私、支持率0%の職業でゲームにログインします。 作:バスタオル
場所…歴戦の塔 第10階層
ロザリー「な…なんでこんなところに…削除されたって言ってたじゃない…」
アリシア「な…なんでここにいるの…コハク…」
コハク「…」
ピコン
するとアリシアとロザリーの目の前に画面が表示された。
アリシア「何これ…参加者…?」
ロザリー「アリシア!これマルチでやるやつだよ!」
アリシア「マルチ?」
ロザリー「そう!私たちだけじゃなくて他のプレイヤーと一緒に戦うの!」
アリシア「え、でも私たちだけしかいないよ?」
ロザリー「もしかしたらこの階層にチャレンジする人とランダムで戦うことになるのかも…」
アリシア「えっ…知ってる人がいいなぁ…」
ピコン!ピコン!ピコン!
すると参加者が3名増えた。
アリシア「あ!誰か来たよロザリー!」
ロザリー「誰?えっ!この名前…」
アリシア「!!」
アリシアとロザリーの画面に表示された名前にはライン、スレッド、マートンと書かれていた。
アリシア「ラインさんって確かイベント第1位の…」
ライン「そう。僕がラインだよ」
アリシア「!」
ロザリー「!」
ラインの声はアリシアとロザリーの背後から聞こえた。2人はその声に反応して後ろを振り返った。
ライン「まさか君たちの方が早いとはね」
アリシア「あ、ラインさん」
スレッド「俺もいるぞ」
マートン「僕もね」
第1回 イベント第1位のラインと第2位のスレッド、第3位のマートンが顔を揃えて立っていた。
ロザリー「もしかして3人でチーム組んでたの?」
ライン「そう。第1回のイベントからね」
アリシア「そうなんですね!」
ライン「…それで、最後の階層はあいつか」
ラインはコハクを見た。
コハク「…」
コハクは依然として動かなかった。
ライン「この画面を見る限り、人数が満たされるまで待つ感じだね」
ロザリー「となると周回に時間がかかりそう…」
ライン「その分ポイントが多いなら問題ないけどね」
ロザリー「確かに」
ライン「スレッド、マートン」
スレッド「ん?」
マートン「何?」
ライン「あいつ、倒せる自信ある?」
スレッドとマートンはコハクを見た。
スレッド「うーん…どうだろうな」
マートン「人数を集めるってことは相当強いんだよね…」
ライン「僕は一度、あいつと戦ったことがある」
スレッド「どうだった?」
ライン「…正直、時間切れがなかったらやられてたよ」
マートン「ラインでやられるのか」
ライン「うん。あの時は本当にギリギリの戦いだったよ」
スレッド「じゃあちょっと難しいな」
ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!
するとどんどん人数が増えてきた。
マリン「あれ、もう人がいるよ?」
ミィ「確かに。私たちが一番かと思ってたのに」
ミズキ「惜しかったね」
リィ「でもまだ始まってなさそうだよ?」
ローズ「そうね。まだ始まってなさそうよ」
第1回 イベント第4位のマリン、第5位のミィ、第6位のミズキ、第7位のリィ、第10位のローズが現れた。
アリシア「わっ!いっぱい来たよロザリー!」
ロザリー「そ、そうね…」
ミィ「あ、あなたは確か第1回 イベント第8位の…」
アリシア「はい!アリシアといいます!」
ローズ「これってまだ始まってないの?」
アリシア「はい!どうやら人数が満たされるまで始まらないそうです」
ローズ「となると時間かかりそうね」
ミズキ「おまけに相手も強そうだよ」
ピピッ!
すると画面が切り替わった。
アリシア「ん?挑戦者名簿?」
ピピピピピピピピピピ
すると画面には上から
アリシア
ロザリー
ライン
スレッド
マートン
マリン
ミィ
ミズキ
リィ
ローズ
と名前が表示された。
ピピッ
そしてまた画面が切り替わった。その画面には「挑戦しますか」という文字が書かれていた。
アリシア「何これ、挑戦しますか?」
ロザリー「それで挑戦するを押せば戦闘が始まるよ」
アリシア「えっ?すぐに始まる?」
ロザリー「それは見ないと分からないかな」
アリシア「えーっと…みなさん…いけますか?」
ライン「あぁ」
スレッド「よっしゃ!やるぜ!」
マートン「うん」
マリン「いいよ!」
ミィ「頑張るよ!」
ミズキ「はい」
リィ「うん!いいよ!」
ローズ「準備万端」
ロザリー「私もいけるよ。アリシア」
アリシア「よしっ!じゃあいきます!」
ピッ
アリシアは「挑戦する」のボタンを押した。
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場所…歴戦の塔 第10階層
音声「挑戦するを確認しました。武器を装備してください」
アリシア「よしっ!いくよ!」
カチャ!
アリシアは堕天使の短剣と見切りの盾を装備した。
ロザリー「私だって頑張るよ!」
ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ…コンッ!
ロザリーはロンギヌスの槍を装備した。
ライン「僕たちもやろうか」
スッ…
ラインは天明ノ剣を装備した。
スレッド「俺の攻撃に耐えてみな」
ゴンッ!!
スレッドは巨人の大剣を装備した。
マートン「僕の魔術もここでお披露目だね」
ブゥン…ブゥン…
マートンは双子の魔導書を装備した。
マリン「私の魔法の方が強いよ!」
スッ!
マリンは大魔道士の杖を装備した。
ミィ「さて、今度は何発でも叩き込むよ」
カチャ…カチャ…
ミィは熱線砲を装備した。
ミズキ「私も今度の敵は本気でやらないとね」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
ミズキは導きの大旗を装備した。
リィ「私はみんなの盾になるよ」
ガンッ!!
リィは円卓の大盾を装備した。
ローズ「私も。何かあった時のために色々と準備しておくね」
スッ…
ローズは御札を取り出した。
音声「プレイヤーの戦闘準備が整ったことを確認しました。戦闘開始です」
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コハク「…」
スタッ…スタッ…スタッ…
するとコハクがゆっくりと動き出した。
ライン「来るぞ!みんな気を抜くな!」
マリン「分かってるよ!ミズキ!リィ!ローズ!」
ミズキ「任せて!」
リィ「分かった!」
ローズ「いくよ」
ザッ!
ミズキ、リィ、ローズはみんなの前に立った。
ミズキ「パワーアップ!!」
音声「スキル:パワーアップが発動しました。全プレイヤーの攻撃力が上昇します」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
アリシアたちの攻撃力が2倍になった。
アリシア「わっ!すごい!」
ロザリー「これ…相当強いスキルね…」
ミズキ「まだまだ!ガードアップ!!」
音声「スキル:ガードアップが発動しました。全プレイヤーの防御力が上昇します」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
アリシアたちの防御力が2倍になった。
リィ「次は私!」
ゴンッ!!
リィは円卓の大盾を地面に突き刺した。
リィ「身代わり!!」
音声「スキル:身代わりが発動しました。全プレイヤーが受けるダメージが全てリィに向けられました」
ローズ「私も」
ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!
ローズは持ってた御札を地面に投げて設置した。
ローズ「トラップ展開!」
音声「スキル:トラップが発動しました。御札に爆発トラップの効果が付与されました」
コハク「…」
アリシア「…コハク…」
ビュン!
するとコハクは一瞬にしてその場から姿を消した。
ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!
コハクはローズが展開したトラップを無視して突っ込んできた。
ロザリー「アリシア!!」
アリシア「!!」
アリシアが気づいた時にはコハクが目の前に立っていた。
ロザリー「アリシア!!逃げて!!」
ドゴォン!!
コハクはアリシアに攻撃した。
アリシア「がはっ…」
ドサッ…
アリシアはその場に倒れた。
スッ…
アリシアの体力が一瞬で0になった。
音声「プレイヤーの体力が0になりました。離脱します」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
アリシアは塔の外に転送された。
ロザリー「アリシアーーー!!!」
ライン「はぁっ!!」
ビュン!
ラインはコハクに斬りかかった。だがコハクには攻撃は当たらなかった。
ライン「くっ…こんなに早く落ちるとは思わなかった」
スレッド「だが見たかライン。今の攻撃」
ライン「…」
マートン「あれ、まともなモンスターじゃないよ。10人いても勝てるかどうか…」
ライン「確かに…前に見た時よりも強いかも…これは勝機が見えない…」
マリン「炎撃!!」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
マリンは火属性魔法を放った。
コハク「…」
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
コハクは全く避けようとはせず、マリンの攻撃を全て受けた。
マリン「やった!」
ミィ「放射熱弾 装填!」
カチャ!カチャ!
ミィは攻撃するための準備をしていた。
ミィ「高出力熱光線!!」
バゴォォォォォォォォン!!
ミィは重火器を装備しており、その火力は地面をえぐるほどだった。
コハク「…」
スッ…
コハクは熱光線に掌を向けた。
コハク「 "邪魔" 」
キィン!ドゴォォォォォォォォォォン!!
するとミィが放った熱光線がコハクの目の前で急激に角度を変えて天井に当たった。
ミィ「えっ…嘘っ…」
マリン「何あれ!?攻撃が当たってない!」
ライン「あれはなんだ…初めて見た…」
マートン「死者の怨念!!」
ズォォォォォォォォォ…
コハクの足元が紫色に変色し、そこから無数の手が伸びてきた。
マートン「これで拘束する!」
ガシッ!ガシッ!ガシッ!ガシッ!ガシッ!
伸びてきた手がコハクを掴み、拘束した。
マートン「スレッド!!」
スレッド「任せろ!」
ダッ!
スレッドは大きな剣を抱えて走った。
ミズキ「ブレイク!」
音声「スキル:ブレイクが発動しました。スレッドに防御力無視の効果が付与されます」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
スレッドに防御力無視の効果が付与された。
スレッド「っしゃあ!!いくぜっ!!」
ビュン!
スレッドは飛び上がった。
ライン「っ…」
ラインたちはスレッドを見ていた。
スレッド「破壊の一撃!!」
ドゴォォォォォォォォォォン!!
スレッドの攻撃はコハクに当たった。その際地面が大きく揺れた。
ローズ「すごい攻撃だね」
ミィ「うん。私たちなら一発で終わってたよ」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
コハクの周囲は煙で包まれていた。
スレッド「よっと」
スタッ!
スレッドはその場から離脱し、ラインの近くに着地した。
ライン「どうだったスレッド」
スレッド「手応えはあった。攻撃する直前に付与してくれた効果のおかげかもな」
ライン「…そうか」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
やがて煙が晴れてきた。
ライン「!」
スレッド「!?」
その場にいる人が全員驚いていた。
コハク「…」
コハクは全くの無傷だった。
スレッド「おいおい嘘だろ!?無傷ってこたぁねぇだろ!!」
コハク「…」
ブチッ!!ブチッ!!
コハクは自分を拘束している手を引きちぎった。
ズシャッ!ズシャッ!
腕が引きちぎられたことで、それを操っていたマートンがダメージを受けた。
マートン「あがっ!!」
ドサッ!
マートンは地面に膝を着いた。
ミズキ「大丈夫!?今回復させるから!!」
マートン「くっ…」
コハク「…」
コハクはじっと立ったままだった。
スレッド「こいつ…本気かよ…」
ミズキ「回復!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
マートンの体力が回復した。
スレッド「なぁライン」
ライン「何?」
スレッド「これ…勝機あるか?」
ライン「っ…」
コハク「…」
バッ!
コハクは手を大きく広げた。
ライン「何か来るっ!」
ギュォォォォォォォ!バゴォォォォォォォォン!!
大きく手を広げたあとに掌をラインの方に向けると、一瞬で気弾が生成され、放たれた。
ライン「なっ!?」
スレッド「嘘だろ!?」
リィ「ミズキ!防御を!」
ミズキ「分かった!ガードアップ!!」
音声「スキル:ガードアップが発動しました。全プレイヤーの防御力が上昇します」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
全員の防御力が上昇した。
リィ (一番最初の攻撃が来る前に私は身代わりを使った。でもアリシアさんだけ何故かダメージを受けた。…でも今はみんながいる。ここで私が盾にならないと!)
ザッ!
リィはコハクが放った気弾の前に立った。
リィ「天使の守護!!」
ガンッ!!
リィは地面に盾を突き刺した。
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
するとロザリーたちを全員覆えるくらいに大きな結界が展開された。
リィ「これで防げたら…」
バゴォォォォォォォォン!!
リィが結界を展開してすぐにコハクの気弾が当たった。
リィ「うっ…くっ…」
リィは何とか踏みとどまった。
ローズ「リィ!」
マリン「リィ!そのまま耐えてて!マートン!」
マートン「何!」
マリン「2人であいつを倒すわよ!」
マートン「無茶だ!」
マリン「無茶でもやるの!このまま負けるなんてごめんよ!」
バッ!
マリンはコハクに杖を向けた。
マリン「雷撃!!」
ゴロゴロゴロゴロ…ドゴォォォォォォォォォォン!!
マリンはコハクに雷を落とした。
マートン「火と水を合わせて…」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
マートンは双子の魔導書から火と水の魔法を使った。
マートン「双極電磁砲!!」
バゴォォォォォォォォン!!
マートンも続いてコハクに攻撃した。
ドゴォォォォォォォォォォン!!
コハクは避ける様子もなく被弾した。
マリン「ローズ!トラップを!」
ローズ「分かった!」
スッ!
ローズは御札を取り出した。
ローズ「トラップ展開!」
バッ!
ローズはコハクの周囲に御札を設置した。
スゥゥゥゥゥゥゥゥ…
すると御札が地面と同化した。
スレッド「ライン!俺たちもやるぞ!」
ライン「分かった」
ダッ!
ラインとスレッドは二方向から攻めた。
スレッド「はぁぁぁぁぁっ!」
ライン「はぁぁぁぁぁぁっ!」
スレッド「破壊の一撃!!」
ライン「
バゴォォォン!!ドゴォォォン!!
スレッドとラインの連携攻撃が当たった。
ミィ「砲弾装填!」
ガコン!ガコン!
ミィの武器が勝手に砲弾を装填した。
ミィ「発射!!」
ドォン!ドォン!
ミィは2発の砲弾を放った。
ドゴォン!!ドゴォン!!
2発の砲弾は見事命中した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
コハクの周囲は煙が立ち込める。
ライン「これで何とかできたらいいが…」
ギュォォォォォォォ!バゴォォォォォォォォン!!
やがてコハクの気弾が爆発した。
ピシッ!!パリン!!
リィが展開した結界が破壊された。
リィ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
ライン「こっちは何とか耐えたみたいだな…」
マリン「ありがとうリィ」
リィ「ギリギリだったよ…さっきの爆発で終わってよかった」
ザッ…ザッ…ザッ…
煙の中からコハクが歩いて出てきた。
スレッド「なっ!?」
マートン「これでもダメなのか…」
マリン「何よあいつ…」
ミィ「流石に強すぎだよ。修正入れるべき!」
リィ「確かに…攻撃、防御のどちらも申し分ない…」
ローズ「しかも設置したトラップをもろともしない…」
ミズキ「こんなの…」
ロザリー「コハクーーーーー!!!!」
ライン「!」
スレッド「!」
マートン「!」
マリン「!」
ミィ「!」
ミズキ「!」
リィ「!」
ローズ「!」
ロザリーがいきなり大声でコハクを呼んだ。
コハク「…」
ロザリー「あんたよくも…よくもアリシアを!!アリシアはあんたの主でしょうが!!こんなところで…」
ジジジ…バリバリバリバリバリ!!
ロザリーのロンギヌスの槍が雷を纏い始めた。
ロザリー「こんなところで何してるのよ!!」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
ロザリーはロンギヌスの槍を振り回し始めた。
ロザリー「はぁぁぁぁぁっ!!赤雷!!」
ビュン!バゴォォォォォォォォン!!
ロザリーはロンギヌスの槍を投擲した。
コハク「…」
ドゴォォォォォォォォォォン!!
ロザリーのロンギヌスの槍は見事コハクに命中した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
コハクの周囲に煙が立ち込める。
ヒュッ!
するとロンギヌスの槍が自動的にロザリーのところに戻ってきた。
パシッ!ヒュッヒュッヒュッ!コンッ!
ロザリーはタイミングよくキャッチして槍を地面に突き刺した。
ロザリー「あろうことか主を攻撃して!あんたには忠誠心はないの!?」
コハク「…」
スタスタスタ
煙の中からコハクが姿を現した。
スレッド「おいおいガチかよ…」
ライン「あれで倒れないとなると相当骨が折れるよ…」
ロザリー「どうなのよ!コハク!!」
コハク「…」
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場所…歴戦の塔 入り口
アリシア「…」
アリシアは一人で壁にもたれて座っていた。
アリシア「コハク…」
アリシアは最終ボスがコハクだったことにショックを受けていた。
アリシア「ごめんねコハク…私が不甲斐ないばっかりに…あなたに無理させてしまったのかも…」
アリシアは今までコハクに頼りきりだったことに対して謝罪した。
アリシア「ごめん…コハク…ごめんね…」
シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!
すると複数人が歴戦の塔の外に転送された。
ライン「なっ!」
スレッド「ここって…」
マートン「入り口みたいだね」
マリン「嘘っ!?またやり直し!?」
ミズキ「いや、また戻れるみたいだよ」
ローズ「あんなのどうしろって言うのよ…」
ミィ「強すぎだよ…」
ライン「でもリィとロザリーは残ってるみたいだ。これが全滅してたら挑戦できなかったかもね」
マリン「なら早く戻ろっ!戻ってあいつを倒さなきゃ!」
スレッド「当たり前だ!」
シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!
マリンたちはまた第10階層に入った。
アリシア「みんな…すごいなぁ…」
ザッザッザッ…
するとアリシアに気づいて近づいてきた一人のプレイヤー。
ミズキ「ねぇ、あなたは行かないの?アリシアさん」
アリシア「!」
そう。アリシアに唯一気づいたのはミズキだった。
アリシア「あなたは…」
ミズキ「ミズキよ。ねぇあなた。なんで戻らないの?」
アリシア「…だって…コハクは私の…」
ミズキ「私の…何?」
アリシア「…メンテナンスがあった日にコハクが私の仲間から削除されたんです」
ミズキ「!」
アリシア「すごく頼れる子でした。でも不具合か何かで仲間から強制的に削除されて…それがこのボスだなんて…」
ミズキ「…そっか。悲しかったんだね」
アリシア「…はい。私は…あの子に攻撃できません…」
ミズキ「…でも話し合いでは解決しないよ」
アリシア「…はい。分かってます。でも…」
ミズキ「…でも、ちゃんと思いはぶつけた方がいいと思うよ」
アリシア「…」
ミズキ「人間ってテレパシーが使えないから言葉として相手に伝えるの。言わなくても分かるでしょって意味分からない。言わなくても伝わるなら私たちに口は必要ない。じゃあ何で必要か。言葉として伝えるためだよ」
アリシア「…」
ミズキ「…ロザリーは必死に呼びかけてたよ」
アリシア「!!」
ミズキ「何でこんなことしてるのとか。アリシアはあなたの主でしょとかね。全てあなたの事を話してる」
アリシア「ロザリー…」
ミズキ「あなたも伝えてみたらどう?言葉が無理なら戦って勝つしかない」
アリシア「っ…」
ミズキ「…私は先に行ってるから。みんな待ってるし、コハクって人もあなたの事を待ってるかもしれない。だから来て」
シュッ!
ミズキは第10階層に入った。
アリシア「…コハク」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…歴戦の塔 第10階層
シュッ!
ミズキが第10階層に入った。
スレッド「遅ぇぞミズキ!」
ミズキ「ごめん!」
ミィ「あの子、どうだった?」
ミズキ「…分からない。でも言いたいことは言えた。あとはあの子次第ね」
ミィ「…そっか」
ライン「はぁっ!」
ビュン!ビュン!ビュン!
ラインは素早く斬りつける。だがコハクには当たらない。
スレッド「どりゃぁ!!」
ドゴォン!!
スレッドは自慢の武器で豪快に攻撃する。
マリン「水撃!」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
マリンは水属性魔法を放った。
マートン「風神!雷神!」
ビュォォォォォォォォ!ドゴォォォォォォォォォォン!!
マートンは双子の魔導書から風と雷属性魔法を出した。
ミズキ「パワーアップ!!ガードアップ!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
全員の攻撃力と防御力が上昇した。
リィ「身代わり!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
リィは全員のダメージを引き受けた。
ローズ「トラップ発動!爆破!」
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
ローズが仕掛けたトラップが次々に起動した。
ミィ「熱砲線!!」
バゴォォォォォォォォン!!
ミィは極太の熱線を放った。
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
コハクはラインたちの攻撃を華麗に避けていく。
ライン「くっ…」
スレッド「ふざっけんなっ!!」
ビュン!
スレッドは大きく剣を振ったが当たらなかった。
マリン「土撃!」
ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!
マリンはコハクに土属性魔法を放った。
ザッ!グググッ…
コハクは立ち止まって拳を握った。
コハク「…」
ビュン!バゴォォォォォォォォン!!
コハクは握った拳を前に突き出した。すると、マリンが放った土属性魔法が全て粉々にされた。
マリン「くっ…!」
マートン「まだまだ!雷撃!!」
ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!
マートンは続けて雷属性魔法を放った。
コハク「…」
ビュン!
コハクはマートンに狙いを定めた。
マートン「しまっ…」
リィ「守護神!!」
ガンッ!!
リィはマートンの目の前に立った。
音声「スキル:守護神が発動しました。一定時間、被ダメージが1/10に下がります」
マートン「!」
ドゴォォォォォォォォォォン!!
コハクの拳は間一髪のところでリィの盾に当たった。
リィ「ぐっ…重いっ…」
コハクの攻撃は強かった。
マートン「あ、ありがとう…リィさん」
リィ「お礼は…あとだよ…早く…ここから…」
マートン「うん!」
ダッ!
マートンはすぐに離れた。
リィ「うっ…くっ…このっ…ままじゃ…」
グググッ…ドゴォン!!
やがてリィはコハクの拳に負けて盾ごと地面に叩きつけられた。
リィ「がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
リィは円卓の大盾に押し潰されてしまった。
マリン「リィ!氷撃!!」
パキパキパキ!ビュン!ビュン!ビュン!
マリンは氷属性魔法を使って氷の槍を作り出し、コハクに放った。
ビュン!ビュン!ビュン!
コハクはその場から離れた。
マリン「リィ!大丈夫!?」
リィ「ごめん…大丈夫じゃないかも…」
マリン「ミズキ!リィの回復を!」
ミズキ「分かった!」
コハク「…」
ビュン!
コハクはマートンに狙いを定めた。
リィ「待って…マートンが…」
マートン「!?」
マートンは突然目の前にコハクが現れたせいで反応が遅れた。
マートン「くっ…」
マートンは双子の魔導書を使ってガードした。
ビュン!ドゴォン!!
コハクはそんな防御もお構い無しに攻撃した。
マートン「うぐっ…」
ドサッ…
マートンはその場に倒れた。
スレッド「マートン!!」
音声「体力が0になりました。離脱します」
シュッ…
マートンは歴戦の塔の外へ転送された。
スレッド「てめぇぇぇぇぇぇ!!」
ビュン!ガンッ!!ビュン!ビュン!
スレッドはコハクに剣を振った。だがコハクに一向に当たらない。
スレッド「クソッ!クソッ!クソッ!」
ビュン!ビュン!ビュン!
スレッドは何度も攻撃する。
コハク「…」
グググッ…
コハクは拳を握った。
スレッド「これでもどう…」
ドゴォン!!
コハクはスレッドの隙をついて攻撃した。
スレッド「あがっ…」
ドサッ!
スレッドもその場に倒れた。
ライン「スレッド!」
音声「体力が0になりました。離脱します」
シュッ…
スレッドも歴戦の塔の外へ転送された。
ライン「くっ…」
コハク「…」
マリン「あんなの…勝てっこないよ…」
ローズ「強すぎる…」
ミィ「確かに最後のボスとしては強いけど…」
リィ「あれじゃだれもこの階層にチャレンジしないよ…」
ミズキ「リィ。回復終わったよ」
リィ「ありがとうミズキ」
ミズキ「うん。でもこのままじゃ全員やられちゃう」
マリン「時間制限がないから全滅するまで続くよね」
ローズ「くっ…」
ロザリー「赤雷!!」
バゴォォォォォォォォン!!
みんなが話していると、コハクの後方からロザリーの攻撃が飛んできた。
ドスッ!!ドゴォォォォォォォォォォン!!
ロザリーの攻撃はコハクに命中した。
ライン「!!」
ラインはその瞬間を見逃さなかった。
ライン (もしかして…)
タッタッタッ!
ラインはマリンたちのところに行った。
ロザリー「コハクーーー!!」
ヒュッ!パシッ!
ロザリーは再臨の槍を装備した。
ロザリー「やぁぁぁぁぁぁっ!」
ズシャッ!ドスッ!ドスッ!ズシャッ!
ロザリーは再臨の槍でコハクを攻撃した。
コハク「…」
コハクは一度も避けようとはせず、全ての攻撃を受けた。
ライン「みんな!聞いて!」
ラインは自分が考えてることをマリンたちに話した。
マリン「えっ?ロザリーの攻撃だけ避けない?」
ライン「そうだ。現に今も全く避けていない」
ミィ「確かに…私たちの攻撃は全部避けるか弾いてるもんね…」
ローズ「それにあのモンスター…ロザリーには一度も攻撃してない…」
ミズキ「確かに…全部私たちだよね。あの時、みんなが一斉に外に出された時も」
リィ「あの時は防御力が高かった私だけ残ったんだよね。でもロザリーは…」
ライン「確かロザリーには当たらないように攻撃してた…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ー回想ー
ロザリー「あんたよくも…よくもアリシアを!!アリシアはあんたの主でしょうが!!こんなところで…」
ジジジ…バリバリバリバリバリ!!
ロザリーのロンギヌスの槍が雷を纏い始めた。
ロザリー「こんなところで何してるのよ!!」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
ロザリーはロンギヌスの槍を振り回し始めた。
ロザリー「はぁぁぁぁぁっ!!赤雷!!」
ビュン!バゴォォォォォォォォン!!
ロザリーはロンギヌスの槍を投擲した。
コハク「…」
ドゴォォォォォォォォォォン!!
ロザリーのロンギヌスの槍は見事コハクに命中した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
コハクの周囲に煙が立ち込める。
ヒュッ!
するとロンギヌスの槍が自動的にロザリーのところに戻ってきた。
パシッ!ヒュッヒュッヒュッ!コンッ!
ロザリーはタイミングよくキャッチして槍を地面に突き刺した。
ロザリー「あろうことか主を攻撃して!あんたには忠誠心はないの!?」
コハク「…」
スタスタスタ
煙の中からコハクが姿を現した。
スレッド「おいおいガチかよ…」
ライン「あれで倒れないとなると相当骨が折れるよ…」
ロザリー「どうなのよ!コハク!!」
コハク「…」
ヒュォォォォォォォォォォ…
コハクの雰囲気が変わった。
コハク「…」
スッ…
コハクはラインたちに両手の掌を向けた。
コハク「…」
ギュォォォォォォォ!
すると途端に大きな気弾が生成された。
ライン「なっ!!」
スレッド「でけぇ!!」
その大きさはみんなの身長の5倍はある。
コハク「…」
ドォン!
コハクはその大きな気弾をラインたちに向けて放った。
ライン「マズイ!全員!防御を…」
バゴォォォォォォォォン!!
ラインたちはその気弾に被弾した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
辺りに煙が立ち込める。
ライン「こ…の…」
スレッド「ふざけやがって…」
音声「体力が0になりました。離脱します」
シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!
ラインたちは歴戦の塔の外へ転送された。
リィ「くっ…」
リィはかろうじて生き残っていた。
リィ「よ…よかった…なんとか…耐えた…」
ドサッ…ガコン!
リィは膝を着いた。その際、手から円卓の大盾が落ちた。
コハク「…」
ロザリー「コ…コハク…」
コハク「…」
コハクはロザリーの方を見た。
ロザリー「!」
ロザリーはそれに気づいた。
コハク「…」
ザッ…ザッ…ザッ…
コハクはロザリーに近づいた。
コハク「ロ…ザリー…」
ロザリー「!!」
コハク「主の…友達…」
ロザリー「コハク…」
リィ「離れて!!」
ガンッ!!
リィは円卓の大盾を地面に突き刺した。
リィ「シールドアタック!!」
ドゴッ!!
リィの攻撃はコハクに命中した。そのせいでコハクは少し後退させられた。
ロザリー「コハク!」
リィ「大丈夫!?ロザリー!」
ロザリー「えっ、あ、うん。でもコハクが…」
コハク「…」
ヒュォォォォォォォォォォ…
またコハクの雰囲気が変わった。
リィ (…来るっ!)
ググッ…
リィは円卓の大盾を強く握った。
ビュン!
コハクは一瞬でその場からリィの目の前まで移動した。
リィ「!?」
リィは突然の事で反応が遅れた。
リィ (しまっ…)
ライン「
キン!ドゴォォォォォォォォォォン!!
間一髪のところでラインが割って入ってきた。
ズサァァァァァァァァァッ!!
コハクは自分の攻撃をそのまま返されて大きく仰け反った。
ライン「はぁっ…はぁっ…はぁっ…危ないところだったな」
リィ「あ、ありがとう…」
コハク「…」
ロザリー「コハク…」
シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!
するとスレッドたちも次々に戻ってきた。
スレッド「さっきの借りを返してやるぜ!!」
ライン「みんな、行くよ!」
ー回想終了ー
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ライン「このままロザリーに攻撃させてたらいずれ勝てる」
マリン「でもそれじゃああの子が!」
ライン「でも僕たちじゃ歯が立たない。マートンとスレッドが2人ともやられた」
リィ「でも…」
ライン「勝機が見えるのは今だけ。ロザリーが攻撃して動かないでいるうちに僕たちが攻撃してあいつを倒す!」
ミズキ「でも…そんなに上手くいくのかな…あいつ強いし」
ザッザッザッ…
ラインたちが話している横で誰かが通り過ぎた。
ミズキ「!!」
アリシア「…」
そう。アリシアだった。アリシアはミズキに諭されて歴戦の塔に戻ってきた。
アリシア「…」
アリシアはまっすぐコハクを見つめながら歩いていた。
ローズ「あの子…大丈夫なのかな…」
ミィ「分からない…でも…」
ミズキ「…」
マリン「1人じゃ危険だよ!しかもあの子魔物使いでしょ!?ステータスが!」
ライン「待って」
マリン「!」
ライン「…見てみよう。僕たちじゃ何もできない。止めたとしてもあいつにやられるだろうね」
マリン「っ…」
ザッザッザッ…
アリシアはコハクの目の前まで歩いた。
ロザリー「!!」
ロザリーは歩いてくるアリシアの存在に気づいた。
ロザリー (アリシア!)
アリシア「…」
ザッ…
アリシアはコハクの前に立った。
コハク「…」
コハクはロザリーの攻撃を受け続けて大きくダメージを負っていた。
アリシア「…」
アリシアはコハクの顔を見た。顔は面布で隠れていて表情が分からない。
アリシア「…ねぇ、コハク」
コハク「…」
アリシア「こんなことやめて。私と一緒にまた冒険しようよ」
コハク「…」
アリシア「私…ずっとコハクに頼ってばっかだったね。ダンジョンに行く時もコハクは来ないのかなって思ってた。それでいざ来たらコハクに攻略を任せちゃったし…」
コハク「…」
アリシア「ごめんね…コハク…私が不甲斐ないばかりに…コハクに辛い思いさせちゃった…ごめんね…」
ロザリー「アリシア…」
コハク「…」
アリシア「ねぇコハク…お願いだから…こんなことやめてまた私と一緒に冒険しよ?私はコハクがいないと寂しいよ…」
コハク「…」
グググッ…
コハクは拳を握った。
アリシア「ねぇコハ…」
ドゴッ!!
コハクはアリシアに攻撃した。
アリシア「ごっ…」
ロザリー「!!」
ライン「!!」
マリン「!!」
ミィ「!!」
ミズキ「!!」
リィ「!!」
ローズ「!!」
ドサッ…
アリシアはその場に倒れた。
音声「体力が0になりました。離脱します」
シュッ!
アリシアは歴戦の塔の外へ転送された。
ロザリー「ア…アリシア…」
ロザリーはさっき起こったことを理解できなかった。
マリン「ちょっと…さっきの何…」
ライン「くっ…」
ミズキ「アリシア…」
リィ「ねぇ、これすごくマズイ気がするんだけど…」
ロザリー「あ、あんた…」
グググッ…
ロザリーは再臨の槍を強く握った。
ロザリー「ここまで落ちてるとは思わなかったわコハク」
ビリビリ…バリバリバリバリバリ!!
ロザリーの再臨の槍が雷を纏い始めた。
ロザリー「あなたは本当に分からせる必要があるみたいね」
スッ!
ロザリーは槍の先端をコハクに向けた。
ロザリー「あんたは2度もアリシアを倒した。…これは言い逃れできないよ。無抵抗なアリシアを…」
コハク「…」
ロザリー「あんたはやっつけたんだ。倒されても文句ないよね」
コハク「…」
ロザリー「私が今すぐコハクを倒してやる」
コハク「…」
ビュン!
ロザリーは一瞬でその場から消えた。
コハク「…」
ラインたちは目で追えなかったが、コハクはロザリーが移動した場所を目で追った。
ロザリー「頭を冷やしなさい!コハク!!」
ヒュォォォォォォォォォォ!パキパキパキパキ!!
雷を纏っていた再臨の槍が氷を纏い始めた。
ロザリー「氷結刺突!」
ビュン!
ロザリーは氷を纏った再臨の槍を投擲した。
コハク「…」
コハクは全く避ける素振りを見せなかった。
ドスッ!!
コハクはそのままロザリーの攻撃を受けた。
ズサァァァァァァァァァッ!!
コハクは少しだけ後退した。
コハク「…」
ロザリー「アリシアはあんたのことを一番に考えてたのに…あんたはそれを2回も裏切った。本当に酷いわ」
コハク「…」
ロザリー「アリシアがどんだけあんたを想ってたか…さっきの言葉で分からなかったの?コハク」
コハク「…」
ロザリー「…分からないみたいね」
ビュン!
ロザリーは槍を構えてコハクの懐に潜った。
ロザリー「はぁっ!」
ドスッ!!
ロザリーはコハクに攻撃した。
ロザリー「これはあんたがアリシアを無下にした分!」
ドスッ!!
ロザリーは再度攻撃した。
ロザリー「これはあんたが私たちを裏切った分!」
ドスッ!!
ロザリーは3回目の攻撃をした。
ロザリー「そしてこれはあんたがアリシアを傷つけた分!」
コハク「…」
コハクは少しよろめいた。
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ライン (よろめいた!?)
マリン「ライン」ヒソヒソ
ライン「何?」ヒソヒソ
マリン「…このままいけば私たちでも」ヒソヒソ
ライン「…分からない。勝てるかどうかは」ヒソヒソ
シュッ!シュッ!
スレッドとマートンが復帰してきた。
スレッド「チッ…あの野郎…この俺をコケにしやがって…」
マートン「待ってスレッド。なんか様子がおかしいよ」
スレッド「いいや待たない。俺はあいつをぶっ潰す。丁度あいつと話してる隙にな!!」
ビュン!
スレッドは武器を構えてコハクに近づいた。
ライン「待てスレッド!行くな!!」
スレッド「はぁぁぁぁぁっ!!」
ロザリー「!」
ロザリーがスレッドに気づいた時にはスレッドはコハクの背後にいた。
スレッド「これでもくらいやがれ!!」
ガンッ!!
スレッドは大きく振りかぶった。
スレッド「…なっ!?」
コハク「…」
だがコハクはスレッドの方を振り向いてスレッドの剣を掴んでいた。
スレッド (こいつ…俺の攻撃を…)
コハク「…」
ピシッ!!パキパキパキ!
するとスレッドが持っている武器にヒビが入った。
スレッド (マズイ!)
グッ!グググッ!
スレッドは何とか離れようとした。だがコハクは強く掴んでおり、一向に離れられない。
スレッド「クソッ!クソッ!クソッ!」
ライン「スレッド!」
タッタッタッ!
危険を察知したラインはスレッドを助けるためにコハクがいるところまで走った。
スレッド「てめぇ!離せ!」
コハク「…」
グググッ…
コハクは拳を強く握った。
スレッド「クソッ!」
ライン「スレッド!!」
ブゥン!!
コハクは拳を突き出した。
スレッド「!!」
ドゴォン!!
大きな打撃音が周囲に響いた。
ライン「ごふっ…」
ラインはスレッドを庇うように立ち塞がった。
コハク「…」
ライン「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
スレッド「ライン!」
ライン「下がれスレッド…今は攻撃するな…」
スレッド「何故だ!隙をついて攻撃するだろ!」
ライン「今は下がれ!いいから!」
スレッド「っ…分かったよ」
スッ…タッタッタッ!
スレッドは武器から手を離してその場から立ち去った。
ライン「ぐっ…」
ドサッ…
ラインは膝を着いた。
コハク「…」
ライン「ゴホッ…ゴホッ…」
ロザリー「コハク!」
コハク「…」
ロザリー「手は出さないで!今は私と話してるでしょ!」
コハク「…」
クルッ…
コハクはロザリーの方を見た。
ライン「っ…」
スタスタスタ
ラインはゆっくりとその場から離れた。
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スレッド「チッ…なんだよあいつ…」
マリン「今は待って」
スレッド「あ?」
マリン「私たちは機を伺ってるの。いつ攻撃すればいいかって」
ミズキ「無闇に攻撃したらまたやられるよ」
スレッド「っ…」
マートン「スレッド。ここは手を出さない方がいいよ」
スレッド「…分かってるよ」
ライン「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
マリン「ミズキ!回復!」
ミズキ「うん!」
ポワァァァァァァァ…
ミズキはラインを回復させた。
ライン「すまない…ありがとう」
ミズキ「いいよ。お互い様だから」
ライン「っ…」
ラインはロザリーの方を振り向いた。
ミズキ「大丈夫かな…あの子…」
ライン「…」
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ロザリー「コハク。どうあってもこっちには戻ってこないんだね」
コハク「…」
コハクは返事をしなかった。
ロザリー「…そう。戻らないのね。なら覚悟して」
スッ…
ロザリーはコハクに槍を向けた。
ロザリー「…今から"私たちが"あんたを倒すから」
コハク「…」
〜物語メモ〜
歴戦の塔 第10階層
第10階層は他の階層と違って初回はマルチで参加するものとなっている。クリアすればソロでも参加できるが、クリアできなければずっとマルチで参加することになる。また、参加者は最大10人で誰に当たるかはランダムなので分からない。
ロザリー
スキル
氷結刺突…槍に氷属性を付与して投擲する
ライン(第1回イベント 第1位)
武器:天明ノ剣
スレッド(第1回イベント 第2位)
武器:巨人の大剣
スキル
破壊の一撃…相手に大ダメージを与える技。無属性のため、攻撃力依存でダメージが上がる
マートン(第1回イベント 第3位)
武器:双子の魔導書
スキル
死者の怨念…相手の足元から無数の手を召喚し、相手を拘束する。この手はマートンとリンクしているため、攻撃されるとそのままマートンはダメージを受ける。
双極電磁砲…火属性・水属性魔法を掛け合わせて放つレーザー型の魔法。
風神・雷神…風属性・雷属性魔法を掛け合わせて放つ魔法。風と雷が一気に襲いかかる。
雷撃…雷属性魔法の弾を放つ
マリン(第1回イベント 第4位)
武器:大魔道士の杖
スキル
炎撃…火属性魔法の弾を放つ
雷撃…雷属性魔法の弾を放つ
水撃…水属性魔法の弾を放つ
土撃…土属性魔法の弾を放つ
氷撃…氷属性魔法の弾を放つ
ミィ(第1回イベント 第5位)
武器:熱線砲
弾の種類
放射熱弾…高出力熱光線を放つための弾。
砲弾…ごく普通の大砲並の弾
スキル
高出力熱光線…放射熱弾を装填することで使える技。引き金を引くことで極太レーザーを放つことができる
熱砲線…一直線に放たれる極太の熱線
ミズキ(第1回イベント 第6位)
武器:導きの大旗
スキル
パワーアップ…味方の攻撃力を上昇させる
ガードアップ…味方の防御力を上昇させる
ブレイク…味方に防御力無視の効果を付与する
回復…味方の体力を回復させる
リィ(第1回イベント 第7位)
武器:円卓の大盾
スキル
身代わり…味方が受けるダメージを全て肩代わりする
天使の守護…自分を含めた全プレイヤーを覆うほどの結界を展開する。結界が大きければ大きいほど結界の防御力が低下する
守護神…一定期間、受けるダメージを1/10まで下げる
シールドアタック…盾を使って相手に打撃ダメージを与える
ローズ(第1回イベント 第10位)
武器:御札
スキル
トラップ…持っている御札に何かしらのトラップ効果を付与する。効果は様々あり、御札を設置することでトラップとして運用できる
トラップ(爆破)…仕掛けた御札を爆破させる