蛇寮の獅子   作:捨独楽

291 / 330
罪と罰と

 

 英国魔法界の秩序側総本山にして、世界を最強最悪の魔法使い、『例のあの人』こと自称ヴォルデモート、本名トム・リドル(指定暴力団体教祖)と敵対関係を鮮明にしている権力機構、英国魔法省。

 

 しかし、肝心の英国魔法族から英国魔法省に対して寄せられる信用と期待値は現在とてつもなく低い。セドリックはそれをひしひしと感じていた。

 

 そもそも英国魔法族は政府に対して懐疑的だった。

 

 ヴォルデモート復活を主張したアルバス・ダンブルドアの諫言を全て無視し、ダンブルドアを狂人とする世間の風潮を訂正しなかったからである。

 

 ヴォルデモート復活を主張するダンブルドアに対して、世間はダンブルドアに対するバッシングを行い、新聞は一種の『娯楽』として飛ぶように売れた。

 

 

 ……そう。

 

 娯楽として。ダンブルドアを痴呆呼ばわりして誹謗中傷するメディアはあとを絶たなかった。英国魔法省が何の行動も起こさなかったからこそ、メディアはダンブルドアとハリー・ポッターを虚言癖の狂人と見なした。

 

 

 セドリックはその様子に心を痛めていた一人だった。

 

 客観的に当時の状況を振り返ると、ホグワーツ側に落ち度がなかったというわけではない。

 

 国際試合における対抗戦のなかで無関係のはずの学生一名が死に、ホグワーツ城の教職員一名が実は闇の魔法使いがポリジュース薬で成り代わっていた偽物だった。この事実だけでもホグワーツ側に責任は発生する。

 

 ムーディを教師に任命したのは、他ならぬアルバス・ダンブルドアだ。生徒に死人が出た以上気がつきませんでしたでは済まない。本来であれば、責任を問われるべきなのである。

 

 成り代わりに気が付かなかったという点でホグワーツ教職員の責任は重い。ムーディという人間と初めて会うならばまだしも、ダンブルドアはムーディとは古い友人であり幾度も顔を合わせたこともあるのだ。

 

 仮に魔法省がダンブルドアの言葉を全面的に信じたとして、その点について責められれば、ダンブルドアの立場は危うくなっていただろうとセドリックは思っていた。

 

 ちなみに、セドリックの読みは間違っている。英国の魔法族はセドリックが思っているよりずっと強かである。

 

 しかし、肝心の闇陣営に対する対応を全て放棄した魔法省の罪は限りなく重い。それが当事者として一部始終を見てきたセドリックの総意だった。

 

 仮に対抗戦のなかでデスイーターの思惑に巻き込まれ、死んでいたのが自分やクラムやフルールでも。ハリーであっても。

 

 世間や魔法省はそれを忘れて見ないフリをし、闇陣営の暴虐をよしとした、ということだからだ。

 

 セドリックは他人に比べて自分が特別善良だとは思っていなかった。人として当たり前の良心に従い行動してきたつもりだし、それを疑ったこともなかった。

 

 が、世間というものは子供一人の命を気にするほど善良ではない。大多数の人々にとっては自分、そして親類や友人が無事であればそれでよいと考えているのだということをセドリックは学んだ。

 

 だからこそ、卒業と同時にセドリックはオーダーに加入したいとダンブルドアに申し出た。

 

 そして。闇祓いとして訓練を受ける筈だったセドリック・ディゴリーは。

 

 

 英国魔法省大臣、コーネリウス・ファッジを補佐する官僚としてチームのなかで意見を述べていた。

 

 セドリック自身、何がなんだかわからなかった。セドリックは現場で闇の魔法使い達と戦うという道を志望こそしたが、官僚としての政治的な道を志望したつもりは欠片もなかった。面接でもしっかりとその旨は伝えたつもりだった。

 

 いったい全体どういう経緯で抜擢されたのか。何一つ解らないまま、セドリックの魔法省での日々は幕を開けた。

 

***

 

 それは意見、というよりは諫言だった。セドリックは己の思うままにチームの面々に対して発言した。

 

「待ってください。シャンパイクをアズカバンに連行するのは反対です。彼がデスイーターでないことは明らかな以上、勾留はまだしも逮捕までする必要は無い筈です」

 

 セドリックが言ったのは、先日酔っぱらいのスタンリー・シャンパイクが己をデスイーターであると吹聴した件だ。シャンパイクは通報によって駆けつけたオーラーによってその場で逮捕、勾留されている。

 

 首相補佐チームの面々の反応は芳しくなかった。最も年長のステファンは何も言わないが、冷ややかな視線をセドリックに向ける。視線の中には侮りも含まれていた。

 

「君はいったい何を言っているんだ、ディゴリー。シャンパイクは『テロリスト』であると吹聴したのだ。明確な法律違反だぞ」

 

 パーシーは即座に言った。セドリックは怯まずパーシーの瞳を見返した。

 

「彼が魔法界の法律に反しているのが明らかである以上取り締まることに何の不都合もないだろう」

 

 一言で切り捨てて次の議題……『諸外国への難民申請受付についての外務局の折衝についての進捗』へと移ろうとするパーシーにセドリックは食い下がった。

 

「待ってください、イグネイシャス。貴方達は一般市民のことを見誤っています」

 

「彼らは理不尽なだと思う強権に対しては反発するものなんです。逮捕を不当だと判断し、なぜ自分がと思い上がる。そういう人達なんです」

 

 セドリックが食い下がったのも理由があった。

 

 セドリックは、弱い立場の人間に対してあある種の確信があった。ホグワーツの七年間でその手の人間は見てきたし、何なら自分自身にもその手の他責思考はある。

 

 だからこそ、理想主義的なやり方をセドリックは恐れた。魔法族は、パーシー達の理想とする法治主義をするにはあまりにも未熟だったからだ。

 

「シャンパイクはあからさまに、自分を大きく見せたいというだけの男でしょう。デスイーターであろう筈もありません。そんな彼を逮捕して、アピールのためにアズカバンに収監する、というのはかえって世論の反発を招きます」

 

「誤認逮捕だと勘違いする人間がいてもおかしくはありません」

 

 ピクリ、と眉が動いた。パーシーではなく、闇祓いでありスクリンジャーの腹心として官僚へと転属したステファンであった。元闇祓いとしては思うこともあるだろう。

 

(不味いわね)

 

 人間関係の機微に敏いオードリーは、すかさず助け船を出した。

 

「……確かにディゴリーの言葉通り。魔法界に人治主義の風潮があるのは確かね」

 

 ……セドリックに対してである。オードリー・ザビは優しすぎる魔女であった。

 

「でもね、ディゴリー。彼が有罪か無罪かを決めるのは官僚ではなくて、執行部の職員達の仕事よ。レジリメンスや契約魔法によって、彼の証言の真偽を確認し記憶を暴く。そして、過去に人攫いやデスイーターとしての活動の実績があるかどうかを調査する。当たり前だけど、逮捕されただけでどうなるものではないわ」

 

 スリザリン出身者はえてしてルールを武器として用いる。正義感からではなく、己の立場を優位に物事を進める傾向がある。おまけにデスイーターを筆頭として、社会的ルールを護らない人間が悪目立ちしている。そのため嫌われやすい。

 

 が、ルールを守ることの本当の意義や意味をよく考えているスリザリン出身者も多いのだ。法律や規則は万人に適用されるからこそ、自分達に有利なルールを作ろうとする者。社会的立場を重視して規則を守る者も、スリザリンには存在する。

 

「法律に照らし合わせるならばそこまでやった上で有罪か無罪かを判断すべきなの」

 

 オードリーは一分一秒が惜しいこの状況にあっても、非常に優しい魔女であった。酔っ払った人間一人にこだわるセドリックが潔癖で生真面目であるとも言えるが、その生真面目さそのものはオードリーにとっては好ましいものだった。

 

 法治主義の原則に則るのであれば、シャンパイクは有罪である。テロリストとの関与を盾に女性に声をかけ、強引に口説こうとしたシャンパイクはデスイーターでこそ無いが悪人には違いないのだ。

 

「『彼はデスイーターではあり得ない』とあなたが信じる根拠はどこ、ディゴリー?単に印象からの決めつけよね?」

 

 デスイーターであると吹聴するような愚か者を擁護するなような言動をするセドリックに対しては、ステファンのように軽蔑の視線を向けてしかるべきである。比較するとオードリーは破格の優しさを持っていた。

 

 オードリーはスリザリン出身であるからこそ、よほどのことがない限りは仲間を排斥はしない。オードリーから見て、セドリックのハッフルパフ出身者らしい愚直さと正義感についてはむしろ好印象なくらいだった。

 

「感情論で彼は無罪に違いないと決めつけ、世間の目を気にして釈放すべきと言う。それは私達官僚や、あなたが希望していた配属先のオーラーがすべき姿勢ではないわよ」

 

「……仰る通りです……」

 

 セドリックはぐうの音も出なかった。

 

 セドリックは素直かつ、誠実な人間である。他者に悪意をぶつけられれば悪意で返すが、真摯に誠実に説明されればそれを重く受け止めるのだ。

 

(……弱者を守りたいという気持ちはある。だけど……)

 

 セドリックは、自分の今の立場でシャンパイクに出来ることはないのだと理解せざるをえなかった。

 

***

 

 パーシーとステファンがルーファスの護衛のためにデスクを立ち部屋を空けると、オードリーはセドリックの肩を優しく叩いた。

 

「ディゴリーは政治家には向いていないわね。もっと話術を磨きなさい。それか、事前に根回しをしておくか。それじゃあプレゼンをしても合格しないわ」

 

「……仰っていることはわかりますが……今魔法界の全体が危急存亡の時にですか?」

 

 オードリーはセドリックの非難するような目を見て笑った。その顔には疲労が見えた。

 

「ディゴリー。あなたが言った通り、政治的アピールのためにシャンパイクを逮捕したことは確かよ」

 

 オードリーの言葉にディゴリーは頷いた。

 

「私達魔法省のやっていることが100%正しいとは言いきれないかもしれないわ。でも、そうやって正義を吹聴し、悪に対しては罰を与えるという姿勢を保たなければ誰も法律なんて護りはしなくなる。そうなれば、後に待つのは無政府状態よ」

 

「……汚い手を使うことを見過ごせということですか?」

 

「……そこまでされるまでもない人であっても?」

 

 セドリックが言葉に詰まりながら問うと、オードリーはその通り、と言った。

 

「政治の本質は失敗よ、ディゴリー。私達のやったこと、やろうとしていることが正解であったか間違いであったかの評価はいつも後になってからわかる。それでも、正しいと思うことをやらなくてはならないの」

 

(……それが……権力なのか)

 

 

(なら僕は……)

 

 セドリックはひしひしとプレッシャーを感じていた。自分達のしていることが大勢の人間の命運を握る行為であることを自覚した上で、真に国民のために戦うということがどういうことなのか、セドリックは考えなくてはならなかったのだ。

 

***

 

「あれがディゴリーか。なるほど。確かに俺にもあんな頃があった気もするな。もう記憶の彼方だが」

 

 大臣の執務室に向かうステファンに普段と変わった様子はない。それでも、パーシーは頭を下げた。

 

「ステファン。ディゴリーはまだ魔法省に馴染めてはいないんです」

 

「……いいや。自分でも大人げない対応だったと思っている。世間一般の魔法族は大体はディゴリーのように考えている、ということが解っただけでも収穫だろう」

 

 

「魔法省内の政治闘争にかまけて、世間一般との感覚から剥離していく部分は確かにあった。今時の若者がああいった能天気な……失礼、無邪気な考えに浸っているというのは確かにあり得るのだろうな」

 

 ステファンがこういった毒を吐くのは珍しい。パーシーは上司の立場で、ステファンの言葉に頷いていた。

 

 管理人の仕事は、人間関係を円滑に進めることもその一つなのだ。

 

 

「俺は確かに以前の戦争を経験してはいない。だが、闇の魔法使いというものが手前勝手なクズの集まりであることは知っている」

 

 パーシーは頷いた。

 

 少なくとも、闇の魔法使いを賛美することだけはあってはならない。それはウィーズリー家で育ったパーシーが持つ信念であった。

 

 

「……それを格好いいなどと思う神経も、ましてや自称するような神経もまるで理解ができなかった。少なくとも、例の……シャンパイクという人間を同じ生き物とは思いたくはなかった。……だが、官僚としては失格なのだろうな、この考え方は」

 

「我々は民衆がどれだけ愚かであろうとそれを想定した上で仕事を全うする義務があるのだから」

 

 ステファンは聡明な魔法使いである。それでも彼が不快感を抱いたのは、先日同僚のオーラーが闇陣営の襲撃を受けて家族を惨殺されるという事態が起きたからだ。

 

「……ディゴリーはすぐに慣れます。というよりは、彼を我々のルールに馴らしてみせますよ」

 

「学生気分が抜けていないディゴリーにすぐに『馴れろ』というのは酷だぞイグネイシャス」

 

「それは無理な話だ」

 

 幾分か軽い口調でステファンは言った。最初からあてにはしていない、とでもいいたげなステファンに対して、問題はありませんとパーシーは胸を張る。

 

「素直な男ですよ」「少年だよ。俺から見ればな」

 

 ステファンはよくも悪くもセドリックに対しては期待しないことにしたようだった。当たり前の話である。入省一年目の新人を仲間として信頼すると言う方がおかしい。

 

「彼は組織の中での自分の立ち位置にも敏い。さっきのようなことは二度はしません」

 

 パーシーはステファンに対して弁明し、大目に見て欲しいと頼んでいた。責任者の仕事とは、部下のマネジメントも含まれる。ステファンはパーシーより魔法省でのキャリアも長いベテランで、自分のような若造に指示されることを快く思っていないこともパーシーは解っていた。

 

 それでも言わなくてはならないのが辛いところだった。

 

 セドリックを強く推したのは他ならぬパーシーである。その性根や思考が官僚としてではなく、オーラーなどの現場方面に向いていたとしても現状闇陣営に与することはないというその一点で、彼以上に適任は居ないと思ったからだ。

 

 オーダーに在籍している面々のうち、シリウス・ブラックや父を官僚とするにはあまりにもその立ち位置が特殊すぎた。シリウスも父も、能力は尖っていても性格が尖りすぎている。そして、魔法省ではなくダンブルドア個人に忠誠を誓っている。

 

 パーシーは魔法省がダンブルドアの傀儡政権となることを、心のどこかでよしとはしていなかった。ダンブルドアに依頼し、オーダーの人員を手配して非公式で外国の純血派閥一族の邸宅を捜査するという手もあるが、それをするにはダンブルドアとの緊密な関係が必要不可欠である。

 

 が、現在ダンブルドアからは色よい返答を得られてはいなかった。

 

 魔法省内部に存在するスパイを経由して、情報漏洩があるかもしれない……というのがダンブルドアの理屈だ。だが、パーシーは納得できなかった。

 

 魔法省には依然として、闇祓い達が居る。闇祓いには劣るとはいえ、数の利がある。

 

 騎士団ではカバーしきれない広範囲に対応できるだけの人員がいる。騎士団では得られない各国首脳との会談や折衝ができる。ファッジならばまだしも、スクリムジョールならば国際魔法連盟と協力しての討伐作戦すら不可能ではない。

 

(政府でなくては得られない情報や出来ない制約が魔法界には数多くあるのだ。その利点を今活かさずいつ活かすというのだ)

 

 思考を巡らせるパーシーの脳裏には、自分がオーダーの一員となって以来抱いていたある懸念が頭をもたげる。

 

(……それともまさか……ダンブルドアは我々には何の期待もしていないのか……?)

 

 アルバス・ダンブルドアは、パーシー達に無理を言ったことは一度もなかった。

 

 ファッジ政権下における立ち回りの指示は、現状維持。消極的に闇陣営を利するような命令ではあった。しかし、パーシー個人としてはやり易かった。他のオーダーの面々も同様だろう。

 

 魔法省が頼りなくてもオーダーとして救える命だけを救う。そう割りきったかのような指示は確かに一年前においては的確な指示であった。

 

 しかし、今もこのままとはいったいどういうことなのか。それがパーシーにはわからない。

 

 というより、解ってしまっている自分に気がつきたくはない。

 

(そんな筈はない。ダンブルドアが父やブラックを手駒にしていたのは、まさに今このときのための筈なんだ)

 

 パーシーはかたく拳を握り締め、ルーファスの護衛として付き従った。クラウチ・シニアの無念を晴らすため、魔法省の正義を証明するため、家族や国民を闇陣営から護るためにパーシーはオーダーへと加入したのだ。

 

 その過程で生じる歪みは、仕方の無いことだった。

 

 パーシーは自分の立場に対する保身感覚や、立身出世への欲望を捨て去れたわけではなかった。だからこそダンブルドアの配慮に気付いたし、ダンブルドアに己の心の中を見透かされていたことに対して自己を恥じた。

 

***

 

 数日後。

 

 拘置所から解放されたスタンリー・シャンパイクは、職を失っていた。

 

 社長にくってかかったとき、返された言葉にスタンリーはぐうの音も出なかった。

 

「おめぇ……ナイトバスの乗客にはお年寄りやお子さんもいるってことを忘れてんじゃあねぇか?」

 

 ドスのきいた声であった。いつも人の良さそうな笑みを浮かべている社長が見せた、本気の怒りであった。

 

「ナイトバスの乗客にゃあ色んな方々がいらっしゃる。マグル産まれだろうが狼人間だろうが混血だろうが、乗れば等しくお客様だ」

 

「どんなお客様であろうが安心して乗っていただき、多少の揺れはあっても必ず目的地に送り届ける。それがナイトバスだ。違うか?」

 

「……それが、ええ?デスイーターを雇ってるなんて噂になって、誰がそれに乗りたいと思う」

 

 行きつけのパブに頭を下げに行く気にもなれず、相棒のアーニーに詫びるわけにもいかず。逃げるようにスタンリーは私物をまとめて出ていった。僅かばかりの退職金が、会社との最後の縁だった。

 

 英国魔法界にも労働組合は存在し、スタンリーも組合員ではあった。しかし、その規定にはこうある。

 

 『組合員は労働者としての社会的責任を果たし、反社会的行為を推奨しない者であるとする』

 

 と。自らをデスイーターであると吹聴したスタンリーは、社会人として言ってはならないことを言ったのである。

 

(スタン…スタン。おめぇ……とち狂いやがって……)

 

 スタンリーの相棒だったアーニーはスタンに激励や慰めの言葉を送ることはできなかった。アーニー自身、何人かの古い付き合いのある友人をデスイーターに殺害されているからだ。相棒に対する失望感がアーニーにはあった。

 

 確かにスタンリーはバカだが、まさかデスイーターであると吹聴する筈がない。何か事情かあったか操られた筈だとパブに話を聞きに行ったりもした。

 

 結果、酒に酔って見栄を張ったのだとわかった。馬鹿としか言いようがなかった。

 

 その友人は、マグル産まれであった。

 

(……おめえはまだ若いんだ。……しっかり考えてやり直せば充分取り返しはつく……)

 

 アーニーは激励の言葉をかけることはできなかった。

 しかし、陰ながらスタンの再起を祈っていた。

 

 後日、アーニーはスタンに声をかけなかったことを後悔することになる。




ルーファス政権における政治的失策にはパーシーを含めた大臣付き官僚にも責任はあるということです。セドリックはまぁドンマイ。政治の世界だとそういうことはある。
……この二次創作だとアンブリッジが居ないので魔法省の腐敗度合いは多少はマシです(腐敗してないとは言ってない)。
腐敗をある程度許容してでもすべきことをやらないといけないのが大人の辛いところです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。