私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第12話 1週間ぶりのログイン

場所…教室

 

あれからゲームにログインしなくなった結衣は教室で勉強していた。

 

花蓮「ねぇ結衣」

 

結衣「何?花蓮」

 

花蓮「その…」

 

結衣「…?」

 

花蓮は何か話したそうにしていた。

 

花蓮「その…また…ゲームしない?」

 

結衣「…」

 

結衣はその言葉を聞いて一瞬で表情が曇った。

 

花蓮「もうあのイベント終わったからさ、また2人で一緒にゲームしようよ」

 

結衣「…」

 

結衣はムスッとした顔をした。

 

結衣「ごめんね花蓮。今はそんな気分じゃない」

 

花蓮「…そっか。じゃあ遅くてもいいからゲームする気になったらログインしてね。私、ずっと待ってるから」

 

結衣「…うん」

 

女生徒「花蓮ー!」

 

花蓮「何ー?」

 

女生徒「早く行こうよ!次移動教室だよー!」

 

花蓮「分かったー!」

 

結衣「…」

 

花蓮「…じゃあ結衣。いつかログインして。待ってるから」

 

タッタッタッ

花蓮は女生徒と一緒に別の教室に向かった。

 

結衣「…」

 

結衣は少しの間、考え込んでいた。

 

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場所…結衣の部屋

 

結衣「…」

 

結衣は学校から帰ってくると、自分の机の上にカバンを置いた。

 

結衣「…」

 

するとその時、ある物が視界に入った。それはゲームのコントローラーだった。

 

結衣「…」

 

花蓮 (私、待ってるから)

 

結衣は花蓮のあの言葉を思い出していた。

 

結衣 (花蓮とゲームするのは良いよ。楽しいし。でも私だけあんなの…)

 

結衣はそのコントローラーを置いた。

 

結衣「…」

 

ガチャ

そしてそのまま部屋を出た。

 

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場所…リビング

 

結衣「…」

 

結衣はリビングでテレビを見ていた。だが考え事をしていてテレビに集中できなかった。

 

結衣 (なんだろうこのモヤモヤ…)

 

結衣は自分の胸の前で手をギュッと握った。

 

結衣 (…嫌な感じがする)

 

結衣の母「結衣?どうしたの?具合でも悪いの?」

 

結衣「お母さん…ううん。悪くないよ」

 

結衣の母「そう?悪くなったら言いなさい」

 

結衣「…うん」

 

スタスタスタ

結衣の母はその場をあとにした。

 

結衣「花蓮…」

 

その後結衣は晩ご飯を食べて自室に戻った。

 

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場所…結衣の部屋

 

結衣「…」

 

結衣は自分のベッドに横になっていた。

 

花蓮 (私、待ってるから)

 

不意に花蓮が言った言葉が頭をよぎる。

 

結衣「…花蓮」

 

バサッ!

結衣は布団をどかしてコントローラーを握った。

 

結衣「っ…」

 

だがまた硬直する。結衣は少しだけ考え事をして決めた。

 

結衣「…やっぱり…行ってみようかな」

 

カポッ…

結衣はコントローラーを装着した。

 

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場所…第2層 満月の間

 

ジン「ロザリー!そっちに敵がいるぞ!」

 

ロザリー「やぁっ!」

 

ズシャッ!

ロザリーは敵を倒すことができた。

 

ジン「よくやった!」

 

ルシュ「雷撃!」

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

ルシュが雷属性魔法で敵を一掃する。

 

ルシュ「ゼディ!そっちお願い!」

 

ゼディ「任せて」

 

ヒュォォォォォォォォォォ…

ゼディの周囲が冷気に包まれた。

 

ゼディ「氷河!」

 

パキパキパキパキパキパキ!!

するとゼディを中心に氷属性魔法が拡散された。

 

ジン「ロザリー!今だ!」

 

ロザリー「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

キン!キン!キン!ガン!キン!キン!

ロザリーは槍を巧みに操って敵を全て倒した。

 

ロザリー「…ふぅ、よしっ!」

 

ジン「やるじゃねぇかロザリー!」

 

ロザリー「まぁね!」

 

ルシュ「ほんと、見ないうちに強くなったね」

 

ロザリー「いやぁ、それほどでも…。というかジンたちは最初の頃の私しか知らないから当然だよ」

 

ジン「俺たちも少しずつログインしてレベル上げしてるぜ」

 

ルシュ「私もよ」

 

ロザリー「だろうね。最初の頃に見た時よりも強くなっ…」

 

ピコッ

ロザリーの目の前に通知が表示された。

 

ロザリー「!!」

 

その通知には「アリシアがログインしました」と表示されていた。

 

ロザリー「結…じゃなくてアリシアがログインした!!」

 

ジン「何!?」

 

ルシュ「ほんと!?」

 

ロザリー「うん!ほら!」

 

ジンとルシュもロザリーの通知を見た。

 

ジン「本当だ。アリシアって書いてある」

 

ゼディ (アリシア?)

 

ルシュ「久しぶりね。1週間くらい?」

 

ロザリー「それくらい!私今すぐアリシアに会いに行く!」

 

ジン「おう!行ってこい!」

 

ロザリー「じゃあ3人も後で来て!それじゃ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

ロザリーはアリシアのいるところに転送された。

 

ゼディ「ねぇジン」

 

ジン「なんだ?」

 

ゼディ「アリシアって第1回イベント8位の?」

 

ジン「そうだ。あのアリシアだ」

 

ルシュ「アリシアはね、ロザリーのお友達なの。もう1週間くらいログインしてなかったから心配してたのよ」

 

ゼディ「なるほど…」

 

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場所…第2層 大通り

 

音声「ゲームにログインしました」

 

アリシア「…」

 

アリシアは周囲を見渡した。

 

アリシア (あの時と変わらない…)

 

アリシアは久しぶりのログインで何か変わったことがないか確認していた。

 

ピコン

すると何か音が鳴ったのと同時にメールに12と数字が表示されていた。

 

アリシア「なんだろ…」

 

アリシアはそのメールを開いた。

 

アリシア「!」

 

それは第10階層で戦ったラインたちとジン、ルシュがアリシアのために集めた素材や武器の贈り物だった。

 

アリシア「これは…ロザリーのかな」

 

ピッ

アリシアはロザリーの贈り物を開いた。

 

音声「武器:天秤の杖を入手しました」

 

アリシア「天秤の杖…?」

 

天秤の杖はアリシアの持ち物に追加された。

 

アリシア「次はラインさん」

 

ピッ

アリシアはラインの贈り物を開いた。

 

音声「スキル:天地開闢を入手しました」

 

アリシア「て…天地開闢って…物騒な名前だなぁ…」

 

アリシアのスキルに天地開闢が追加された。

 

アリシア「次はスレッドさん」

 

ピッ

アリシアは次にスレッドの贈り物を開いた。

 

音声「特性:前向きを入手しました」

 

アリシア「前向き?一体どんな効果があるんだろう」

 

アリシアの特性に前向きが追加された。

 

アリシア「次はマートンさん」

 

ピッ

アリシアはマートンの贈り物を開いた。

 

音声「各ステータスのポーションを入手しました」

 

アリシア「各ステータスのポーション?攻撃力とか上がったりするのかな」

 

アリシアの持ち物に各ステータスのポーションが追加された。

 

アリシア「次は…マリンさん?」

 

ピッ

アリシアはマリンの贈り物を開いた。

 

音声「水星の欠片を入手しました」

 

アリシア「えっ…?水星の…何?」

 

アリシアの持ち物に水星の欠片が追加された。

 

アリシア「次はミィさん?」

 

アリシアはミィの贈り物を開いた。

 

音声「コスチューム:猫の着ぐるみを入手しました」

 

アリシア「コスチューム?猫の着ぐるみ?」

 

アリシアの持ち物に猫の着ぐるみが追加された。

 

アリシア「えっと、次は…ミズキさん」

 

アリシアはミズキの贈り物を開いた。

 

音声「サポートスキル極意の書を入手しました」

 

アリシア「サポート…何?」

 

アリシアの持ち物にサポートスキル極意の書が追加された。

 

アリシア「えっと次はリィさん」

 

アリシアはリィの贈り物を開いた。

 

音声「特性:要塞を入手しました」

 

アリシア「要塞?いかにも強そうな名前だなぁ」

 

アリシアの特性に要塞が追加された。

 

アリシア「次はローズさんかな」

 

アリシアはローズの贈り物を開いた。

 

音声「トラップ用の御札を入手しました」

 

アリシア「御札?トラップ?」

 

アリシアの持ち物にトラップ用の御札が追加された。

 

アリシア「あれ、まだあと3つある」

 

アリシアは残りの贈り物を開いた。

 

アリシア「あ、これジンさんからのやつだ。そういえば最初に会ってから全然一緒にゲームできてないなぁ」

 

音声「特性:餌付けを入手しました」

 

アリシア「え…餌付け…」

 

アリシアの特性に餌付けが追加された。

 

アリシア「えっと、次は…あ、ルシュさんも」

 

アリシアはルシュの贈り物を開いた。

 

音声「食事の割引券を入手しました」

 

アリシア「割引券?あ、そういえばこのゲームって飲食店がいくつかあったんだよね。また行ってみようかな」

 

アリシアの持ち物に食事の割引券が追加された。

 

アリシア「これであとひとつ。…ん?運営からお詫び?」

 

アリシアは運営からのお詫びを開いた。

 

アリシア「…え」

 

アリシアはその内容を見て言葉を失った。

 

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その頃、ジンとルシュ、ゼディと一緒にゲームしていたロザリーがアリシアのいる大通りに到着した。

 

ロザリー (アリシア!どこにいるの!)

 

ロザリーは周囲を見渡した。すると大通りにある長い椅子に一人座っているアリシアの姿が見えた。

 

ロザリー「いた!」

 

タッタッタッ!

ロザリーはアリシアの元に駆け寄った。

 

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アリシア「…」

 

アリシアは目を閉じて座っていた。

 

ロザリー「アリシアー!」

 

アリシア「!」

 

ロザリーっぽい声が聞こえたアリシアは目を開けて周囲を見渡した。すると、アリシアの方へ走ってくるロザリーの姿が見えた。

 

アリシア「あ、ロザリー…」

 

ロザリー「アリシア!」

 

ロザリーはようやくアリシアがいるところに着いた。

 

ロザリー「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

ロザリーは走ってきたせいか、息が荒かった。

 

アリシア「ロザリー…」

 

ロザリー「…よかった…来てくれた…」

 

アリシア「…ねぇ、ロザリー」

 

ロザリー「ん?何?」

 

アリシア「私…ゲーム続けるよ」

 

ロザリー「!!」

 

アリシア「みなさんからプレゼント?を受け取ったしそれに…」

 

ロザリー「?」

 

アリシア「…コハク」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとコハクが姿を現した。

 

コハク「…」

 

ロザリー「!?」

 

ロザリーは突然コハクが現れて驚いていた。

 

アリシア「なんか通知に運営からのお詫びって書かれてて…」

 

ロザリー「えっ」

 

アリシア「コハクが仲間に戻ったのと、ゴロちゃんがまた仲間になってくれたの」

 

ロザリー「嘘っ…」

 

アリシア「2人とも戻ってきてくれたからまたゲームしよっかなって思って…」

 

ロザリー「よかった…よかった…アリシア…」

 

ロザリーは少し涙を流した。

 

アリシア「…」

 

スッ…ギュッ…

アリシアは立ち上がってロザリーを抱きしめた。

 

アリシア「心配かけてごめんね。でももう大丈夫だから」

 

ロザリー「うん…よかった…」

 

ザッザッザッ…

するとロザリーの背後から3人の人物が歩いてきた。

 

ジン「お、アリシアいるじゃねぇか」

 

アリシア「!」

 

ルシュ「久しぶり。アリシア」

 

アリシア「お久しぶりですジンさんルシュさん」

 

ゼディ「あ、ほんとにアリシアさんだ」

 

アリシア「?」

 

ジン「あ、こいつはゼディ。アリシアも覚えてるだろ?第1回イベントのこと」

 

アリシア「あ、はい」

 

ジン「そこで第9位だったやつだ」

 

アリシア「あ、ゼディさん?」

 

ゼディ「そう。今はジンとルシュの仲間になって一緒にゲームしてるんだ。よろしくね」

 

アリシア「よろしくお願いします」

 

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5人はしばらく話をして、みんなでダンジョンを攻略することにした。

 

ジン「いやぁまさか本当にコハクが帰ってくるとはな」

 

ルシュ「そうね。しかも岩石おとこも帰ってきたし」

 

アリシア「えっ、どういう事ですか?」

 

ジン「実はロザリーからアリシアのコハクが強制的に仲間から脱退させられたって聞いてな」

 

ルシュ「しかもイベントの最終ボスとして出てきたし。だから私たちで運営に問い合わせをしたの」

 

アリシア「えっ…そうなんですか?」

 

ジン「あぁ。丁度昨日くらいにコハクの修正が入ってアリシアの手元に戻ってきたってわけ。岩石おとこも一緒にな」

 

アリシア「ありがとうございますジンさん、ルシュさん」

 

ジン「俺たちだけじゃない。ラインとかあとはその仲間たちも頑張ってくれたらしいぜ」

 

アリシア「ラインさん…」

 

ロザリー「アリシアがあまりにも可哀想に見えたから私がみんなに呼びかけてコハクを戻してもらうようにしたの。岩石おとこはおまけ?かな」

 

アリシア「ありがとう!ロザリー!」

 

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場所…ダンジョン お茶の間

 

ジン「ここがさっき話してたダンジョンだ。名前はお茶の間」

 

アリシア「お茶の間?」

 

ジン「そうだ。名前は可愛らしいが、中に入れば中々に鬼畜だからな。アリシアも一緒に行こうぜ」

 

アリシア「はい!コハクもいるし行きます!」

 

ジン「よしっ。じゃあみんなで行くぞ!」

 

スタスタスタ

ジンたちはダンジョンに入った。

 

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アリシア「わぁ…何これ…」

 

アリシアがそのダンジョンに入ると、壁や床が所々青色に光っており、すごく綺麗に見えた。

 

ジン「これ全部毒だから気をつけろよ」

 

アリシア「毒!?」

 

ルシュ「そうそう。ジンが誤って踏んだ時は一気に体力削られて驚いたのよ」

 

アリシア「ひぇぇ…」

 

ジン「さ、進もうか」

 

スタスタスタ

ジンたちはダンジョンを進んだ。

 

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場所…ダンジョン お茶の間 最下層

 

ジン「この先が最下層だ。ボスに物理攻撃は効かねぇから気ぃつけな」

 

アリシア「え?」

 

ルシュ「私とゼディの出番ってわけよ」

 

ゼディ「分かった」

 

アリシア「魔法なら効くんですか?」

 

ジン「あぁ。物理攻撃じゃなければな」

 

アリシア「じゃあ私は…あっ!あの子がいた!」

 

ロザリー「アリシア…あんまり暴れないでね…」

 

アリシア「あ、はい…」

 

ジンたちは最下層の中央に着いた。

 

ジン「…もうそろそろくるぞ」

 

ザバァァァァァァン!

するとどこからともなく水が出現した。

 

アリシア「わっわわわ!!」

 

ザバァァァァァァン!ブクブクブク!!

出てきた水はやがて集まって大きな球体となった。

 

アリシア「おぉ…これがボス?」

 

ジン「そう。こいつがボスだ」

 

ボスモンスター「…」

 

ジン「見てな」

 

ザッザッザッ…

ジンは剣を持って近づいた。

 

ジン「はぁっ!」

 

ズシャッ!ブクブクブク…

ジンは剣を振ったが、全く効果がなかった。

 

ジン「ほらな」

 

アリシア「確かに…」

 

ロザリー「これは私たちじゃ歯が立たないかも」

 

アリシア「コハク!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

コハクが出てきた。

 

コハク「 (‪ ¯ ꒳ ¯ ) 」

 

アリシア「コハク!あいつを攻撃して!」

 

コハク「 ( `ᾥ´ ) 」

 

ビュン!

コハクはすぐに行動した。

 

グググッ…

コハクは拳を握った。

 

コハク「 ( ・᷅ὢ・᷄ ) 」

 

ビュン!ブクブクブク!!

コハクは勢いよく殴ったがボスモンスターには全く効果がなかった。

 

コハク「 (。-ω-) 」

 

アリシア「そんな…コハクの攻撃まで…」

 

ヒュッ!

コハクはアリシアのところに戻った。

 

コハク「 (´×ω×`) 」

 

アリシア「どうしよう…コハク…」

 

コハク「 ( ✧Д✧) 」

 

コハクはアリシアに何かを伝えた。

 

ジン「?」

 

アリシア「あそっか!あの子だった!忘れてた!」

 

ロザリー「あの子って?」

 

アリシア「召喚!三つ首!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

アリシアの目の前に三つ首が現れた。

 

雷首「呼んだか嬢ちゃん」

氷首「呼ぶってことは戦いか?」

火首「よっしゃ燃やしてやる」

 

ゼディ「えっ!?こいつってあの斬首の扉の…」

 

雷首「ん?なんだてめぇ」

氷首「嬢ちゃんの何なんだ?」

火首「仲間なら殺すぞてめぇ」

 

ゼディ「怖っ…」

 

アリシア「ちょダメだって!この人たちに何かしたら許さないから!」

 

雷首「すまん…」

氷首「冗談だって…」

火首「許してくれ…」

 

ルシュ「なんか…逞しくなったね…アリシア」

 

アリシア「えへへ…」

 

ロザリー「そういえばこのボスモンスターって攻撃してこないの?」

 

ジン「あぁ。してこない。殴り放題だ」

 

ロザリー「やった。じゃあ私で…」

 

雷首「俺が壊してやる!」

氷首「俺が凍らせてやる!」

火首「俺が燃やしてやる!」

 

ドシン!

三つ首はボスモンスターの目の前に降りた。

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォォォン!!

三つ首のブレスがボスモンスターに命中した。

 

ビチャビチャビチャビチャ…

ボスモンスターが弾けてバラバラになった。

 

アリシア「やったぁ!ありがとう三つ首!」

 

雷首「そんな…嬢ちゃん照れるぜ…」

氷首「こんなの晩飯前だぜ…」

火首「嬉しいぜ全く…」

 

ジン「やっぱアリシア連れてきて正解だったわ」

 

アリシア「え?」

 

ジン「俺たちじゃ火力不足でな。相手は攻撃してこねぇけど一定以上のダメージを与えねぇと倒れないんだ。アリシアならできると思ってな」

 

アリシア「あ、そういうこと」

 

雷首「おいてめぇ!俺たちを駒にしたのか!」

氷首「ふざけるな!俺たちは嬢ちゃんの仲間だ!」

火首「舐めやがって!今すぐ焼却してやる!」

 

アリシア「ちょっと待って!ダメ!攻撃したら許さないから!」

 

雷首「すみませんでした」

氷首「すみませんでした」

火首「すみませんでした」

 

ロザリー「謝るの早いなぁ…」

 

ガコッ!

すると祭壇に宝箱が出現した。

 

ジン「お、出てきたな」

 

ザッザッザッ

ジンが宝箱のところに向かった。

 

ジン「さて、さっさと開いて外に出ようか」

 

ガコッ

ジンは宝箱を開いた。

 

音声「プレイヤー全員が特性:水の舞を入手しました」

 

ジン「ほぅ、どんなものか楽しみだ」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

ジンたちはダンジョンから脱出した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…大通り

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

ダンジョン お茶の間をクリアしたジンたちはいつもの大通りに到着した。

 

ジン「さてさて、さっきのやつの効果はなんだ?」

 

音声「特性:水の舞。水に対する耐性が増加し、水属性攻撃の効果を増大させる」

 

ジン「なるほど、水属性攻撃に特化した特性か。なら水属性のスキルがあればいいってわけだ」

 

アリシア「私…ない…」

 

ロザリー「残念だけど私もね」

 

ルシュ「私とゼディは水属性魔法があるから大丈夫そう」

 

ジン「俺はまたスキルを取ってくるしかないな」

 

アリシア「あ、ジンさんLv.54なんですね!」

 

ジン「あぁ。仕事終わってからちょっとずつやってるぜ」

 

アリシア「そういえば私はあれ以降やってないから全然レベル上がってない…」

 

ロザリー「私のはこれ!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

プレイヤー名:ロザリー

Lv.63

HP:669

MP:257

攻撃力:789

防御力:63

スピード:774

魔力:63

カリスマ:63

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシア「すごっ…」

 

ジン「そういえば最初に会ってからステータス見せてなかったな。俺のはこれだ」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

プレイヤー名:ジン

Lv.54

HP:814

MP:227

攻撃力:814

防御力:791

スピード:214

魔力:54

カリスマ:54

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシア「へぇ!前より断然強くなってますね!」

 

ルシュ「私のはこれよ」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

プレイヤー名:ルシュ

Lv.56

HP:661

MP:1067

攻撃力:56

防御力:234

スピード:287

魔力:1224

カリスマ:56

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシア「すごい!1000以上が2つも!」

 

ロザリー「アリシアは?」

 

アリシア「私?私は…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

プレイヤー名:アリシア

Lv.55

HP:275

MP:275

攻撃力:275

防御力:275

スピード:275

魔力:275

カリスマ:3599

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

ロザリー「アリシアも中々高いね…主にカリスマが…」

 

アリシア「う、うん…」

 

ジン「相変わらずひでぇステータスだな…」

 

ルシュ「あれ?でもアリシアって確かカリスマ以外にポイント振ってないよね?」

 

アリシア「え、はい」

 

ルシュ「だったらカリスマ以外は55になるはずだよね?」

 

ジン「確かに。でも275だぜ?」

 

アリシア「あ、それは私の特性の粘着質のせいで…」

 

ジン「粘着質?」

 

ロザリー「確か復活する度にステータスが上昇する…だっけ?」

 

アリシア「そうそう。前のイベントで何回もやられちゃったからその分ステータスが上がっちゃってるの」

 

ジン「なるほど」

 

ルシュ「それって便利な特性ね」

 

ゼディ「確かに。僕もそれ欲しい」

 

アリシア「でもどこで手に入れたか忘れちゃったし…」

 

ロザリー「それじゃあゼディは?」

 

ゼディ「僕?僕のは」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

プレイヤー名:ゼディ

Lv.50

HP:611

MP:867

攻撃力:50

防御力:129

スピード:128

魔力:887

カリスマ:50

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシア「そういえばゼディの職業は何ですか?」

 

ゼディ「僕はルシュと同じで魔法使いだよ」

 

アリシア「へぇ!だからMPと魔力が高めなんだ!」

 

ゼディ「まぁ魔法使いには必要なステータスだからね」

 

ルシュ「だよね」

 

アリシア「ふーむ…私には必要なステータスはないから極端になるなぁ…」

 

ジン「それでもモンスターを引き連れてるのは異常だぜ全く…」

 

ロザリー「それは同意」

 

音声「第3回 イベントの告知を行います」

 

ジン「うわっ…急だな」

 

ルシュ「何言ってるのよ。事前にお知らせ来てたでしょ」

 

ジン「え?そうなのか?」

 

音声「第3回 イベントはギルド対抗戦になります」

 

アリシア「え?ギルド?」

 

音声「第3回 イベントは来週開催されます。この告知が終わるとギルドの募集や勧誘、加入が行えます。来週のイベントまでにギルドを作成し、イベントに臨んでください。また、イベント開催までにギルドに加入してないプレイヤーはイベントに参加できないので注意してください」

 

ジン「なるほど」

 

ロザリー「これは大きなイベントになりそうね」

 

アリシア「そうなの?」

 

音声「第3回 イベントでは、ギルド同士での戦闘やモンスターを討伐した際にポイントが加算されます。このポイントは自分のギルドが全滅すると全て破棄され、再度ポイントを集めることになります」

 

ロザリー「つまり、ポイントが無くならないようにするには全滅を避けなければならないと」

 

音声「また、ポイントの加算量も異なっており、ギルド同士の戦闘に勝利すれば勝利時のポイントだけでなく、そのギルドが所持していたポイントも加算されます」

 

ロザリー「なるほどね」

 

音声「他にもモンスターを倒すことでポイントが加算されます。モンスターは強さが異なり、強ければ強いほど加算されるポイントが多くなります」

 

ロザリー「ポイントを稼ぐ方法は2つ。1つはモンスターを倒すこと。2つはギルドを倒すこと。ポイントの獲得量はギルドを倒すのが一番多くて、次は強いモンスターを倒すこと。そして普通のモンスターを倒すこと。ギルドを倒すのが手っ取り早いけど最初はモンスターを倒す方がいいかも」

 

音声「このポイントは一日が終了すると蓄えられ、翌日は再度0ptから始まります。この時、ギルド同士の戦いで負けたギルドは復活し、再度ポイントを貯めることができます」

 

ジン「つまり一日で多く集めればその後が楽になると」

 

ルシュ「しかも翌日には0になるから貯め直し」

 

ゼディ「蓄えられたポイントはギルド同士の戦いで破棄されるのかな?」

 

ロザリー「されるんじゃないかな?」

 

音声「最終日までポイントを貯め続け、最終集計で順位を確定します。告知は以上です。では、現時刻を以て、ギルドの創設が解禁されました。第3回 イベントまでメンバーを集め、イベントに臨んでください」

 

こうして音声が終了した。

 

アリシア「なるほど、じゃあまずは仲間を探さないとね!」

 

ロザリー「うん!」

 

ジン「なぁアリシア、ロザリー」

 

アリシア「何ですか?」

ロザリー「何?」

 

ジン「ここにいる俺らでギルド作らね?」

 

アリシア「!」

 

ロザリー「うん。いいよ。その方がいいし」

 

ジン「よしっ。じゃあギルドマスターを誰にするかだが…」

 

みんな一斉にアリシアを見た。

 

アリシア「…えっ、何?」

 

ロザリー「やっぱりそうよねぇ」

 

ルシュ「まぁ、最初からそうかなって思ってたわ」

 

ゼディ「頑張ってね。アリシアさん」

 

アリシア「えっ!?」

 

ジン「まぁアリシアはカリスマが異次元だから誰かを惹きつけるかもよ」

 

アリシア「は、はぁ…」

 

ロザリー「じゃあアリシア。お願いね」

 

アリシア「う、うん…頑張る…」




〜物語メモ〜

天秤の杖
ロザリーからのプレゼント。効果を反転させる力を持つ杖。

スキル:天地開闢
ラインからのプレゼント。天から隕石を落とすスキル。敵を一掃できるが消費MPが大きい。

特性:前向き
スレッドからのプレゼント。悪い効果を解除することでHPが回復する。

各ステータスのポーション
マートンからのプレゼント。使うことで一時的にステータスを上昇させることができる。

水星の欠片
マリンからのプレゼント。装飾品専用。

コスチューム:猫の着ぐるみ
ミィからのプレゼント。使用することで猫の着ぐるみを着ることができる。ステータスに変動はない。

サポートスキル極意の書
ミズキからのプレゼント。所持しているだけでサポートスキルの効果を上昇させることができる。手放せばその効果も消える。

特性:要塞
リィからのプレゼント。戦闘中、一定の防御力を突破することで、一定時間敵の攻撃を無効化することができる。

トラップ用の御札
ローズからのプレゼント。あらゆるトラップ効果が付与された御札。

特性:餌付け
ジンからのプレゼント。モンスターと食事を摂ることでモンスターとの信頼度が上昇する。

食事の割引券
ルシュからのプレゼント。全ての飲食店で使用できる。

特性:水の舞
水に対する耐性が増加し、水属性攻撃の効果を増大させる。
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