私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第13話 ギルド創設

場所…大通り

 

アリシア「あ!ねぇコハク!」

 

コハク『どうしたの?』

 

コハクはカミラに作ってもらったフキダシを使ってみた。

フキダシ→『 』

顔文字→「 」

 

アリシア「あ、ほんとにフキダシ出てきた」

 

コハク「 ( ´﹀` ) 」

 

アリシア「あ、それでね、私コハクから色々とスキルとかもらっちゃったから返そうかなって思ったの」

 

コハク「 (*´ー`*) 」

 

アリシア「私、コハクが持ってた忠義って特性持ってるからコハクが今まで持ってた特性とかスキルとかを返すね!」

 

コハク「 (( 'ω' 三 'ω' )) 」

 

アリシアは特性の画面を開いて忠義を選択した。

 

音声「譲渡する武器、防具、特性、スキルを選択してください」

 

アリシア「おぉ、こんな感じなんだ」

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

ピッピッピッピッ

アリシアは今までコハクが持ってた武器や防具、特性、スキルを選択していった。

 

ブブッ…ブブッ…ブブッ…

でもある特性とスキルに関しては選択できなかった。

 

アリシア「あ、あれ?おかしいな…選択できない…」

 

ブブッ…ブブッ…ブブッ…

アリシアは何度も押したが変わらなかった。

 

アリシア「あれ〜…どうしてなんだろ…」

 

コハク『アリシア』

 

アリシア「ん?何?」

 

コハク『忠義、説明欄読んで』

 

アリシア「説明欄?」

 

ピッピッピッピッ

アリシアは忠義の説明欄を開いた。

 

特性:忠義

自分が持っているスキルや特性を自分の主に渡すことができる

一度に渡すスキルや特性の数が多ければ多いほど、スキルや特性を渡す回数が増えれば増えるほど自身のステータスを上昇させることができる

また、味方から得られるバフの効果も上昇させることができる

ただし、一度渡したスキルや特性は自分で使用することができなくなる

 

アリシア「ん?どういうこと?コハク」

 

コハク「 (-ω-;) 」

 

スッ…

コハクは忠義の説明欄の最後を指さした。

 

アリシア「ただし、一度渡したスキルや特性は自分で使用することができなくなる?」

 

コハク「 (o・ω・))-ω-)) 」

 

コハクは頷いた。

 

アリシア「え?どういうこと?」

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

アリシアは分かってない様子だった。

 

コハク『それ、最初に持ってた、だから、もう使えない』

 

アリシア「あ、えっ?あ、そっか。私が選んだやつって元々コハクが持ってて、私に渡したからもうその特性とスキルが使えないってこと?だから渡せないってこと?」

 

コハク「 *゚∀゚)*。_。) 」

 

コハクは頷いた。

 

アリシア「あ、じゃあ別のやつ渡すね!」

 

ピッピッピッピッ

アリシアは他の特性とスキルを選択した。

 

音声「以下の武器、防具、特性、スキルを譲渡しますか?」

 

ピッ

アリシアは「はい」のボタンを押した。

 

音声「では、譲渡する相手を選んでください」

 

するとアリシアの目の前に今まで戦った仲間モンスターや人が表示された。

 

アリシア「コハクっと」

 

アリシアは迷わずコハクを選択した。

 

音声「確認しました。しばらくお待ちください」

 

ピコン…ピコン…ピコン…

すると数秒してまた音声が流れた。

 

音声「譲渡が完了しました」

 

ピコッ!

するとコハクの受け取りボックスに「!」が表示された。

 

コハク「 ( ・ω・) 」

 

ピッ

コハクは受け取りボックスを開いた。

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

受け取りボックスを開いたコハクは少し驚いていた。

 

アリシア「今までのお礼も込めてね」

 

コハク「 .˚‧º·(°இωஇ`°)‧º·˚. 」

 

ピッ

コハクは迷わず一括受け取りをした。

 

音声「武器:再臨の拳、防具:神速の腕輪、特性:倍加・守護・要塞、スキル:狂速・天地開闢を入手しました」

 

コハク『ありがとう。アリシア』

 

アリシア「ううん!どういたしまして!」

 

ロザリー「アリシアー!」

 

アリシア「あ、ロザリー」

 

ロザリーが何か袋を持って来た。

 

アリシア「あれ、何その袋」

 

ロザリー「これ?これは…」

 

ガサゴソ…

ロザリーは中からあるものを取り出した。

 

ロザリー「ほら、回復ポーションと攻撃力ポーションに守備力ポーション、スピードポーション、魔力ポーションだよ」

 

アリシア「わ、いっぱいあるね」

 

ロザリー「これから冒険するってなると必要かなって」

 

アリシア「さすがはロザリー。ゲームばっかりしてるもんね」

 

ロザリー「なんかその言い方…グサッとくる…」

 

アリシア「え?」

 

コハク「 (´・ω・`)? 」

 

ロザリー「さ、そんなことより行こっ!アリシア」

 

アリシア「どこに?」

 

ロザリー「カナデさんの宿屋だよ!」

 

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場所…カナデの宿屋

 

ロザリー「カナデさん!今帰りました!」

 

カナデ「あ、ロザリーさん。お帰りなさいませ」

 

アリシア「あ、どうも…カナデさん」

 

カナデ「アリシアさん。お帰りなさいませ」

 

コハク「 (´・ω・`)?」

 

カナデ「あら、そちらの方は」

 

ロザリー「コハクと言います!前に話したアリシアの仲間です!」

 

カナデ「あ、なるほど。あなたが例のコハクさんですか。初めまして。私はこの宿屋を経営しています。カナデと申します。よろしくお願いします」

 

コハク「 ((。´・ω・)。´_ _)) 」

 

コハクはお辞儀をした。

 

ロザリー「それでカナデさん!ちょっとお話があるんですが!」

 

カナデ「は、はい。何でしょうか」

 

ロザリー「みなさんを呼んで頂けませんか?」

 

カナデ「わ、分かりました。少しお待ちください」

 

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〜数分後〜

 

カナデ「はい。連れてきました」

 

アレックス「どうしたカナデ。みんなを呼んで」

 

カナデ「あ、私ではなくロザリーさんです」

 

アレックス「なんか用なのか?」

 

ロザリー「はい。実はこれから第3回イベントが始まるんですが、その内容がギルド対抗戦なんですよ」

 

アレックス「ほう」

 

ロザリー「今私とアリシアとこのゲーム始めてから仲良くなったジンさんとルシュさん、そして第1回イベントで第9位になったゼディの5人でギルドを作ろうって話になってるんですが、ぜひカナデさんたちにもギルドに入ってくれないかと思いまして」

 

アレックス「それで俺たちをか」

 

ロザリー「はい!」

 

アレックス「…どうするカナデ」

 

カナデ「ええっと…私ひとりで決めることではないので…」

 

リン「私はいいと思うよ。その話」

 

アレックス「リン」

 

リン「少なからず必要としてるなら手を貸すべきだと私は思う」

 

マロリーニョ「僕も賛成。でも僕たちだと戦力にはならない。サポート特化型だから攻撃できない。それを承知の上で頼んでるの?」

 

ロザリー「はい!」

 

ランドール「ほんとに役に立たないかもだけど…それでも…?」

 

ロザリー「はい!」

 

ミカン「私はやりたい!ちょっと外も見てみたい!」

 

フミ「カナデさん。私も賛成ですよ」

 

カナデ「分かりました。ではロザリーさん。私たちは賛成ということで、ぜひギルドに加入させていただきます」

 

ロザリー「やったぁ!!ありがとうございます!!」

 

ランドール「でも、本当にサポートしかしないから。その辺は注意して」

 

ロザリー「はい!ではギルドメンバーに名前を入れますね!」

 

ピッピッピッピッ

ロザリーはカナデたちの名前を入れていった。

 

カナデ「そういえばアリシアさん」

 

アリシア「は、はい!」

 

カナデ「コハクさんは何故削除されたのでしょうか」

 

アリシア「あ、えっと…それが…」

 

カナデ「?」

 

アリシア「よく…分かりません。私、このゲームが初めてですので」

 

カナデ「?」

 

アレックス「今までゲームした事ないのか」

 

アリシア「はい」

 

カナデ「あぁ、そういう事ですか」

 

ランドール「多分強すぎたんだよね」

 

アリシア「!」

 

ランドール「修正が難しかったから削除って形にしたんじゃないかな」

 

マロリーニョ「多分そうだね」

 

カナデ「でも戻ってきて良かったですね」

 

アリシア「はい!」

 

ロザリー「あ、みなさんの名前入れ終わりました!」

 

カナデ「ありがとうございます。ところでロザリーさん」

 

ロザリー「はい」

 

カナデ「ギルド名は何ですか?」

 

ロザリー「…え?」

 

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場所…アリシアとロザリーの部屋

 

ロザリー「忘れてた…ギルドにとって顔となる部分が…」

 

アリシア「あはは…名前だね…」

 

ロザリー「どうするアリシア。ギルド名」

 

アリシア「うーん…みんなどんなの考えるんだろう」

 

ロザリー「ギルド名なんてなんでもいいんだよ?寿司でもココアでも紳士淑女でも」

 

アリシア「言葉のセンスが…」

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

ロザリー「でもつけるならみんなの目に止まるような名前がいいね」

 

アリシア「インパクトがある名前とか?」

 

ロザリー「そう!それでもいいし可愛い名前でもいいし!」

 

アリシア「うーん…難しいね…」

 

ロザリー「例えば『俺、この戦いで勝ったら結婚するんだ』とか」

 

アリシア「えっ」

 

ロザリー「他にも『先にいけ。俺はあとから行く』とか」

 

アリシア「えっ」

 

ロザリー「あとは『ここは俺に任せろ』とか」

 

アリシア「男ばっかりだね」

 

コハク「 ( ̄▽ ̄;) 」

 

ロザリー「名前はなんでもいいの!」

 

アリシア「うーん…」

 

ロザリー「ここはビシッと決めて!ギルドマスター!」

 

アリシア「ギルドマスター?」

 

ロザリー「そう!ギルドの一番上の人!」

 

アリシア「えっ!?私が!?」

 

ロザリー「そう!みんなで決めたじゃん!」

 

アリシア「えぇ…」

 

アリシアは少し考え込んだ。

 

ロザリー「あ、そうそう。私さっきのポーションをカナデさんたちに渡してくるからその間に考えといてね」

 

アリシア「え!?」

 

ロザリー「だって名前が無いとアリシア以外の人たちが仮加入扱いになるしこのままだとアリシアだけになるよ?」

 

アリシア「そんな…」

 

ロザリー「それじゃ!考えててね!」

 

タッタッタッ!

ロザリーは部屋を飛び出した。

 

アリシア「な…名前かぁ…どうしよう…コハク」

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

アリシアはコハクと相談して何とかギルド名を考えた。

 

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場所…カナデの宿屋 カウンター

 

カナデ「それでアリシアさん。ギルド名は何になりましたか?」

 

アリシア「えっと…ギルド名は…」

 

ロザリー「…」

カナデ「…」

アレックス「…」

リン「…」

ランドール「…」

マロリーニョ「…」

ミカン「…」

フミ「…」

ジン「…」

ルシュ「…」

ゼディ「…」

 

みんな静かになった。そしてジンたちもいつの間にかカナデの宿屋に来ていた。

 

アリシア「えっと…宿り星…です」

 

ロザリー「宿り星?」

 

アリシア「うん…」

 

カナデ「由来はなんですか?」

 

アリシア「えっと…由来はないです…」

 

カナデ「そうですか。でも私はいいと思いますよ!なのでもっと自信を持ってください!」

 

アリシア「は、はぁ…」

 

アレックス「宿り星って宿り木に名前そっくりだな」

 

カナデ「あ、そうですね」

 

リン「いい名前だ。気に入ったよ」

 

アリシア「あ、ありがとうございます」

 

ランドール「僕も賛成」

 

マロリーニョ「同じく!」

 

フミ「私もいいと思いますよ」

 

ミカン「ミカンも!」

 

ロザリー「よしっ、ならそれで名前を登録して正式なギルドにしよう!」

 

アリシア「うん!」

 

アリシアとロザリーは手続きを済ませた。

 

アリシア「よしっ、あとはみんなの名前を登録して…」

 

ブゥゥゥゥゥン!

アリシアが登録ボタンを押すと何か変な音が鳴った。

 

音声「ギルド:宿り星が創設されました。細かなルールを設定する場合は設定ボタンを押してください」

 

アリシア「設定?」

 

ロザリー「多分入る条件とかだよ」

 

アリシア「条件はないかな。誰でも入ってきてくれれば大歓迎だし」

 

ロザリー「だね。じゃあそういう風に設定しとくね」

 

アリシア「お願いロザリー」

 

ロザリー「お任せ!」

 

ピッピッピッピッ

ロザリーは手際よく設定を済ませた。

 

カナデ「さて、でしたらギルド創設記念にご馳走にしましょうか」

 

アリシア「やったぁ!」

 

カナデ「あ、ジンさん、ルシュさん、ゼディさんもご一緒に」

 

ジン「っしゃあ!!」

 

ルシュ「ありがとうございます」

 

ゼディ「よろしくお願いします」

 

その後、アリシアたちはカナデたちのご馳走を堪能することができた。

 

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場所…アリシアの部屋

 

アリシア「ふぅ…お腹いっぱい…」

 

ロザリー「美味しかったねアリシア」

 

アリシア「うん!」

 

カナデ「アリシアさん」

 

カナデがアリシアの部屋に尋ねてきた。

 

アリシア「あ、はい!何ですか?」

 

カナデ「少しお話があります」

 

アリシア「あ、はい!どうぞ!」

 

ガチャ…

カナデが扉を開けて入ってきた。

 

アリシア「どうしました?」

 

カナデ「第3回イベントのお話なのですが、ギルド対抗戦ということで、モンスターとか他のギルドを倒すことでポイントが得られるんですよね?」

 

アリシア「あ、はい!そうです!」

 

カナデ「私たちはサポートに特化しているので戦闘では攻撃できません。それも7人ほどいます。アリシアさんのように攻撃できるのは残りの5人なんですよ。それだとイベントを有利に進められないかなと思うのでせめてあと2人ほど攻撃できる人を探していただけませんか?」

 

アリシア「あ、確かにそうですね」

 

ロザリー「それに5人だけだと7人を守るのは難しい…確かにせめてあと2人ほど必要な気がする」

 

アリシア「じゃあロザリー!イベントまでにあと2人募集しよう!」

 

ロザリー「そうね。大通りに出て声かければ入ってくれそうだし」

 

アリシア「よしっ!じゃあカナデさん!私たちが2人探してきますのでそれでもいいですか?」

 

カナデ「はい!お願いします!」

 

アリシア「あ、探すとなると、どんな人がいいですか?」

 

カナデ「そうですねぇ…1人は守りに特化した人が欲しいですね。アリシアさんは魔物使い、ロザリーさんは槍術士、ジンさんは剣士、ルシュさんとゼディさんは魔法使いとなると、守備が強い職業の人がいないんですよね」

 

アリシア「あ、確かに…」

 

カナデ「それに私たちもそこまでステータスが高いわけではないので、私たちが負けると戦力が落ちかねません」

 

アリシア「分かりました!では守備が強い人とあと一人は誰でもいいですか?」

 

カナデ「はい!どなたでも!」

 

アリシア「分かりました!では明日探しに行ってきます!」

 

カナデ「はい!お願いします!では…」

 

ガチャ…

カナデはアリシアの部屋から出た。

 

アリシア「ロザリー!明日一緒に探すよ!」

 

ロザリー「うん!」

 

そしてアリシアとロザリーは明日仲間を2人募集しに行くことになった。

 

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ー翌日ー

 

アリシア「ロザリー!人探しに行こっ!」

 

ロザリー「いいよ!行こう!」

 

2人は朝から人を探しに行くことにした。

 

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場所…大通り

 

アリシア「まずはどうすればいい?」

 

ロザリー「まずはプレイヤーかどうかを判断しないとね」

 

アリシア「え?みんなプレイヤーじゃないの?」

 

ロザリー「うん。ゲーム内にはプレイヤー以外にもただの住人だっていたりするからね」

 

アリシア「でもみんな武器とか持ってるから分かりやすいんじゃない?」

 

ロザリー「うん。だから防御特化となると、盾とか持ってるんじゃないかな」

 

アリシア「よしっ!じゃあ盾を持ってる人に優先的に話しかけよっ!」

 

ロザリー「分かった。でもここは分か!た方がいいと思う」

 

アリシア「確かにそっちの方が効率良さそう!」

 

ロザリー「じゃ、もし人を勧誘できたらチャットで送るね!」

 

アリシア「うん!」

 

ロザリー「それじゃ!」

 

タッタッタッ!

ロザリーはその場から立ち去った。

 

アリシア「…よしっ!私も探すぞぉ!」

 

アリシアは大通りを重点的に探した。

 

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アリシア「はぁ…ギルドに入ってない人…全然見つからない…」

 

あれからアリシアは盾を持ってる人に声をかけたが、全員ギルドに所属している人だった。

 

アリシア「これだと一生集まらないんじゃ…」

 

アリシアが落ち込みながら歩いていると、ある事に気づいた。

 

アリシア「あ、そうだ。ずっとゲームしてる人だともうギルドに入ってる可能性あるんじゃないかな。となると、初心者の人を探せば…」

 

タッタッタッ!

アリシアは次に盾を持った初心者の人を探した。

 

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場所…大通りから離れた草原

 

ロザリー「うーん…ここにもいない。見える範囲に人もいない…か」

 

ロザリーはアリシアよりも早くに初心者の人を探せばいいと結論づいていた。

 

ロザリー「大体ここら辺で探せば見つかると思ってたけど…ちょっと場所を移動してみようかな」

 

タッタッタッ!

ロザリーはその場をあとにした。

 

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場所…大通り

 

アリシア「ねぇコハク」

 

コハク「 (´・ω・`)?」

 

アリシア「人探しって中々難しいね」

 

コハク「 (-ω-;) 」

 

???「ねぇねぇ、これとかいいんじゃないかな?」

 

???「えぇ…でも高いじゃん…」

 

???「これから長く使うって考えたら安いよ!それに強い武器じゃないと負けちゃうじゃん!」

 

???「うーん…」

 

アリシア「!」

 

アリシアは武器屋の前で話をしている2人の女の子を見つけた。

 

アリシア「あの子たち…あの服装…」

 

その2人の女の子は初期装備を着けていた。アリシアはその服装に覚えがあり、すぐに初心者だと気づいた。

 

アリシア「しかも盾を持ってる!コハク!行こっ!」

 

コハク「 (o´・ω-)b 」

 

タッタッタッ!

アリシアとコハクはその2人の女の子のところに向かった。

 

???「ねぇ買った方がいいよ!私の武器ならあとでいいから!最初は生き残ることが大事だと思うよ!」

 

???「まぁ…そりゃそうだけどさぁ…」

 

アリシア「あ、あの!」

 

???「!」

???「!」

 

アリシアはその2人の女の子に声をかけた。

 

アリシア「あの!初心者の方ですか!」

 

???「え、あ、はい」

 

???「そうですが…」

 

アリシア「あ、あの!私のギルドに入ってくれませんか!!」

 

???「…え?」

???「…え?」

 

アリシアは2人の女の子に事情を話した。

 

???「は、はぁ、なるほど。つまり、防御力が高い人が必要で、他の人はギルドに入ってるから初心者である私たちに声をかけたと…」

 

アリシア「はい…お願いできませんか?」

 

???「どうする?」

 

???「うーん…」

 

???「私たち、少し前にログインしたばっかりで全然強くないんです。なので足を引っ張ってしまいます。ギルドならもっと強くなってから入ろうかなと思ってるんです」

 

アリシア「あ、でしたら私たちと一緒にレベルを上げませんか?」

 

???「!」

???「!」

 

アリシア「第3回イベントまでもう少しですが、今からやればなんとか間に合うと思うんです!」

 

???「どうする?」

 

???「うーん…」

 

アリシア「もしギルドに入ってくれたら武器や防具とかも一緒に買ってあげます!どうですか?」

 

???「入ります!」

 

???「えっ!?ちょっ…」

 

???「だって武器も防具も買ってくれるんだよ!入るしかないよ!」

 

???「でも…」

 

???「ほら!行こっ!」

 

グイッ!

???は???の手を握った。

 

???「あ!ちょっと!」

 

???「私たち、ギルドに入ります!」

 

アリシア「やった!ありがとうございます!」

 

コヨミ「私はコヨミと言います!」

 

アリシア「コヨミさんですね!そちらの方は?」

 

ナギ「えっと…ナギです」

 

アリシア「コヨミとナギさん!よろしくお願いします!」

 

コヨミ「はい!」

ナギ「…はい」

 

コハク「 ( ̄▽ ̄;) 」

 

アリシアはその後、ロザリーにチャットを送ってカナデの宿屋に集合することにした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…カナデの宿屋

 

アリシア「ここがカナデさんの宿屋です!」

 

コヨミ「あ、ここ見たことある」

 

アリシア「あ、そうなんですか?」

 

ナギ「はい。でも閉まってたので」

 

アリシア「あら…でも今は開いてるから!さ、行こっ!」

 

コヨミ「はい!」

ナギ「…はい」

 

アリシアたちはカナデの宿屋に入った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシア「あ!ロザリー!」

 

ロザリー「あ、アリシア。連れてきてくれた?」

 

アリシア「うん!」

 

アリシアはこの時、ロザリーのそばに2人の人物がいることに気づいた。

 

アリシア「あれロザリー。その子たちは?」

 

ロザリー「あ、たまたまギルドに入ってない子を見つけて勧誘したの」

 

アリシア「へぇ!私も連れてきたよ!ほら!」

 

アリシアはコヨミとナギをロザリーに見せた。

 

ロザリー「あらほんと。道中怪我はしてない?」

 

アリシア「してない!」

 

ロザリー「よしっ。あなたたち名前は?」

 

コヨミ「コヨミです!」

 

ナギ「えっと…ナギです…」

 

ロザリー「コヨミちゃんとナギちゃんね。よろしく!私はロザリー!」

 

コヨミ「はい!よろしくお願いします!」

 

ナギ「よ、よろしくお願いします」

 

アリシア「ねぇロザリー。その子たちは?」

 

ロザリー「あ、紹介するね。こっちの男の子はシンでこっちの女の子はルーラって言うの」

 

シン「よろしくお願いします」

ルーラ「よろしくお願いします」

 

ロザリーが連れてきたのはいかにも真面目そうな男の子といかにも優しそうな女の子だった。

 

ロザリー「シンの職業はパラディンなの!あらゆる攻撃を防御することができる防御特化の職業よ!」

 

アリシア「へぇ!パラディンなんて初めて聞いた!」

 

ロザリー「そしてルーラの職業は機工士なの!銃の扱いはピカイチ!どんな遠距離でも必ず相手を撃ち抜くことが出来るの!」

 

アリシア「カッコイイ!機工士も初めて!」

 

ルーラ「そんな…ありがとうございます…」

 

ロザリー「そっちの2人はどんな職業?」

 

アリシア「あ、聞くの忘れてた…2人はどんな職業なの?」

 

コヨミ「私の職業はバトルマスターって言います」

 

ロザリー「バトルマスター!?てことは攻撃特化じゃん!!」

 

コヨミ「はい!」

 

アリシア「ナギちゃんはなんの職業?」

 

ナギ「あ、私はパラディンです。同じです」

 

アリシア「へぇ!じゃあ…えっと…シン?君と同じ職業なんだ!」

 

ナギ「はい」

 

シン「…」

 

ロザリー「よしっ!これでお互い顔を合わせたところで…」

 

カナデ「アリシアさんロザリーさん。少し頼み事を…」

 

奥からカナデが出てきた。

 

カナデ「あら、お客様ですか?」

 

アリシア「あ、違うんです。新しい仲間なんです」

 

カナデ「あら、そうなんですね。お名前を伺ってもよろしいですか?」

 

ロザリー「こっちの男の子はシンで隣にいる女の子がルーラって言います」

 

カナデ「シンさんにルーラさん」

 

アリシア「こっちはコヨミちゃんでこっちはナギちゃん!」

 

カナデ「コヨミさんとナギさんですね。ありがとうございます」

 

カナデ「みなさんはこの宿屋に泊まられますか?」

 

ルーラ「え?」

 

シン「どういう事ですか。何故いきなり泊まるという話になるのですか」

 

ロザリー「あ、一応私たちのギルドはここなの。宿屋兼ギルドかな」

 

アリシア「それで、ギルドメンバーの人にはこの宿屋のお部屋を使ってもらおうってことになってて」

 

コヨミ「えっ!?ここに泊まってもいいんですか!?」

 

カナデ「はい。いいですよ。ご飯付きです」

 

コヨミ「やった!」

 

ナギ「え、でもお金が…」

 

カナデ「お金はいりませんよ。お客様ではないのですから」

 

シン「しかしそれだと経営が成り立たないだろう」

 

カナデ「あ、ご心配なく。みなさんのお部屋とお客様のお部屋は分けてあります。そして、今もお部屋は7割ほど埋まってます」

 

シン「…そうか」

 

ルーラ「結構人気なんですね。私たちここに宿屋があるなんて知らなかったので…」

 

カナデ「元々小さな宿屋でしたから。日を追う事に大きくなってきました」

 

シン「そうなのか。いらぬ心配だった」

 

カナデ「さて、みなさんへの紹介はどうしますか?」

 

ロザリー「確かギルドメンバーに登録すればみんなに通知が送られるはずだよ。アリシア、4人の名前も追加しといてね」

 

アリシア「分かりました!」

 

ロザリー「あ、ちなみに、このギルドのマスターはアリシアなの。よろしくね」

 

アリシア「はい!ギルドマスターです!」

 

コヨミ「よろしくお願いします!」

ナギ「よろしくお願いします…」

シン「よろしくお願いします」

ルーラ「よろしくお願いします」

 

アリシアはコヨミ、ナギ、シン、ルーラをギルドメンバーに登録した。

 

アリシア「よしっ!これで…」

 

ピコン!

するとロザリーとカナデに通知が届いた。

 

ロザリー「あ、ほら届いた」

 

ピッピッピッピッ

ロザリーは通知を開けてアリシアに見せた。

 

ロザリー「これで4人のステータスとか見れるよ」

 

アリシア「へぇ!」

 

ロザリー「とりあえずカナデさん。防御力が高い人を2人勧誘できたので、これでいいですかね」

 

カナデ「はい!ありがとうございます」

 

ロザリー「じゃあ4人とも、これからもよろしくお願いします」

 

アリシア「よろしくお願いします!」

 

コヨミ「よろしくお願いします!」

ナギ「よろしくお願いします」

シン「よろしくお願いします」

ルーラ「よろしくお願いします」

 

こうしてギルド:宿り星にコヨミ、ナギ、シン、ルーラが追加され、ギルドメンバー総勢16人となった。




〜物語メモ〜

ギルド:宿り星
━━━━━━━━━━━━
ギルドマスター
アリシア(魔物使い)
━━━━━━━━━━━━
ギルドメンバー
ロザリー(槍術士)
カナデ(商人)
アレックス(商人)
リン(商人)
ランドール(商人)
マロリーニョ(商人)
ミカン(商人)
フミ(商人)
ジン(剣士)
ルシュ(魔法使い)
ゼディ(魔法使い)
コヨミ(バトルマスター)
ナギ(パラディン)
シン(パラディン)
ルーラ(機工士)

コハクのフキダシ
コハクは少し前にカミラにアリシアと会話したいからフキダシを出せる道具を作って欲しいと頼んでいた。しかしカミラは武器や防具を専門としているためそんなものは作れず、カミラは友人と一緒に頭に浮かべている言葉をフキダシとして表示する道具を作った。
※今後は顔文字を「」で、フキダシを『』で表示します。

コハクの装備や特性、スキル
コハクはアリシアの仲間から削除されたため、持ってた装備、特性、スキルを一時的にアリシアに預けていた。アリシアが忠義のスキルを使ってコハクに元の装備や特性、スキルを返そうとしたが、一度はアリシアに渡していたものになるため、忠義の効果により、返すことができなかった。しかし、装備は対象外のため、元の装備と別の特性とスキルをスキル:忠義を使ってコハクに渡した。

アリシアから渡されたコハクの装備・特性・スキル
武器:再臨の拳
防具:神速の腕輪
特性:倍加・守護・要塞
スキル:狂速・天地開闢

新しく登場したキャラクターです。
詳しくは「第0話 キャラクター紹介」で書きます。

プレイヤー名:コヨミ
職業:バトルマスター

プレイヤー名:ナギ
職業:パラディン

プレイヤー名:シン
職業:パラディン

プレイヤー名:ルーラ
職業:機工士

バトルマスター
最初のステータス画面で攻撃力だけにポイントを振ることで選択できる職業。このゲームに存在する全ての武器を装備することができる。しかし、魔力が最低値なので、杖や本など、魔法使いたちが使うような武器を装備しても魔法や弾幕は撃てない。また、攻撃力特化なので攻撃力以外のステータスは全て最低値。

パラディン
最初のステータス画面で体力と防御力だけにポイントを振ることで選択できる職業。あらゆる攻撃を防御し、味方を守ることができる。自分の防御力を活かして敵の攻撃を自分に集中させることもできる。体力と防御力が異常に高いが、スピード等は最低値のため、移動速度が相当遅い。

機工士
最初のステータス画面で攻撃力とスピードに多くポイントを振り分けることで選択できる職業のひとつ。装備できる武器は銃器だけだが、種類は問わない。その場に応じた武器を装備することができる。近距離、中距離、遠距離、超遠距離全てに対応できる。しかし、防御力が疎かになっているため、盾役と一緒に行動すると良い。
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