私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第9話 第2回イベント 歴戦の塔

アリシアとロザリーは第2層を冒険することに決めた。コハクがいない今、アリシアは不安でいっぱいだった。

 

アリシア「…」

 

アリシアはビクビク震えながら歩いていた。

 

ロザリー「…ねぇ、アリシア」

 

アリシア「…何?」

 

ロザリー「…他のモンスターを召喚しない?」

 

アリシア「えっ?」

 

ロザリー「そんなに震えてるなら誰かモンスターを呼んだ方がいいよ?」

 

アリシア「うーん…でもプニちゃんたちはやられちゃったら仲間を脱退させられるし…」

 

ロザリー「他にいないの?ボスモンスターじゃない子」

 

アリシア「うーん…あっ!」

 

アリシアは1人だけボスモンスターじゃない子がいることに気づいた。

 

アリシア「いた!あの子!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

アリシアはその子を呼び出した。

 

スザク「お呼びですか。主様」

 

そう。スザクだった。彼女はスラちゃんたちと同じでボスモンスターとして登録されていないからやられても仲間を脱退させられない。

 

アリシア「ねぇスザク…ちょっと聞いて…」

 

アリシアは今回の事をスザクに話した。

 

スザク「…なるほど。コハクが削除…ムクロたちは負けたら脱退ですか…」

 

アリシア「うん…だから頼れるのはスザクだけで…」

 

スザク「…なるほど。分かりました。でしたら私をお使い下さい。ムクロたちと比べると力が弱いですが、私なりに主様のお役に立ってみせます」

 

アリシア「ありがとう…スザク…」

 

ロザリー「じゃあ行こっか。次のイベントまでもうすぐだし」

 

アリシア「うん」

 

こうしてアリシアとロザリー、スザクは近くのダンジョンを攻略して回った。

 

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アリシアとロザリーはとりあえず1時間ダンジョン攻略をしてみた。

 

ロザリー「ねぇアリシア」

 

アリシア「何?」

 

ロザリー「アリシアって今何レベル?」

 

アリシア「えっと…」

 

ブゥン…

アリシアは自分のステータス画面を開いた。

 

アリシア「54だって!」

 

ロザリー「お、じゃあ私もうすぐ追いつくかな」

 

アリシア「えっ?ロザリーはどれくらい?」

 

ロザリー「私は49だよ」

 

アリシア「あ、このままじゃ追いつかれちゃう…」

 

ロザリー「じゃあアリシア。ステータスはどんな感じになってる?」

 

ピッ

アリシアは自分のステータス画面をロザリーに見せた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

名前:アリシア

職業:魔物使い

Lv.54

HP:108

MP108

攻撃力:108

防御力:108

スピード:108

魔力:108

カリスマ:3278

━━━━━━━━━━━━━━━

 

ロザリー「おぉ…カリスマごっつ…」

 

アリシア「カリスマは仕方ないよ。最初にカリスマしか振らなかったから」

 

ロザリー「あれ?でも他のステータスは何で54じゃないの?」

 

アリシア「私1回負けちゃったから特性の粘着質でステータスが上昇したの」

 

ロザリー「あー…あの時の…」

 

アリシア「ロザリーは?ロザリーのステータスはどんな感じ?」

 

ロザリー「私のは満遍なくいってるかな」

 

ピッ

ロザリーはアリシアにステータス画面を見せた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

名前:ロザリー

職業:槍術士

Lv.49

HP468

MP134

攻撃力:660

防御力:49

スピード:653

魔力:49

カリスマ:49

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アリシア「すごい!攻撃力とスピードがすごく高い!」

 

ロザリー「まぁね、これでも槍使いだからね」

 

アリシア「すごいなぁロザリーは。これだともう1人でもできそうだね」

 

ロザリー「そうだけど今はアリシアと一緒にいたいかな。次のイベントもあるし」

 

アリシア「うん!ありがとうロザリー!」

 

それから数日が経ち、第2回イベント当日となった。

 

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場所…冒険者の街 大通り

 

ロザリー「そろそろだね。アリシア」

 

アリシア「うん!」

 

ロザリー「どんな感じになるか分からないから気をつけてね」

 

アリシア「分かった!」

 

ブゥン…

すると大きなスクリーンが出現した。そこには何やら塔のようなシルエットが映し出された。

 

音声「それでは第2回イベントの開始時刻となりました。現在スクリーンに表示されているものは、これからプレイヤーの方々が挑戦する歴戦の塔になります。全部で10階層となっており、階を上がるごとに出現するモンスターが強くなります。各階層で出現するモンスターを倒すことができれば次の階層へ挑戦することができます。負けたとしても再度挑戦可能です。各階層のモンスターを倒すことでポイントが得られ、イベント終了後にそのポイントを集計し、順位を表示します。ポイントが高ければその分豪華な報酬が得られます」

 

ロザリー「これ1人なのかな」

 

アリシア「それは嫌だなぁ…」

 

音声「なお、このイベントは1人でも大勢でも挑戦可能です。歴戦の塔に入る前に挑戦する人数を設定することで、その人数に応じた難易度になります。人数が多ければ多いほどモンスターが強くなります。ただし、獲得できるポイントは同じです」

 

ロザリー「つまり、1人でも大勢でも得られるポイントは同じ。1人なら通常の強さだろうし、人数を増やせばその分相手だけ強くなると」

 

アリシア「それって1人の方がいいのかな」

 

ロザリー「いや、1人だと狙いが自分にしかいかないから多分辛くなるよ。人数を集めれば狙いを分散させやすいからやられることもないかもしれない」

 

アリシア「じゃあ…」

 

ロザリー「でもどれくらい強くなるかの表記はされていない。ここでいきなり大勢で挑戦したらどうなるのか…」

 

アリシア「うーん…」

 

ロザリー「アリシア。ここは二人で行こう」

 

アリシア「うん!分かった!」

 

ロザリー「今は最小限の人数で行ってみよう」

 

音声「また、大勢で挑戦する場合、モンスターを倒す前にやられたプレイヤーはポイントを獲得することができません。ただし、復活した場合は獲得できます」

 

ロザリー「なるほど。つまりやられても誰かが助けてくれたらポイントゲットってわけね」

 

アリシア「そうなんだ」

 

音声「では、全プレイヤーを歴戦の塔へ転送します」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

するとアリシアとロザリーは歴戦の塔まで転送された。

 

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場所…歴戦の塔

 

アリシア「わっ…ここが…」

 

ロザリー「歴戦の塔…」

 

アリシアとロザリーの目の前には円柱の形をした塔が建っていた。しかも周囲には何も無く、空は紫色の雷雲が漂っていた。

 

アリシア「なんか…怖いね…」

 

ロザリー「大丈夫。私たちならできるよ」

 

アリシア「うん…」

 

スタスタスタ

アリシアとロザリーは歴戦の塔の入口に立った。

 

音声「挑戦人数を登録してください」

 

ピッピッ

ロザリーは「2人」で登録した。

 

音声「確認しました。門を開きます」

 

ガチャ…ギィィィィィィィィ…

すると重そうな扉が勝手に開いた。

 

ロザリー「…いくよアリシア」

 

アリシア「…うん」

 

スタスタスタ

アリシアとロザリーは歴戦の塔に入った。

 

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場所…歴戦の塔 第1階層

 

スタスタスタ

アリシアとロザリーは第1階層に入った途端、足を止めた。

 

アリシア「…あれかな。モンスターって」

 

ロザリー「…そうぽいっね」

 

???「…」

 

目の前にはスライムのモンスターがアリシアとロザリーを見ていた。

 

ロザリー「やるよアリシア」

 

アリシア「うん」

 

ビュンビュンビュンビュン!コンッ!

ロザリーはロンギヌスの槍を装備した。

 

スッ…カチャ…

アリシアは堕天使の短剣と見切りの盾を装備した。

 

スライム「!」

 

ダダダダダダダダダダダ!

するとスライムが突進してきた。

 

アリシア「出てきてスザク!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

メダルからスザクが出てきた。

 

アリシア「あのモンスターをやっつけて!」

 

スザク「お任せを」

 

ビュン!

スザクはもの凄い速さでスライムに近づいた。

 

スライム「!?」

 

スザク「はぁっ!」

 

ズシャッ!!

スザクはスライムに攻撃した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

するとスライムが消えていった。

 

アリシア「…えっ?」

 

ロザリー「あれ…案外弱い?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると魔法陣が展開された。

 

アリシア「わっ…何か出てきたよ」

 

ロザリー「多分次の階層に行くやつだよ。行ってみよう」

 

アリシア「うん」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

そしてアリシアとロザリーは第2階層へ転送された。

 

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場所…歴戦の塔 第2階層

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシアとロザリーは第2階層についた。

 

ロザリー「なるほど。私たちが来る時にはもう待ち構えてるんだ」

 

???「…」

 

ロザリーたちが第2階層に着いた時にはモンスターがすでにそこにいた。

 

アリシア「やろうロザリー。ここもすぐに倒して次に行こう」

 

ロザリー「もちろん!」

 

ドラゴン「グワァァァァァァァァァァ!!!」

 

するとモンスターが咆哮をした。

 

ロザリー「いくよ!」

 

アリシア「うん!出てきて!スザク!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとメダルからスザクが出てきた。

 

アリシア「スザク!あのモンスターを攻撃して!」

 

スザク「分かりました」

 

ビュン!

スザクがモンスターに向かって走った。

 

ロザリー「私もいっくよー!」

 

ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!

するとロザリーはロンギヌスの槍を振り回し始めた。

 

アリシア「ロザリー?」

 

ロザリー「見ててアリシア!これが私の新しいスキル!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!

すると振り回していたロンギヌスの槍に赤い雷が纏い始めた。

 

ロザリー「スキル:赤雷!!」

 

ビュン!バゴォォォォォォォォォォン!!

ロザリーがロンギヌスの槍を投擲すると、ロンギヌスの槍は一直線にモンスターに向かって飛んだ。

 

スザク「!」

 

ビュン!

後ろから迫ってくる攻撃に気づいたスザクはその攻撃を避けた。

 

ドラゴン「グワァァァァァァァァァァ!」

 

バゴォォォォォォォォォォン!!

ロザリーが投擲したロンギヌスの槍は見事モンスターに命中した。

 

ロザリー「やった!当たった!」

 

アリシア「すごいロザリー!今のカッコよかったよ!」

 

ロザリー「えへへ…」

 

ヒュッ…コンッ!

するとロンギヌスの槍がロザリーの手元に戻ってきた。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

煙が晴れてくると、さっきまでいたモンスターが消えていた。

 

アリシア「あれ、さっきのモンスターは?」

 

ロザリー「まさかさっきの攻撃で倒せたのかな」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると魔法陣が展開された。

 

アリシア「倒せたっぽいね!」

 

ロザリー「よしっ!次行こう!」

 

アリシアとロザリーは第3階層に向かった。

 

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場所…歴戦の塔 第3階層

 

ロザリー「よしっ!いくよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

アリシアとロザリーはそれぞれ武器を装備した。

 

???「…」

 

第3階層のモンスターは何やら花のつぼみのようなモンスターだった。

 

ロザリー「スキル:赤雷!」

 

ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!

ロザリーはロンギヌスの槍を振り回し始めた。

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!

するとロンギヌスの槍が赤い雷を纏った。

 

ロザリー「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ビュン!バゴォォォォォォォォォォン!!

ロザリーは一気にロンギヌスの槍を投擲した。

 

バゴォォォォォォォォォォン!!

ロザリーのロンギヌスの槍は見事モンスターに命中した。

 

ロザリー「よしっ!」

 

アリシア「やったねロザリー!」

 

ロザリー「うん!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

やがて煙が晴れてきた。

 

ロザリー「!」

アリシア「!」

 

攻撃が当たったはずなのに、まだモンスターが消えていなかった。

 

ロザリー「さっきまでのモンスターなら一撃なのに…」

 

アリシア「そんな…」

 

ヒュルヒュルヒュル…

すると花のつぼみが咲き、中から人型のモンスターが現れた。

 

ロザリー「植物系のモンスターだったんだ!」

 

アリシア「すごい…」

 

花の妖精「…」

 

ヒュルヒュルヒュル…

花の妖精の足元からまた別の花が出てきた。その花が伸びてきたかと思うとアリシアとロザリーの方に花開いた。

 

花の妖精「…」

 

バゴォォォォォォォォォォン!!

すると突然その花たちがレーザーを放ち始めた。

 

アリシア「えっ!?」

 

ドゴォォォォォォォォォン!!

花の妖精は容赦なくアリシアとロザリーを攻撃した。

 

花の妖精「…」

 

パラパラ…

花の妖精の攻撃はアリシアのすぐ横に着弾した。

 

ロザリー「アリシア!大丈夫!?」

 

アリシア「う…うん…大丈夫…」

 

ロザリー「あのモンスター。こんな強い技を持ってるなんて…」

 

アリシア「でもロザリーのあの攻撃を受けたからもうちょっとな気がする」

 

ロザリー「そうね」

 

アリシア「スザク!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

メダルからスザクが出てきた。

 

アリシア「あのモンスターをやっつけて!」

 

スザク「分かりました」

 

ビュン!

スザクは花の妖精に向かって走り出した。

 

花の妖精「…」

 

ビュン!ビュン!ビュン!バゴォン!

花の妖精はスザクに向かって何発もレーザーを放った。

 

スザク「遅い!」

 

ビュンビュンビュン!

スザクは花の妖精の攻撃を簡単に避けた。

 

スザク「四獣剣技!」

 

キンッ!

スザクは両手に持った剣をクロスさせた。

 

スザク「夜桜乱撃!」

 

ズシャシャシャシャシャシャ!

スザクは回転しながら花の妖精を切り刻んだ。

 

ヒュッ…スタッ!

スザクは綺麗に着地した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると花の妖精の姿が消えた。

 

アリシア「やった!やっつけた!」

 

ロザリー「すごい…アリシアのモンスター…」

 

スザク「主。お怪我は」

 

アリシア「大丈夫!ありかとうスザク!」

 

スザク「…いえ」

 

ヒュッ…

スザクは姿を消した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

第4階層に続く魔法陣が展開された。

 

ロザリー「よしっ!行こうアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第4階層

 

ロザリー「なるほど。次は機械なのね」

 

ピピッ…ブゥゥゥゥゥゥゥン…ガシャン!

すると中央で居座っていた鉄の塊が動き出した。

 

武神機「…」

 

アリシア「カッ…カッコイイ…」

 

アリシアは目を輝かせていた。

 

ガシャン!ガシャン!ガシャン!

すると武神機の背中に剣、槍、斧、鎌が出てきた。

 

アリシア「何それ!?」

 

ロザリー「そんなのあり?まだ4階層だよ?」

 

武神機「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると武神機の手に大きな刀が2つ出てきた。

 

アリシア「カッコイイ…私も欲しい…」

 

武神機「…」

 

ガシャン!ガシャン!ガシャン!

すると武神機がこっちに向かって走ってきた。

 

ロザリー「来るよアリシア!」

 

アリシア「うん!来て!スザク!」

 

だがスザクが出てこなかった。

 

アリシア「あれ…スザク!スザク!!」

 

ガシャン!ガシャン!ガシャン!

すると武神機が目の前まで迫ってきていた。

 

アリシア「スザク!!」

 

ロザリー「アリシア!避けて!」

 

アリシア「!?」

 

武神機「…」

 

アリシアが武神機の方を見ると、もうすでに武神機が刀を振り下ろそうとしていた。

 

アリシア「っ!」

 

アリシアは咄嗟にガードした。

 

ロザリー「アリシアー!」

 

ズシャッ!!

アリシアは武神機の攻撃を受けた。

 

アリシア「がっ…」

 

ドサッ…

アリシアはその場に倒れてしまった。

 

ロザリー「アリシア!!」

 

武神機「…」

 

すると武神機は次にロザリーに狙いを定めた。

 

ロザリー「っ…これはやるしかない!」

 

ガシャン!ガシャン!ガシャン!

すると武神機が走り出した。

 

ロザリー「こいっ!」

 

タッタッタッ!

ロザリーは武神機に向かって走り出した。

 

ロザリー「やぁぁぁぁぁぁっ!!」

武神機「…」

 

ズシャッ!!

するとロザリーも武神機の攻撃を受けてしまった。

 

ロザリー「うぐっ…」

 

ドサッ…

ロザリーも一撃でやられてしまった。

 

ロザリー「しまった…防御力にも…もっと…振るべきだった…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

するとアリシアとロザリーが塔の外へ転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔の外

 

アリシア「あぁ…やられちゃった…」

 

ロザリー「だね…強かったね…」

 

アリシア「あんなのズルいよ!あれじゃあ何もできないじゃん!」

 

ロザリー「確かに…あれは強い…」

 

アリシア「あ、とういうか何でさっきスザクが出てこなかったんだろ」

 

ロザリー「うーん…制限とかある?召喚できるのは何回までとか」

 

アリシア「うーん…分かんない…」

 

音声「特性:粘着質が発動しました。ステータスが上昇します」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン!

アリシアのステータスが上昇した。

 

ロザリー「とりあえずもう1回行ってみよ」

 

アリシア「うん。次こそはやっつける!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシアとロザリーは第4階層に転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第4階層

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン…ガシャン!ガシャン!

武神機が起動した。

 

ロザリー「いくよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

タッタッタッ!

ロザリーは先陣切って走った。

 

アリシア「みんな出てきて!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとスラちゃんたちが出てきた。

 

アリシア「いっけぇぇぇぇぇ!!」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ!!!

スラちゃんたちはアリシアの声に反応して武神機に突撃した。

 

アリシア「みんな頑張れぇぇぇぇぇぇ!!」

 

音声「特性:応援が発動しました。味方モンスターのステータスが上昇します」

 

武神機「…」

 

ビュン!ビュン!ギィン!ガン!

ロザリーたちは武神機を攻撃し始めた。

 

ロザリー「赤雷!!」

 

ビュン!バゴォォォォォォォォォォン!!

ロザリーはスキル:赤雷を発動した。

 

ドゴォォォォォォォォォン!!

ロザリーのロンギヌスの槍が武神機の体を貫通した。

 

ロザリー「よしっ!」

 

ガシャン…ガシャン…

すると極度に武神機の動きが鈍った。

 

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!

それに追い討ちするかのようにスラちゃんたちが突進した。

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン…ガシャン…

すると武神機が完全に停止した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

そして武神機の姿が消えた。

 

アリシア「やった!やっつけた!」

 

ロザリー「よしっ…いけた…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

第5階層に続く魔法陣が展開された。

 

アリシア「行こっ!ロザリー!」

 

ロザリー「うん!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシアとロザリーは第5階層に転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第5階層

 

ロザリー「ふーん…次のボスね」

 

???「…」

 

アリシア「何あれ…雲?」

 

第5階層は天井に何やら雲があった。

 

ロザリー「まぁあれしかないしやってみよっか」

 

アリシア「うん!」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロ…

すると天井にある雲が雷雲に変化した。

 

アリシア「ねぇロザリー…」

 

ロザリー「何?アリシア…」

 

アリシア「これってまさか…」

 

ロザリー「うん…そのまさかかも…」

 

ゴロゴロ…ドゴォォォォォォォォォン!!

すると突然雷が落ちてきた。

 

アリシア「ひぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

ロザリー「あんなのズルい!攻撃範囲外じゃん!」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロ…

するとまた雷が発生した。

 

アリシア「これ…どうすれば…」

 

ロザリー「アリシア!私の槍じゃあれまで届かない!何かモンスターいない!?」

 

アリシア「モンスター!?空飛ぶモンスターなんていないよ!?」

 

ロザリー「くっ…」

 

アリシア「あ、でも攻撃できそうな子ならいるかも」

 

スッ…

アリシアはロザリーの前に立った。

 

ロザリー「?」

 

音声「特性:守護が発動しました。防御力が上昇します」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン!

アリシアの防御力が上昇した。

 

アリシア「召喚 プニちゃん!ゴロちゃん!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

するとアリシアの目の前に魔法陣が2つ展開されて中からプニちゃんとゴロちゃんが出てきた。

 

プニちゃん「主!」

ゴロちゃん「…」

 

アリシア「プニちゃん!ゴロちゃん!あのモンスターをやっつけて!」

 

ゴロゴロゴロ…ドゴォォォォォォォォォン!!

するとまた雷が落ちてきた。

 

アリシア「わっ!」

 

ドゴォォォォォォォォォン!!

するとゴロちゃんが身代わりになって雷を受けた。

 

アリシア「ゴロちゃん!」

 

ゴロちゃん「…」

 

ザッザッザッ…

ゴロちゃんは敵の方を見た。

 

ゴロちゃん「…」

 

ブンブンブンブンブン!

ゴロちゃんは腕を振り回し始めた。

 

アリシア「あっ!これって…」

 

ビュン!バゴォォォォォォォォォォン!!

ゴロちゃんは腕を伸ばして攻撃した。

 

ヒュォォォォォォォォ…

すると雲の一部が消えた。

 

ロザリー「なるほど…あぁやって攻撃すると消えちゃうんだ」

 

アリシア「じゃあ何度も攻撃すれば!」

 

ロザリー「倒せるかもしれない!」

 

アリシア「よしっ!ゴロちゃん!プニちゃん!頑張って!!」

 

音声「特性:応援が発動しました。味方モンスターのステータスが上昇します」

 

プニちゃん「わっ!何か力がみなぎってきた!!」

 

プニちゃんが興奮し始めた。

 

プニちゃん「いっくよぉぉぉぉぉ!!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

プニちゃんもゴロちゃんのように腕を振り回し始めた。

 

ブンブンブンブンブンブンブン!

ゴロちゃんもそれを見て腕を振り回し始めた。

 

アリシア「いっけぇ!プニちゃんゴロちゃん!」

 

ビュン!バゴォォォォォォォォォォン!!

プニちゃんとゴロちゃんの攻撃が雲のモンスターに直撃した。

 

ヒュォォォォォォォォ…

すると雲が全部消え去った。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると第6階層に続く魔法陣が展開された。

 

アリシア「やった!倒した!ありがとうプニちゃん!ゴロちゃん!」

 

プニちゃん「うん!」

ゴロちゃん「…」

 

アリシア「じゃあロザリー!早く行こっ!」

 

ロザリー「うん!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシアとロザリーは第6階層に転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第6階層

 

ロザリー「おっ…次は2体いるよ」

 

アリシア「ほんとだ…」

 

???「…」

???「…」

 

第6階層は2人で1つのモンスターとなっていた。

 

ロザリー「やるよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

ミミ「敵が来たよリリ」

リリ「そうねミミ。やっつけましょう」

 

ヒュォォォォォォォォ…

ミミとリリの周囲に青い光と赤い光の粒が出現した。

 

ロザリー「相手もやる気だよアリシア」

 

アリシア「うん。これは一筋縄にはいかなそうだね」

 

ミミ「燃え尽きなさい!」

 

ゴォォォォォォォォ!

すると赤い光の粒の中心にいる人物が炎を放ち始めた。

 

リリ「凍え死になさい!」

 

ビュォォォォォォォォ!

すると青い光の粒の中心にいる人物が氷を放ち始めた。

 

アリシア「きた!」

 

タッタッタッ!

アリシアとロザリーはミミ&リリの攻撃を避けた。

 

アリシア「召喚 三つ首!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

アリシアは三つ首を召喚した。

 

雷首「ガッハハハハ!!」

氷首「喚ばれた喚ばれたぁ!!」

火首「思う存分暴れてやるわ!!」

 

ミミ「ちょ…何…あれ?」

リリ「見たことない…なんだろう…あれ…」

 

氷首「ンバァァァァァァァァァ!!!」

 

ビュォォォォォォォォ!

氷首が氷のブレスを吐いた。

 

リリ「えっ!?氷!?」

ミミ「はぁっ!」

 

ゴォォォォォォォォ!!

ミミは咄嗟に火を放った。

 

氷首「ほぅ?やるなぁ娘!!」

 

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

ゴォォォォォォォォォ!!!

火首が火のブレスを吐いた。

 

ミミ「えっ!?今度は火!?」

リリ「はぁっ!」

 

ドカッ!ガキン!!

リリは地面を殴って氷の壁を作り出した。

 

ゴォォォォォォォォ!バゴォン!

リリが作った壁は氷でできているため、火首の火のブレスを防ぎきれなかった。

 

リリ「あいつ…」

ミミ「やるね」

 

火首「ハッハッハッ!!俺の火は防げねぇぜ嬢ちゃん!!」

 

雷首「カァァァァァァァァァァァッ!!」

 

バリバリバリバリ!!

すると即座に雷首が雷のブレスを吐いた。

 

ビリビリビリビリ!!

ミミ&リリは雷のブレスに被弾した。

 

ミミ「あぁぁぁぁぁぁぁっ!」

リリ「あぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ミミ&リリは大ダメージを受けた。

 

雷首「どうやら雷を防ぐ術はないみたいだな?」

 

ミミ「いったた…リリ…大丈夫?」

リリ「大丈夫…」

 

ロザリー「やぁっ!」

アリシア「はぁぁっ!」

 

ドスッ!!ドスッ!!

ロザリーとアリシアは隙を見てミミとリリの胸に槍と短剣を突き刺した。

 

ミミ「がっ…いつの間に…」

リリ「ぐっ…こんなの…」

 

雷首「離れてな嬢ちゃんたち!」

 

タッタッタッ!

アリシアとロザリーはその場から離れた。

 

雷首「いくぞお前ら!」

氷首「あったりまえじゃ!」

火首「足引っ張るなよ!」

 

ミミ「くっ…」

リリ「足が…」

 

ミミとリリは何故か足が動かなかった。

 

雷首「カァァァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

ビュォォォォォォォォ!バゴォォォォォォォォォォン!!

三つ首の同時ブレスがミミ&リリに直撃した。

 

ミミ「リリ…」

リリ「ミミ…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ミミ&リリは姿を消した。

 

ロザリー「よしっ…とりあえず突破」

アリシア「ありがとう三つ首さん!」

 

雷首「また喚んでくれ!」

氷首「俺たちはいつでも嬢ちゃんの味方だ!」

火首「たとえ火の中水の中雷の中だ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

三つ首は姿を消した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると第7階層に続く魔法陣が展開された。

 

ロザリー「よしっ!もう少しだよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

アリシアとロザリーは第7階層に転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第7階層

 

ロザリー「…」

アリシア「…」

 

2人は歴戦の塔の第7階層に着いたが、モンスターが見当たらなかった。

 

ロザリー「何もいない…」

 

アリシア「そんなことあるの?」

 

ロザリー「あるとすればバグかな。でもそれだと他のプレイヤーにも影響があるはず…」

 

アリシア「うーん…」

 

パシッ!

するとアリシアの頭になにか当たった。

 

アリシア「痛っ!」

 

アリシアは突然のことに驚いていた。

 

ロザリー「どうしたの!?アリシア!」

 

アリシア「わ…分かんない…でも痛い…」

 

パシッ!パシッ!

すると今度は2回なにか当たった。

 

アリシア「痛い!痛い!何よもう!」

 

ロザリー「まさかいないんじゃなくて見えないんじゃ…」

 

アリシア「見えないってどういうこと!」

 

ロザリー「ここにいるモンスターは姿を消すことができるのかも…」

 

アリシア「そんなのズルいよ!」

 

ロザリー「とにかく何とかしないと!」

 

パシッ!パシッ!パシッ!

今度は3回何かが当たった。

 

アリシア「痛い!痛い!痛い!誰か来て!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

するとアリシアの目の前に魔法陣が展開された。

 

ロザリー「えっ!?それでも召喚できるの!?」

 

キリちゃん「助けに来ました!主様!!」

 

出てきたのは切り裂き魔のキリちゃんだった。

 

キリちゃん「主様〜主様〜はぁ…主様好きです!」

 

ギュゥゥゥゥゥゥ!

キリちゃんはアリシアを抱きしめた。

 

アリシア「キリちゃん…聞いて…」

 

キリちゃん「はい!主様のお言葉でしたら私が!」

 

パシッ!

するとまたアリシアが攻撃された。

 

アリシア「痛っ!!」

 

キリちゃん「どうされましたか主様!!」

 

キリちゃんは突然アリシアがうずくまったので驚いていた。

 

アリシア「キリちゃん助けて…見えない何かに攻撃されてとても痛いの…」

 

ビキッ…

アリシアの訴えを聞いた瞬間、キリちゃんは目の色を変えた。

 

キリちゃん「主様が…傷ついてる…」

 

アリシア「助けてキリちゃん…キリちゃんしか頼れる人いないの…」

 

キリちゃん「…お任せ下さい主様」

 

ヒュッ…カンッ!

キリちゃんはどこからか大きな鎌を取り出した。

 

キリちゃん「私の大好きな主様を傷つける不届き者は万死に値します。この私…切り裂き魔のキリちゃんが主様に代わりて愚者を葬り去ります」

 

スタスタスタ

するとキリちゃんはなるべくアリシアから離れるようにして歩き始めた。

 

キリちゃん「私の大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な大切な主様を傷つけるなんて…」

 

音声「特性:愛ゆえにが発動しました。切り裂き魔のステータスが上昇します」

 

キリちゃん「私の大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な主様…」

 

音声「特性:愛ゆえにが発動しました。切り裂き魔のステータスが上昇します」

 

キリちゃん「主様は私のもの主様は私のもの主様は私のもの主様は私のもの主様は私のもの主様は私のもの主様は私のもの主様は私のもの!!」

 

カンッ!ビュォォォォォォォォ!

キリちゃんが鎌を地面に突き立てると、キリちゃんの周囲に風が発生した。

 

音声「特性:愛ゆえにが発動しました。切り裂き魔のステータスが上昇します」

 

キリちゃん「主様は私のもの…他の誰でもない私だけのもの…そんなただ1人の主様…それを傷つけるなんて…」

 

キンッ!

キリちゃんは鎌を構えた。

 

キリちゃん「私が許さない!!」

 

音声「特性:愛ゆえにが発動しました。切り裂き魔のステータスが上昇します」

 

キリちゃん「切り裂き鎌!!」

 

ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!!

するとキリちゃんがその場で回転し始めた。

 

キリちゃん「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

キィン!!

すると突然、キリちゃんの回転が止まった。

 

ロザリー「…?」

アリシア「…?」

 

ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!!

するとキリちゃんから緑色の斬撃が飛んできた。

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

キリちゃんの斬撃は歴戦の塔の内部をことごとく破壊していった。

 

ロザリー「な…何よあの子…」

アリシア「キリちゃん…」

 

キリちゃん「…姿を見せてください。あなたが目の前にいるのは分かっていますよ」

 

ビリビリ…ビリビリビリビリ…

するとキリちゃんの目の前に人型のモンスターが現れた。

 

キリちゃん「あなたですか。私の主様を傷つけたのは」

 

カスミビト「…さぁな」

 

ビキッ!

キリちゃんはその言葉で完全にキレた。

 

キリちゃん「じゃあ死ね!!」

 

ビュン!ズシャッ!!

キリちゃんの言葉を聞いて人型のモンスターがその場から逃げようとしたが、それよりも速くキリちゃんが人型のモンスターの首を切った。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると人型のモンスターが消えていった。

 

キリちゃん「…嘘をつく人は嫌いです。嘘にまみれた関係はいずれ破綻します」

 

アリシア「キリちゃん…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると第8階層に続く魔法陣が展開された。

 

アリシア「キリちゃん!」

 

ギュッ!!

アリシアはキリちゃんを強く抱きしめた。

 

キリちゃん「あ、主様!?」

 

アリシア「ありがとうキリちゃん!キリちゃんのおかげで勝てたよ!!ありがとう!!」

 

キリちゃん「あ…主様…」

 

音声「特性:褒め言葉が発動しました。キリちゃんとの信頼度が上昇しました」

 

キリちゃん (主様…好き…)

 

ギュゥゥゥゥゥゥ…

キリちゃんも強く抱きしめた。

 

ロザリー「何…?この百合は」

 

こうしてアリシアとロザリーは第8階層に入ることができた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第8階層

 

ロザリー「さぁ!いくよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

フェニックス「キャァァァァァァァァァ!!!」

 

第8階層のボスは炎を纏った鳥のモンスターだった。

 

アリシア「召喚!ムクロ!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

するとムクロが魔法陣から出てきた。

 

ムクロ「…アリシアか」

 

アリシア「ムクロ!一緒にあいつをやっつけて!」

 

ムクロ「…あぁ。分かった」

 

キィィィィィィィン…

ムクロはゆっくりと刀を抜いた。

 

ムクロ「アリシアはそこにいろ。守ってやるから」

 

アリシア「分かった!頑張って!ムクロ!」

 

ムクロ「…あぁ」

 

フェニックス「キャァァァァァァァァァ!」

 

ムクロ「アリシアの命令だ。お前はここで落とさせてもらうぞ」

 

フェニックス「キャァァァァァァァァァ!」

 

ムクロ「霧の刃」

 

ヒュォォォォォォォォ…

するとムクロの姿が消えた。

 

ヒュッ…

そしてフェニックスの背後に現れた。

 

ムクロ「つるぎの舞」

 

ビュン!ズシャシャシャシャシャシャ!

ムクロが放ったいくつもの斬撃がフェニックスを襲った。

 

フェニックス「キャァァァァァァァァァ!」

 

ボボッ…

だがフェニックスの体は炎でできており、ムクロの斬撃は無効だった。

 

ムクロ「ほぅ。実体のないやつか」

 

スタッ!

ムクロは綺麗に着地した。

 

ムクロ「アリシア」

 

アリシア「何?」

 

ムクロ「…あいつを一撃で葬る。バフをかけてくれ」

 

アリシア「分かった!頑張れぇぇぇぇぇぇ!!ムクロォォォォォォォォォ!!」

 

音声「特性:応援が発動しました。骸の武士のステータスが上昇します」

 

ムクロ「…さて、こちらも準備をするか」

 

キンッ!

ムクロは刀を顔の目の前まで持ってきた。

 

ムクロ「お前はここで負ける。私の刀とその所有者であるアリシアによって」

 

ビュン!

ムクロはフェニックスの目の前まで移動した。

 

ムクロ「死の告知(アブズ・ギブズ)

 

ズシャッ!!

ムクロの攻撃がフェニックスに見事命中した。

 

フェニックス「キャァァァァァァァァァ!!」

 

フェニックスは攻撃が通ったことに驚いていた。

 

ムクロ「去れ」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

するとフェニックスの姿が消えた。

 

ムクロ「…簡単だな」

 

アリシア「ありがとうムクロ!」

 

ムクロ「いや、俺はやつを倒しただけ。それ以上のことはしていない」

 

ロザリー「いや、モンスターを倒すだけでもお手柄なのに…」

 

ムクロ「…そうか」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ムクロは姿を消した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると第9階層に続く魔法陣が展開された。

 

ロザリー「あと2つ!いくよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第9階層

 

ロザリー「…なるほど。次は大人数で勝負なのね」

 

影の剣士「…」

影の槍術士「…」

影の魔法使い「…」

影の戦士「…」

影の拳闘士「…」

 

第9階層は登録されている職業のコピーがボスとなって登場している。

 

アリシア「結構たくさんだね…」

 

ロザリー「ねぇアリシア」

 

アリシア「何?」

 

ロザリー「…これはアリシアも頑張ってもらわないと」

 

アリシア「え?」

 

ロザリー「こんなに大勢じゃ私たちだけで倒すのは難しいかも。だからアリシアのモンスターたち全員に手伝ってもらうの」

 

アリシア「なるほど!いいよ!それでいこう!」

 

ロザリー「よしっ。じゃあみんなを呼んで!」

 

アリシア「みんな出てきてー!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとスラちゃんたち全員が出てきた。

 

アリシア「召喚!プニちゃん!キリちゃん!ゴロちゃん!ムクロ!三つ首!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

すると5体のボスモンスターが魔法陣で転送された。

 

プニちゃん「よぉし!暴れるぞー!」

 

キリちゃん「はぁ〜主様ぁ〜」

 

ゴロちゃん「…」

 

ムクロ「ほぅ。次は楽しめそうだ」

 

雷首「ガッハハハハ!!俺が壊してやる!」

氷首「待て待て!俺がやる!」

火首「俺が一番だ!!」

 

アリシアのモンスターが勢揃いした。

 

アリシア「みんな!一気にやっつけるよ!」

 

スッ…カチャ!

アリシアは持ち物から第一特異点 アルマ・マドラの魔玉と第一特異点 アルマ・マドラ 一式を取り出して装備した。

 

ロザリー「よしっ!私も暴れるわ!」

 

アリシア「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ギュォォォォォォォォォォ!!

アリシアは両掌に2つの魔力玉を作り出した。

 

アリシア「これでもくらえー!」

 

バゴォォォォォォォォォォン!!

アリシアは2つの魔力玉を合わせて光線として放った。

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

アリシアの光線は前方を薙ぎ払うようにして放たれた。そして大多数の影のモンスターを倒すことができた。

 

アリシア「よしっ!」

 

ジジジ…バリバリバリバリ!!

ロザリーのロンギヌスの槍が赤い雷を纏った。

 

ロザリー「はぁぁぁぁぁぁっ!!赤雷!!」

 

ビュン!バゴォォォォォォォォォォン!!

ロザリーはロンギヌスの槍を投擲して一直線上の前方の敵を一掃した。

 

ダダダダダダダダダダダダダ!!!

スラちゃんたちが一斉に走り出した。

 

ビュン!ビュン!ビュン!ズシャッ!!

スザクは持ち前のスピードを活かして影のモンスターを次々に倒していった。

 

プニちゃん「いっくよー!」

 

ブンブンブンブンブン!

プニちゃんが腕を振り回し始めた。

 

プニちゃん「やぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ビュン!ドゴォン!

プニちゃんは腕を振り回した後に腕を伸ばして攻撃した。

 

キリちゃん「主様のため…主様のため!!」

 

ズシャシャシャシャシャシャ!!

キリちゃんは目にも止まらぬ速さで切り刻んでいった。

 

ゴロちゃん「…」

 

ブンブンブンブンブンブンブン!

ゴロちゃんもプニちゃんと同じように腕を振り回し始めた。

 

ゴロちゃん「…」

 

ビュン!ドゴォン!

ゴロちゃんは腕を振り回した後、腕を伸ばして攻撃した。

 

ムクロ「つるぎの舞」

 

キィン!!ズシャシャシャシャシャシャ!

ムクロはつるぎの舞を使って敵を一掃した。

 

雷首「カァァァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォォォォン!!

三つ首は3つのブレスを融合させて敵を薙ぎ払った。

 

アリシアたちは自分の持つスキルをフル活用し、影のモンスターを全て倒しきった。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ボスモンスターを全て倒し切ると、第10階層へ続く魔法陣が展開された。

 

ロザリー「…いよいよ最後だね。アリシア」

 

アリシア「…うん」

 

ロザリー「…いくよ」

 

アリシア「…うん」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシアとロザリーは第10階層に転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…歴戦の塔 第10階層

 

ロザリー「…とうとう来たね」

 

アリシア「うん」

 

ロザリー「さて…最後はどんなモンスターが現れるのやら」

 

アリシア「!!」

 

アリシアは自分たちの目の前に立っている人物に気づいた。

 

ロザリー「えっ…あれって…」

 

アリシア「嘘っ…そんな…」

 

その人は見覚えのある白い獣のような耳と尻尾を持ち、顔には面布がかかっていた。

その人はかつてアリシアと一緒に冒険し、いつでもアリシアの力となった人物だった。

 

ロザリー「な…なんでこんなところに…削除されたって…」

 

アリシア「な…なんでここにいるの…コハク…」

 

コハク「…」




〜物語メモ〜

歴戦の塔(各階層のボスモンスター)
第1階層:スライム
第2階層:ドラゴン
第3階層:花の妖精
第4階層:武神機
第5階層:雷雲
第6階層:ミミ&リリ
第7階層:カスミビト
第8階層:フェニックス
第9階層:影のモンスター(各職業)
第10階層:コハク

スキル:赤雷
ロザリーが使ったスキル。槍を振り回すことで槍に赤い雷が発生し、投擲することで赤い雷と共に一直線に飛ぶ。

スキル:四獣剣技 夜桜乱撃
スザクが使ったスキル。2つの剣をクロスさせたあとに目にも止まらぬ速さで敵を切り刻む。スザクのスピードがあってこその技。

スキル:切り裂き鎌
キリちゃんが使ったスキル。キリちゃんがその場で回転することで見えない剣気が生成され、キリちゃんが回転を止めると、生成された剣気が一気に周囲に拡散される。また剣気を纏うことで素早い斬撃が可能。
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