アーサー·ウィーズリー氏の不祥事とは、通勤から帰宅途中、車に取り付けていた透明ブースターがうまく作動せずに、大勢のマグルに空飛ぶ車が目撃されてしまったというものだった。アーサー氏はマグル製品に魔法をかけてはいけないという法律と、魔法を無関係の人間から秘匿しなければならないという法律の二つを破ったことになる。スリザリンの子供たちはこぞってウィーズリー家を馬鹿にした。ひどいことに、一部のハッフルパフ生やレイブンクロー生もそれに便乗した。双子や監督生のパーシー、去年のロンなど、ウィーズリー家は優秀なことで有名で、ほぼ全てのホグワーツ生がその存在を知っていた。それはつまり、何となく有名な奴が気にくわないという屑の標的になる危険性を孕んでいた。
アーサー氏の不正が明らかになった日の朝、ドラコはロンのことを散々に嘲笑い、犯罪者の息子だと貶した。その日の晩に、ハリーはドラコに声をかけた。ロンに手を……正確には、アーサー氏の失態について揶揄して虐めないようにするためだ。ロンが父親のことで色々と言われるのを黙って見ているだけなのは耐えられなかった。ハリーはドラコの部屋を訪れていた。ドラコはクラッブとゴイルを追い出して、ハリーと話をした。ハリーは二人に謝った。セオドール·ノットは自主的に席を外したが、ハリーはノットがハリーのことを見ていたのに気がついた。ノットの表情から彼が何を考えているのか、ハリーには分からなかった。
この時点で、ドラコはハリーにかなり期待を寄せていた。ハリーがドラコになにか相談事でもあるなら、ドラコは快く相談に乗るつもりだった。しかし、ハリーから告げられた言葉はドラコを落胆させた。
「ドラコ。単刀直入に頼みがあるんだけど、ロンに手を出さないでくれないかな?この件に関しては、ロンには落ち度はないと思うんだ」
「どうして君はやつを気にかける?僕がすることに文句をつける権利が君にあるのか?」
ドラコはハリーに口出しされるのを嫌がったが、ロンを攻撃するつもりであることは否定しなかった。
「スリザリンの評判のためだよ。前学期は良い雰囲気で終わったのに、グリフィンドールを過剰に攻撃して、雰囲気を悪くするのはよくないと思うんだ」
ハリーの本音は、友達を虐めから守りたいという、ただそれだけのことだ。この建前も理由のひとつではあったが。ロンだけではなくドラコという友達のためにも、ドラコには虐めの加害者になってほしくはなかった。
去年のハリーにはそれが言えた。一年が経過して少しだけ大人になったハリーは、スリザリンの子供らしく遠回しに建前を交えて言う術を身につけた。
「つまらない言い訳だな。君は奴のことを友人だとでも思っているんだろう」
しかし、そんなハリーの建前はドラコには通用しなかった。ドラコは冷徹にハリーの意見を切り捨てた。
「いいか、ポッター。ウィーズリーの奴の父親が僕の父上を傷つけたところを見ただろう。あいつらは僕たちの敵だ。親を見ればわかるだろう。純血主義を見下して、スリザリン生には何をしても良いと思っているんだ」
「……まさか、お父さんの仕返しのつもりだって言うの?あれをやったのはロンの父親だ。ロンじゃない。それに、ロンは向こうからこっちに手を出してきたことはないじゃないか」
ハリーは冷静にそう言った。そもそもあのやり取りは、アーサー氏やハーマイオニーの両親を挑発したルシウスに非がある。暴力をふるわれたことは同情していたが、その件でロンにあたるのは逆恨みだった。ルシウスの非礼については指摘しなかった。それを言えば、ドラコは話を聞くことすらしなくなるだろう。
「だから、アイツはなにも言われる筋合いはないって?ポッター、君は知らないんだな。ウィーズリーは君が大嫌いなマグルが好きな連中だぞ。君がマグル嫌いだと知れば、掌を返して君を攻撃するさ」
「……」
ドラコの指摘にハリーはほんの一瞬、言葉をつまらせた。マグルに対する憎しみが反論を途切れさせた。さらにドラコは畳み掛けた。
「グレンジャーだってそうだ。グレンジャーの両親はマグルなんだぞ。それなのに、君はよくあんな連中と付き合える。連中を騙して利用できる忍耐力には驚かされるけどね。良心が痛まないのか?」
「ちょっと待って」
ハリーは言い返した。言い返さねばならなかった。ハリーは二人を利用しているつもりはなかった。
「僕はロンの父親や、ハーマイオニーの両親のマグルについて話をしてた訳じゃない。マグルは嫌いだけど、彼らは僕を前学期に助けてくれた。彼らはマグルじゃなくて魔法族だ。僕は二人を利用するつもりはない」
「随分と都合が良いねえ。連中は君が英雄だから付き合っているだけかもしれないのに?」
ドラコは高慢な仮面でハリーをせせら笑った。そんなドラコに、ハリーは負けじと言い返した。
「もしもそうなら、前学期にあんなことはしなかったよ」
ハリーは断言することができた。ロンとハーマイオニーの人格については信頼できていた。その根拠もあった。
「違うね」
ドラコははっきりと断言した。
「連中は君がスリザリンの生徒だから友達になったんじゃない。君が英雄で、利用価値があるから近づいたのさ。彼らが他のスリザリン生徒と話をしているところを見たことがあるかい、ポッター?」
(……あるけど……)
魔法探究会の活動で、ロンとザビニはだいぶ仲が良くなったと思う。ハーマイオニーはザビニ(の顔面)に好意的でよく会話をするし、前学期の最後にはアズラエルやファルカスとも話をしているところをハリーは見た。とはいえそれを言えば、今度はアズラエルたちがドラコの標的になるかもしれなかった。ハリーは黙ってドラコの話を聞いた。
「いいか、ポッター。グリフィンドールとスリザリンの間に友情が成立すると思ったら大間違いだぞ」
「何でそう言い切れるの?」
(……友情、成立してるんだけどなあ……)
ハリーはロンとハーマイオニーをグリフィンドール生として意識してはいたが、友達だと思っていた。向こうもそのはずだった。
「ウィーズリーがその証拠だ」
ドラコは堂々と胸を張った。
「僕がはじめて奴に会った時、やつは僕がマルフォイ家だと聞いて見下した。僕もやり返してやったがね。ポッター、ウィーズリーは所詮は卑しい貧乏人だ。性根が貧しいんだ。だから僕たちのような金持ちに突っかかる」
ロンもドラコも、明らかに両親の影響を受けていることは確かだった。傷跡とは無関係に、ハリーは頭が痛くなった。少し前のハリーなら、家なんて関係ないと心の底から言えただろう。だが、シリウスに少しの間とはいえ養育された今のハリーには、ドラコの気持ちもうっすらとだがわかった。
「仮にそうだとしても。過剰に叩く理由にはならないだろう?ロンが君に直接何かしたことはないんだから」
「なるね。あいつの父親は、僕の家に勝手に上がり込んだんだ」
「……いつ?」
「この夏休みにだ。闇の魔法がかけられた製品があるとかなんとか言って、僕の家を散々荒らして回った。父上が……闇の魔法使いだと思っているんだろう」
ドラコの声は怒りに震えていた。ハリーは冤罪を受けた経験から、ドラコに同情した。
「僕の父上は、色々なところに寄付をして、魔法省にも多大な貢献をしてきたんだ。それをあいつらは……」
「認めなかったんだね」
暫くの間、気まずい沈黙が続いた。ハリーはドラコに同情する気持ちがあった。誰だって、自分の父親が悪人だと言われたくはない。
「人に正しくしろと言ってきた奴が、自分は散々規則を破ってたんだぞ。こんな馬鹿なことがあるか」
ハリーは迷わなかった。これは規則ではなくて、気持ちの問題だと思ったからだ。ドラコはロンに、正確にはウィーズリー家に対する感情を抑えられていないのだ。
「……それでも、悪いのはロンの父親だよ。ロンじゃない」
ハリーははっきりと言ったが、ドラコは聞かなかった。
「……僕がどれだけ不安で惨めな気持ちだったか、君には分からないだろう。英雄と呼ばれているから」
「……マグルの家だと、ぼくの両親は礼儀知らずのクズ扱いだったよ」
ハリーは慰めのつもりで言った。ドラコの心に届いたかどうかは分からなかったが。また気まずい沈黙が続いた。
「……それでも、ほんの少しでも悪いって気持ちがあるなら、ラインを超えるようなことはしないでくれ。君はドラコなんだ。ルシウスさんじゃない。ロンも、アーサーさんじゃないんだ。僕の両親はグリフィンドールだけど、僕はスリザリンだったんだ。君のパパの良いところはいくらでも真似たらいいよ。だけど、全部真似ることはないはずだよ」
ハリーは閉心術を解いて、思ったままのことを言った。ドラコに対して、本心から向き合わなければ言葉など届きようがなかった。
「僕は向こうがやってきたことをやり返すだけだ。僕の邪魔をするな、ポッター」
ドラコはくるりとハリーに背を向けた。今のままでは、ハリーにもっと酷いことを言ってしまいそうだと思ったからだ。
「ポッター。君の言葉を聞いていたら、僕はおかしくなる」
最後に一言だけそう呟いて、ドラコは布団にくるまった。ハリーは静かに自分の部屋に戻った。
そんなハリーの背中を見ながら、セオドール·ノットはハリーには聞こえないほどの小さな声で、吐き捨てるように呟いた。
「鬱陶しいな、あいつ」
セオドール·ノットは、自分たちデスイーターの親を持つ子供たちは加害者の子供で、憎まれる存在でしかないと諦めていた。ハリーのような態度を取って目立てば、被害者の子供たちから反感を買うのは明白だと思っていた。英雄の息子が、自分たちに出来ないことをやって動き回り、昔から付き合いのある友人を変えていくのは面白いものではなかった。
***
部屋に戻ったハリーの顔を見て、ザビニは交渉が無駄に終わったことを悟った。
(そりゃそうだろうよ……)
ザビニはドラコが、人の話を聞くような奴ではないと思っていた。
「……ま、仕方ねえって諦めろよ、ハリー。ドラコには何を言っても無駄だって」
「そんなことはないよ」
ザビニはやれやれと言った。ハリーはムッとなって反論した。ハリーはドラコの家が家宅捜索を受けたことは伏せて、ロンの家と仲が悪いことだけ明かした。
「だったら、マルフォイに何を言っても無駄だと思います」
いつもなら交渉の糸口を探すアズラエルも、今回はお手上げだと言った。
「ウィーズリー家は純血一族に目の敵にされてますから、ドラコが引くことはないでしょう。彼にも立場ってものがありますし」
「親か……」
「親のせいじゃないよ。ドラコ個人が悪いんだ。他のみんなは、親のことで言われたって耐えてるし、親のことを言わないように気を付けているんだから」
ファルカスは珍しくロンを擁護し、そしてドラコを非難した。
「ドラコみたいな奴がいるからスリザリンの評判は良くならないんだ。ああやって他所の寮生から嫌われて、スリザリンや純血主義の評判を悪くしてる元凶じゃないか」
ファルカスはマルフォイには辛辣だった。ファルカスの家は闇祓いだったこともあるので、その影響もあるのかもしれなかった。闇祓いにしてみれば、かつて闇の魔法使いだったマルフォイの父、ルシウスは敵だからだ。
「ファルカス……君がロンをかばうなんて珍しいね」
「別にウィーズリーを庇った訳じゃないや」
ハリーが微笑むと、ファルカスは照れたようにそっぽを向いた。アズラエルはハリーを諭した。
「ドラコをどうこうするのは諦めましょう。仲間のスタンスへの過剰な干渉はスリザリンではNGってもんです。君がマグル嫌いを直せって言われるようなものですよ?」
そう言われるとハリーの心は傷んだ。自分に出来ないことをやれと言うのは、確かに無理があることだ。
皆がアズラエルのように合理的に動ける訳じゃないのだ。
「……でも、少しでも被害を小さくすることはできるはずだ」
「何するんだよ?」
「ドラコが駄目でも、周囲が虐めに乗らなければいい。そのうちドラコだって飽きるはずだ」
ハリーは諦めるつもりはなかった。自分の友達を守るための手段はまだ残されていた。
***
「ダフネ。君から女子たちをそれとなく説得して、ロンを虐めないように手を回してくれないかな?」
「なんで私にそんなことを言うの!?」
「僕は女子とあまり会話してないし、人気もないから」
ハリーの次の手段とは、ロンを囃し立てる女子たちに大人しくしてもらうことだった。スリザリンの中でも虐めをする生徒は数多いが、その中でもパンジー·パーキンソンは別格だった。ハリーはハーマイオニーから彼女が虐めの首謀者であることを聞いていた。
「わ、私がウィーズリーのためにそこまでする義理は……」
ダフネは最初ハリーの頼みを断ろうとした。ハリーは何度か頼み込んだ末に、最後にこう言った。
「君しか頼れる人がいないんだ、ダフネ。今回だけで良いから力を貸してくれないかな。その代わり、僕にできることなら何でもするから」
ハリーはダフネに強く頼み込んだ。ダフネはハリーの頼みを断りきれないようで、ハリーに説明を求めた。
「……そこまで言うなら……理由を話してよ。なんでそこまでするのよ。他人事よ?しかも相手は裏切り者のウィーズリーよ?」
『二人の友達だからだよ』
とは、ハリーは言わなかった。代わりにハリーは建前のほうを口に出した。
「スリザリンの評判をあんまり落としたくはないんだ。折角前学期に頑張って雰囲気を良くしたのに、これじゃまたいじめっ子の嫌われものに逆戻りだ。僕はスリザリンの評判が良くなるには、そういうところを少しでも良くしていかないといけないって思ってる」
「………………」
ハリーの言葉は、偶然ダフネの心に響いた。ダフネはスリザリンの悪評を決して快くは思っていなかったからだ。といっても今までその悪評を改善するために、自分から何かしたことはなかった。
「し、仕方ないわね……パンジーたちをそれとなく誘導するくらいならできるわ。それでもささやかな嫌がらせはあるでしょうけど」
「それでも十分だよ。ありがとう、ダフネ。……僕は何をすればいい?」
ハリーは笑ってダフネにお礼を言ったが、ダフネは怒った。
「待ちなさいポッター。見返りくらい最初に考えておきなさい!協力するかどうかは本来なら、その見返りによって決めるものなのよ!」
「あ、そうか、そうだね……次からは考えておくよ」
ハリーはダフネの言葉に頷いた。素直なハリーの様子を見て、ダフネは溜飲を下げたようだった。
「まぁ、いいわ。私への報酬はあなたが私たちのお茶会に出席すること。時刻は来週の火曜日の4時。あなたへの罰ゲームよ、わかったわね?遅れたら許さないわよ?」
「オーケー、ダフネ。本当にありがとう!」
ハリーが言うと、ダフネは黒髪を弄くって言った。
「本当に、ウィーズリーの裏切り者なんかのために面倒なことになったわ。あなた、あいつを友達として見てるの?いつかきっと裏切るわよ」
「どうして裏切り者なんだ?」
ハリーは改めてダフネに聞いた。ロンはどうも、ドラコをはじめとした純血の一族から目の敵にされているように思えた。それはロンが貧乏であることも理由のひとつのようだが、それだけではなさそうだと思った。
「私もお父様から聞いた話だけれど。ウィーズリーは昔、純血同士で結婚しておきながら、純血主義を馬鹿馬鹿しいものだと言って私たちに喧嘩を売ってきたのよ」
ダフネによると、ノット家が間違いなく純血ですと言い張って二十八の神聖なる一族を提唱した。その中にはウィーズリー家もあったが、ウィーズリー家は自分の家にはマグルが混じっているから外せと言い張ったのだという。
「外してあげれば良かったじゃないか」
「それができないから苦労してるんでしょう!?あいつらは無駄に数がおおくていろんな家と結婚してるから、色んな純血一族が面目を潰されたのよ!」
これは完全な被害者意識だった。そもそもウィーズリー家は代々グリフィンドール出身と言われる家で、純血主義を信仰したことはない。親戚が勝手に言い出したことに乗らなかったというだけのことだ。
「……事情は分かったよ。でも、ロンが僕を裏切ったことは一度もないんだ。僕がロンを友達だと思わない理由にはならないよ」
「本当に強情ね……」
ダフネは呆れながら言った。ハリーにはそれで構わなかった。
***
三日目の放課後、ハリーたちは魔法探究会の集まりとしてロンやハーマイオニーと魔法の練習をしながら駄弁っていた。ロンはアズラエルから、アーサー·ウィーズリー氏に再就職する予定はないかと声をかけられていた。
「単なる車を透明化できる技術なんて、どこの企業でも引く手数多で欲しがりますよ、きっと。アーサーさんは魔法省なんかじゃなくてうちの企業に就職すべきです。今の倍は高給取りだったはずです。特許料でも、収入があるはずですよ」
アズラエルは商売人の家系らしく、魔法の製品に対して目がない。彼はアーサー·ウィーズリーの魔法技術を高く評価していた。ハリーがアズラエルに聞いたところ本気だそうだ。
「いや。うちの親父はマグル製品が好きだから今の仕事で良いって言ってるから。て言うかあんまりその話をしないでくれよアズラエル。うちのママがガチギレしてんだよ……」
ロンに対する虐めは今のところ最小限の範囲で収まっていた。ロンの顔色は悪くなかった。ハリーはその事に安堵しながら、ハリーはロンとハーマイオニーに、新しいDADAの授業はどうだったのかを聞いた。
「あー……うん、まぁ……」
ハリーはロンの表情から全てを察した。
「アンブリッジ先生とどっちがマシ?」
「それはゴキブリ豆板と百味ビーンズを比べるようなもんだぜ?ハーマイオニーは圧倒的にロックハート派だけどさ」
「噂ではピクシーを解き放ったけど制御できなくてひでーことになったらしいな。明らかに糞教師じゃん」
ザビニは既に情報を得ていたようだった。ハリーは明日の授業で自分の腕を試すことになるかもしれないと覚悟を決めた。
「いや駄目なのはそれだけじゃないんだよなぁ……」
「えっまだ下があるの?冗談じゃなくて今の情報本当なの?その上で下があるの?」
ハリーは恐怖した。実技で頼りにならないのも駄目だが、果たしてそれ以下の授業などあるのだろうか。
「エクスペリアームス!!まぁ、ロン。そんな考え方は良くないわ。ロックハート先生は私たちを試しておられるのよ」
ハーマイオニーは笑顔でエクスペリアームスを使い、ファルカスを圧倒していた。そんなハーマイオニーを見ながら、ロンは悲壮な顔で言った。
「俺さ、ロックハートに何か不幸があってハーマイオニーが一刻も早く正気に戻ってくれることを祈るよ」
「重症みたいだね、ハーマイオニーは……」
ハリーは自分を棚にあげて言った、ハリーはザビニと同じく、異性のことはまず顔面で評価する派だった。
「僕らも美人を前にしたときは似たようなもんですけどね」
アズラエルはどこまでも冷静だった。
ハリーは気がつかなかったが、ロンはハリーたちに感謝していた。
(変わらずに接してくれる仲間っていいな……アズラエルは少しウザいけど……)
ロンは友達のためにひとつのアドバイスをすることにした。
「とにかく気をつけろよ、皆。ロックハートに目をつけられたら、延々と無駄話に付き合わされるぞ。目立たないようにしろ。あれはもう授業っていうか……」
ロンの忠告は、はっきりとハリーの耳に残った。
「……劇だから」
原作見るとロンもロンでクソガキではあるんだけど
·そもそも双子が日常的に車を使ってそうな原作の描写
·親の管理責任の割合もデカイのに吠えメールを送られて全校生徒の前で叱られるという罰
·頑固で忠誠心を発揮してくれないお下がりの杖
·家のせいで自分からスリザリンに手を出したことはないのに虐められる(五巻)
など環境が悪い部分はめちゃくちゃある