私、支持率0%の職業でゲームにログインします。 作:バスタオル
第25話 第3層 精霊の世界
場所…とある平原
アリシア「セイリュウ!四獣刀技 群青羅刹!」
セイリュウ「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ズババババババババババババ!
セイリュウは周囲のモンスターを一掃した。
アリシア「スザク!四獣剣技 夜桜乱撃!」
スザク「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ズシャシャシャシャシャシャ!
スザクも負けじとモンスターたちを倒していく。
アリシア「コハク!天地開闢!」
コハク「 ( ✧Д✧) 」
ゴォォォォォ!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!
コハクは天から隕石を落とした。
モンスター「オォォォォォォ…」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
モンスターたちは姿を消した。
アリシア「やった!倒した!!」
スタッ!スタッ!スタッ!
セイリュウ、スザク、コハクはアリシアのところに戻った。
セイリュウ「…ふぅ」
スザク「このくらい余裕ね」
コハク「 ( ⸝⸝ー̀ н ー́⸝⸝) 」
アリシア「みんな!お疲れ様!」
ピコッ!
アリシアのところに通知が届いた。
アリシア「ん?なんだろ」
セイリュウ「?」
スザク「?」
コハク「 (´・ω・`)? 」
ピッピッピッピッ
アリシアは通知欄を開いた。
音声「第3層の追加は今夜7時となります。第3層は精霊の世界。あらゆる属性を持つ精霊たちがプレイヤーたちをお出迎え!中には特別な精霊もいるので是非見つけてみてください!」
ブゥン…
すると通知欄が勝手に閉じた。
アリシア「へぇ、精霊の世界かぁ…」
スザク「精霊…仲間になるのでしょうか」
セイリュウ「精霊は自由気ままですから難しいでしょう」
コハク「 (*´꒳`*) 」
アリシア「一応ギルドに戻ってみる?」
スザク「そうですね」
スタスタスタスタ
アリシアたちはギルドに戻ることにした。
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場所…ギルド:宿り星
ガチャ!
アリシアがギルドに戻ってきた。
アリシア「ロザリー?いるー?」
アリシアはロザリーを呼んだ。だがロザリーからの返事はなかった。
アリシア「あれ?いないのかな?ロザリー?」
スザク「主様。ロザリーさんはいらっしゃいませんよ」
アリシア「え、どこ行ったのかな」
カミラ「ロザリーなら素材集めに行ったよ」
スタスタスタスタ
するとカミラが現れた。
アリシア「あ、カミラさん。素材集めって?」
カミラ「第3回 イベントが終わったあとにシンとルーラの武器と防具を作って欲しいって相談されたの」
アリシア「シンくんとルーラさん?」
カミラ「そう。シンは武器だったかな?それでルーラは防具だったかな」
アリシア「へー」
カミラ「何か用なのかい?」
アリシア「ううん。第3層追加が今夜だからどうしよっかなーって思って」
カミラ「確か私たちはボスを倒したからすぐに行けるんだろ?」
アリシア「そう!」
カミラ「ふむ。なら拠点の場所を固定してもいいかもね」
アリシア「拠点?」
カミラ「そう。ここは第2層の拠点。でも第3層には同じような拠点はないからまずは拠点を置いてみたらどう?」
アリシア「確かに…拠点がないとみんなが休めない…」
カミラ「まぁ、最初にどうするかはロザリーと話してからだね。もうすぐ戻ってくると思うよ」
アリシア「うん!」
アリシアはしばらく休むことにした。するとロザリー、シン、ルーラが帰ってきてアリシアと第3層について話し合った。
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PM 18:58
ロザリー「もうそろそろね。第3層追加」
アリシア「だね!楽しみ!!」
ジン「確か精霊の世界…だっけ?」
ルシュ「そうね。各属性の精霊がいるとかなんとか」
アリシア「精霊ってどんなのかな?きゃわいー!みたいな感じかな?」
ロザリー「きゃわいー!って…」
ジン「今まで精霊なんていなかったから想像できんな」
カナデ「可愛い精霊さんなら嬉しいですね」
リン「ゴツイ精霊なんていないでしょ…」
アレックス「そんなのがいるなら戦ってみたいもんだな」
コヨミ「ナギ!第3層でも頑張ろ!」
ナギ「えぇ。そうね」
音声「第3層解放まであと1分となりました。19:00は回線の混雑が予想されます。くれぐれもご注意ください」
アリシア「混雑?高速道路みたいに?」
ロザリー「そう。私たち含め、このゲームのプレイヤーが一斉に第3層に入るとなると通信速度とかに影響してくるからね」
アリシア「通信速度?車のスピードとは違うの?」
ジン「え?アリシア通信速度知らないのか?」
アリシア「え、うん」
ロザリー「アリシアはこのゲームが初挑戦なの。今までは勉強とかをしてきたから」
ジン「マジかよ…」
ルシュ「通信速度はこのゲームを進める上で重要よ。特に新しいマップに行く時なんかは通信速度のせいで快適にゲームできないってのもあるから」
ロザリー「ダウンロードの早さって思ってたらいいよ」
アリシア「ダ…ダウンロード…?」
ロザリー「ほら、そろそろ来るよ」
音声「19:00になりました。第3層への転送が可能となりました。通信の混雑が予想されます。くれぐれもご注意ください」
ロザリー「さて、第3層解放ね。行こっか。アリシア」
アリシア「うん!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
アリシアたちは第3層へ向かった。
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場所…第3層 精霊の世界
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
アリシアたちはとある街の大通りに転送された。
アリシア「うわぁ!広ーい!!」
そこは緩やかな風が吹いており、心地良さを感じさせる。
アリシア「気持ちいー!」
ロザリー「ふーん…ここが第3層…」
ジン「精霊の世界なんだろ?精霊なんていないぞ?」
ピコッ!
すると通知欄が開いた。
音声「第3層 精霊の世界へようこそ。この世界には数多くの精霊たちが生息し、各々属性を持っています。自分と同じ属性を持つ精霊と仲良くなることで、その属性の攻撃力や防御力を上昇させることができます。また、この世界に生息する精霊たちはみなさんの助けとなってくれるので、どんどん仲良くなってゲームを攻略していきましょう」
ジン「なるほど。精霊がいることで攻略しやすくなるって訳だ」
ルシュ「結構優しいね」
ロザリー「これ、どれだけたくさんの精霊と仲良くなれるかで次のイベントの勝敗が決まりそうだね」
シン「確かに」
ルーラ「でも数は未知数だから難しそうですね」
ロザリー「バフに繋がるなら頑張って仲良くならないと」
ルシュ「でも肝心の仲良くなる方法は言ってくれなかったね」
ジン「確かに」
ロザリー「まぁ近くに道具屋とか武器屋、防具屋とかありそうだから精霊に関する装備とか道具がないか見ておかないと」
カナデ「私たちも何かしらの道具の調合レシピがないか見ておきますね」
カミラ「私も装備を見ておこうかしら」
アリシア「みんなー!このあとどうするー?」
アリシアは少し遠くのところではしゃいでいた。
ロザリー「アリシア…」
ルシュ「楽しそうで何よりね」
ジン「女の子らしくていいじゃねぇか。イベントまで時間あるだろうから自由時間でもいいんじゃねぇか?」
ルシュ「そうね」
ロザリー「じゃあ今から自由時間!ギルド拠点ができるまではちょっと時間かかるけどできたらチャットで連絡するね!」
ジン「ん?ギルドって第2層のやつじゃないのか?」
ロザリー「第2層のと同じだけど拠点の場所が確定してないから、場所が確定してギルドができたら連絡するってことで」
ルシュ「なるほど。分かったわ」
ジン「よしっ。じゃあ武器屋でも見てくるかな」
ロザリー「あ、じゃあついでに精霊関連のスキルや特性がないか見てきてくれない?」
ジン「おう。任せとけ」
コヨミ「私も行きます!」
ジン「おうよ。行くぞ」
スタスタスタスタ
ジンとコヨミはその場をあとにした。
ロザリー「さて、私はアリシアと一緒にギルドの場所でも探してくるよ」
ルシュ「お願いね」
ロザリー「アリシアー!」
アリシア「えー?何ー?」
ロザリー「ギルド拠点の場所探すからついてきてー!」
アリシア「はーい!」
タッタッタッタッ!
アリシアはロザリーのところまで走った。
アリシア「お待たせ!」
ロザリー「よしっ。じゃあ行くよ」
アリシア「レッツゴー!」
スタスタスタスタ
アリシアとロザリーはその場をあとにした。
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場所…街の大通り
スタスタスタスタ
アリシアとロザリーはギルドにできそうな建物を探していた。
アリシア「んーいいのないかなー?」
ロザリー「宿屋兼ギルドだから大きい建物がいいね」
スタスタスタスタ
アリシアたちが歩いていると、ちょうどいい大きさの建物があった。
アリシア「ねぇロザリー!見てみて!あれいいんじゃない!?」
アリシアが指さした方を見ると、3階建ての大きな建物だった。
ロザリー「お、いいね。入ってみる?」
アリシア「うん!」
スタスタスタスタ
アリシアたちはその建物に入った。
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ギィィィィィィィィ…
ロザリーは大きな扉を開けて中に入った。
ロザリー「ふーん。結構綺麗ね。誰か使ってたのかしら」
その建物の中は誰かが住んでたかのように綺麗だった。入って目の前にはカウンターがあり、その両脇には2階に続く階段があった。
ロザリー「あの前にあるカウンターを受付にして全ての部屋を掃除したらいけそうね」
アリシア「うん!ここにしよう!」
ロザリー「決まりね」
ピッピッピッピッ
ロザリーは何やら操作をした。
音声「ギルド確認しました。現在は空き。ギルド:宿り星の登録が完了しました」
ロザリー「やっっったっ!!」
ロザリーは大いに喜んだ。
ロザリー「じゃあみんなにギルド拠点の場所連絡しとくね!」
アリシア「うん!」
ピッピッピッピッ
ロザリーはみんなに拠点の場所を通達した。
ロザリー「よしっ、完了っと。アリシアはこの後どうするの?」
アリシア「色々見て回ろうかなって思ってるよ」
ロザリー「そっか。私もそうするつもりだから自由時間にしよっか」
アリシア「うん!」
ロザリー「よしっ、じゃあ行こう!」
スタスタスタスタ
アリシアとロザリーはそれぞれ別の道から第3層を探索することにした。
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場所…神秘の泉
ここは神秘の泉。精霊たちの効果を一時的に上昇させることができる場所。精霊たちはこの泉の水を摂取することで自身の属性を強化することができる。
アリシア「わー!綺麗だね!スザク!」
スザク「はい。綺麗ですね」
アリシアとスザクは第3層を探索するのと同時に精霊を探すことにしていた。
アリシア「そういえばスザクの属性って何?」
スザク「私の属性…ですか」
アリシア「うん。そういえば一度も見てないなって思って」
スザク「…火ですよ」
アリシア「火?燃える方の?」
スザク「そうです。燃える方のです」
アリシア「へー!じゃあ火属性の精霊を探そう!」
スザク「まずは主様からではないのですか?」
アリシア「私には属性はないの。それに私はスザクたちの力を借りないと戦えない。だから私よりもスザクたちを強くしてあげたいの」
スザク「主様…」
アリシア「そういえばコハクとセイリュウは何の属性?」
スザク「セイリュウは水、コハクは雷ですね」
アリシア「へぇ!」
スザク「そういえば主様」
アリシア「何?」
スザク「玄武は仲間にしないのですか?」
アリシア「玄武?」
スザク「はい。私たちは朱雀、青龍、白虎、玄武の4人で四獣と呼ばれています。私たちは4人揃えば本来の力が発揮できるのですが、どうにも玄武だけ見当たりません。主様。玄武に会われましたか?」
アリシア「玄武…会ってないかも…」
スザク「そうですか。まぁいつかは会えると思いますよ」
アリシア「玄武ってどんな子なの?」
スザク「そうですね。とても真面目な子です。それと同時に頑固な子でもあります。彼女は守ると決めたものは何がなんでも守り通します。私たちの中で一番防御力が高い子です」
アリシア「へぇ!」
スザク「彼女の防御力はコハクの攻撃力を遥かに凌ぐ力を持ちます」
アリシア「えっ!?コハクの攻撃力よりも強いの!?」
スザク「はい。彼女の頑固さそのものですよ」
アリシア「そんなに頑固なんだ…」
スザク「彼女を傍に置いておけば必ず守ってくれますよ」
アリシア「へぇ、また探してみようかな」
スザク「はい。探してみてください。盾を纏っているので分かりやすいと思いますよ」
アリシア「え?盾を纏う?」
スタスタスタスタ
スザクは歩を進めた。
アリシア「あ!待ってスザク!」
タッタッタッタッ!
アリシアはスザクを追いかけた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スタスタスタスタ
アリシアとスザクが歩を進めていると、ちょっとした祠が見えてきた。
アリシア「ねぇスザク。あれ、どう思う?」
アリシアは祠を指さしながらスザクに聞いた。
スザク「恐らくボスモンスターでしょう」
スザクは淡々と答える。
アリシア「だよね。行ってみる?」
スザク「…主様の意向のままに」
アリシア「よしっ!じゃあ行こう!」
スザク「はい」
スタスタスタスタ
アリシアとスザクは祠の中に入った。
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場所…???の祠
ここは第1層、第2層とは違い、入って少し奥に進むとまた次の扉がある。その扉を開けることで中にいるボスモンスターと戦うことができる。ボスモンスターは常にそこに存在しているため、何度でも挑戦可能。
アリシア「あれ、また扉だよ?ボスモンスターは?」
スザク「恐らくこの先でしょう。二重扉とは…面倒くさいボスモンスターですね」
アリシア「この先にいるなら早く行こっ!スザク!」
スザク「はい」
ギィィィィィィィィ…
アリシアとスザクは中の扉を開けてさらに奥に入った。
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場所…???の祠 最奥
アリシア「…」
スザク「…」
アリシアとスザクは???の祠の最奥に着いた。
???「…」
アリシアとスザクの前にはてるてる坊主のような見た目のモンスターが宙に浮いていた。そのてるてる坊主のようなモンスターには2本の腕と4本の触手のようなものがついている。
アリシア「あれ…モンスターだよね…?」
スザク「そのようです」
???「誰?誰?あなたたち誰かな?」
アリシア「私はアリシア!魔物使いです!」
???「アリシア?誰?知らない。記憶にない。分からない。誰?」
アリシア「初対面なんだから分からないのは当たり前なんじゃ…」
スザク「奇怪な話し方ですね」
???「あなたも私の記憶の一部になればずっと忘れない。あなたの記憶…僕にちょうだい」
アリシア「えっ!?嫌!私の記憶だし!」
???「くれないの?くれないの?くれたら覚えられるのに。くれないの?」
スザク「ほんと…聞き馴染みのない話し方」
アリシア「あげない!私の記憶だもん!」
???「そっかぁ…残念…じゃあ…僕が勝ったら記憶ちょうだい」
アリシア「…えっ?」
???「僕が負けたらもう二度と君から記憶はとらない。どう?する?」
アリシア「スザク…」
スザク「…おまかせを。コハクとセイリュウを呼んでください」
アリシア「わ、分かった!召喚 コハク、セイリュウ!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
魔法陣からコハクとセイリュウが召喚された。
コハク「 (`-ω-´) 」
セイリュウ「…」
ミデル「あぁ、増えた。またひとつ…僕の中の記憶が増える!僕はミデル。よろしくね」
アリシア「スザク、コハク、セイリュウ。あのモンスターをやっつけて!」
スザク「はい」
コハク「 (`・ω・´)ゞ 」
セイリュウ「分かりました」
ビュン!
スザクたちはミデルに接近した。
アリシア「私も…」
カチャカチャ…
アリシアはツムガリ(刀)を装備した。
ミデル「いくよ?」
ビュン!
ミデルは天井まで飛んだ。
ミデル「ダイナマイト・タンバリン!」
パンッ!パンッ!パンッ!
ミデルが手を叩いた。
バゴォン!バゴォン!バゴォン!
すると突然何も無いところから爆発が起きた。
スザク「!」
コハク「 Σ(゚д゚;) 」
セイリュウ「!?」
ミデル「シャイニングスター!」
キラキラキラキラ!ビュン!ビュン!ビュン!
ミデルの周囲に星型の弾幕が多数出現し、アリシアたちに襲いかかった。
スザク「主様!!」
アリシア「わっ!!」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
アリシアは天の羽衣の効果でミデルの攻撃を回避した。
アリシア「うげっ!んなぁっ!わっ!」
アリシアは天の羽衣に振り回されるようにしてミデルの攻撃を躱した。
ミデル「何っ!?」
コハク「 (`・ω・´) 」
ググッ…
コハクは拳を握った。
ミデル「しまっ…」
ドゴォン!!
コハクはミデルに攻撃した。
ミデル「がはっ…」
ヒュゥゥゥゥゥゥ…ドゴォン!
ミデルはそのまま地面に落下した。
セイリュウ「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヒュッ!カンッ!カンッ!ズシャッ!
セイリュウは薙刀を操り、ミデルにダメージを与えた。
ミデル「うぐっ…」
スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!」
ズシャシャシャシャシャシャ!
スザクは凄まじいスピードでミデルを斬った。
ミデル「がぁぁぁぁぁぁっ!!」
コハク「 (꜆꜄•ω•)꜆꜄꜆ 」
ドカドカドカドカドカドカ!
続けてコハクが連続で攻撃する。
ミデル「うぐっ…このっ!」
シュルシュルシュル!
ミデルは4本の触手で自分の身を守った。
スザク「なるほど、そういう使い方もできるんですね」
セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!」
ズババババババババババババ!
セイリュウはミデルの触手を攻撃した。
ミデル「がぁぁぁぁぁっ!」
ドンッ!ビュン!
ミデルは2本の腕を地面に叩きつけてその反動で宙に浮いた。
ミデル「んぬぅあああああああ!!」
ビリビリ…バリバリバリバリ!
ミデルは紫色の雷を纏った玉を生成した。
スザク「主様!お下がりを!」
アリシア「うん!」
タッタッタッタッ!
アリシアは少し後ろに下がった。
スザク「セイリュウ!あれを防げる?」
セイリュウ「…さぁ、分からない。でもやってみようか」
スッ…
セイリュウは薙刀を構えた。
スザク「コハク!主様の盾になれ!」
コハク「 (o´・ω-)b 」
タッタッタッタッ!
コハクはアリシアの方へ向かった。
スザク「行くぞセイリュウ!」
セイリュウ「えぇ。やってみましょう」
ビュン!
スザクはミデルに接近した。
スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!!」
ズシャシャシャシャシャシャ!
スザクはミデルを攻撃した。
ミデル「ぐっ…」
スザク「くっ…落とせないか…」
ミデル「パープルサンダー!」
ドォン!
ミデルは紫色の玉を放った。
セイリュウ (さて…)
グッ…
セイリュウは薙刀を強く握った。
セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!」
ズババババババババババババ!
セイリュウは紫色の玉を切り刻んだ。しかし紫色の玉には効果がなかった。
セイリュウ「くっ…やっぱりダメね…」
スザク「コハク!!」
コハク「 ( `ᾥ´ ) 」
ビュン!
コハクは紫色の玉に接近した。
アリシア「コハク!!」
ググッ!
コハクはめいっぱい拳を握った。
コハク「 (#゚Д゚) 」
ビュン!スカッ…
コハクは紫色の玉を攻撃した。しかし紫色の玉には効果はなく、コハクを通り過ぎてしまった。
コハク「 ∑(ºωº`*) 」
アリシア「嘘っ!!」
アリシアはコハクの攻撃が効かなかったことに驚いた。
アリシア「や、やるしかない!!」
チャキッ…
アリシアはツムガリを構えた。
アリシア「
ガコッ…ギィィィィィィィィ…
アリシアの目の前に扉が現れ、中から死者たちが大勢出てきた。
死者たち「アァァァァァァァァァ!」
ダダダダダダダダダダダ!
死者たちは紫色の玉に向かって突撃した。
アリシア「みんな!あれを止めて!!」
死者たち「アァァァァァァァァァ!」
ミデル「エネルギーだから触るなんて無理だよ」
スゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
紫色の玉は死者たちにぶつかることなくまっすぐアリシアの方へ飛んできた。
アリシア「なっ!」
ミデル「でも、あなただけは違う。特別に触らせてあげる」
スザク「主様!!」
アリシア「!!」
バゴォォォォォォン!!
ミデルが放った紫色の玉はアリシアに直撃した。
ミデル「んっふふふふふふふ…あぁ…いい…」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
アリシアの周囲は煙に包まれていた。
ドサッ!
そんな中、嫌な音が聞こえた。
スザク「主様!」
セイリュウ「主様!」
コハク「 ヾ(・ω・`;)ノ 」
タッタッタッタッ!
スザクたちは急いでアリシアの所へ走った。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
しばらくすると煙が少しずつ晴れてきた。
スザク「主様!!」
ザザッ!
一番足が速いスザクが一番最初にアリシアのところに着いた。
アリシア「…」
アリシアはぐったりしていた。
スザク「主様!」
音声「HPが0になりました。ダンジョンの外に転送します」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
アリシアはその場から消えてしまった。
スザク「そんな…主様…」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
スザクやセイリュウ、コハクたちも全員祠の外に転送された。
ミデル「ん〜他人の力がこれほどまで強いなんて…使うのが楽しい…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…???の祠の前
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
アリシアはHP1の状態で復活した。
アリシア「あれ…私…ここは…」
音声「特性:粘着質が発動しました。ステータスが上昇します」
ブゥゥゥゥゥゥン
アリシアのステータスが上昇した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
するとスザクが姿を現した。
アリシア「あれ、スザク…」
スザク「主様…申し訳ありません…」
アリシア「ううん。いいよいいよ。私も自分の力を過信してたから」
スザク「…」
スザクは酷く落ち込んでいた。
アリシア「ねぇスザク」
スザク「?」
アリシア「もう一度…いいかな」
スザク「もう一度…とは」
アリシア「もう1回挑戦しない?」
スザク「!」
アリシア「今度こそ油断しない。私たちの力を見せてあげよう」
スザク「主様…」
ザッ…
アリシアは立ち上がった。
アリシア「ねぇ、どうかなスザク?」
ギュッ…
アリシアはスザクの手を握った。
スザク「…はい。主様のご意向に従います」
ギュッ…
スザクは手を握り返した。
アリシア「でもさっきの技って防ぎようがないよね?触れないんだし」
スザク「あの人がエネルギーと言っていたので魔法を反射するスキルがあれば跳ね返せると思います」
アリシア「そうなの!?」
スザク「はい。魔法は物理では無いので」
アリシア「じゃあその魔法を反射するスキルを持っている人と行けば!」
スザク「少なくともさっきの技は防げます」
アリシア「よしっ!」
スザク「しかし見ている限り、あいつの技は全てエネルギーを使ったものだと推測します」
アリシア「そうなの!?」
スザク「はい。あいつは一度も物理攻撃をしていません。物理攻撃のスキルがないのでしょう」
アリシア「だったら…」
スザク「物理攻撃を防ぐスキルは使わなくてもいいかもしれませんね」
アリシア「でも…さっきの私のスキルが効かなかった…どうすれば…」
???「あら、久しぶりね朱雀。顔を見るのはいつぶりでしょうか」
スザク「!」
アリシア「?」
スザクがその声に反応して後ろを振り返った。するとそこには4つの大きな盾を宙に浮かせている女性が立っていた。
アリシア「スザク…あの人は?」
スザク「…玄武。私たちの最後の仲間です」
アリシア「えっ、あの人が…玄武…」
玄武「…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アリシアとスザクは玄武に今あったことを話した。玄武は最初から最後まで一度も会話を止めず、ただじっと聞いていた。
スザク「…とまぁそういうことだ。私たちはもう一度あの祠に入る」
玄武「ふむ。驚きました。まさか朱雀の他に青龍と白虎までいるなんて。私だけ仲間外れですか?」
スザク「いいや、たまたま私たちが主様に会っただけだ。お前のことは頭になかった」
玄武「それはそれで寂しいですね」
スザク「お前はここで何してる。玄武」
玄武「何って…もちろん仲間を探して旅をしてたの」
スザク「旅だと?」
玄武「そう。朱雀や青龍、白虎を探すために」
スザク「じゃあ今この場に私がいることで旅は終了だな」
玄武「いいえ、まだ姿を見ておりません。他の2人はどちらに?」
スザク「コハクとセイリュウは今も主様の体で眠っているよ」
玄武「ふむ。そうなのですね」
スザク「主様」
アリシア「何?スザク」
スザク「彼女を仲間にしましょう」
アリシア「…え?」
スザク「私たちは攻撃はできますが、防御はそこまで得意ではありません。セイリュウなら得意ですが、それでも玄武以下です。それにセイリュウが攻撃に参加すると主様を守る人がいません。私としては玄武に防御を任せたら安心して戦えます。どうですか、主様」
アリシア「確かに…さっき負けたのもそれが原因…でも強制するのは…」
スザク「…玄武」
玄武「何ですか」
スザク「あなた、私たちの仲間になりませんか?」
玄武「!」
スザク「私たちは防御が弱い。玄武の守りなら主様を守ることなんて容易いだろ?」
玄武「…そうね。防御だけ見たら私がトップクラスね」
スザク「でしょ。だからお願い。私たちの仲間になって」
玄武「…」
玄武は少し考える仕草をした。
玄武「…あなた、名前は」
アリシア「えっと、アリシア…です」
玄武「…条件があります」
アリシア「じょ…条件…」
ピコッ!
アリシアの目の前に通知欄が開いた。
音声「スキル:手懐けが発動しました。仲間加入条件を表示します」
玄武「あなたが私の主に相応しいかということです」
アリシア「条件…って何でしょうか」
玄武「…旧友に会いたいですね」
音声「条件:特定のモンスターを連れてくること」
アリシア「旧友…?」
スザク「主様。セイリュウとコハクのことです」
アリシア「あ、セイリュウとコハクのことなんだ。それならいるよ。召喚 セイリュウ、コハク」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
すると魔法陣からセイリュウとコハクが召喚された。
セイリュウ「…」
コハク「 (*´-ω・)?」
玄武「…本当にいるんですね。スザク」
セイリュウ「!」
コハク「 ∑(°∀° ) 」
スザク「当たり前だ。嘘はつかない」
セイリュウ「驚きました。まさか玄武ですか」
玄武「はい。久しぶりね。青龍」
コハク「 ( ´ω` )/ 」
玄武「白虎も元気そうでなによりね」
コハク「 (`・ω・´) 」
スザク「…これで条件は達成したか?」
玄武「…えぇ。達成よ。久しぶりにいい顔が見れたわ」
スザク「そう。それはよかった」
玄武「ねぇあなた」
アリシア「は、はい!」
玄武「旧友に会わせてくれてありがとう。仲間を探す旅はあなたのおかげで幕を閉じることができそうよ」
アリシア「え、えっと…」
玄武「あなたの仲間になりましょう」
ザッ…
玄武は地面に膝を着いた。
アリシア「!」
玄武「アリシア。いや、ご主人様。私に名を与えてください」
アリシア「えっ?」
スザク「主様。私やセイリュウ、コハクにしたのと同じように名前をつけてあげてください」
アリシア「え、えーっと…う〜ん…」
アリシアは少し考えてみた。
玄武「…」
玄武はその間、一言も言葉を発さなかった。
アリシア「えっと…カタカナでゲンブって名前はどうかな」
玄武「それだと名前が変わりませんね。何かオリジナルの名前はありませんか?あなただけの私である証拠に」
アリシア「う〜ん…」
スザク「主様。こうなると頑固な玄武は折れないので何か名前を考えてあげてください」
アリシア「う、う〜ん…」
アリシアはなんとか名前を考えてみた。
アリシア「えっと…じゃあコクヨウとかはどうかな」
コクヨウ「コクヨウ…承りました。これからはコクヨウと名乗らせていただきます」
音声「コクヨウ(種族:玄武)が仲間になりました」
アリシア「ほっ…」
スザク「じゃあよろしく。コクヨウ」
コクヨウ「…そういえば朱雀は普通にスザクなのね」
スザク「えぇ。主様と初めて会った時は私のことを朱雀と明かしていませんでしたから。でも主様が丁度いい名前をつけてくれたので」
コクヨウ「なるほど」
スザク「さぁ主様。先程のボスモンスターを倒しに行きましょう。今度こそ勝ちに行きましょう」
アリシア「うん!」
コクヨウ「ボスモンスター?」
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場所…???の祠 最奥
アリシアはまた祠の最奥に来た。ミデルは優雅に宙を舞っている。
アリシア「…今度こそ行くよ」
スザク「はい」
セイリュウ「先程は負けましたが次こそは本気で倒しますよ」
コハク「 ( `ᾥ´ ) 」
コクヨウ「ん?ボスモンスターってあの変なやつですか?」
コクヨウはミデルを指さした。
アリシア「そうです。あの人の技が多彩で…」
コクヨウ「ふむ」
スザク「だが技は全てエネルギーの可能性がある。玄武なら守れるだろう?」
コクヨウ「ふむ。余裕ですね」
スザク「玄武は主様を守ってあげて。私たちで倒すから」
コクヨウ「分かったわ」
スザク「主様。もし私たちがピンチになったら他の仲間も呼んでください。お願いします」
アリシア「うん!」
ミデル「ん?声が聞こえると思ったら…また来たの?さっき負けたのに」
コクヨウ「ん?負けた?」
スザク「今度こそあなたに勝つ。もう負けません」
ミデル「ふふっ。できるかな?」
パン!
ミデルは手を叩いた。
ミデル「ダイヤモンドダスト!」
ビュォォォォォォォォ!!
ミデルは手から氷と吹雪を放った。
スザク「玄武!」
コクヨウ「このくらい」
ガシャン!
コクヨウは自身の周りに浮いている4つの盾を横に並べてアリシアを守った。
コクヨウ「ご主人様は私の後ろに」
アリシア「うん!」
アリシアはコクヨウの後ろに隠れた。
ビュォォォォォォォォ!!
コクヨウとアリシアの周囲が冷気で包まれた。
アリシア「っ…?」
しかしアリシアは全然寒さを感じなかった。
アリシア「…あれ?寒く…ない?」
コクヨウ「当然です。私が守っているので」
アリシア「え?」
アリシアが周囲を見た。アリシアとコクヨウの周りには大きな盾が4つあり、それぞれ4つの方向からの攻撃を防御していた。
アリシア「すごい…これがコクヨウの…」
コクヨウ「はい。私は四獣の中で最も防御に優れています。白虎は攻撃力、青龍は魔力、朱雀はスピードに秀でています」
アリシア「すごいねみんな!」
コクヨウ「…はい。私の仲間ですので」
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スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!!」
ズシャシャシャシャシャシャ!
スザクはミデルを連続で斬った。
ミデル「ぐっ!」
ギュォォォォォォ!
ミデルは両手に魔力を集め始めた。
セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!」
ズババババババババババババ!
セイリュウはミデルに攻撃した。
ミデル「ぐあっ!!」
コハク「 (#゚Д゚) 」
ドゴォン!
コハクはミデルに追撃した。
ミデル「なにっ!?」
ドゴォン!
ミデルは地面に落ちた。
ミデル「ぐぅぅぅぅぅ…」
ミデルはすぐに起き上がった。
コハク「 ( ・᷅ὢ・᷄ ) 」
ビュン!
それを見たコハクはすぐに追撃に入った。
ミデル「!!」
ミデルはコハクが接近しているのに気づいた。
ミデル「リーフハリケーン!」
ビュォォォォォォォォ!!
ミデルの周囲に風が吹き荒れた。
コハク「 (⊙_⊙) 」
ビュォォォォォォォォ!!
コハクはミデルの風によって少し吹き飛ばされた。
スザク「四獣剣技 夜桜…」
ビュォォォォォォォォ!!
スザクは自慢のスピードを活かして突撃したが、ミデルの風に阻まれてしまった。
スザク「くっ…」
セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!」
ブゥゥゥゥゥゥン!
セイリュウは一定範囲に群青羅刹の効果を広げた。
ズババババババババババババ!
セイリュウが範囲を広げた瞬間、ミデルに無数の斬撃が襲いかかった。
ミデル「うぐぁっ!!」
ビュン!
ミデルは高く飛んだ。
セイリュウ「くっ…逃げた…」
ミデル「はぁ…はぁ…はぁ…さっきよりはやるね…君たち」
スザク「当たり前よ」
コハク「 ( *¯ ꒳¯*) 」
ミデル「じゃあこれならどうかな」
バッ!
ミデルは2本の腕と4本の触手をめいっぱい広げた。
ミデル「オールエレメントアタック!」
ブゥゥゥゥゥゥン!
ミデルの属性攻撃力が上昇した。
ミデル「ダイナマイト・タンバリン!シャイニングスター!パープルサンダー!ダイヤモンドダスト!リーフハリケーン!ホワイトノヴァ!」
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
6つの属性がそれぞれ2本の腕と4本の触手から出てきて一気に膨れ上がった。
スザク「なっ…これは…」
セイリュウ「今まで出てきた技が一気に…」
コハク「 :(´◦ω◦`): 」
コクヨウ「へぇ、あんなこともできるのね」
アリシア「みんな!出てきて!!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
アリシアの声に反応して仲間モンスターたちが姿を現した。
ミオレーネ「…」
ムクロ「…」
雷首「ガッハハハ!」
氷首「出てきた!出てきた!」
火首「今回はどいつだぁ!」
アリシア「みんな!あいつをやっつけて!」
ミオレーネ「了解」
ムクロ「あぁ。分かった」
雷首「あいつかぁ!」
氷首「ほう?多属性か」
火首「厄介な属性もあるみたいだな」
アリシア「三つ首!ブレス!」
雷首「カァァァァァァァァァァッ!」
氷首「ンバァァァァァァァァァッ!」
火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」
バゴォォォォォォン!!
三つ首のブレスはミデルに命中した。
ミデル「がぁっ!…ぬぅっ!ダイナマイト・タンバリン!」
バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!
ミデルの技が三つ首に命中した。
雷首「ぬぅぅぅぅっ!」
氷首「ぐぁっ!」
火首「いい爆発だなぁ!」
ミデル「なんだあいつ…顔だけのモンスター…」
ビュン!
ミデルが三つ首を見ている間にムクロがミデルに接近した。
ムクロ「
ズバッ!!
ムクロの刀はミデルを捉えた。
ミデル「がぁぁぁぁっ!!」
グラッ…
ミデルの体勢が崩れた。
ミオレーネ「
バゴォォォォォォン!!
ミオレーネも続けて攻撃する。
ミデル「がはっ!!」
ドォン!
ミデルは地面に落ちた。
スザク「落ちた!」
ビュン!
それを見たスザクはすぐさま行動に移した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
するとミデルの手や触手に付与されていた6つの属性が全て消えてしまった。
ミデル「ぐぬぬぬ…こいつらぁ…」
ビュン!
ミデルの目の前にスザクが現れた。
ミデル「!!」
スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!!」
ズシャシャシャシャシャシャ!
スザクの連続攻撃が命中した。
ミデル「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」
セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!」
ズババババババババババババ!
スザクの攻撃に合わせてセイリュウも攻撃する。
ミデル「ぐぅぅぅ…このぉぉぉぉ!!」
ブゥゥゥゥゥゥン!
ミデルは右腕に白い光を集めた。
ミデル「ホワイト・ノヴ…」
コハク「 ( `ᾥ´ ) 」
ドゴォン!!
ミデルが攻撃しようとしていた瞬間、コハクの拳が命中した。
ミデル「うげぇあ!」
ビュン!ドゴォン!
ミデルは壁まで吹き飛ばされた。
スザク「…ふぅ。やるなセイリュウ、コハク」
セイリュウ「当たり前です」
コハク「 (o´・ω-)b 」
パラパラパラパラ…
ミデルが壁から降りてきた。
ミデル「くっ…こんなはずでは…」
スザク「私たちだって成長してるんだ。そう簡単にやられん」
ミデル「くっ…こいつら…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アリシア、コクヨウサイド
コクヨウ「…ご主人様」
アリシア「ん?」
コクヨウ「…あれ、仲間にできませんか?」
アリシア「え!?」
コクヨウ「彼の力は凄まじいものです。スザク、セイリュウ、コハクの3人を相手にしてまだ戦えています。しかもご主人様のモンスターたちも参戦しています。これだけの人数を相手にしてまだ動けるんですよ。彼は凄まじい戦闘力を秘めているかもしれません」
アリシア「た、確かに…これだけの人数でもまだ立ってるなんて…今までのモンスターにはなかった…」
コクヨウ「どうですかご主人様。彼を仲間にしてみては」
アリシア「…うん!そうだね!コクヨウの言う通り、仲間にしてみよう!」
コクヨウ「では私と一緒に行きましょう。ご主人様が1人で行かれるとやられてしまう可能性があります」
アリシア「うん!お願い!」
スタスタスタスタ
コクヨウとアリシアはミデルの方へ向かった。
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セイリュウ「しかしあなた、相当強いですね。これだけ私たちの攻撃を受けているのにまだ倒れないなんて」
スザク「霊体を実体として斬ることのできるムクロの攻撃も受けておいて」
ムクロ「…」
ミデル「ははっ…君たちが弱いだけでしょ」
スザク「…言ってくれるね」
雷首「しかし多属性とは面白いやつだ」
氷首「俺たちもお前と同じだ!」
火首「雷に氷に火だ!」
ミデル「ふーん」
アリシア「待ってみんな!」
スザク「!」
セイリュウ「!」
コハク「 Σ(゚д゚;) 」
タッタッタッタッ!
アリシアとコクヨウがミデルの前まで走ってきた。
アリシア「はぁ…はぁ…はぁ…」
スザク「玄武!なぜ前に出てきた!」
コクヨウ「ご主人様のご意向だ」
セイリュウ「どういう事ですか玄武」
アリシア「ねぇ君!私の仲間になりませんか!」
スザク「!?」
セイリュウ「!?」
コハク「 ∑(OωO; ) 」
ムクロ「何っ…」
ミデル「僕が君の仲間にかい?」
アリシア「うん!」
ミデル「…無理だね」
アリシア「えっ」
ミデル「君は弱い。僕は君の下につくつもりはない」
アリシア「でも…私…あなたが…」
ミデル「リーフハリケーン!」
ビュォォォォォォォォ!!
ミデルとアリシアの周囲に暴風が発生した。
スザク「何っ!!」
ビュォォォォォォォォ!!
スザクたちは少し吹き飛ばされた。
コクヨウ「ご主人様!!」
アリシアはミデルと一緒にリーフハリケーンの中にいる。
アリシア「…」
ミデル「あの人たちは君の仲間でしょ?」
アリシア「そう。私の仲間」
ミデル「分かってるでしょ。君の仲間じゃ僕に敵わない。あんなに人数が多いのに1人の僕を倒せない。それじゃあ弱いと見られても仕方ないよ」
アリシア「そう。私は弱い。攻撃力も防御力もスピードも魔力も低い。おまけに体力もない。でも…それでもみんなついてきてくれた。私のために戦ってくれた」
ミデル「お荷物だね」
アリシア「うん。でもいいの。みんなといるのがいいの。同じ時間を過ごせるのが何よりも楽しい」
ミデル「…」
アリシア「ねぇ、あなたも私たちと一緒に同じ時間を過ごさない?もっと私たちと楽しいことしない?」
ミデル「…」
ミデルはアリシアの目を見た。
ミデル「…ははっ。無理だね」
アリシア「!」
ミデル「さっきも言ったじゃん。弱いやつの下にはつくつもりはないって」
アリシア「…そっか」
ミデル「…」
アリシアは少し悲しそうな表情を見せた。
ミデル「…まぁ」
アリシア「!」
ミデル「君が強くなったらまた考えてあげてもいいよ」
アリシア「え…ほんと…?」
ミデル「そもそも殺し合いをしている人をスカウトするのはどうかと思うよ。盾を持たない君は僕にやられるとは思わなかったのかい?」
アリシア「スカウトするのに武器も盾もいらないよ。言葉で十分」
ミデル「…そう。でも残念だね。言葉じゃ仲間になれない。この話はこれで終わりだね」
アリシア「…そっか」
ミデル「…そろそろ突破されるね」
アリシア「…?」
バゴォォォォォォン!!
突然大きな爆発が起きた。その爆発の影響でリーフハリケーンが途切れ、中にいたアリシアとミデルの姿を視認することができた。
スザク「主様!!」
セイリュウ「玄武!」
コクヨウ「はぁっ!」
ガシャン!
コクヨウは盾でアリシアを守った。
アリシア「…」
ミデル「…スカウトするのに盾はいらないんじゃなかったっけ?」
アリシア「…うん。いらない。コクヨウ」
コクヨウ「?」
アリシア「この盾解いて」
コクヨウ「!?」
セイリュウ「主様…何を…」
アリシア「みんなも手を出さないで」
スザク「っ…」
ミデル「…」
コクヨウ「…」
ガシャン…
コクヨウはアリシアから盾を解いた。
アリシア「…これでどう?」
ミデル「うん。それでいい」
ムクロ「アリシア」
アリシア「手は出さないでムクロ。お願い」
ムクロ「…」
アリシア「…手懐け」
音声「スキル:手懐けが発動しました。仲間加入条件を表示します」
ムクロ「なっ…仲間加入条件だと…」
ブゥン…
ミデルの仲間条件が表示された。条件は2つあった。
アリシア「…なるほど。これが君の条件だね」
ミデル「そう。それが僕の条件」
アリシア「2つともかな」
ミデル「…1つでいい。君の得意な方を選んで」
アリシア「…」
アリシアはどちらの条件にするか考えていた。
ミデルの仲間加入条件
1.ミデルを倒すこと
2.仲間モンスターの技を全て渡すこと
アリシア「…決めたよミデル」
ミデル「じゃあどうするのかな?」
アリシア「…あなたを倒す」
ミデル「…ははっ。そっちを選んだんだ…」
ビュン!
ミデルは一瞬でアリシアの背後をとった。
ミデル「平和的に解決できればよかった」
コハク「 ( `ᾥ´ ) 」
ドゴォン!
コハクはミデルを攻撃した。
ミデル「うぐっ!!」
ズサァァァァァァァッ!!
ミデルはコハクの攻撃で地面を滑った。
ミデル「けっ…痛いじゃないか」
コハク「 ( ̄・ω・ ̄) 」
コハクはじっとミデルを見ていた。
ミデル「アリシア」
アリシア「!」
ミデル「君が決めたことだ。後悔はないね?」
アリシア「…うん。ない」
ミデル「ははっ…じゃあいこうか!」
アリシア「みんな!ミデルを攻撃!」
ビュン!
スザクたちはアリシアの命令で即座に動いた。
ミデル「ホワイト・ノヴァ!」
キュィィィィィィィィ…
ミデルの左手に白い光が集まってきた。
コハク「 ( • ̀ω•́ )✧ 」
ゴォォォォォォォォ!
天井から隕石が落ちてきた。
ドゴォォォォォォン!!
コハクの天地開闢がミデルに命中した。
ミデル「がはっ!」
スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!!」
セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!!」
ズシャシャシャシャシャシャ!
ズババババババババババババ!
スザクとセイリュウの連続攻撃がミデルに命中した。
ミデル「がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ムクロ「
ズバッ!!
ムクロが追撃に入った。
ミオレーネ「
雷首「カァァァァァァァァァァッ!」
氷首「ンバァァァァァァァァァッ!」
火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」
バゴォォォォォォン!!
ミオレーネと三つ首の連携攻撃がミデルに命中した。
ミデル「がはっ!!」
アリシア「…いくよ。ツムガリ」
ズォォォォォォォォォ…
ツムガリが黒と紫のオーラを纏った。
タッタッタッタッ!
アリシアはツムガリを構えて走った。
ミデル「こぉんのぉぉぉぉ!」
アリシア「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ズバッ!!
アリシアはツムガリでミデルを攻撃した。
ミデル「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
バゴォォォォォォン!!
ミデルの体から眩い光が放出した。それと同時に周囲に風が発生した。
アリシア「うっ…くっ…」
アリシアは飛ばされないようにツムガリを地面に突き刺した。
コクヨウ「ご主人様!」
ガンッ!
コクヨウは盾で風を防いだ。
アリシア「あ、ありがとう…コクヨウ…」
ビュォォォォォォォォ!!
少しの間ミデルの体から眩い光が放出した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ドサッ!!
眩い光が全て消えるとミデルは地面に落ちた。
アリシア「!」
タッタッタッタッ!
アリシアは真っ先に駆け寄った。
ザザッ!
アリシアはミデルのところに着くとなるべく目線を合わせるために屈んだ。
アリシア「…ミデル」
ミデル「…ははっ…やるじゃないか。君のモンスター」
アリシア「…うん。私の自慢の仲間たち」
ミデル「…あぁ、仲間に…恵まれたんだな…」
アリシア「うん。でもこれからはあなたも私の仲間だよ」
ミデル「…?」
アリシア「忘れたの?仲間加入条件。私はあなたを倒すことを条件としたよ」
ミデル「!」
アリシア「これであなたも私の仲間。ね?」
ミデル「…あぁ、してやられた…な…」
パァァァァァァァァ…
ミデルの体が消えかかっていた。
アリシア「ミデル!!」
ミデル「…大丈夫…君たちがここを出たら復活するから…また迎えに来て。今度は…僕を仲間に入れて欲しい…」
アリシア「…うん!ここを出たらまた来る!すぐに来る!」
ミデル「…待ってるよ」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
ミデルの体が完全に消えた。
アリシア「…」
スザク「…」
セイリュウ「…」
コクヨウ「…」
コハク「 (´-ω-`) 」
アリシア「…さて」
ザッ…
アリシアはゆっくり立ち上がった。
アリシア「ねぇスザク」
スザク「!」
アリシア「ここを出たらまたすぐに入ろう」
スザク「主様…」
アリシア「今度こそ、仲間になってもらおう」
スザク「…はい。主様のご意向のままに」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
そしてアリシアたちは???の祠から入口まで転送された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…???の祠の前
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
アリシアとスザクは祠の前に転送された。セイリュウたちは戦闘が終わったため姿を消している。スザクは特性:パートナーで常に行動を共にするため、姿は残ったままとなっている。
アリシア「…じゃ、行こっかスザク」
スザク「はい」
スタスタスタスタ
アリシアとスザクは再度???の祠に入ってミデルを仲間にした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…ギルド:宿り星
スザク「青龍。あなたまで残る必要は無いでしょう」
セイリュウ「しかしあなただけでは心配です。私も一緒に残ります」
コクヨウ「いいや、私がいればあなたたちは必要ありません。私が残ります」
コハク「 ヾ(・ω・`;)ノ 」
ミデルを仲間にしたアリシアたちはギルドに帰ってきていた。しかしここでスザクたちが誰がアリシアの隣にいるかで揉めていた。
ロザリー「アリシア。あれ、大丈夫なの?」
アリシア「う、うん…まぁ…」
ロザリー「それに新しい人いるね。なんか周りに盾が浮いてるし」
アリシア「新しく仲間になったの。守りに特化した人らしいよ」
ロザリー「確かに…あの4つの盾…すごい硬そう」
ロザリーはコクヨウの周りに浮いている4つの盾を見ながらそう言った。
スザク「私は主様のパートナーです。私がお傍にいるのが普通でしょう」
セイリュウ「いいえ、私の感知能力があれば主様を危険から守ることができます」
コクヨウ「セイリュウ。あなたの守りじゃダメです。私くらいの防御力でないとご主人様は守れませんよ」
コハク「 o(`ω´*)o 」
スザク「コハク。あなたは過去に主様を1人にしてフラフラとどこかに行ってたようですね。あなたじゃ主様は任せられませんよ」
コハク「 Σ(ㅇㅁㅇ;;) 」
セイリュウ「私くらいの感知能力がないと無理ですね」
コハク「 :(´◦ω◦`): 」
コクヨウ「攻撃力は高くてもスザクより遅いし私より防御が脆いしあなたはペットとして仕えなさいな。その方がいいですよ」
コハク「 (´·ω·`) 」
コハクは部屋の隅っこで壁の方を向きながら体育座りした。
コハク「 (´;ω;`) 」
アリシア「大丈夫だよコハク!私!コハクがいてくれたおかげでここまで来れたんだよ!元気だして!」
コハク「 (இдஇ; ) 」
ギュッ!!
コハクはアリシアに抱きついた。
アリシア「あっははは…よしよし…」
ナデナデ…
アリシアはコハクの頭を撫でた。
スザク「おいコハク!貴様何してやがる!」
スザクは突然強い口調に変わった。
スザク「私が主様のパートナーだ!離れろ!」
コハク「 ((((;゜Д゜))) 」
サササッ…
コハクはすぐにアリシアから離れた。
アリシア「あらら…」
スザク「それで。私が主様のお傍にいます。あなたたちは引っ込んでなさい」
セイリュウ「いいえ、私がお傍にいます。2人はそこら辺で雑草でも食べててください」
コクヨウ「私がご主人様をお守りします。あなた方は家で寝てなさい」
ゴォォォォォォォォ…
3人は互いを睨み合っている。
アリシア「ね、ねぇ…3人とも。1つ提案があるんだけど」
スザク「何でしょうか」
アリシア「みんな4人揃って四獣って言われてるんだよね?」
セイリュウ「はい。そうですが」
アリシア「みんないい名前だから元の名前に変えない?」
コクヨウ「…え?」
アリシア「スザクはカタカナでスザクってことになってるからみんなもそうしない?セイリュウはそのままで。コクヨウはゲンブって名前に」
セイリュウ「は、はぁ…私は構いませんが」
スザク「私も構いません。ですが今話すことではない気がします」
アリシア「うっ…ごめん…」
コクヨウ「…ご主人様のご意向であれば従います」
アリシア「ごめんねコクヨウ。私が名付けた名前がいいって言ってたけどやっぱり元の名前がカッコよくて…」
コハク「 (´✪ω✪`) 」
コハクは目を輝かせてアリシアの顔を見た。
アリシア「あ、コハクはそのままコハクで」
コハク「 (OдO`) 」
アリシア「コハクは白虎って名前よりもコハクの方がいいの。慣れたし」
コハク「 ρ(´._.` ) 」
スザク「この際です。主様。私たちの中で誰をお傍に置いてくれますか」
アリシア「えっ!?」
セイリュウ「そうですね。主様のお言葉なら従います」
ゲンブ「ご主人様。私をお選びください」
アリシア「えっ、えっ…えぇぇっ…」
アリシアは相当困った。でもさっきまで言い合いしてた雰囲気を考えて答えないわけにもいかなかった。
アリシア「えぇっと…その…じゃあ…」
アリシアは四獣たち全員を常に傍に置くことにした。スザクたちはアリシアの傍にいられることが嬉しくてしばらくアリシアから離れなかった。
〜物語メモ〜
第3層 精霊の世界
第1層、第2層と違い、精霊の力を借りて属性攻撃力や防御力を強化することができ、精霊たちと仲良くなることでより攻略の手助けとなる。
???の祠
ミデルがいる祠。他のダンジョンと違って入ればすぐにボス戦が始まる。
新しい仲間モンスター
ミデル(種族:てるてる坊主)
スキル:ダイナマイト・タンバリン(火属性)、シャイニングスター(光属性)、パープルサンダー(雷属性)、ダイヤモンドダスト(氷属性)、リーフハリケーン(木属性)、ホワイトノヴァ(無属性)、オールエレメントアタック
玄武(種族:玄武)
4つの盾を周囲に展開している女性。朱雀、白虎、青龍の中で一番防御力が高い。守りに関して右に出る者はいない。
名前の変更
アリシアがコクヨウ(玄武)の呼び名を変更しました。
コクヨウ→ゲンブ
今後はこの表記となります。