快楽……脳内麻薬に対して抗えないようにするのは闇陣営の基本戦術だった。

 

 本来、レストレンジ家のような名家にはかかりつけのヒーラーの一人くらいは居る。が、指名手配犯であるベラトリクスはそのヒーラーを使うことは出来ない。手間はかかるが優秀なヒーラーを浚い、支配することをベラトリクスは選んだ。

 

 本来有り余る資産と社会的地位を持っていた筈のベラトリクスが、デスイーターという三流の犯罪者に堕ちたが故にヒーラーの治癒すら満足に受けられないのである。

 

 じつに滑稽で無様極まりない事態であった。

 

 インペリオによって従えた優秀なヒーラ-の手をもってすればすぐに治る。そうベラトリクスが抱いていた希望は無惨に打ち砕かれた。

 

 胸が痛みで震える。頭痛で頭が回らない。ベラトリクスは苦痛に悶え苦しんでいた。

 

(くっ……こんな……こんなところで戦線離脱だと?帝王が覇権を握る道の最中に?私の杖を生かす道が目の前にあるというのに?)

 

 ベラトリクスは己の怒りを物品に当たり散らすことで発散させようとした。が、それは止めた。ここはフランスのレストレンジ邸である。英国のマルフォイ邸ならまだしも、自分の城を荒らすことは避けたかった。

 

 ベラトリクスは怒りのあまりアグリアスを壊そうかとすら思った。手加減抜きのクルシオ・マキシマ(磔)を与えればアグリアスの人格は完全に破壊され、ベラトリクスの気は晴れるだろう。

 

 しかし、ベラトリクスはすんでのところで思いとどまる。今ヒーラ-を殺すのは得策ではなかった。アグリアスは治療行為に対しては真摯であり、インペリオにかけ続けていれば裏切る心配はない。

 

 ベラトリクスは現在、ヴォルデモート唯一の副官の地位にある。闇陣営におけるNo.2として帝王を補佐する立場にあるベラトリクスだが、部下が彼女に向けられる視線は必ずしも好意的ではない。

 

(……ここ最近は録な武功を立てられていない。この状況で退けば、部下どもは私を嘗め腐るだろうに……!)

 

 ベラトリクスの武器は帝王に対する絶対的な忠誠心と、圧倒的な個人戦闘能力にある。武勇でもって戦場を駆け回り、敵を殲滅し拷問の恐怖で光陣営を戦慄させることこそ存在価値であるとベラトリクスは認識していた。

 

 もしもベラトリクスが神秘部においてオーダーの一人でも殺害していれば、或いはハリー・ポッターから預言を奪っていればここまで悩む必要はなかった。最初から我が君に報告して罰を覚悟で療養を願い出ただろう。

 

 しかし、録な武功のない現在の状態で療養を願い出るなど主に対する不敬に他ならなかった。

 

「マダム・レストレンジ。どうかご自愛なさってください」

 

 そんなベラトリクスに対して、インペリオにかかっていたアグリアスは慈愛の言葉を投げ掛けた。

 

 インペリオの恐ろしいところは、人格は本人のまま対象に従うところである。アグリアス・ベオルブという魔女は本来の優しさを保ちながら、ベラトリクスという最低最悪の魔女に従うことに疑問を持たないほどに支配されてしまっていた。

 

「モスフングスの毒は必ず治癒できる病です。……しかし、その病を放置すれば必ず死に至ります。治癒には早期の発見が必要不可欠ですが、マダムは運が良かったのです。今の段階であれば、安静にしていただければ必ず治癒が可能です」

 

「……ヒーラ-の分際で私に意見をするな!」

 

「……ああっ!?」

 

 ベラトリクスは杖を取り出し、無言クルシオをかけた。アグリアスが苦悶にのたうち回るのを眺めて溜飲を下げたベラトリクスは、恐怖に震えながら主に療養を願い出ることにした。

 

 頭痛と胸のつかえは今もベラトリクスを蝕んでいた。ベラトリクスは優れた決闘者として、現在の状態では魔法省法執行部の精鋭たるオーラ-や、ダンブルドアの軍団であるオーダー相手には不覚を取ってしまうことが解っていたのである。

 

 ベラトリクスの知らないうちに彼女に毒を与えたのは、ハリー達の仲間であるネビル・ロングボトムであった。ネビルはベラトリクスに対する明確な憎悪と敵意でもってベラトリクスにモスフングスの粉末を投げ、ベラトリクスはそうと気付かず毒の胞子を吸ってしまったのだ。

 

 ベラトリクスが振り撒いた悪意がベラトリクスに帰ってきた。それだけのことであった。しかし、ベラトリクスにとっては耐え難い苦痛だった。

 

 

 ハリー達は即座にマダム・ポンフリーによって治癒されたために事なきを得たが、ベラトリクスはそうではなかった。

 

 闇陣営が指名手配を受ける反社会的勢力である以上、堂々とヒーラーの治療を受けることは難しい。それが明暗を分けた。

 

 本来、ベラトリクスには選択肢があった。純血主義でこそあれ名家に生まれたベラトリクスは前線に立ち、鉄砲玉のように異教徒を殺すという行為は本来好ましくはない。汚れ役を雇い不都合なことは他人にやらせるのがベターな生き方だ。

 

 だがそれをベラトリクスの本能が許さなかった。ベラトリクスは実感していたのだ。自分の魔女としての才能を活用できる場所は戦場と殺戮の場であると。

 

 幾つかあった選択肢のうち自分が選んだ道が今目の前にあるというのに、その道を突き進むことが出来ない。ベラトリクスはその心の苦痛に耐えながら闇の帝王に平伏し、療養したいと申し出た。

 

 闇の帝王はベラトリクスの休暇申請を気前良く受け入れた。ベラトリクスが心の底から自分に忠誠を誓い、戦場に出られないことを恥じていたからだ。

 

「良いではないか、ベラ。正直に言えば失望させられたが……」 

 

「あ、ありがたき幸せにございます……」

 

 その言葉に震え上がるベラトリクスを面白そうに眺めながら、帝王はベラトリクスの頭を撫でた。ナギニに対するよりはぎこちなく。

 

「話さずに病を放置するよりは余程な」

 

 それがベラトリクスの忠誠心を評価しての……所謂、愛情によるものかとベラトリクスは一瞬思った。しかし、勘違いであったことを彼女はすぐに知る。

 

「その代わりと言っては何だが。君の甥が我が陣営に加入したいと申し出てきた。……どうかね、ベラ。甥に手本を見せてやるというのは?」

 

 ベラトリクスは一も二もなく頷いた。前線に出れない代わりに、必ずドラコを闇に堕とすと、闇の魔女は主に誓った。

 

「私の誇りにかけて、必ずやドラコを一人前の男にして見せましょう」

 

 

***

 

「……ベラトリクス様!ようこそお越しくださいました。そちらの方は新しい付き人でございますか?」

 

「そんなところだ。ハウスエルフどもは闇の帝王に奉仕する務めがある。連中は名誉ある役割に笑みを浮かべている」

 

「ここで待て、ベオルブ」

 

「……畏まりました」

 

 アグリアスはベラトリクスの指示があるまで部屋に入らない。ベラトリクスは、主と自分との間に造ったホムンクルスのことは秘匿すべき最重要事項であると実感していた。

 

「……で?」

 

 案内された部屋で、ベラトリクスは十ものフラスコの中に育つ受精卵だった『モノ』を見た。フラスコの中でうごめく物体はかすかに蠢いているが、その形はクラゲともつかないあまりにもグロテスクな『何か』で、自身の身体から出来たモノとは思えない。

 

 フラスコの中身は、ベラトリクスとヴォルデモートとの子供……に、なるかもしれないホムンクルス達だ。

 

 

「経過は順調です。細胞分裂を繰り返しながら胚盤胞に至るまで少々時間がかかるのが欠点でありましたが、あと2日で至ります」

 

「できの悪いモノは間引いてから新たに製造しておりますので、どうかご安心下さい」

 

「帝王のお子が不出来などある筈がない」

 

 そう口に出しながらも、ベラトリクスの顔色は優れない。モスフングスの毒による体調の不良だけが原因ではなかった。

 

(……これが私の子だと?バカな。)

 

(……こんな……次々と廃棄処分されていくような物体達が?)

 

 ベラトリクスが抱いた感情は、『おぞましい』の一言であった。或いは、『気色が悪い』か。

 

 親としての情等、持てる筈もない。ベラトリクス自身、帝王に子供を捧げるのは名誉なことだと心の底から信じているにも関わらず、子供に情愛が持てない。

 

 そもそも親は、子供を作って親になるものだ。子供の前で大人を演じながら少しずつ親としての役割を全うしていくものだ。

 

 主君の命令で作れと言われ、遺伝情報の一部を提供はした。しかし、ベラトリクスにとってはそれだけなのだ。

 

 自分の腹ではないフラスコの中で、まるで実験動物のように育っていくもの達を見て、ベラトリクスは始めて恐怖した。

 

(これは純血主義に対する裏切りなのではないか)

 

 と無意識に考えそうになった己が恐ろしく、ベラトリクスは考えるのをやめた。思考を停止し、アウラの研究室を離れて甥を闇に落とす方法を考えることにした。

 

***

 

「校長先生。スラグホーン先生はどうして英国に隠れておられたのですか?」

 

 ハリーとハーマイオニーはダンブルドアの後をついて歩く。この夏、初めての晴れの日が終わり、辺りは霧に包まれようとしていた。闇陣営がディメンターを動かしたのだ。各地を飛び回るディメンターは、英国全土から幸福を吸い取り霧を増やしていた。

 

 ハリーにはディメンターへの対処方法がない。しかし、以前に比べると寒気や悪寒を感じなくなっていた。ハリーは前を歩くダンブルドアに聞く。

 

「……ヴォルデモートに対して逃げるなら、英国に潜むよりは外国の方が逃げ延びられる可能性はあると思いますが」

 

「うむ。二点の理由が考えられる。まずは一つ。ハリー。我々英国人が馴染みのない外国に逃げれば、君の想像しているよりはるかに目立つ」

 

 ハリーはダンブルドアの話に、フランスの町を歩くホラスを想像した。マグルの旅行者に紛れようとすれば短期間なら誤魔化せるかもしれない。

 

 しかし、長期間の潜伏ならボロが出ることは想像できた。

 

「……スラグホーン先生は特徴的な容姿の方だから、魔法界の狭いコミュニティだとあっという間に噂が広がってしまうということですか?」

 

「うむ。そしてもう一つの理由。ホラスは英国を離れたくはなかった、という点だ。ホラスはな、ハリー」

 

「王ではなく、王の裏に座り権力を操る人間を目指していた。しかし、権力の保持とは一筋縄ではいかないものだ。例えばあのトム・リドルも、自分自身が君に破れたというだけで組織を瓦解させてしまった」

 

「『自分が』影響を与えた知人や親しい友。……そう、例えば私のような古い知人。そういう人間の動向を『知ろうと思えばすぐに知ることが出来る』環境に居たかったのだよ」

 

 

「海外にいては情報のタイムラグが生まれますからね……」

 

 ハーマイオニーの言葉にダンブルドアが頷く。

 

「……うむ。ホラスは多種多様な才能を愛し、寮を問わず才能ある生徒は『スラグ・クラブ』に招いた。著名人の息子やギフテッド……今の君達のように若く優秀な魔法使いや魔女。ホラスは君達のような生徒に『自分の教え子』という箔と、自分のクラブで得た人脈をつけて世に送り出した」

 

(………………一種の利権構造に近いわね。有力者達を集めてコレクションし、彼らに縁と恩を売っておいて、将来彼らから利益を得る。そこまでが一つのビジネスモデルなのかしら。……アズラエルが聞いたら喜びそうね。……それとも悔しがるかしら?『なんで僕よりもうまくやってるんだ』って……)

 

「贔屓、ですね」

 

 ハーマイオニーは端的に言い切った。否定的なニュアンスではない。

 

「ホグワーツでは良くあることだよ」

 

 ハリーは言った。こちらも、ホグワーツというシステムそのものには異論はない。

 

 良くも悪くも英国でホグワーツを経た魔法族はホグワーツに対して愛着がある。多少の不具合があったとしても、それはホグワーツではなく個人によるものだという認識が出来上がるのだ。

 

 

 

「うむ。ポモーナはあまり快くは思わなかったが、ホラスにはホラスなりに考えがあった」

 

 ハーマイオニーは冷静にダンブルドアの話を分析しながら、一人の親友の姿を思い浮かべた。ハーマイオニーはアズラエルから、優秀な人々とのコネクションを作りたいという考えを打ち明けられていた。

 

 

 

 もっとも現実はアズラエルの理想ほど簡単ではない。スリザリン生やハリーに対する風当たりは思いの外強いし、ハーマイオニーは知らないが、パールヴァティーとラベンダーを筆頭に仲間になった上でも人間関係のもつれは普通に生じうる。コネクションを作り、それを維持するということは大変なのである。

 

(正直、褒められて悪い気はしなかった。……恐らくは見栄からでも、純血思想を恥だと思っていると主張できる人ではあるし。スラグホーン先生に選ばれる人間にとっては、光栄なことなのかもしれない……)

 

(スネイプやアンブリッジに似ている。……というよりは、アンブリッジやスネイプがスラグホーンを真似たのかしら)

 

 ホラスと、ドロレス・アンブリッジの違いは、スラグ・クラブそのものには権力を持たせなかったことにあった。

 

 スラグ・クラブはあくまでもホラスが気に入ったお気に入りの生徒の集まりにすぎず、他の生徒に対して何ら優越的な権力を持たなかった。

 

 また、ダンブルドアの言動から見てもスネイプのように露骨にスリザリン生だけを贔屓するということもしていない。贔屓には違いないが、選ばれる人間にとっては益のあるシステムを構築していたらしい。

 

 

「ホラスの教え子は国際的に活躍している人間もいたが、ほとんどは英国魔法界の中枢で権力を持っていたり、英国魔法界の中で影響力を残した人物だ。ホラスはこの国を愛していたのだよ」

 

 ダンブルドアはそう言うと、ハリーとハーマイオニーに自分の手を握らせた。ハーマイオニーはダンブルドアの右腕が黒く爛れていることに気付き、蒼白な顔になる。

 

 しかし、ダンブルドアは気にしなくても良いと微笑んだ。その微笑みに誤魔化されるように、ハーマイオニーはダンブルドアの手を握った。爛れた手であっても、ダンブルドアは強く、そして暖かくハーマイオニーの手を握り返した。

 

***

 

 ハリーの視界が歪む。ハリーは咄嗟に眼鏡を掴んだが杞憂だった。ダンブルドアのテレポートは正確無比で、ハリー達はあっという間にグリモールド・プレイスへとたどり着いていた。ハーマイオニーは慣れないテレポートに少しだけふらついていた。

 

 ダンブルドアのテレポートによってグリモールド・プレイスへと移動したハーマイオニーは、ダンブルドアからこう告げられた。

 

「……ホラスは君やハリーをお気に入りの一人として己のコレクションに加えたがると思う。……くれぐれも、警戒をして欲しい」

 

「わかりました。心に刻んでおきます。……あのう、校長先生」

 

「……マリーダさんの許可がいるとは思いますが……グリモールド・プレイスでお休みになられてはいかがですか?」    

 

「……その心遣いだけでも私のような老人にとっては何よりの労いだよ、ハーマイオニー」

 

「……ハリーと二人で話をさせて欲しい」

 

 ハーマイオニーは一も二もなく頷くと、ハリーにはダフネと一緒に大部屋で待っていると言った。ハリーも頷いた。

 

「……ハリー。ホラスについては先程話した通りだ。……君は、預言の内容を誰にも話してはいないね?」

 

「はい、先生」

 

「……私の主観で君達を判断する限り、ハーマイオニー・グレンジャーとロン・ウィーズリーには話しても構わないと思う」

 

「……待ってください、ダンブルドア先生」

 

 ハリーはダンブルドアに対して縋るように言った。

 

「……僕のスリザリンの親友に……ダフネやザビニやアズラエルに話してはいけませんか?」

 

(そりゃあ僕だってダフネやザビニの立ち位置が不味いことは知ってる。だけど、ダンブルドアはそんなことは気にしないと思っていたのに)

 

 ハリーは鋭く言った。

 

「……確かにダフネの立ち位置は良くはありません。実家から勘当されたとはいえ、ダフネには妹もいます。客観的に見た場合、ピーターのように裏切らないという保証は無いと思います」

 

 ダンブルドアは頷かなかった。しかし、ハリーを煌めくような青い瞳で楽しそうに見ていた。

 

「それでも僕は信じています」

 

「ハリー、私は君がジェームズの美点を受け継いでくれたことを誇りに思う」

 

「人を信じられること。それは紛れもなくジェームズの美点だった。友を疑うことを恥と思うほどに、ジェームズ・ポッターは高潔な魂を持っていた」

 

(え……)

 

 ハリーは自分がもっと嫌悪感を得ると思っていた。複雑な心境だった。

 

「……褒めて頂けてとても嬉しいです。……でも、僕は父さん程勇敢ではありません、校長先生」

 

 父の過去はハリーにとっては確かに気持ちの良いものではなかった。スネイプ達と交戦していた時期のジェームズは、ハリーの最も嫌いな人種だったに違いない。

 

 だが、それでも今の自分よりは勇敢で、誇り高く、何より殺人に手を染めていない。ハリーは自分ごときがダンブルドアの言葉を素直に受け取って良いのかどうかと迷っていた。

 

「そう卑下することもない。己の良い部分と悪い部分を公平に評価できて始めて他人に正確な評価というものが下せる。……君の美点は美点として、心のうちに留めておくといい」

 

 ダンブルドアは澄んだ瞳でハリーを見て、何かを考えていた。そしていった。

 

「君の三人の友人達にあえて黙っておくのは、彼らが心の整理がついてはいないからだ。ミスタ・アズラエルについては最早言うまでもないが、ミズ・グリーングラスも環境の変化に動揺が大きい。そして、ミスタ・ザビニは最愛の人の身内にも不幸があったばかりだ」

 

 

 ダンブルドアは深い苦悩を表に出して言った。

 

 これは理由の全てではない。ダンブルドアは、ある懸念を抱いていた。

 

 

 予言を聞いたアズラエルが、預言を利用してハリーにデスイーターとの戦闘と、デスイーター殺害を強要することを恐れたのだ。ダンブルドアはこの懸念を誰にも伝えるつもりはなかった。

 

 預言にはハリーがヴォルデモートを殺すか、ハリーがヴォルデモートに殺されるかの二つ。

 ハリーがデスイーターに殺害される、という解釈もダンブルドアの解釈では可能だ。

 

 しかし、アズラエルはヴォルデモート配下のデスイーターはヴォルデモートとは別扱いと恣意的に解釈するだろうとダンブルドアは読んだ。ハリーも今更デスイーター相手に殺人行為を躊躇いはしないだろう。

 

 これ以上ハリーに手を汚させたくはない。その思いが、ダンブルドアに秘密の先送りという手段を取らせた。

 

 ハリーはダンブルドアとともにグリモールド・プレイスの屋敷に入った。赤子のジェームズが初めて見るダンブルドアの髭を面白がり、ダンブルドアがそれに喜ぶという一幕があった。

 

 ハリーはジェームズに向けるダンブルドアの眼差しがとても穏やかで、そして、老けて見えることに驚いた。

 

***

 

「♪~」

 

 ジェームズはその名を体現するかのようなやんちゃぶりを発揮していたが、マリーダの腕に抱かれ子守唄を聞かされるとうとうととし始めた。

 

 マリーダの子守唄を聴きながらハリーの脳裏に浮かぶのは、幼いダドリーの世話をしながら必死になってハリーの魔法から実の息子を護るバーノンとペチュニアの姿だった。

 

 

(……だから……なんだって言うんだ……)

 

 マリーダの口から流れる子守唄を聴きながら、幼いジェームズは次第にうとうととし始めた。英国に伝わる唄はマグル、魔法族を問わず、ほとんどの子供に対して与えられる愛であった。

 

***

 

「さぁ、本気になりな。ドラコ。男になるんだ」

 

 マルフォイ邸の地下で、ドラコは一人のマグルの少女と、アグリアスという金髪の魔女を拷問にかけていた。

 

 その少女の何が悪かったかと言えば、運が悪かった。それだけだ。たまたまベラトリクスの目に留まった憐れなマグルの少女をクルシオにかけて拷問し、インペリオで支配し、そしてアバダケダブラで殺害する。それがデスイーターになるための試練だった。

 

 ドラコは少女をクルシオとインペリオにかけたあと、慈悲のつもりでアバダケダブラを撃とうとした。無駄に苦しみを長引かせる必要はないと。

 

 しかし、慈悲の心で撃ったアバダケダブラに効果はなかった。ドラコの杖から緑色の閃光は放たれず、少女は苦しみの中泣き叫んだままだ。

 

「クルシオ(拷問)!!本気になれ、本気になるんだよドラコ!!」

 

 ベラトリクスの仕置きは強烈だった。ドラコは拷問にかけられたくない一心でアグリアスにクルシオをかけ、数日かけてその魂を壊した。

 

 今のアグリアス・ベオルブには、グリフィンドール時代の高潔な人格と言うものは残ってはいない。砕かれた魂の中に入っているのはヒーラ-としての経験と、インペリオによって植え付けられた偽りの忠誠心のみ。

 

 ドラコ自身もそれに荷担したのだ。もう後戻りは出来ないのだ。

 

 そうとわかっていて、アバダケダブラの一線が越えられない。そんなドラコにベラトリクスのクルシオが放たれる。

 

 

 死ぬほどの痛みと共に、ドラコの中で屈辱的な記憶が甦る。

 

 幼少期、本当に幼い頃。純血主義に疑問を持って口に出したことがあった。どうしてそんなことをするのですか、と。

 

 その日ドラコは父から鞭を受けた。ほんの一振りだけだったとはいえ、鞭はドラコの心に深く刻まれたトラウマになっていた。

 

(……なんで僕がこんな目に遭わなきゃいけない?)

 

 クルシオの痛みの中、ドラコの心に最悪の記憶が甦る。そしてその最悪の記憶の元凶になった目の前の少女にドラコは、心の底からの殺意を向けた。

 

(……こんな目の前の……屑のようなマグル(サル)のために!)

 

 スリザリン生の特色として、自己保身的で保守的であることが挙げられる。

 それは幼少期からの環境に起因する。

 

 スリザリン式の教育を幼少期から受けた魔法使いが取れる道は二つに一つ。シリウス・ブラックのように純血思想に反抗するか、ドラコ・マルフォイのように純血思想を盲信するフリをするか。選べるほど強い子供はそうはいないが、少なくとも、選ぶ機会は訪れる。

 

 ドラコは後者を選んだ。

 

 たとえ後者を選んだからと言って、必ずしも人殺しになるとは限らない。セオドール・ノットのようにまだ学生であると言えば少なくとも二年間は猶予期間が与えられただろう。

 

 だが、ドラコにとっては二年という期間はあまりにも長すぎた。父を牢獄から解放し、失墜した家を再び権力の座に返り咲かせたい……そんな愛情から来る感情がドラコを闇へと進ませたのだ。

 

 最早ドラコに慈悲の心など残ってはいなかった。ただただ自分を責め苛む叔母の呪いから逃れたい一心だった。目の前の少女は人間ではなく、ドラコを地獄に落とす悪魔(サル)に過ぎないのだ。

 

「アバダケダブラ(死ね)!!」

 

 

 ドラコが杖から解き放った緑色の閃光は、罪のないマグルの少女を確かに撃ち抜いた。怯えて泣き叫んでいた少女は、二度と泣き叫ぶことはなかった。

 

 ドラコに対してベラトリクスは満足げに笑った。

 

 ドラコ・マルフォイはこの日、取り返しのつかない罪と引き替えに闇の印を与えられた。冷たくマグルを見下ろすドラコには奇妙な達成感があった。

 

(……これでいい。これでいいんだ。僕が……僕が父上を解放するんだ)

 

 今ならばハリーだろうとダフネであろうと。誰であろうと殺せる気がした。そう思い高揚した気持ちで闇の印を撫で、眠りについた自分の部屋でドラコは悪夢に魘された。

 

「……つっ!!」

 

 ドラコ・マルフォイの瞳には光はなく、ただ闇だけが広がっていた。




そしてまた一人闇に堕ちる。
……スリザリン生ってまるでうちは一族みたいですね(偏見)。
ハリーやダフネやドラコのように愛を理由にして闇に堕ちる面倒なやつとは真っ当な他寮生なら距離を取りたいと思うでしょう。
ドラコやセブルスみたいな過激派は糞みたいな理由で他人を傷つける癖に他人に仕返しを受けたら延々と逆恨みして粘着してくるという。
そしてスコーピウスやセバスチャンみたいに表面上友好的でも地雷があるという。
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