私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第27話 とあるギルドの人と決闘

場所…とある平原

 

アリシア「精霊って本当に見つかりにくいよね」

 

スザク「そうですね。気まぐれなのでしょう」

 

コハク「 (Ⅲ-ω-) 」

 

ゲンブ「魔力に引っかかりやすいので魔法使いとかは有利ですね」

 

セイリュウ「私たちだと精霊の方が気配を察知して逃げてる可能性もありますね」

 

アリシア「うーん…それはマズイ…」

 

アリシアたちは次のイベントに向けて精霊を集めていた。

 

アリシア「できればみんなの分の精霊を集めたいんだけど…」

 

セイリュウ「なんとか探せば見つかるかもしれませんね」

 

スザク「それか精霊が集まりやすい場所でも分かればいいのですが」

 

アリシア「うーん…精霊が集まりやすいところ…」

 

スタスタスタスタ

アリシアたちが歩いていると、大きな岩があった。それと同時にその大きな岩を背にして眠っている人も見つけた。

 

アリシア「あれ、あの人は…」

 

スザク「お知り合いですか?」

 

アリシア「うーん…」

 

スノー「スゥーッ…スゥーッ…」

 

眠っていたのはギルド:近衛騎士団のスノーだった。彼女はよく眠っているが、剣を持つと凄まじいスピードと斬撃でモンスターたちを圧倒していた。アリシアは以前、第3回イベントの時に出現した大きなモンスターに対してすごい攻撃をしていた事を思い出していた。

 

アリシア「見たことあるけど名前が…」

 

ゲンブ「すごいねあの子。周りに精霊が集まってる」

 

アリシア「!!」

 

アリシアはゲンブの言葉に反応してスノーをよく見た。ゲンブの言う通り、スノーの周りには精霊たちが漂っている。スノーと一緒に寝ている感じだった。

 

アリシア「ほんとだ…どうして?」

 

コハク「 (*゚Д゚*) 」

 

スザク「主様。あの精霊たちを捕まえましょうか」

 

アリシア「え?」

 

セイリュウ「主様。これはいいチャンスかもしれませんよ」

 

アリシア「でも…寝てるんだよね?」

 

ゲンブ「ご主人様。次のイベント?とやらを有利に進めるために捕まえましょう」

 

アリシア「うーん…」

 

アリシアはスノーと一緒に寝ている精霊を捕まえるのに少し抵抗があった。しかしスザクたちの捕まえる意思もあるため、否定もできなかった。

 

アリシア「どうしようコハク…」

 

コハク「 (。-`ω´-) 」

 

コハクは考える仕草をした。

 

コハク「 (・∀・)! 」

 

スタスタスタスタ

コハクは何か思いついたのかスノーの方へ歩いた。

 

スノー「スゥーッ…スゥーッ…」

 

コハク「 ( ー̀_ー́ ) 」

 

スッ…

コハクはスノーの方に手を伸ばした。

 

スノー「!」

 

ズバババババババ!

スノーは目を大きく見開くと同時に剣を振るった。

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

ヒュッ!ザザッ!

コハクはスノーの斬撃を避けて少し距離を置いた。

 

コハク「 (´・ω・`;) 」

 

スノー「ん…ん?あれ…誰?」

 

スノーは目を擦りながらコハクを見た。

 

アリシア「コハク!」

 

スノー「?」

 

ガシャン!

ゲンブがコハクの前に立って盾を展開した。

 

ゲンブ「なんだ今の攻撃は…全然見えなかった…」

 

セイリュウ「あんな人もいるんですね」

 

スザク「あの人は眠そうにしているが、剣技は素晴らしいものだ。その気になればコハクがやられただろうね」

 

コハク「 ((((;゜Д゜))) 」

 

スノー「えっと…何かな」

 

アリシア「あ、あのー…」

 

スノー「…?」

 

アリシア「その…剣を…」

 

スノー「…あ、ごめんね」

 

チャキッ…

スノーは剣を鞘に戻した。

 

スノー「それで、何かな」

 

アリシア「えっと…さっきあなたの周りに精霊がいて…」

 

スノー「精霊?」

 

アリシア「そ、そうです。その精霊を捕まえようとして…」

 

スノー「あー…なるほど。ごめんね。邪魔しちゃった」

 

アリシア「い、いいんです!こちらが悪いんです!」

 

スノー「…」

 

スノーはアリシアの方を見た。

 

スノー「…じゃあ、取りに行く?精霊」

 

アリシア「…え?」

 

アリシアたちはスノーと行動を共にすることにした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…精霊の泉

 

スノー「私はここで自分の属性の精霊を捕まえたよ」

 

アリシア「!!」

 

そこは周りが木に囲まれており、その中心には泉ができていた。精霊たちはその泉から魔力を供給しており、自分たちの属性を高めていた。

 

アリシア「えっ!?こんなにいるの!?」

 

ここにはたくさんの精霊がいた。これを見ると今まで見つかりにくかったのも頷ける。

 

アリシア「え、こんなにいるならもうあとは必要な属性を見つけ出すだけ?」

 

スノー「そうだよ。そこは頑張ってね」

 

アリシア「よし!コハク、スザク、セイリュウ、ゲンブ!急いでみんなの分の精霊を捕まえるよ!」

 

コハク「 ( •̀ω•́ )و 」

スザク「はい」

セイリュウ「承知しました」

ゲンブ「お任せ下さい」

 

アリシアたちは残りの仲間モンスターたちのために必死に適正属性の精霊たちをかき集めた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシアたちが精霊たちをかき集め始めて約30分が経過した。

 

アリシア「よしっ…なんとか集まったみたいだね…」

 

スザク「意外と時間かかりましたね…」

 

セイリュウ「あらスザク。疲れたんですか?」

 

スザク「なっ…」

 

セイリュウはスザクよりも多くの精霊を捕まえていた。

 

ゲンブ「ふぅん。スピードが遅い私でもこれだけ集めたのに」

 

ゲンブはスザクより少ないが、それでもスザクに追いつきそうなくらいだった。

 

スザク「なっ…コハク!コハクはどうだ!」

 

コハク「 (´;ω;`) 」

 

コハクが捕まえたのはたった1匹だった。

 

スザク「流石はコハク。期待を裏切らない」

 

セイリュウ「コハク…流石にそれは…」

 

ゲンブ「私よりも少ない…」

 

コハク「 ( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) 」

 

アリシア「大丈夫だよコハク!私なんて1匹も捕まえられなかったから!」

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

アリシアは言った通り、1匹も捕まえられなかった。

 

コハク「 ( *´꒳`*) 」

 

ゲンブ「コハク…流石に自分より少ないからって…」

 

セイリュウ「ほんと、スザクとコハクはいつそんな性格が悪くなったのかしら」

 

スザク「何っ!?」

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

スザク「私は違うでしょ!」

 

コハク「 (# ゚Д゚) 」

 

コハクも違うと表現した。

 

アリシア「待ってみんな!喧嘩はダメ!」

 

セイリュウ「そうですね。早く他のモンスターたちに精霊の力を付与しましょう」

 

スザク「喧嘩なんてしてませんよ主様」

 

アリシア「そうなの?じゃあいいや。早速始めよう!」

 

アリシアは各モンスターたちを召喚してそれぞれに合った精霊たちを付与していった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アリシア「よしっこれで最後だね。召喚 キリちゃん!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

魔法陣からキリちゃんが召喚された。

 

キリちゃん「…主様?」

 

アリシア「キリちゃん。今から君に精霊の力を渡すね」

 

キリちゃん「精霊?」

 

アリシア「うん。精霊はキリちゃんの力を強くしてくれるの!」

 

キリちゃん「主様からの贈り物ですか?」

 

アリシア「うん!はい!」

 

アリシアは精霊を差し出した。

 

キリちゃん「ん〜〜〜〜〜!主様!!」

 

ギュッ!!

キリちゃんはアリシアに抱きついた。

 

アリシア「わっ!キリちゃん!」

 

キリちゃん「ありがとう主様!大事にする!絶対離さない!」

 

アリシア「えーっと…それはゲーム上できることなのかな…」

 

ポウッ…

キリちゃんは精霊の力を受け取った。

 

ブワッ!

キリちゃんの属性効果が上昇した。

 

アリシア「そういえばキリちゃんの属性って何?分からないで渡したんだけど」

 

キリちゃん「風属性です」

 

アリシア「へぇ…知らなかった…」

 

スザク「主様のモンスターはほぼ全属性揃ってますね」

 

アリシア「そうなの!?」

 

スザク「はい。スライムやイノシシ、プニちゃんやゲンブは無属性、私や火首は火属性。セイリュウは水属性。氷首は氷属性。コハクや雷首は雷属性。キリちゃんは風属性。ゴロちゃんは土属性。ミオレーネは光属性。ツクヨミとムクロは闇属性です」

 

アリシア「私とマエラテも無属性だね」

 

スザク「はい。それにミデルに関しては5属性ですし」

 

アリシア「ミデルすごっ!」

 

スザク「あの子だけ異次元ですね」

 

アリシア「あれ、そういえば属性っていくつあるの?」

 

セイリュウ「属性は火、水、氷、風、雷、土、光、闇、無属性の9つですね」

 

アリシア「そんなにあるんだ…」

 

スザク「属性にも相性があるのでそこを考えていくともっと楽に戦いを終わらせられますよ」

 

アリシア「へぇ、全然知らなかった」

 

セイリュウ「まぁこれで全員分の精霊は集まりましたね」

 

アリシア「だね!これで目標達成!」

 

スノー「終わったぁ…?」

 

近くで寝ていたスノーが起きてきた。

 

アリシア「終わりました!ありがとうございますスノーさん!」

 

スノー「んーん…いいよ…じゃあね、私行くね」

 

スタスタスタスタ

スノーはゆっくりとその場をあとにした。

 

アリシア「よしっ!とりあえずみんなにこの場所を教えよう!」

 

アリシアはギルドに向かった。

 

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場所…ギルド:宿り星

 

アリシア「ただいまー!」

 

アリシアがギルドに戻ってきた。

 

ロザリー「お、ギルドマスターが戻ってきたね」

 

アリシア「あれ?ロザリーだけ?他のみんなは?」

 

ロザリー「みんな精霊を集めに行ってるよ。中々見つからないらしいね」

 

アリシア「あ!じゃあ精霊がたくさんいる場所私知ってるから教えてあげる!」

 

ロザリー「あ、私はもう精霊を集め終わったから大丈夫。ギルドチャットで教えてあげて」

 

アリシア「あれ?もう集めたの?」

 

ロザリー「まぁ光属性の精霊だけだからね」

 

アリシア「そうなんだ!じゃあチャットで教えないと!」

 

アリシアはギルドチャットで精霊の泉の場所を教えた。

 

アリシア「よしっ!これであとはみんなが精霊を集めるだけだね」

 

ロザリー「うん。まだイベントは始まらないからもう少しゆっくりしてもいいかもね」

 

アリシア「そっか!じゃあちょっとゆっくりしようかな」

 

コンコンコン

アリシアがソファに座ったと同時に誰かが扉をノックした。

 

アリシア「えっ、誰だろ」

 

ロザリー「私が出るよ」

 

スタスタスタスタ

ロザリーが扉を開けに行った。

 

ガチャ

ロザリーが扉を開けるとそこにはギルド:近衛騎士団のツァイとコン、ユノだった。

 

ロザリー「えっと…どちら様ですか?」

 

ツァイ「ギルド:近衛騎士団のツァイです」

 

コン「同じくコンです」

 

ユノ「同じくユノです」

 

ロザリー「えっと…何か…?」

 

ツァイ「ギルド:宿り星のギルドマスターにお聞きしたいことがあります。あなたがギルドマスターですか?」

 

ロザリー「違います。ギルドマスターは…」

 

ロザリーはアリシアを指さした。

 

ロザリー「アリシアです」

 

アリシア「え、何?私?」

 

ユノ「彼女がギルドマスター?」

 

ロザリー「そうです。入りますか?ここで話すのもあれですし」

 

コン「そうですね。ではお邪魔させていただいてもよろしいですか?」

 

ロザリー「はい。どうぞ」

 

スタスタスタスタ

ツァイ、コン、ユノはアリシアの向かいのソファに座った。

 

アリシア「え、え〜っと…」

 

ツァイ「単刀直入に質問しますアリシアさん」

 

アリシア「は、はい!」

 

ツァイ「あなた、ミオレーネというモンスターを仲間にしていますね?」

 

アリシア「!」

 

アリシアはミオレーネの名前に反応した。

 

アリシア「えっと…はい。仲間になってます」

 

ツァイ「…やはり」

 

コン「そのミオレーネさんなんですが…」

 

アリシア「?」

 

ユノ「私たちの仲間に入れたいのです」

 

アリシア「…え?」

 

ロザリー「!?」

 

ツァイ「ミオレーネは私たちが先に目をつけていたモンスターです。彼女は剣撃となれば右に出る者はいません。彼女を仲間にすることができれば私たちの戦力アップに繋がるのです」

 

アリシア「え…えぇ…」

 

コン「なのでアリシアさん。ミオレーネを譲ってください」

 

アリシア「!!」

 

ロザリー「ちょ、ちょっと待ってください。仲間にするって魔物使いの方でもいるんですか?」

 

ユノ「いませんよ」

 

ロザリー「え、じゃあなんで…」

 

ツァイ「シルバーが『契約』ってスキルを習得したんです」

 

ロザリー「契約?」

 

コン「モンスターを1体使役するスキルです。モンスターを仲間にしたらそれ以降は自身で解除するまで継続するんです」

 

ロザリー「そ、そんなスキルが…」

 

ユノ「そこでシルバーは契約するモンスターをミオレーネに決めました。しかし天空の闘技場にはミオレーネはいませんでした」

 

ロザリー「あ、だからアリシアを…」

 

ツァイ「そうです。アリシアさんは唯一の魔物使い。恐らく仲間になっているだろうと」

 

アリシア「まぁ確かにいるけど…」

 

ロザリー「でも納得はできない」

 

アリシア「そう。それ」

 

コン「そうですか。なら条件付きならどうですか」

 

アリシア「条件?」

 

ピッピッピッピッ

ツァイが何やらステータス画面等をいじっていた。

 

ピコッ

するとアリシアの前に決闘の通知が来た。

 

アリシア「えっ、決闘?」

 

ロザリー「!」

 

ツァイ「はい。私たちと戦って、私たちが勝てばミオレーネを譲ってください」

 

アリシア「え!?」

 

ロザリー「な、何を…」

 

コン「負ければ私たちは大人しく下がります」

 

ユノ「私たちとしてもミオレーネは欲しい人材なのです」

 

アリシア「で、でも…私のモンスターだし…」

 

ロザリー「ちょっと待ってください」

 

ツァイ「?」

コン「?」

ユノ「?」

 

ロザリー「それは不公平ですよ」

 

ツァイ「何がですか?」

 

ロザリー「こちらは負ければモンスターを渡す。で、あなた方が負ければそのまま帰る。これじゃあ割に合いませんよ。せめて負けたなら何かしら譲渡するべきでは」

 

ツァイ「うーん…」

 

コン「私たちに譲渡できるものはありません」

 

ロザリー「であるなら交渉できませんよ」

 

ユノ「そもそも、あなたではなくアリシアさんと話しています。アリシアさんはどうですか?」

 

アリシア「えーっと…」

 

ロザリー「アリシア!こんな戦い受けちゃダメ。こっちが不利だよ」

 

アリシア「うーん…召喚 ミオレーネ」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシアはミオレーネを召喚した。

 

ミオレーネ「お呼びですか。主様」

 

ツァイ「!」

コン「!」

ユノ「!」

 

ツァイたちは突然現れたミオレーネに驚いていた。

 

アリシア「えっとね…カクカクシカジカで…」

 

アリシアは事の経緯を説明した。

 

ミオレーネ「なるほど。ある程度理解しました」

 

アリシア「それでどうかな…ミオレーネは」

 

ミオレーネ「率直に…お断りします」

 

ロザリー「!」

 

ツァイ「…」

コン「…」

ユノ「…」

 

ミオレーネ「私はあなた方の事は覚えていません。しかし私と同じ装いですね。何か近しいものを感じます」

 

ツァイ「なら!」

 

ミオレーネ「しかし、それだけではあなた方に力添えはできません。私には主様がいます。私を仲間にしたいなら主様を討ちなさい」

 

アリシア「え?」

 

ロザリー「!?」

 

ミオレーネ「私の主様はとても強い方です。私はその力に溺れました。しかしあなた方からは何も強さは感じません。私を引き入れるならそれなりの力を示しなさい」

 

ツァイ「…なるほどね」

 

コン「私たちと戦う…か」

 

ユノ「であるならアリシアさん。先程の決闘の通知…引き受けてください」

 

アリシア「うっ…」

 

ツァイ「負ければこのまま引き下がります。さぁ!」

 

アリシア「ミオレーネ…」

 

ミオレーネ「大丈夫です。主様は強いです。みなさんをお呼びください」

 

アリシア「わ、分かったよ…」

 

ロザリー「アリシア!?」

 

ピッ

アリシアは決闘の誘いに乗った。

 

ロザリー「待ってアリシア!」

 

ミオレーネ「ダメです」

 

ロザリー「!」

 

ミオレーネがロザリーを止めた。

 

ミオレーネ「これは主様の戦いです。私の主様なら心配ありません」

 

ロザリー「アリシア…」

 

アリシア「ま、まぁ、行ってくるねロザリー」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

アリシア、ツァイ、コン、ユノ、ミオレーネは決闘専用のステージに転送された。

 

ロザリー「アリシア…」

 

ピコッ

ロザリーの目の前に通知画面が開いた。

 

音声「決闘の様子を見ることができます。観戦しますか?」

 

ロザリー「!」

 

ピッ!

ロザリーは迷いなく「はい」を押した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…とある闘技場

 

アリシア「…」

 

ツァイ「…」

コン「…」

ユノ「…」

 

アリシア (なんで…こんなことに…)

 

ツァイ「いきましょうコン、ユノ」

 

コン「うん」

ユノ「えぇ」

 

カチャカチャ…

ツァイ、コン、ユノは聖騎士の剣(片手剣)を装備した。

 

ミオレーネ「主様。全員召喚してください」

 

アリシア「えっ!?全員!?」

 

ミオレーネ「はい。私は彼女たちの所へ行くつもりはありません。なので主様。ここで本気で潰しましょう」

 

アリシア「う、うん!」

 

ジャラッ…

アリシアはスラちゃんたちのメダルを取り出した。

 

アリシア「出てきて!スラちゃんたち!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

メダルからスラちゃん、スラくん、ライム、スラミ、イノくんが出現した。

 

アリシア「召喚 コハク、セイリュウ、ゲンブ、ムクロ、三つ首、キリちゃん、ゴロちゃん、プニちゃん、マエラテ、ミデル!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

アリシアの周囲にたくさんの魔法陣が展開され、コハクたちが召喚された。

 

コハク「ε-(`・ω・´) 」

セイリュウ「お呼びでしょうか。主様」

ゲンブ「お呼びでしょうか。ご主人様」

ムクロ「…ふん」

雷首「ガッハハハハハ!!」

氷首「来たぞきたぞぉぉ!!」

火首「喚ばれた喚ばれたぁ!!」

キリちゃん「主様主様主様主様主様主様!!」

ゴロちゃん「…」

プニちゃん「…?あれ、みんないるの?」

マエラテ「出てきてツクヨミ」

ツクヨミ「…」

ミデル「ンフフフフフフ…良い!」

 

アリシア「スザクもお願いね」

 

スザク「承知しました」

 

アリシア「ミオレーネも」

 

ミオレーネ「承知しました」

 

アリシアの周りには多数のボスモンスターたちが出現した。

 

ツァイ「なっ…なに…あれ…」

 

コン「ちょ、あれ…反則なんじゃ…」

 

ユノ「何で骸の武士がここに…しかも三つ首まで…」

 

スッ…

アリシアはツァイたちの方を見た。

 

アリシア「みんな。今回はあの人たちをやっつけるよ」

 

ツァイ「!」

コン「!」

ユノ「!」

 

アリシア「出し惜しみしないで本気で叩き潰すよ」

 

ツァイ「ちょ、ちょっと待って!そんなの反則!反則だよ!」

 

アリシア「?」

 

コン「なんで第1層と第2層のボスモンスターたちが…」

 

ユノ「まさか…全員仲間に…」

 

アリシア「反則じゃありません。私は魔物使いです。魔物を使役してこその職業です」

 

ツァイ「!」

コン「!」

ユノ「っ…」

 

アリシア「全員、突撃ー!!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

コハクたちが一斉に動き出した。

 

ユノ「仕方ない。やるよ。ツァイ、コン」

 

コン「うん!」

 

ツァイ「う、うん」

 

チャキッ…

ツァイたちは剣を構えた。

 

雷首「カァァァァァァァァッ!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!

雷首が雷のブレスを吐いた。

 

ユノ「散開!」

 

ビュン!

ツァイたちはそれぞれ別方向へ動いた。

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!

ツァイたちは雷をなんとか避けた。

 

氷首「ンバァァァァァァァッ!!」

 

ビュォォォォォォォォォォォォォ!!

氷首が氷のブレスでユノの足を凍らせた。

 

ユノ「しまった!」

 

プニちゃん「やぁぁぁっ!」

 

ドコッ!

プニちゃんはユノを攻撃した。

 

ユノ「ぐっ!」

 

コハク「 ( ・᷅ὢ・᷄ ) 」

 

ドゴォン!!

続けてコハクが攻撃する。

 

ユノ「あがっ!!」

 

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

ゴォォォォォォォォォォォ!

火首が火のブレスでユノを攻撃した。

 

ユノ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ツァイ「ユノ!」

 

タッタッタッタッ!

ツァイはユノの方へ走った。

 

コン「!」

 

タッタッタッタッ!

コンもユノの方へ走る。

 

ツァイ「やぁっ!」

 

カンッ!!バキッ!

ツァイはユノの足元の氷を砕いた。

 

コン「はぁっ!」

 

ギュッ…ビュン!

その瞬間、コンが火のブレスの中に突進してユノを救出した。

 

ツァイ「よしっ」

 

ムクロ「よそ見か。余裕だな」

 

ツァイ「!」

 

ムクロがツァイの背後に立って刀を構えていた。

 

ツァイ「っ!!」

 

ギィン!!

ツァイは声が聞こえた時に振り返って剣を構えた。それと同時にムクロの刀と接触した。

 

ムクロ「はぁっ!」

 

ギィン!!

ムクロは力任せにツァイを刀で飛ばした。

 

ツァイ「わっ!!」

 

ドサッ!

ツァイは吹き飛ばされて地面に倒れた。

 

ツァイ「くっ…」

 

ミオレーネ「はぁっ!」

 

ツァイ「!」

 

キィィィィン!!

ミオレーネが追撃をする。ツァイはなんとか体勢を立て直してミオレーネの攻撃を防御した。

 

ミオレーネ「どうした!私を引き入れるんじゃなかったのか!!」

 

キィン!!

ミオレーネは剣でツァイをさらに飛ばした。

 

ツァイ「きゃっ!」

 

セイリュウ「…」

 

ツァイが飛ばされた方向にセイリュウが薙刀を構えて立っていた。

 

セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹」

 

ツァイ「!」

 

ズババババババババババババ!!

セイリュウは無数の斬撃でツァイを攻撃した。

 

ツァイ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

コン「ツァイ!」

 

ビュン!

スザクがコンに接近した。

 

スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!!」

 

コン「くっ!」

 

ドサッ!

コンはユノを地面に置いた。

 

コン「はぁっ!!」

 

ズシャシャシャシャシャシャシャ!

コンはすぐに剣を構えたが、スザクの攻撃の速さに対応できなかった。

 

コン「がぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

スザク「はぁっ!」

 

ドゴッ!!

スザクはコンを蹴り飛ばした。

 

コン「ごふっ!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ!

コンはスザクの蹴りで宙に飛ばされた。

 

マエラテ「ツクヨミ。月楼」

 

ツクヨミ「…」

 

スッ…バゴォォォォォォォン!!

ツクヨミは月楼でコンを狙い撃った。

 

コン「っ!?」

 

ドゴォォォォォォォン!!

ツクヨミの月楼はコンに命中した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ダダダダダダダダダダダダダダ!

スラちゃん、スラくん、ライム、スラミ、イノくんはユノに突撃した。

 

ドカドカドカドカドカドカドカ!

スラちゃんたちは弱いなりに必死にユノに攻撃した。

 

ユノ「っ!」

 

ユノはスラちゃんたちに攻撃されて目を覚ました。

 

ユノ「はぁっ!」

 

ズバッ!!

ユノは剣を振ってスラちゃんたちを攻撃した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

スラちゃん、スラくん、ライム、スラミ、イノくんはユノの攻撃で倒されてしまった。

 

アリシア「スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!イノくん!」

 

アリシアは悔しそうな顔を見せた。

 

キリちゃん「!」

 

キリちゃんはそんなアリシアの顔を見てスイッチが入った。

 

キリちゃん「主様が…あぁ…私の主様が…主様が主様が主様が主様が主様が主様が主様が主様が主様が!!私の主様がぁぁぁぁぁぁ!!」

 

キン!ビュン!

キリちゃんは鎌を構えて瞬時にユノに接近した。

 

ユノ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!!」

 

ユノは近づいてくるキリちゃんに気づいた。

 

ユノ (来るっ…!)

 

キリちゃん「よくも主様を!私の主様を!よくもよくもよくも!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

キンキンキンキンキンキンキンキン!!

キリちゃんは鎌を巧みに操ってユノを圧倒した。

 

ユノ「くっ!このっ!」

 

キンキンキンキンキンキンキンキン!!

ユノはなんとかキリちゃんの攻撃を捌いていた。

 

キリちゃん「私の主様に悲しい顔をさせた!あなたは絶対に許さなぁぁぁぁぁぁい!!」

 

キンキンキンキンキンキンキンキン!!

キリちゃんの攻撃速度が上昇した。

 

ユノ「くっ…このっ!!」

 

キン!ズシャッ!!

ユノは捌ききれなくてキリちゃんの攻撃を受けてしまった。

 

ユノ「うぐっ!!」

 

キリちゃん「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ズシャ!ズシャ!ズシャ!ズシャ!ズシャ!!

キリちゃんはさらに攻撃を続けた。

 

ユノ「がっ!ぐっ!このっ!」

 

ゴロちゃん「…」

 

ドゴォン!!

ユノがキリちゃんの攻撃を受けていると、さらに横からゴロちゃんが攻撃した。

 

ユノ「がはっ!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…ドゴォン!!

大きく吹き飛ばされたユノは壁に激突した。

 

ドシン!!

キリちゃんの横にゴロちゃんが降り立った。

 

ゴロちゃん「…」

 

キリちゃん「まだまだよぉぉぉぉぉ…まだ!まだ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ムクロ「はぁっ!」

 

キン!キン!ガンッ!!キン!キン!

ムクロはツァイと戦っていた。

 

ムクロ「その程度か!」

 

キィィィィン!!

ムクロはツァイを弾き飛ばした。

 

ツァイ「くっ!」

 

雷首「カァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

続けて三つ首がツァイをブレスで攻撃した。

 

ツァイ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドサッ!!

ツァイは大きく吹き飛ばされた。

 

ムクロ「何をする。三つ首」

 

雷首「ガッハハハハハ!いいじゃねぇか!」

氷首「かつて一緒に戦ったんだ!」

火首「これくらい許せ!ガッハハハハハ!」

 

ムクロ「全く…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

コン「やぁぁぁぁぁぁっ!」

 

セイリュウ「はぁっ!」

 

キンッ!キンキンキン!キンッ!

コンはセイリュウ、スザク、プニちゃん、ミデルと対峙していた。

 

スザク「四獣剣技 夜桜乱撃!」

 

ズシャズシャズシャズシャズシャズシャ!!

スザクがコンを攻撃した。

 

コン「がぁぁぁぁぁっ!」

 

セイリュウ「四獣刀技 群青羅刹」

 

ズババババババババババババ!!

セイリュウも続けて攻撃する。

 

プニちゃん「やぁぁぁぁぁぁ!」

 

ドカッ!

プニちゃんも追撃する。

 

ミデル「ダイヤモンドダスト!」

 

ビュォォォォォォォォォォォォォ!!

ミデルはコンに吹雪と氷をぶつけた。

 

コン「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ミデル「シャイニングスター!」

 

ズドドドドドドドドドド!

ミデルは星型の弾幕を放った。

 

コン「くっ…」

 

ドカドカドカドカドカドカドカドカ!

コンはミデルのシャイニングスターに被弾した。

 

コン「がはっ…」

 

ドサッ!

コンはその場に倒れた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

コハク「 (`・ω・´) 」

 

ドゴォン!!

コハクはユノを攻撃した。

 

ユノ「うぐっ!!」

 

キリちゃん「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

キンキンキンキンキンキンキンキン!!

キリちゃんは容赦なくユノを攻撃する。

 

ユノ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ゴロちゃん「…」

 

ドゴォン!!ドゴォン!!

ゴロちゃんも続けて攻撃する。

 

ユノ「うがっ!このっ…!」

 

ガシッ!

コハクがユノの腕を掴んだ。

 

ユノ「なっ…離せ!」

 

キリちゃん「あっははははは!」

 

ユノ「!!」

 

キリちゃん「はっ!」

 

キィィィィン!!

キリちゃんはユノに攻撃した。

 

ユノ「うっ…」

 

コハク「 ( ✧Д✧) 」

 

ゴォォォォォォォォォォォ!

コハクはスキル:天地開闢で空から隕石を落としてきた。

 

ユノ「!?」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…ドゴォォォォォォォン!!

ユノはコハクの隕石に被弾してしまった。

 

ユノ「…」

 

ドサッ…

ユノは静かに倒れた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ミオレーネ「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ツァイ「っ!!」

 

キンキン!ガン!キンキンキンキン!!

ツァイはミオレーネの剣撃に押されていた。

 

ミオレーネ「どうした!その程度か!」

 

ギィン!!

ミオレーネは力いっぱい剣を振るった。

 

ツァイ「ぐっ…」

 

ビリビリ…ビリビリ…

ツァイの腕はミオレーネの攻撃の重さで少し震えていた。

 

ムクロ「はぁっ!」

 

ツァイ「!」

 

キィィィィン!!

続いてムクロが攻撃する。しかしツァイはムクロに気づいて防御した。

 

雷首「カァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

三つ首はムクロ諸共ツァイを攻撃した。

 

ツァイ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ドサッ!

ツァイは大きく吹き飛ばされた。

 

ツァイ「うぐっ…いっつ…」

 

ジリッ…

ツァイは左腕を押さえながら立ち上がった。

 

マエラテ「ツクヨミ。影縛り」

 

ツクヨミ「…」

 

ブゥゥゥゥン…パシッ!

ツクヨミは自分とツァイの影を繋いでツァイの動きを封じた。

 

ツァイ「なっ…」

 

ツァイは身動きが取れないことに気づいた。

 

ツァイ「このっ…」

 

ツァイは何度か動こうとしたがそれも虚しくその場から動けなかった。

 

マエラテ「ツクヨミ。月楼」

 

ツクヨミ「…」

 

スッ…バゴォォォォォォォン!!

ツクヨミはツァイに掌を向けて月楼を放った。

 

雷首「カァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

ドォォォォォォォォォン!!

三つ首も続けてブレスを放った。

 

ムクロ「死者の呼び声」

 

ズバッ!パキパキッ…

ムクロが刀を振るうと空間に隙間ができた。

 

死者たち「アァァァァァァァァァァ!!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

そして隙間から死者たちが一斉に出てきてツァイに襲いかかった。

 

ミオレーネ「天地を断つ聖剣(エクスカリバー)!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

ミオレーネは天地を断つ聖剣(エクスカリバー)を放った。

 

ツァイ「!!」

 

グッ!!

身動きが取れないツァイはその場で防御姿勢をとった。

 

ドゴォォォォォォォン!!

ツァイはツクヨミ、三つ首、ムクロ、ミオレーネの攻撃を受けてしまった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ヒュォォォォォォォォォ…

闘技場には3つ煙が上がっていた。

 

アリシア「…」

マエラテ「…」

ゲンブ「…」

 

アリシアは戦いをずっと見ていた。

 

マエラテ「…終わったね。アリシア」

 

アリシア「…そうですね」

 

ゲンブ「あの人たち、私たちを相手によく奮闘したものです。たった3人で」

 

マエラテ「そうだね。僕ならすぐにやられてるよ」

 

アリシア「…」

 

ビュン!タッタッタッタッ!

すると3つのうち、1つの煙から誰かが走ってきた。

 

アリシア「!」

 

ゲンブ「ご主人様!」

 

マエラテ「!」

 

ガシャン!

ゲンブは4つの大盾を周囲に展開した。

 

コン「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

タッタッタッタッ!

走ってきたのはコンだった。コンはミデルたちの攻撃を受けてなお立ち上がり、ミデルたちの隙をついてアリシアに接近したのだった。

 

コン「せめて一撃だけでも!!」

 

アリシア「ゲンブ!」

 

ゲンブ「はい!」

 

コン「やぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ガシャン!

ゲンブは前方に2つの大盾を展開した。

 

ガンッ!!

コンは力いっぱい剣を振るった。しかしゲンブの盾が硬すぎてまるで歯が立たなかった。

 

コン「くっ…」

 

アリシア「ゲンブ。攻撃できる?」

 

ゲンブ「できます」

 

クイッ

ゲンブは人差し指を上に向けた。

 

ブゥン!ブゥン!

すると残り2つの大盾が動き始めた。

 

コン「!」

 

ブゥン!ブゥン!

2つの大盾がコンの目の前に現れた。

 

ドォン!!

そして2つの大盾からコンを後方へ押し出すように結界が展開された。

 

コン「ぐっ!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ!

コンはゲンブの大盾によって宙に浮かされた。

 

コン「くっ!このっ!」

 

スザク「四獣剣技…」

 

コン「!」

 

スザク「夜桜乱撃!!」

 

ズシャズシャズシャズシャズシャズシャ!!

コンがアリシアに接近していることに気づいたスザクが後ろから走ってきていた。そしてゲンブの大盾によって浮かされたコンにトドメをさした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

あれから少ししてツァイとユノがアリシアのところに運ばれてきた。

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

スッ…

コハクはゆっくりとユノを地面に寝かせた。

 

ミオレーネ「…」

 

スッ…

ミオレーネもコハクと同じようにツァイを地面に寝かせた。

 

ゲンブ「よいしょっと…」

 

スッ…

ゲンブも同じようにコンを地面に寝かせた。

 

アリシア「とりあえず私たちの勝ちってことだよね」

 

ミオレーネ「…」

 

雷首「それほど強くなかったな」

 

ムクロ「しかしこれ程の数を相手にしたんだ。よくやったほうだろ」

 

キリちゃん「主様!大丈夫!?」

 

アリシア「大丈夫だよキリちゃん。心配してくれてありがとうね」

 

キリちゃん「きゃっ!主様がありがとうって…ぐふっ…ぐふふっ…」

 

ゴロちゃん「…」

 

ツクヨミ「…」

 

氷首「しかし世界にはまだまだ色んなやつがいるんだな」

 

火首「全くだ」

 

セイリュウ「私の薙刀と対等に戦える方はそうそういませんよ」

 

プニちゃん「私の攻撃も容易く受けてたよ!」

 

ミデル「ん〜〜いいねぇ、その力…欲しいなぁ…」

 

ツァイ「んっ…」

 

ツァイがゆっくりと目を開けた。

 

アリシア「…起きましたか?」

 

ツァイ「あれ…私…」

 

ツァイはゆっくりと体を起こした。

 

ツァイ「……そっか。私…負けたんだ…」

 

アリシア「…」

 

ツァイ「コン…ユノ…」

 

コンとユノはまだ目を覚まさなかった。

 

アリシア「ツァイさん」

 

ツァイ「!」

 

アリシア「決闘のルール。忘れてませんよね」

 

ツァイ「……うん。覚えてるよ」

 

アリシア「じゃあ…」

 

ツァイ「…うん。このまま引き下がることにするよ」

 

ミオレーネ「…」

 

音声「決闘の勝敗が決まりました。通常エリアに転送しますか?」

 

アリシアの目の前に「はい」か「いいえ」の選択肢が出てきた。

 

アリシア「ねぇスザク。このまま「はい」を押したらこの人たちはどうなるのかな」

 

スザク「おそらく寝たままだと」

 

アリシア「じゃあこのまま戻ったらベッドに移して寝かせよう」

 

ツァイ「!」

 

スザク「…承知しました」

 

アリシア「じゃあ…戻るね」

 

ピッ

アリシアは「はい」を押した。

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!

アリシアたちは通常のエリアに転送された。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…ギルド:宿り星の寝室

 

コン「…んっ」

 

コンが目を覚ました。

 

コン「ん〜〜…」

 

コンはゆっくりと体を起こした。

 

コン「あれ…ここは…」

 

ツァイ「起きた?コン」

 

コン「?」

 

コンの右から声が聞こえた。コンはそちらの方を見る。そこには椅子に座っているツァイと隣のベッドで寝ているユノの姿があった。

 

コン「あれ…ツァイ…それにユノまで…私たち…」

 

ツァイ「…」

 

コン「ツァイ…まさか…」

 

ツァイ「…コン。決闘は私たちの負けです」

 

コン「……そっか」

 

ツァイ「私たちはアリシアさんを甘く見ていました。魔物使いはカリスマという直接的なステータスじゃないものにポイントを振り分け、それ以外のステータスは最低値の職業です。でもその実態はあらゆるモンスターを従え、共に戦う職業。私たちの負けは私たちの慢心が生んだ結果です」

 

コン「……だね」

 

ユノ「んっ…ん〜…」

 

ツァイとコンが話しているとユノが起きてきた。

 

ユノ「あれ……ここは」

 

ツァイ「ユノ。おはよう」

 

ユノ「あぁ…おはようツァイ…」

 

ツァイ「決闘はもう終わったよ」

 

ユノ「…そう。私が寝ているということは…」

 

ツァイ「……うん。負けたよ」

 

ユノ「…そうか。さて、シルバーになんて言おうかな…」

 

ツァイ「3人で一緒に怒られましょうか」

 

ユノ「…ははっ…それもいい」

 

コンコンコン

ツァイたちの部屋の扉がノックされた。

 

ツァイ「はい。どうぞ」

 

アリシア「失礼します」

 

ギィィィィ…

アリシアが扉を開けて入ってきた。

 

アリシア「えっと…その…」

 

ツァイ「アリシアさん。私たちの完敗です」

 

アリシア「!」

 

ツァイ「私たちはこのままギルドに戻ります」

 

アリシア「あっ…えっと…はい…」

 

ツァイ「お騒がせしました。コンとユノが動けるようになったらここを去ります」

 

アリシア「あ、えっと…待ってください」

 

ツァイ「?」

 

アリシア「ミオレーネ」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ミオレーネが姿を現した。

 

ツァイ「!」

コン「!」

ユノ「!」

 

ミオレーネ「…」

 

アリシア「戦いが終わったあとミオレーネと話し合ったんです。それで…」

 

ミオレーネ「仲間になるのは不可能だ。私には主様がいる。これは揺るぎないものだ」

 

ツァイ「そう…ですか」

 

ミオレーネ「しかし」

 

ツァイ「!」

 

ミオレーネ「あなた方の剣の手伝いならいつでも引き受けます」

 

ツァイ「えっ…?」

 

ミオレーネ「今回は主様のモンスターが勢揃いだったから勝てなかっただろう。まともに攻撃できなかっただろう。私と1VS1ならまた結果が変わるかもしれん。であるならまた後日来るといい。しかしその時は私を殺すつもりで来なさい。でなければ私には勝てん」

 

ツァイ「えっと…いいのでしょうか」

 

ミオレーネ「私は構わない」

 

ツァイ「えっと…他のギルドメンバーも良いですか?」

 

ミオレーネ「あぁ。いいだろう」

 

ツァイ「ありがとうございます」

 

ミオレーネ「…話は以上だ」

 

クルッ…スタスタスタスタ

ミオレーネはその場をあとにした。

 

アリシア「えっと…じゃあ私もこの辺で…」

 

スタスタスタスタ

アリシアは扉に向かった。

 

ツァイ「アリシアさん」

 

アリシア「!」

 

ツァイ「あの、戦った証に私のゲームカードを受け取って貰えませんか?」

 

アリシア「ゲームカード?」

 

ツァイ「はい。私のことが書かれたものです。フレンド登録もお願いします」

 

アリシア「はい!喜んで!」

 

アリシアはツァイ、コン、ユノのゲームカードを受け取り、3人とフレンド登録をした。

 

ツァイ「ありがとうございます」

 

アリシア「ふふっ…いいえ!どういたしまして!それでは!」

 

ギィィィィ…ガチャ

アリシアはその場をあとにした。

 

ツァイ「…ふふっ」

 

コン「ツァイ。いい人だねアリシアさんは」

 

ツァイ「だね」

 

ユノ「また来ようかな。今度こそミオレーネに勝つ」

 

ツァイ「私も…次こそは勝つよ」




〜物語メモ〜

決闘システム
特定の相手に戦いを挑むことができるシステム。相手のHPを0にするか、降参するまで続く。決闘が受理された場合は特別なステージに自動的に転送される。

ゲームカード
このゲームにおけるプレイヤーの情報を示したもの。その人のゲームの記録やステータス、装備、スキルや特性など全て記載されている。プレイヤーがゲームカードを更新すると新しく追記される仕組み。つまり、更新しなければずっと古い情報のままとなる。しかしここでツァイやコン、ユノがゲームカードを渡すということは自分の情報を全て差し出したも同然。このゲームにおいて手の内を晒すのは危険な行為だが、ツァイたちはそれを承知で渡した。
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