私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第26話 精霊探し

アリシア「スザクー!そっちにいたー?」

 

アリシアはスザクたちと一緒に精霊を探していた。

 

スザク「いませんね」

 

セイリュウ「精霊は魔力探知で引っかかりますよ」

 

アリシア「えっ!?そうなの!?」

 

ゲンブ「精霊は魔力の塊ですから」

 

コハク「 (o・ω・))-ω-)) 」

 

コハクも頷いた。

 

アリシア「でも魔力探知なんかできないよ?」

 

スザク「セイリュウ。あなたならできるんじゃ?」

 

セイリュウ「できても追いかける人が遅かったら追いつけないですよ」

 

アリシア「あっ…生きててごめんなさい」

 

アリシアのステータスはカリスマ以外すべて最低値。そのためただの移動ですら時間かかる。

 

セイリュウ「いえ、主様のせいではありません。ここにスザクがいるのでスザクに任せましょう」

 

スザク「何っ…」

 

コハク「 (´✪ω✪`)♡ 」

 

ゲンブ「別に囲っておけばスピードは関係ないでしょ」

 

セイリュウ「それもそうですね。じゃあスザク。用はないから休んでなさいな」

 

スザク「セイリュウ…」

 

ゲンブ「セイリュウ。精霊はどこにいるの」

 

セイリュウ「えっと、ゲンブから見て右手の方よ。あの岩のところ」

 

ゲンブの右側約15mのところに大きな岩があった。精霊はアリシアたちに見えないように隠れている。

 

ゲンブ「分かった」

 

ブゥン…ブゥン…ブゥン…ブゥン…

ゲンブは4つの盾を岩のところまで飛ばした。

 

ゲンブ「結界」

 

ガシャン!

ゲンブの4つの盾は魔力を使い、精霊たちを囲うように結界を展開した。

 

ゲンブ「ほら、あれでいいよね」

 

アリシア「おー!すごいゲンブ!」

 

セイリュウ「では行きましょう主様」

 

アリシア「うん!」

 

スタスタスタスタ

アリシアたちは岩の方へ向かった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシアたちが岩の方に着くと、4匹の精霊がいた。

 

アリシア「わー!可愛いー!」

 

精霊はフワフワとした白い毛並みの丸い生き物だった。アリシアはあまりの可愛さに声を出してしまった。

 

アリシア「ねぇねぇこれ懐くの!?可愛いー!ねぇねぇ!君たちどこから来たのかな?」

 

スザク「主様」

 

アリシア「えっ?」

 

スザク「早く捕まえましょう」

 

アリシア「あ、うん。ごめん」

 

アリシアは4匹のうち、1匹に触れてみた。

 

音声「精霊を確認しました。適正は火属性です」

 

アリシア「ん?これが…何だっけ?」

 

セイリュウ「つまり、この精霊と仲良くなれば火属性の攻撃ダメージが上がるということですね」

 

アリシア「うーん…でも火属性なんてないし…」

 

スザク「三つ首に与えてみてはどうでしょうか」

 

アリシア「えっ?」

 

スザク「確か火を扱う頭があったはずです」

 

アリシア「あ、確かに。でもこれってスザクたちにも適応するのかな…」

 

スザク「物は試しです。やってみましょう」

 

アリシア「そうだね。召喚:三つ首!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

アリシアはスキル:召喚で三つ首を召喚した。

 

雷首「どうしたお嬢」

氷首「なんだ、戦闘じゃないのか」

火首「珍しいこともあるもんだな」

 

アリシア「ねぇ三つ首!いや、火首!」

 

雷首「なんだ火首か」

氷首「こいつかよぉ」

火首「なんだお嬢」

 

アリシア「この精霊がね、火属性が適正らしくて」

 

雷首「精霊?」

氷首「こんなちんちくりんがか?」

火首「ほう。それで?」

 

アリシア「精霊と仲良くなると火属性の攻撃力が上がるらしいの」

 

雷首「あーだから火首か」

氷首「ブレスの攻撃力が上がるってことだな」

火首「仲良くってどうするんだ?」

 

アリシア「あ、えーっと…」

 

アリシアは仲良くなる方法を知らなかった。

 

アリシア「ねぇ君。どうしたら仲良くなれるのかな?」

 

精霊「?」

 

アリシアは精霊に声をかけてみたが、精霊は何も答えなかった。

 

アリシア「どうすればいいんだろ」

 

スザク「会話してみては?」

 

アリシア「え、でも話さなかったよ?」

 

スザク「火首とです」

 

アリシア「あ、じゃあ」

 

スッ…

アリシアは火首の前に精霊を差し出した。

 

火首「…で、話をしろと?」

 

アリシア「え、うん。何か話してみて」

 

火首「う〜ん…なぁお前、どっから来たんだ?」

 

精霊「…」

 

火首「ほぅ。なるほどな。で、どうすればいいんだ?」

 

アリシア (え、話せてる?)

 

火首「お前火属性の精霊なんだってな?俺の力になってくれないか?」

 

精霊「…」

 

火首「そうか。ならこれからよろしくな」

 

精霊「…」

 

火首「いいらしいぞお嬢」

 

アリシア「え、話せたの?」

 

火首「あぁ。モンスター同士なら言葉がわかるらしい」

 

スザク「私たちは何を言ってるか分からんかったがな」

 

火首「多分会話してる人しか分からないんだろうな」

 

セイリュウ「なるほど。だからあなただけ言葉が通じたと」

 

火首「さぁな。まぁどっちにしろ力は貸してくれるそうだ」

 

アリシア「ほんと!?やった!」

 

ポフッ…

精霊はアリシアから離れて火首の額に体をくっつけた。

 

音声「仲間モンスターと精霊が仲良くなりました。対応する属性攻撃の威力が上昇します」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

すると火首の火属性攻撃力が上昇した。

 

火首「…これでいいみたいだな」

 

アリシア「え、あ、うん。そうなの?」

 

スザク「恐らくそれで合ってるかと」

 

セイリュウ「試しにブレスを吐いてみては?」

 

火首「あぁ、そうか」

 

ドシン!

火首はみんながいない方を向いた。

 

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

ゴォォォォォォォォォ!!

火首が吐いた火のブレスはいつもの倍以上大きく、長く放たれた。

 

バゴォォォォォォォン!!

少しすると火のブレスが爆発した。

 

火首「なっ…」

 

火首は自分でも驚いていた。

 

アリシア「すっご…」

 

スザク「なるほど。精霊の力は相当なものですね。これは全員分集める必要があります」

 

アリシア「でもあと3匹いるよ?」

 

スザク「そうですね」

 

スッ…

スザクは精霊を1匹手に取った。

 

音声「精霊を確認しました。適正は光属性です」

 

スザク「光属性…」

 

セイリュウ「ならミオレーネですね」

 

アリシア「召喚:ミオレーネ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

アリシアによってミオレーネが召喚された。

 

ミオレーネ「…?」

 

ミオレーネは何が何だか分からない様子だった。

 

アリシア「はい!ミオレーネさん!これあげます!」

 

アリシアはスザクから精霊を受け取り、ミオレーネに見せた。

 

ミオレーネ「えっ、これを私に…ですか?」

 

アリシア「うん!」

 

ミオレーネ「えっと…分かりました」

 

スッ…

ミオレーネはアリシアから精霊を受け取った。

 

ミオレーネ「主様。このモンスターは一体…」

 

精霊「…」

 

ミオレーネ「えっ、あなたが?」

 

ミオレーネは精霊と会話し始めた。

 

ミオレーネ「ふむ。それは便利だ。君が力を貸してくれるのか」

 

精霊「…」

 

ミオレーネ「そうか。ならよろしく頼む」

 

音声「仲間モンスターと精霊が仲良くなりました。対応する属性攻撃の威力が上昇します」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

ミオレーネの光属性攻撃力が上昇した。

 

ミオレーネ「…何も変わってないが」

 

アリシア「ミオレーネさん!天地を断つ聖剣(エクスカリバー)を使ってみてください!」

 

ミオレーネ「え?」

 

アリシア「いいから使ってみてください!」

 

ミオレーネ「わ、分かった…」

 

チャキッ…

ミオレーネは剣を構えた。

 

ミオレーネ「天地を断つ聖剣(エクスカリバー)!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

ミオレーネの光の刃がいつもの倍以上大きく、長くなった。

 

ミオレーネ「なっ!!」

 

アリシア「いっけぇ!」

 

ミオレーネ「はぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドゴォォォォォォン!!

ミオレーネが剣を振るうと目の前の地面がえぐり取られた。

 

ミオレーネ「なっ…なんだ…今の…」

 

ミオレーネは自分の技に驚いていた。

 

アリシア「ミオレーネさん。あれが精霊の力なんですよ」

 

ミオレーネ「なんだと…今のが…」

 

ミオレーネは自分の手を見た。

 

ミオレーネ「…そうか。さっきの精霊が…」

 

アリシア「はい」

 

ミオレーネ「…感謝する。主様」

 

アリシア「いいえいいえ!」

 

スザク「では次はこの子ですね」

 

スザクは精霊を手に取った。

 

音声「精霊を確認しました。適正は水属性です」

 

スザク「水属性か。ならセイリュウだな」

 

セイリュウ「私ですか」

 

スザク「ほら」

 

セイリュウはスザクから精霊を受け取った。

 

セイリュウ「えっと、よろしくお願いしますね」

 

精霊「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

精霊はセイリュウの中に消えた。

 

アリシア「えっ?もう終わり?」

 

セイリュウ「はい。終わりみたいですね」

 

スザク「何も変わってないな」

 

アリシア「セイリュウ。四獣刀技 群青羅刹」

 

パシッ!

セイリュウは薙刀を装備した。

 

ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ!

セイリュウは群青羅刹の効果範囲を展開した。

 

スザク「…おい。何も変わってないぞ?」

 

セイリュウ「ふむ。では変えてみますね」

 

ジジジ…バリバリバリバリバリバリ!!

セイリュウが効果範囲を閉じて刃に纏わせるといつもと違って雷を纏っていた。

 

セイリュウ「わっ…これが…」

 

スザク「振ってみれば?」

 

セイリュウ「そ、そうですね」

 

ヒュッ…バゴォォォォォォォン!!

セイリュウが薙刀を軽く振ると地面に大きな亀裂が走った。

 

セイリュウ「!!」

 

スザク「おぉ…」

 

アリシア「凄い!すごい!!」

 

アリシアは大興奮だった。

 

スザク「よしっ、なら最後に」

 

スッ…

スザクは最後の精霊を手に取った。

 

音声「精霊を確認しました。適正は闇属性です」

 

スザク「闇?」

 

セイリュウ「闇属性…仲間にいましたか?」

 

アリシア「う〜ん…あっ!いるよ!ツクヨミ!」

 

スザク「あぁ、そういえばいましたね」

 

アリシア「召喚:マエラテ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

魔法陣からマエラテが召喚された。

 

マエラテ「あれ、アリシア。どうしたの?」

 

アリシア「マエラテ!ツクヨミを出して!」

 

マエラテ「え?ツクヨミを?」

 

アリシア「うん!」

 

マエラテ「……まぁ、いいけど」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

マエラテはツクヨミを召喚した。

 

マエラテ「ほら」

 

アリシア「スザク!精霊を!」

 

スザク「はい」

 

スザクはツクヨミに精霊を渡した。

 

マエラテ「アリシア。これは?」

 

アリシア「精霊らしいんだけど、この精霊は闇属性に適正があるらしくて、ツクヨミは闇属性だから使えるかなって」

 

マエラテ「なるほど。…どう?ツクヨミ。使えそう?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

精霊はツクヨミの体に入った。

 

アリシア「やった!成功!」

 

音声「仲間モンスターと精霊が仲良くなりました。対応する属性攻撃の威力が上昇します。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

ツクヨミの闇属性攻撃力が上昇した。

 

マエラテ「これでいいのかい?」

 

アリシア「うん!ねぇマエラテ!ツクヨミの月楼を見せてくれない?」

 

マエラテ「えっ?戦闘中じゃないよ?」

 

アリシア「いいの!見せて!」

 

マエラテ「う〜ん…ツクヨミ…できる?」

 

ツクヨミ「…はい」

 

ギュォォォォォォォォ!!

ツクヨミの目の前で大きな魔力の塊が生成された。

 

ツクヨミ「…月楼」

 

バゴォォォォォォォン!!

ツクヨミの月楼はいつもより太く、周囲に雷を撒き散らした。

 

アリシア「おぉぉ!!」

 

マエラテ「なっ…なんだ…これ…」

 

マエラテは驚いていた。

 

アリシア「これが精霊の力なの!ねぇマエラテ!次のイベントではツクヨミと一緒に頑張ろ!」

 

マエラテ「あ、あぁ…まぁ…それはいいけど…」

 

マエラテはツクヨミの月楼について理解が追いついていなかった。

 

アリシア「よしっ!これで終わりかな?」

 

スザク「はい。4匹とも全員」

 

アリシア「よしっ!じゃあこの調子で探そう!って言いたいところだけど」

 

スザク「?」

 

アリシア「せっかく強い力を得たんだしぃ…」

 

アリシアは反対向いて空に指を指した。

 

アリシア「今から試し撃ちに行こう!」

 

アリシアたちは近くのダンジョンを攻略することにした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…ダンジョン:円月の堂

 

アリシアたちは一番近いダンジョンにたどり着いた。

 

アリシア「よしっ!とりあえず行こう!」

 

ザッザッザッザッ…

アリシアたちはダンジョンに入った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…ダンジョン:円月の堂 最奥

 

アリシア「たのもー!」

 

ザッザッザッザッ!

アリシアたちはダンジョンの最奥にたどり着いた。

 

アリシア「あれ、誰もいない。たのもー!」

 

???「あらあら…どなたかしら?」

 

突然人の声が聞こえた。しかし周囲を見渡してもそれらしき人は見当たらない。

 

アリシア「えっ!今の何!?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

するといつもの祭壇の前に何やら力が集まってきた。

 

しばらくすると、どんどんそれは形を成していった。

 

アリシア「わっ!何あれ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

やがて人の形となって現れた。

 

???「…迷っちゃったのかしら?」

 

現れたのは薄い青色に桜の模様が施された服を着た女性だった。

 

アリシア「綺麗…」

 

現れた女性はアリシアにとってすごく綺麗な人に見えた。

 

スザク「主様。注意してください」

 

???「あらあら…たくさんいるわねぇ」

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

三つ首は???を攻撃した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

???は煙に包まれた。

 

雷首「けっ、なんだあいつ」

氷首「空飛んでるなんざ気に食わねぇ」

火首「空は俺たちのものだ」

 

スザク「…」

セイリュウ「…」

マエラテ「…」

ツクヨミ「…」

ミオレーネ「…」

ゲンブ「…」

コハク「 ( ̄・ω・ ̄) 」

 

ビュン!

すると煙の中から1本のレーザーが飛んできた。

 

雷首「何っ!?」

氷首「なっ!」

火首「なんだと!」

 

ドゴォン!

雷首はそのレーザーに被弾してしまった。

 

雷首「がはっ!」

氷首「雷首!」

火首「くっ!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

さらに続けてレーザーが飛んできた。

 

ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!

三つ首たちは続けてレーザーに被弾してしまった。

 

雷首「がぁぁぁぁっ!」

氷首「ぬぅぁぁぁぁ!!」

火首「ぐぁっ!このっ!」

 

アリシア「ゲンブ!」

 

ゲンブ「はいっ!」

 

ガシャン!

ゲンブは盾を1つ使って三つ首を守った。

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!

レーザーがゲンブの盾を容赦なく攻撃する。

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

やがて煙が晴れると???は扇を広げていた。

 

???「あらあらあらあら…可哀想に」

 

雷首「チッ…」

氷首「てめぇがやったんだろうが…」

火首「こいつ…」

 

サクラ「私の名前はサクラ。覚えておいてね」

 

雷首「知るか!」

氷首「うるせぇ!」

火首「やかましい!」

 

サクラ「あらら…怖い人たちですね」

 

バッ!

サクラは扇を掲げた。

 

ババババババババババババババ!

その瞬間、一気に弾幕が展開された。

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

 

ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!

雷首は雷ブレスで敵の弾幕をほとんど削った。

 

サクラ「!」

 

サクラは三つ首のブレスに気づいた。

 

サクラ「遠距離攻撃…ですか」

 

バッ!

サクラは扇を大きく振った。

 

すると扇から蝶の形をした弾幕が多数放たれた。

 

アリシア「わぁー!綺麗!!」

 

アリシアはその美しさに見惚れてしまった。

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

三つ首はブレスで蝶の形をした弾幕を蹴散らした。

 

サクラ「はぁっ!」

 

ババババババババババババババ!!

サクラは普通の弾幕と蝶の形をした弾幕を一気に放出した。

 

雷首「何っ…」

氷首「まだ出せるのか」

火首「数が多すぎる」

 

ミオレーネ「天地を断つ聖剣(エクスカリバー)!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

ミオレーネは三つ首の後ろから攻撃する。

 

サクラ「まだまだ!」

 

ババババババババババババババ!!

サクラはさらに多くの弾幕を放つ。

 

セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹!」

 

ズババババババババババババ!!

セイリュウは薙刀で弾幕を斬っていく。

 

スザク「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

タッタッタッタッ!ビュン!

スザクは2本の剣を構えてサクラがいるところまでジャンプした。

 

スザク「四獣剣技…」

 

サクラ「!!」

 

スザクはサクラの目の前まで来た。サクラはスザクの接近に気づいたが、その時にはもう遅かった。

 

スザク「夜桜乱撃!!」

 

ズシャシャシャシャシャシャシャ!

スザクはサクラを連続で斬った。

 

サクラ「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…ドサッ!!

サクラは地面に落ちた。

 

スザク「コハク!」

 

コハク「 ( ・`ω・´) 」

 

ビュン!

コハクは落ちたサクラに接近した。

 

サクラ「うっ…くっ…」

 

サクラはスザクの攻撃を受けて動けなかった。

 

コハク「 (꜆꜄•ω•)꜆꜄꜆ 」

 

ドカドカドカドカドカドカドカドカ!!

コハクはサクラに連続で攻撃した。

 

サクラ「がっ!ごっ!ぐっ!がはっ!」

 

サクラはコハクの攻撃を無抵抗で受けてしまった。

 

コハク「 ( ・᷅-・᷄ ) 」

 

ググッ!ドゴォン!!

コハクは最後の一発をめいっぱい力を込めて放った。

 

バキバキバキバキ!!

コハクとサクラ周辺の地面にヒビが入った。

 

アリシア「わっ!コハクすごっ!」

 

コハク「 ( ̄・ω・ ̄) 」

 

ヒュッ!

コハクはサクラから距離をとった。

 

アリシア「あれ、どうしたの?コハク」

 

コハク「 (*´-ω-) 」

 

コハクは何も言わずにじっとサクラを見ていた。

 

アリシア「…コハク?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

するとサクラの体が光りだした。

 

アリシア「わっ!何っ!?」

 

ゲンブ「ご主人様。お下がりを」

 

ガシャン!

ゲンブはアリシアの前に立って盾を展開した。

 

シュゥゥゥゥゥゥ…パァァァァァァァ!

サクラの体が光ったと思ったら今度は白い光の粒となって宙に浮いた。

 

アリシア「わぁぁぁぁぁ…綺麗…」

 

アリシアはその光に見惚れていた。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

すると宙に浮いた白い光の粒たちはまたひとつに集まりだした。

 

アリシア「あれ、なんか集まってない?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

白い光の粒たちが集まり終えると、またサクラが姿を表した。

 

アリシア「えっ!?また出た!」

 

ゲンブ「再生したということか…」

 

ミオレーネ「スザク!戻れ!」

 

スザク「っ!」

 

しかし今度のサクラは何故か色がなかった。さっきまで薄い青色に桜の模様が施された服を着ていたのに、桜の模様はあれど、薄い青色はもうなかった。しかも分かりにくいが、サクラはさっきと違って半透明になっていた。

 

サクラ「…」

 

スッ…

サクラはゆっくりと両腕を広げた。

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

その瞬間、無数のレーザーが周囲に放たれた。

 

ミオレーネ「何っ!?」

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!

スザクはそのレーザーに被弾してしまった。

 

スザク「がぁぁっ!」

 

アリシア「スザク!!」

 

ゲンブ「っ!」

 

ビュン!

ゲンブはスザクの方へ盾を投げた。

 

ガシャン!

ゲンブの盾はスザクを覆うように結界を展開した。

 

ミオレーネ「くっ!」

 

タッタッタッタッ!

ミオレーネは急いでゲンブの所へ戻った。

 

雷首「がぁぁぁぁぁっ!」

氷首「がぁぁぁぁぁっ!」

火首「がぁぁぁぁぁっ!」

 

アリシア「三つ首!!」

 

三つ首は体が大きいからスザクよりもダメージを受けてしまった。

 

アリシア「ゲンブ!三つ首も助けて!」

 

ゲンブ「なっ…しかし…」

 

ゲンブの手元にある盾は残り2つ。1つはスザクにもう1つは三つ首の所にある。しかし、三つ首の所にあった盾はサクラのレーザーによって破壊されてしまった。よって現在、ゲンブの盾は3つしかない。それに今ゲンブとアリシアが無傷でいられるのは盾が2つあるから。これを手放せば自分たちもやられる可能性がある。

 

ゲンブ「しかし!このまま盾を外せばこの攻撃を防ぎ切れません!」

 

アリシア「それでも!それでも三つ首を助けてあげて!」

 

ピシッ!!ギリギリギリギリ…

スザクに展開していた盾にヒビが入った。

 

ゲンブ「!!」

 

ゲンブは盾を操っているため、全ての盾の状況を把握している。今さっきスザクに展開していた盾にヒビが入ったのにも気づいている。

 

タッタッタッタッ!

コハクやミオレーネはゲンブのところに着いた。残されたのは現在ダメージを受けている三つ首と守りが弱くなっているスザクだけだった。

 

アリシア「ゲンブ!!お願い!!」

 

ゲンブ「っ…分かり…ました」

 

パキン!!ビュン!

ゲンブは盾の結界を解除して三つ首の方へ盾を投げた。

 

ガシャン!

投げられた盾は三つ首の所で結界を展開した。

 

ゲンブ「っ…」

 

ギリギリギリギリ…ギリギリ…バキッ!

スザクを守っている盾が限界を迎えていた。

 

ゲンブ「ご主人様!スザクに展開している盾が破壊されそうです!」

 

アリシア「!!」

 

ミオレーネ「くっ…どうにかできんのか!」

 

セイリュウ「私たちではどうにも…」

 

コハク「 ヾ(・ω・`;)ノ 」

 

ミオレーネとコハクも焦っている様だった。

 

スザク「っ…」

 

ジリッ…

スザクは少しずつ体を起こして走る準備を始めた。

 

アリシア「スザク!」

 

ギリギリギリギリ…バキッ!

ゲンブの盾に亀裂が走った。

 

ゲンブ (スザク…)

 

ギリギリギリギリ…パキン!!

ゲンブがアリシアたちを守っている盾にもヒビが入った。

 

ゲンブ「くっ…」

 

アリシア「ゲンブ…」

 

アリシアはゲンブの服を掴んだ。

 

ゲンブ「っ…」

 

ゲンブはアリシアの顔を見て何とか策を巡らせていた。

 

ゲンブ「…セイリュウ、コハク、ミオレーネ」

 

セイリュウ「?」

コハク「 (。´・ω・) 」

ミオレーネ「?」

 

ゲンブは何か決心した顔をしていた。

 

ゲンブ「私の盾にも限界はある。私たちはあれを受けても少しなら生存できる。だが、ご主人様がやられると私たちは負けてしまう」

 

セイリュウ「ゲンブ…」

 

ゲンブ「私の盾は守るものが多ければその分弱くなる。…ならここでご主人様だけに盾を展開して私たちは逃げ切るとかはどうか」

 

ミオレーネ「何っ…」

 

アリシア「待ってゲンブ!それだとせっかく仲間になったのに負けるかもしれないでしょ!?」

 

ゲンブ「ここで私たちが一緒にやられるよりも、ご主人様だけが残ってくれた方がいいです。もし負けたらそこまでです」

 

アリシア「そんな…待って!まだ何かあるかもしれ…」

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

ゲンブたちが話していると、三つ首がゲンブの盾を利用して攻撃を始めた。

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

ゲンブ「あいつ…」

 

バゴォォォォォォォン!!

しかし三つ首のブレスは全く効果がなかった。三つ首のブレスは半透明なサクラの体を通過して天井に命中した。

 

雷首「くっ…こいつ…」

氷首「効かねぇぞあいつ」

火首「これでもダメか…」

 

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!

サクラのレーザーが三つ首の盾にどんどん命中していく。

 

ピシッ!!ギリギリギリギリ!

三つ首を守っている盾にヒビが入った。

 

ゲンブ「くっ…ダメだ…あれももう限界…」

 

アリシア「そんな…でも!」

 

ミオレーネ「主様」

 

アリシア「!」

 

ミオレーネ「…あなただけでも助かるなら…私はこの結界から出ます」

 

アリシア「えっ!」

 

コハク「 (`・ω・´) 」

 

コハクもその意見に賛成だった。

 

アリシア「待ってよ!それだと私だけになるでしょ!みんなは絶対に死なせない!」

 

ゲンブ「っ…」

 

バキッ!バリィン!!

スザクを守っていた盾が破壊されてしまった。

 

ビュン!

それと同時にスザクはその場から移動した。

 

アリシア「スザク!!」

 

スザク「っ!」

 

タッタッタッタッ!

スザクはアリシアたちを守っている盾にヒビが入っていることに気づいていた。だからあえてアリシアたちがいない方へ走った。

 

ミオレーネ「スザク…あなた…」

 

アリシア「…だったら…」

 

ゲンブ「…?」

 

アリシア「だったら私が何とかする!」

 

チャキッ…

アリシアはツムガリを装備した。

 

コハク「 ヾ(・ω・`;)ノ 」

 

ミオレーネ「待ってください主様。あなたが出たら間違いなく負けます」

 

アリシア「でも!スザクが!」

 

ミオレーネ「今の彼女には何も通じないでしょう。三つ首のブレスを無効化したんです。私たちの攻撃は彼女には届きません。もう有効打は無いのです」

 

アリシア「でも!」

 

スッ…

アリシアは胸元から笛を取りだした。この笛はカミラから貰ったもので、周囲のモンスターを呼び寄せることができる。

 

アリシア「これで…」

 

ピーーーッ!!

アリシアは笛を吹いた。アリシアの笛は遠くまで響いた。

 

ゲンブ「!」

セイリュウ「!」

コハク「 (@_@) 」

ミオレーネ「!」

 

アリシア「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

アリシアはめいっぱい笛を吹いたためか、少し疲れていた。

 

アリシア「これで…なんとか…」

 

ピシッ!!

盾のヒビがより深くなった。

 

ゲンブ「ダメだ。もうもたない。セイリュウ、コハク、ミオレーネ。…準備はいい?」

 

セイリュウ「えぇ」

コハク「 (o´・ω-)b 」

ミオレーネ「…あぁ」

 

アリシア「そんな!待って!まだ…」

 

バリィン!!

そうこうしているうちに三つ首を守っていた盾が破壊されてしまった。

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!

その瞬間、三つ首はサクラのレーザーに被弾してしまった。

 

雷首「がぁぁぁぁぁっ!!」

氷首「がぁぁぁぁぁっ!!」

火首「ぐわぁぁぁぁっ!!」

 

アリシア「三つ首!!」

 

ピシッ!!バキッ!!

アリシアたちを守っている盾も限界を迎えていた。

 

ゲンブ「もうダメ!いくよ!セイリュウ!コハク!ミオレーネ!」

 

セイリュウ「はい!」

コハク「 (`・ω・´) 」

ミオレーネ「あぁ」

 

アリシア「待って!みんな!」

 

???「なら…ここは俺が行こう。アリシア」

 

アリシア「!!」

 

ザッザッザッザッ…

現れたのはムクロだった。

 

アリシア「ムクロ!」

 

ゲンブ「!?」

セイリュウ「!」

コハク「 Σ(º ロ ºノ )ノ 」

ミオレーネ「!」

 

キィィィィィィィン…

ムクロは憎悪と怨念を纏う刀を装備した。

 

アリシア「ムクロ…どうして…」

 

ムクロ「…あの時と同じ…笛の音が聞こえた」

 

アリシア「!」

 

ムクロ「…アリシアが危険な目に遭っていると思った。だから来た」

 

タッタッタッタッ!!

ムクロは刀を構えてサクラに接近した。

 

ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!

ムクロはサクラのレーザーを必死に避けた。

 

ムクロ「こいつ…!」

 

ビュン!

ムクロはサクラの所へジャンプした。

 

ミオレーネ「!!」

セイリュウ「!」

ゲンブ「!?」

コハク「 (´✪ω✪`)♡ 」

 

ムクロ「死の告知(アブズ・ギブズ)!」

 

ズシャッ!!

ムクロの攻撃がサクラに命中した。ムクロの死の告知(アブズ・ギブズ)は霊体を実体として斬ることができる。三つ首の攻撃を無効化していた半透明なサクラの体はムクロにとっては普通の体と変わらなかった。

 

シュゥゥゥゥゥ…パァン!!

ムクロに斬られたサクラの体は傷口から光の粒が放出し、やがてサクラの体は消滅してしまった。その間、眩い光が周囲を照らした。

 

アリシア「っ…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

それから少しして落ち着いたアリシアたちは合流することができた。

 

スザク「ムクロ…ありがとう。借りができた」

 

ムクロ「あぁ」

 

アリシア「ありがとうムクロ!」

 

ムクロ「…あぁ」

 

雷首「ケッ…俺は助けられたとか思ってねぇよ」

氷首「俺もだ」

火首「俺も」

 

ムクロ「お前ら…」

 

ガコッ!

祭壇に宝箱が出現した。

 

アリシア「あ!宝箱!」

 

タッタッタッタッ!

アリシアは宝箱のところへ行き、報酬を得ることができた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…ギルド:宿り星

 

サクラとの戦闘を終えたアリシアたちはギルドに戻ってきていた。

 

アリシア「ふへぇ…疲れたぁ…」

 

ロザリー「どう?アリシア。精霊は見つかった?」

 

アリシア「うん。4匹くらいかな?」

 

ロザリー「いいね。私は2匹だったよ」

 

アリシア「まだたくさんいるよね…」

 

ロザリー「多分ね」

 

アリシア「そういえば次のイベントの情報って届いた?」

 

ロザリー「まだね。多分今夜だと思う」

 

アリシア「どんな内容なんだろ」

 

ロザリー「まぁ、精霊かいないと難しそうな感じするよ」

 

アリシア「じゃあもっと集めないと!」

 

ロザリー「私も負けないくらい集めないとなぁ…」

 

アリシアは少し休んでまた精霊集めを始めたのだった。




〜物語メモ〜

アリシアたちが集めた精霊
アリシアたちは4匹の精霊を集めることに成功した。それぞれ火属性、光属性、水属性、闇属性の4属性。
火属性の精霊は三つ首の火首、光属性の精霊はミオレーネ、水属性の精霊はセイリュウ、闇属性の精霊はツクヨミが所持することになった。

円月の堂
ボスモンスター:サクラがいるダンジョン

サクラ
扇を持った薄い青色に桜の模様が施された服を着た女性。主に弾幕を使った攻撃を得意とする。HPが0になった場合、HP1で再度復活し、無慈悲な全体攻撃を発動する。これはゲンブの盾すら破壊するほどの威力。おまけにサクラの体は半透明なので、あらゆる攻撃を無効化する。しかし、この全体攻撃は時間制限があるため、それを超えると即座に技は停止する。対処法はその時間制限の間、逃げ切ること。もしくはムクロのように霊体を実体として斬ることができるスキルを使うこと。
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