私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第3話 骸の武士

場所…結衣の部屋

 

結衣「ふぅ、お昼ご飯も食べたしまたゲームしよっと」

 

カポッ

結衣はいつものコントローラーと手袋を装着した。

 

音声「コントローラーの接続が確認されました。ゲームにログインします」

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

結衣の視界が白い光に包まれた。

 

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場所…はじまりの街 噴水の広場

 

アリシア「よしっ!ゲームするぞー!」

 

アリシアはまず最初に「はじまりの草原」に向かった。

 

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場所…はじまりの草原

 

アリシア「あ、そういえば…」

 

アリシアは周囲を見渡した。

 

アリシア「やっぱり…コハクがいない…」

 

ガサゴソ…ガサゴソ…

アリシアは自分のポケットに手を入れてあるものを取り出した。

 

ジャラッ…

それは、スラちゃんたちのメダルだった。

 

アリシア「スラちゃんたちはちゃんといるね。あ、そういえばスラちゃんたちも特性とかスキルとかってあるのかな」

 

アリシアは少し考えていた。

 

アリシア「もしスラちゃんたちが他のモンスターと戦えばスキルとか増やせるのかも!」

 

タッタッタッ!

アリシアはスラちゃんたちのメダルを持って近くにいるモンスターまで走った。

 

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アリシア「よしっ!この子に決めた!」

 

アリシアの目の前にはイノシシのようなモンスターがいた。

 

アリシア「出てきて!スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

すると、メダルからスラちゃんたちが出てきた。

 

???「!」

 

そのモンスターがこちらに気づいた。

 

アリシア「スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!あの子をやっつけて!」

 

ダダダダダダダ!

するとスラちゃんたちは一斉に走り出した。

 

???「ブルルルルルル!」

 

するとイノシシのようなモンスターもスラちゃんたちに向かって突進してきた。

 

ドシン!!

スラちゃんたちはイノシシのようなモンスターに体当たりをした。

 

???「ブルルルルルル!!」

 

ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!

すると、イノシシのようなモンスターは牙を使ってスラちゃんたちを吹っ飛ばした。

 

アリシア「スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!」

 

吹っ飛ばされたスラちゃんたちは何とか立ち上がった。

 

アリシア「頑張れー!スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!」

 

ピピッ

すると突然変な音が聞こえた。

 

音声「特性:応援の発動を確認。仲間モンスターのステータスが上昇します」

 

ブゥゥゥゥゥン!

すると、スラちゃんたちは急に元気になった。

 

アリシア「わっ!すごい!」

 

ダダダダダダダダ!

そしてスラちゃんたちはまたイノシシのようなモンスターに突進した。

 

???「ブルルルルルル!」

 

ドシン!

スラちゃんたちは4匹で同時に体当たりをした。

 

???「ブルッ!?」

 

イノシシのようなモンスターはさっきとは段違いに強くなったスラちゃんたちの体当たりに驚いた。

 

アリシア「いっけぇぇぇぇ!みんなー!」

 

ブゥゥゥゥゥン!

すると更にスラちゃんたちのステータスが上昇した。

 

???「ブルルルルルル!!」

 

ドシン!!

すると押し負けたのか、イノシシのようなモンスターが後ろに吹っ飛ばされた。

 

アリシア「やったぁ!スラちゃんたちすごい!!」

 

ビビッ…シュゥゥゥゥゥゥ…

するとイノシシのようなモンスターがその場から消えてしまった。

 

キン!

すると甲高い音が聞こえた。

 

アリシア「あ!この音は!」

 

タッタッタッ!

アリシアはイノシシのようなモンスターがいたところに駆け寄った。

 

アリシア「あった!メダルだ!」

 

アリシアは先程のモンスターのメダルを手に入れた。

 

ピピッ

するとまた変な音が聞こえた。

 

音声「新しいモンスターを仲間にしました。種族名:イノシシです」

 

アリシア「イノシシって…現実にもいるような名前だなぁ…」

 

アリシアはメダルを掌に置いた。

 

アリシア「決めた!君の名前はイノくん!」

 

ポワァァァァァ…

するとそのメダルはスラちゃんたちと同じように光った。

 

アリシア「よろしくね、イノくん」

 

ピピッ

また変な音が聞こえた。

 

アリシア「この音って何なんだろ。お知らせなのかな」

 

音声「特性:褒め言葉を獲得」

 

アリシア「褒め言葉?」

 

ピッ

アリシアは「褒め言葉」という特性の説明欄を開いた。

 

アリシア「褒め言葉。味方モンスターを褒めることで、信頼度を上昇させることができる。一定の信頼度を得ることで、新たなスキルと特性を得ることができる。ですか。つまり褒めればいいってことなのかな?」

 

音声「仲間モンスターが新たに特性を獲得しました」

 

アリシア「え?仲間モンスター?スラちゃんたちかな」

 

ピッ

アリシアはスラちゃんたちのステータス画面を開いた。

 

アリシア「あ!何かある!」

 

ピッ

アリシアはスラちゃんの特性を見た。

 

アリシア「えっと、特性:情熱。戦闘中にステータスが上昇した際、更に攻撃力を上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。なんだ!すごいスラちゃん!」

 

ピッピッ

アリシアはスラくんの特性を見た。

 

アリシア「特性:堅固。戦闘中にステータスが上昇した際、更に防御力を上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。あ、スラちゃんの防御力バージョンだ!スラくんもすごい!」

 

ピッピッ

アリシアはライムの特性を見た。

 

アリシア「特性:疾風。戦闘中にステータスが上昇した際、更にスピードを上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。ということはライムはスピードバージョンかな?ライムもすごいよ!」

 

ピッピッ

アリシアはスラミの特性を見た。

 

アリシア「特性:知性。戦闘中にステータスが上昇した際、更に魔力を上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。じゃあスラミは魔法使いみたいなのかな!?すごいなぁ、スラミも!」

 

ピッ

アリシアはスラちゃんたちのステータス画面を閉じようとした。

 

アリシア「あれ?なにこれ」

 

アリシアはさっき仲間にしたイノくんのステータス画面に「!」のマークがあるのに気づいた。

 

アリシア「イノくんにも新しい特性があるのかな?」

 

ピッピッ

アリシアはイノくんのステータス画面を開いた。

 

アリシア「特性:猛突進。味方に応援された際に気分が高まると、攻撃力とスピードが2倍に上昇する。ただし、防御力は少し下がる。だって!イノくんもすごい!私よりも強そう!」

 

ブゥゥゥゥゥン!

するとスラちゃんたちが光り出した。

 

音声「特性:応援が発動しました。特性:褒め言葉が発動しました」

 

アリシア「えっ!?戦闘中じゃないよ!?」

 

ダダダダダダダダダ!

するとスラちゃんたちが一斉にどこかへ走り出した。

 

アリシア「えっ!?スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとメダルからイノくんが出てきた。

 

アリシア「イノくん?」

 

イノくん「ブルルルルルル!」

 

イノくんはアリシアに乗るように体を近づけた。

 

アリシア「えっ、もしかして、乗ってってこと?」

 

イノくん「ブルルルルルル!」

 

イノくんは頷いた。

 

アリシア「よしっ!分かった!お願いイノくん!あの子たちを追いかけて!」

 

イノくん「ブルルルルルル!」

 

ダダダダダダダ!

イノくんはアリシアを乗せてスラちゃんたちを追いかけた。

 

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場所…ダンジョン:瘴気の洞窟

 

ルシュ「なんか、瘴気の洞窟なんて名前だからどんな状態異常がくるのかと思ったら、全然大したことなかったね」

 

ジン「あぁ。心配して損したぜ。解毒ポーションとか麻痺ポーションとか色々買ったってのに」

 

ルシュ「まぁいいじゃない。これで下見も済んだし、次にアリシアさんが来ても遠慮なく勧められるよ」

 

ジン「あぁ。だな」

 

アリシア「待ってスラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!」

 

ルシュ「?」

ジン「?」

 

ルシュとジンはアリシアの声が聞こえた気がした。

 

ルシュ「ねぇジン。今の声って」

 

ジン「あぁ。アリシアの声にそっくりだな」

 

ルシュ「もう来てるのかな!?」

 

ジン「うーん…どうだろ。さっきログアウトしたばっかだぜ?来るなら夕方とかじゃ」

 

ルシュ「いた!!」

 

ジン「!?」

 

ルシュが指さした方向にイノくんに乗ったアリシアが4匹のスライムを追いかけているところが見えた。

 

ジン「え?あれがアリシアか?」

 

ルシュ「絶対そうだよ!ほら!モンスターに乗ってるし!あんなことできるのアリシアさんだけだよ!」

 

ジン「えー?それでもイノシシに乗るか?普通」

 

ルシュ「いいから行こっ!早く!」

 

ジン「おおぉ、おう」

 

タッタッタッ!

ルシュとジンはスラちゃんたちを追いかけているアリシアを追いかけた。

 

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場所…ダンジョン 棘の扉

 

ダダダダダダダダダ!

スラちゃんたちは変な扉があるところで止まった。

 

ダダダダダダダ!

イノくんとアリシアはようやくスラちゃんたちに追いついた。

 

アリシア「スラちゃんたち速いよ…」

 

アリシアはイノくんが走ってる間、ずっとイノくんに捕まってたから少し疲れていた。

 

ザッ!

アリシアはイノくんから降りた。

 

アリシア「ありがとうイノくん」

 

イノくん「ブルルルルルル!フシュゥゥゥゥ!」

 

アリシアはスラちゃんたちに歩み寄った。

 

アリシア「みんなどうしたの?あんなに走って。何かあるの?」

 

するとスラちゃんたちは一斉にその扉を見た。

 

アリシア「ん?」

 

その扉は何故か棘がいくつも生えており、触るのも気が引けるようなものだった。

 

アリシア「えっ…なにこれ…針?棘?」

 

ツンツン

アリシアはその扉に生えている棘をつついた。

 

アリシア「うーん…なんだろこれ…入れるのかな?」

 

アリシアは扉の窪みに指を入れた。

 

アリシア「ふんっぬぅぅぅぅぅぅ!」

 

アリシアは目一杯力を込めて扉を開けた。

 

ガシャン!

すると、扉が限界まで開いた。

 

アリシア「ふぁ…開いた…」

 

ダダダダダダダダダダ!

するとスラちゃんたちはまた一斉に走り出した。

 

アリシア「えっ!?ちょっ!待ってみんな!行くよイノくん!ついてきて!」

 

タッタッタッ!

アリシアとイノくんも後を追ってその扉に入った。

 

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タッタッタッ!

あとからルシュとジンがその扉に着いた。

 

ジン「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ルシュ「こ…ここに…入ったみたいね…」

 

ジン「ふざっけんな…足速えっての…」

 

2人はずっとアリシアを走って追いかけていたため、すごく疲れていた。

 

ルシュ「でも…ここにいるのは間違いないよ…ほら、見て。扉も開いてる」

 

ジン「!」

 

ジンは棘の扉が開いてるのに気づいた。

 

ジン「確かに…でもあの扉…結構重かったよな…」

 

ルシュ「えぇ。しかも棘ばっかで嫌になるくらいだし」

 

ジン「あいつのステータスめっちゃ低いけど…あいつの力で開けられると思うか?」

 

ルシュ「分からない…でも、ずっと開かなかった扉が開いてるんだよ?ちょっと中見てみない?」

 

ジン「はぁっ?マジ?」

 

ルシュ「マジだよ…ほら、行くよ…」

 

ジン「へいへい…」

 

スタスタスタ

ルシュとジンは棘の扉に入っていった。

 

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場所…ダンジョン 棘の扉 中間地点

 

アリシアは相変わらずイノくんと一緒にスラちゃんたちを追いかけている。

 

アリシア「スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!どこにいるのー?」

 

アリシアは現在、下へ続く階段を降りていた。イノくんはその後ろをついてくる。

 

アリシア「もうっ…あの子たち…どこに行ってるの…」

 

階段を降りたアリシアとイノくんはその先にスラちゃんたちがいることに気づいた。

 

アリシア「あ…いた…」

 

スタスタスタ

アリシアはスラちゃんたちのところまで歩いた。

 

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場所…ダンジョン 棘の扉 秘密の部屋の入口

 

アリシア「もう…みんな…早く帰るよ。ここにいたらモンスターに襲われるよ?」

 

するとスラちゃんたちは一斉に扉に目を向けた。

 

アリシア「えっ…これってまさか…また?」

 

スラちゃんたちは頷いた。

 

アリシア「もう…これで最後だからね…」

 

アリシアは扉にある窪みに指を入れた。

 

アリシア「んっしょ!」

 

ガラッ!

今度の扉はさっきと比べてものすごく軽かった。

 

アリシア「あえっ?簡単に開いた…って!ええっ!?」

 

スラちゃんたちはその部屋に入っていった。

 

アリシア「え、待って!イノくん行くよ!」

 

アリシアとイノくんもその部屋に入った。

 

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場所…ダンジョン 棘の扉 下へ続く階段

 

ジン「おいおい…真っ暗じゃねぇか」

 

ルシュ「仕方ないでしょ?明かりなんて持ってきてないんだから。私の光で我慢しなさい」

 

現在ルシュとジンは下へ続く階段を降りていた。ただ、真っ暗なので、ルシュの魔法を使って足元を照らしていた。

 

ジン「なぁよ、ほんとにアリシアがここにいるのか?」

 

ルシュ「いる。絶対にいる。私見たもん」

 

ジン「はぁ…こうなるんだったらこの鎧外してくれば良かった…」

 

ルシュ「じゃあ外したら?裸のままボスモンスターに挑みなさい」

 

ジン「お前…結構悪女だよな」

 

ルシュ「こう見えても魔法使いだからね」

 

するとルシュとジンは少し広い空間に出た。

 

ジン「お、少し広いな」

 

ルシュ「うーん…あっあれ!」

 

ルシュはさらに下に続く階段を見つけた。

 

ルシュ「階段!階段あるよ!」

 

ジン「えぇ…まだ降りるのか…?」

 

ルシュ「アリシアさんがいるんだから行くよ!ほら!」

 

ジン「へいへい…」

 

スタスタスタ

ジンとルシュはさらに下に降りた。

 

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場所…ダンジョン 棘の扉 最下層

 

ルシュ「ほら!最下層よ!」

 

タッタッタッ!

ルシュは足早に階段を降りた。

 

ジン「おい待てって!お前の光がねぇと見えねぇんだよ!おい!」

 

ジンは壁を伝ってゆっくり降りてきた。

 

ルシュ「うーん…」

 

ルシュはアリシアを探していた。

 

ジン「で?アリシアは見つかったか?」

 

ジンはあとから来た。

 

ルシュ「…いない」

 

ジン「はぁっ!?」

 

ルシュ「だって…ほら…」

 

ジンは周囲を見渡した。だがアリシアの姿はなかった。

 

ジン「マジか…ほんとにいねぇじゃん」

 

ルシュ「そんなぁ…」

 

ジン「おいルシュ!ふざけんなよ!」

 

ルシュ「だって!ほんとに見たんだもん!この扉に入っていくのが!」

 

ジン「でもいねぇじゃねぇか!どうすんだよ!」

 

ルシュ「だって…」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

2人が言い合いをしていると、突然地面が揺れ始めた。

 

ジン「なっ…何だ!?」

 

ルシュ「地震!?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

しばらくすると揺れが止んだ。

 

ルシュ「…?」

 

ジン「何も無かった?」

 

ルシュ「もう…地震は怖いんだって…」

 

ジン「誰のせいでここに着いたってんだよ」

 

ルシュ「私のせい!?」

 

ジン「当たり前だろ!お前がここにいるって言うからついてきたんだぞ!?」

 

ルシュ「でも!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

すると祭壇の前に魔法陣が展開され、ボスモンスターが現れた。

 

ジン「なっ!」

 

ルシュ「えっ!?」

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

そのモンスターはいかにも武士のような格好をしていた。

 

ジン「ここのボスモンスターか!」

 

カチャ!

ジンは剣を装備した。

 

ルシュ「くっ!」

 

スッ!

ルシュは杖を取り出した。

 

骸の武士「ガァァァァァァァァ!」

 

タッタッタッ!!

骸の武士が2人に向かって走ってきた。

 

ルシュ「火炎玉(ファイアボール)!」

 

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!

ルシュは火属性魔法を複数撃った。

 

ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!

骸の武士はその魔法に被弾した。

 

ジン「よっしゃ!」

 

ビュン!

ジンはその隙を見て骸の武士の頭上に飛んだ。

 

ジン「流星剣(りゅうせいけん)!!」

 

ゴォォォォォォォォ!!

すると、ジンの剣が炎を帯びた。

 

ジン「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ズシャッ!

見事ジンの攻撃が骸の武士に届いた。

 

骸の武士「キシャァァァァァァァァ!!」

 

骸の武士は奇声を発した。

 

ブゥン…ブゥン…ブゥン…ブゥン…

すると、さらに4体の骸の武士が召喚された。

 

ルシュ「嘘っ…」

 

ジン「マジか…」

 

骸の武士「ガァァァァァァァ!!」

 

ダダダダダダダダダ!

すると、5体の骸の武士が走ってきた。

 

ルシュ「水流(マーベラス)!」

 

ザバァァァァァァン!!

ルシュが水属性魔法を使うと、何も無いところから急に水が出てきた。

 

骸の武士「!?」

 

ザバァァァァァァン!!

骸の武士たちはその水に押し流されてしまった。

 

ジン「やるなぁルシュ!」

 

ルシュ「当たり前よ!」

 

骸の武士「カッカカカカカカカ…」

 

ジュワァァァァァァァ…

すると、あとから召喚された4体の骸の武士たちが消えていった。

 

ジン「よしっ!これで1人だ!」

 

骸の武士「アァァァァァァァ!!」

 

ダダダダダ!

骸の武士は2人に向かって走ってきた。

 

ジン「俺に任せろルシュ!」

 

タッタッタッ!

ジンは骸の武士に向かって走った。

 

ジン「おらぁっ!」

 

ギン!ガン!キン!キン!キン!ガン!キン!

ジンと骸の武士はお互いの剣と刀をぶつけた。

 

ジン「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ガン!キン!キン!ガン!キン!キン!

ジンは骸の武士に負けじと食らいつく。

 

音声「特性:弱点攻撃が発動しました」

 

ブゥゥゥゥゥン!

ジンの剣が雷を纏った。

 

ジン「こいつの弱点は雷か!」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ガン!ガン!ガン!キン!ガン!ガン!

骸の武士はさらに速い攻撃を重ねる。

 

ジン「ぐぉっ…何だこの速さ!これじゃあ捌ききれねぇ!」

 

キィン!

骸の武士が切り上げた瞬間、ジンの手から剣が離れた。

 

ジン「しまっ…」

 

グサッ!

骸の武士はジンがよろめいたところを見逃さず、刀でジンを突き刺した。

 

ジン「ぐほっ…」

 

ルシュ「ジン!!」

 

ジンは骸の武士の攻撃でHPが0になった。

 

ドサッ…

ジンは力なくその場に倒れた。

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

ルシュ「ジン!!」

 

骸の武士がジンから刀を抜き取ると、ルシュに視線を向けた。

 

ルシュ「ひっ…」

 

骸の武士「ハァァァァァァァァ…」

 

ザッザッザッ…

骸の武士はゆっくりとルシュに近づく。

 

ルシュ (何かしないと何かしないと何かしないと!…あっそうだ!確かさっきジンの弱点攻撃が発動してた!あの時出てきたのは雷!なら雷魔法で!)

 

ザッ!

ルシュは杖を構えた。

 

ルシュ「落雷(サンダー)!!」

 

ゴロゴロゴロゴロ…ドゴォン!

すると骸の武士の頭上に雷雲が発生し、容赦なく骸の武士に雷が落ちた。

 

骸の武士「ガァァァァァァァ!!」

 

骸の武士はその攻撃を受けてよろめいた。

 

ルシュ (よしっ!効いてる!)

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

骸の武士はまた立ち上がった。

 

ルシュ「落雷(サンダー)落雷(サンダー)落雷(サンダー)!!」

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

ルシュは何度も雷属性魔法を放った。

 

骸の武士「キシャァァァァァァァァァ!!」

 

すると骸の武士がまた奇声を発した。

 

ブゥン…ブゥン…ブゥン…ブゥン…

すると、さっきと同じように4体の骸の武士が召喚された。

 

ルシュ「また!?こうなったら!水流(マーベラス)!!」

 

ザバァァァァァァン!!

ルシュはまた水属性魔法を使った。

 

ルシュ「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ザバァァァァァァン!!

すると骸の武士たちがまた押し流された。

 

ルシュ「よしっ!」

 

ジュワァァァァァァァ…

すると、あとから出てきた骸の武士たちが消えていった。

 

ルシュ「とりあえずたくさん出てきたら水で対応!他は雷魔法で!」

 

ゴロゴロゴロゴロ!

ルシュは雷雲を作り出した。

 

ルシュ「落雷(サンダー)!!」

 

ドゴォォォン!

ルシュの魔法が骸の武士に届いた。

 

骸の武士「シュゥゥゥゥゥゥ…」

 

ブゥゥゥゥゥン…

すると、骸の武士が何かを纏った。

 

ルシュ「何あれ…」

 

それは黒い霧のようなもので、骸の武士を覆った。

 

ルシュ「何かは知らないけど!」

 

ゴロゴロゴロゴロ!

ルシュは雷雲を作り出した。

 

ルシュ「ここで倒さないと私たちは!」

 

ドゴォォォン!

ルシュは骸の武士に雷を落とした。

 

骸の武士「ガァァァァァァァ!!」

 

ルシュ「よしっ!効いて…えっ…」

 

骸の武士「フシュゥゥゥゥ…」

 

骸の武士は無傷だった。

 

ルシュ「嘘っ…何で…」

 

ザッザッザッ…

骸の武士はルシュに近づいた。

 

ルシュ「落雷(サンダー)落雷(サンダー)落雷(サンダー)!」

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

ルシュは3発も雷を落とした。

 

骸の武士「カッカカカカカカカ…」

 

だが骸の武士は何ともなかった。

 

ルシュ「な…なんで…何で効いてないの…」

 

ザッザッザッ…

骸の武士は少しずつルシュに近づいていた。

 

ルシュ「嫌っ…こないで!」

 

骸の武士「フシュゥゥゥゥ…」

 

ルシュ「来ないでぇぇぇぇぇ!!」

 

ズシャッ!

するとルシュは骸の武士の攻撃を受けてしまった。

 

ルシュ「かはっ…」

 

ルシュはダメージを受けてHPが0になった。

 

ドサッ…

ルシュはその場に倒れてしまった。

 

ルシュ「な…んで…私…が…こんな目に…」

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

ザッザッザッ

骸の武士は2人を倒すと、元いた場所に戻っていった。

 

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場所…ダンジョン 棘の扉 秘密の部屋から続く階段

 

アリシア「へぇ、そうだとしたらあなたってコハクと同じだね!」

 

???「はい。そうです」

 

アリシアはとあるモンスターと一緒に階段を下りていた。

 

アリシア「コハクってね、全然話さないの!」

 

???「言葉を…ですか…」

 

アリシア「うん!顔を覆っている布が表情を見せてくれて、あとは身振り手振りかな」

 

???「それでよくコミュニケーションが取れますね」

 

アリシア「うん!でも時々筆談でコミュニケーション取ってるよ!」

 

???「あ、やっぱり筆談はあるのですね」

 

アリシア「うん!」

 

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場所…ダンジョン 棘の扉 最下層

 

アリシア「あ、最下層に着いたみたいだよ!」

 

???「随分暗いところに閉じ込められてましたね。私」

 

アリシア「あはは…でもこれで出られるよ」

 

???「ホントですか?」

 

アリシア「うん!」

 

スタスタスタ

アリシアと???は最下層の少し広い空間に出た。

 

アリシア「ほら!ここが…えっ?」

 

アリシアは最下層に到達すると、倒れているルシュとジンを見つけた。

 

アリシア「ルシュさん!ジンさん!」

 

タッタッタッ!

アリシアはルシュに駆け寄った。

 

アリシア「ルシュさん!起きてください!ルシュさん!」

 

アリシアはルシュの体を揺すったが、ルシュは目を覚まさなかった。

 

アリシア「そんな…どうして…」

 

???「主様。どうされましたか?」

 

アリシア「私の友達が…私の友達が倒れてるの…どうしたら…」

 

???「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

すると、祭壇の前に魔法陣が展開され、骸の武士が召喚された。

 

骸の武士「アァァァァァァァァ!!」

 

アリシア「!!」

 

骸の武士がおたけびを上げると、アリシアは骸の武士の存在に気づいた。

 

アリシア「あれは…」

 

???「…恐らくボスモンスターですね」

 

アリシア「マズイ!あそこにジンさんが!スラちゃんたち!出てきて!ジンさんをここまで運んで!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとスラちゃん、スラくん、ライム、スラミ、イノくんが出てきた。

 

アリシア「みんなお願い!!」

 

ダダダダダダダダダダ!

するとスラちゃんとスラくん、ライム、スラミはジンのところに向かい、イノくんは一人で骸の武士に立ち向かった。

 

イノくん「ブルルルルルル!!」

 

ダダダダダダダダ!ドシン!!

イノくんは渾身の突進をお見舞いした。

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

しかし、骸の武士には効果がなかった。

 

骸の武士「ヌゥン!!」

 

ズシャッ!

すると、骸の武士がイノくんに攻撃した。

 

アリシア「イノくん!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとイノくんが消えてしまった。

 

アリシア「イノくん!!」

 

骸の武士「ハァァァァァァァァ…」

 

次に骸の武士はスラちゃんたちに矛先を向けた。

 

アリシア「スラちゃんたち!急いで!」

 

ダダダダダダダダ!

するとスラちゃんたちがジンを担いで走ってきた。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!

骸の武士が飛んだ。

 

スラくん「!」

 

それにいち早く気づいたスラくんはスラちゃんたちにジンのことを任せて一人立ち向かった。

 

アリシア「スラくん!!」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ズシャッ!

すると骸の武士は一人出てきたスラくんに攻撃した。

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとスラくんまでも消えてしまった。

 

アリシア「スラくん!!」

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

骸の武士はスラちゃんたちに狙いを定めた。

 

ダダダダダダダダ!

だが、スラちゃんたちはジンをアリシアがいるところまで運ぶことができた。

 

アリシア「ありがとう!スラちゃん!ライム!スラミ!」

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

ザッザッザッ…

骸の武士は歩いて近づいてきた。

 

アリシア「みんな!あいつをやっつけるよ!」

 

アリシアは立ち上がって骸の武士と面と向かった。

 

アリシア「みんな!行って!」

 

ダダダダダダダダ!!

するとスラちゃん、ライム、スラミが骸の武士に向かって走り出した。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!

骸の武士が刀を振ったが、スラちゃんたちには当たらなかった。

 

アリシア「スラちゃん!ライム!スラミ!頑張れぇぇぇぇ!!」

 

音声「特性:応援が発動しました。仲間モンスターのステータスが上昇します」

 

ブゥゥゥゥゥン!

すると、スラちゃん、ライム、スラミのステータスが上昇した。

 

ダダダダッ!!ドォン!!

スラちゃんは特性:情熱によって更に攻撃力が上乗せされ、骸の武士にダメージを与えることができた。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ズシャッ!

骸の武士はすかさずスラちゃんを攻撃した。

 

アリシア「スラちゃん!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとスラちゃんまで消えてしまった。

 

アリシア「そんなっ…」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ドカッ!

ライムは特性:疾風によってさらにスピードが上乗せされ、骸の武士の周囲をずっとグルグルしていた。そして隙ができるとすかさず攻撃をしかけた。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ドゴォン!

骸の武士は攻撃を受けた方にカウンターを入れたが、その時にはライムは別の場所にいた。

 

アリシア「すごいライム!頑張れぇ!」

 

ブゥゥゥゥゥン!

ライムはさらにスピードが上乗せされた。

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

ライムはさらに俊敏になった。

 

アリシア「これならいける!頑張れライム!スラミ!」

 

ブゥゥゥゥゥン!

ライムはさらにスピードが上がり、スラミは特性:知性によってさらに魔力が上乗せされた。

 

骸の武士「アァァァァァァァァァァ!!」

 

ジジジ…バリバリバリバリバリ!!

骸の武士の刀が雷を纏った。

 

骸の武士「ガァァァァァァァッ!!」

 

グサッ!

骸の武士は地面に刀を突き刺した。

 

バリバリバリバリバリ!!

すると周囲に雷が拡散された。

 

ビリビリビリビリビリビリ!!

ライムとスラミはその雷に被弾してしまった。

 

アリシア「ライム!!スラミ!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

ライムとスラミが消えてしまった。

 

アリシア「そんな…ライム…スラミまで…」

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

ザッザッザッ…

骸の武士は最後にアリシアに狙いを定めた。

 

アリシア「そんな…どうしよ…コハクはいないしこれじゃあ…」

 

カチッ…

アリシアの手が腰に着いている短剣に当たった。

 

アリシア「はっ!そうだ!」

 

カチャ

アリシアは短剣を装備した。

 

アリシア「こ…これで…」

 

カタカタカタカタ…

アリシアは手元が震えていた。

 

アリシア (私ならやれる…私だって戦える!私だって…私だって!!)

 

スッ…

すると、アリシアの手に???の手が触れた。

 

アリシア「…?」

 

???「…ここは任せてください主様。私があれを退かせてみせます」

 

アリシア「えっ…」

 

スタスタスタ

すると???が骸の武士の前に立った。

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

スザク「私の名はスザク!主様に代わりてお前を倒す者の名前だ!」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

スザク「…主様!」

 

アリシア「!」

 

スザク「私に素敵な名を与えていただき…ありがとうございます!」

 

アリシア「スザク!」

 

ダッ!!

スザクは骸の武士に向かって走り出した。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

骸の武士はスザクに攻撃した。だが、スザクは華麗にその攻撃を避けていく。

 

スザク「遅いっ!そこっ!」

 

ズシャッ!

するとスザクの攻撃が骸の武士に当たった。

 

アリシア「すごいスザク!」

 

スザク「なんの!私の力はまだまだです!」

 

ビュン!ズシャッ!ズシャッ!ズシャッ!

スザクはさらに攻撃を重ねた。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ジジジ…バリバリバリバリバリ!!

骸の武士の刀が雷を纏った。

 

スザク「その攻撃!さっき見させていただきました!」

 

ヒュッヒュッヒュッ…ズシャッ!

スザクは体を回転させて骸の武士の体を斬った。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

グサッ!バリバリバリバリバリ!!

骸の武士は負けじと刀を地面に突き刺し、雷を周囲に拡散させた。

 

スザク「しまっ…」

 

バリバリバリバリ!

スザクはその攻撃を受けてしまった。

 

スザク「うぐっ…」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ズシャッ!

スザクは骸の武士の刀を受けてしまった。

 

スザク「がぁっ!!」

 

ズサァァァァァァァッ!

スザクは骸の武士の攻撃を受けたことでバランスを崩してしまい、地面に転がってしまった。

 

アリシア「スザク!!」

 

スザク「くっ…なんのこれしき!」

 

スザクは何とか立ち上がった。

 

アリシア「スザク…よかった…」

 

ビュン!

スザクは骸の武士の背後を取った。

 

スザク「これでっ!」

 

ズシャッ!

スザクは骸の武士に攻撃した。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!ズシャッ!

骸の武士はダメージを受けたが、スザクにカウンターを当てることができた。

 

スザク「あがっ…」

 

ドサッ!

スザクは骸の武士の攻撃を受けて膝を着いてしまった。

 

アリシア「スザク!!」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

スザク「くっ…」

 

アリシア「スザク頑張れぇぇぇぇ!!」

 

ブゥゥゥゥゥン!

アリシアが応援すると、スザクのステータスが上昇した。

 

スザク「これは…」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

スザク「!」

 

骸の武士が刀を振り下ろそうとしていた。

 

スザク「くっ!」

 

ビュン!

スザクはすかさずその場から離れた。

 

アリシア「ほっ…やったスザク!」

 

スザク「この力…すごい!どんどん力が湧いてくる!!」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

スザク「これならっ!」

 

ビュン!

スザクは地面を蹴って骸の武士の背後を取った。

 

スザク「よしっ!」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!ズシャッ!

骸の武士は後ろを振り返ってスザクを攻撃した。

 

スザク「なっ!」

 

アリシア「!?」

 

ドサッ!

スザクは骸の武士の攻撃を受けて倒れてしまった。

 

スザク「なっ…なんで…私の動きが…」

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

スザク「!?」

 

骸の武士はスザクの目の前で刀を構えていた。

 

アリシア「スザク!頑張っ…」

 

グサッ!

骸の武士はスザクの胸を刀で突き刺した。

 

スザク「うぐっ…」

 

アリシア「!!」

 

ズシャッ!

骸の武士は刀を抜き取った。

 

アリシア「スザク!!」

 

スザク「すみません主様…お役に…立てませんでした…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとスザクまで消えてしまった。

 

アリシア「スザクーーー!!」

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

骸の武士は最後にアリシアに狙いを定めた。

 

アリシア「ひっ…」

 

カチャ

アリシアはすかさず短剣を装備した。

 

アリシア「わ、私だって!私だって戦える!」

 

タッタッタッ!

アリシアはジンとルシュに危害が加わらないようその場から少し離れて最下層の真ん中に来た。

 

骸の武士「フゥゥゥゥゥゥ…」

 

ザッザッザッ…

骸の武士は歩いてアリシアに近づく。

 

カチャ…

アリシアは短剣を構えた。

 

アリシア (私ならできる私ならできる私ならできる!私なら戦える!!)

 

ビュン!

アリシアが気づいた時には骸の武士が目の前に立っていた。

 

アリシア (嘘っ…さっきまでそこにいたのに一瞬で…)

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

アリシア「っ!!」

 

アリシアは咄嗟に防御の姿勢を作った。

 

ドゴォン!ズサァァァァァァァッ!

すると突然骸の武士が吹っ飛ばされた。

 

アリシア「っ…?」

 

アリシアは防御を解いて周囲を見渡した。

 

アリシア「!!」

 

すると、アリシアの目の前に見覚えのある白い耳と尻尾、そして顔には白い布がかかった人が立っていた。

 

アリシア「コ…コハク…?」

 

コハク「 ヽ(`Д´)ノ 」

 

コハクは返事をすることなく静かに立っていた。すると骸の武士が立ち上がってきた。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

コハク「 (ꐦ`•ω•´) 」

 

コハクはド怒りだった。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ダダダダダダダダ!

骸の武士はコハクに向かって走ってきた。

 

アリシア「コハク!」

 

グググッ!

コハクは拳を握った。

 

骸の武士「オォォォォォォォォ!」

 

ビュン!

骸の武士は刀を振り下ろした。

 

コハク「 (#`^´) 」

 

ヒュッ!

コハクは骸の武士の攻撃を避けた。

 

コハク「 (#`Д´) 」

 

ビュン!

そして握った拳を振り下ろした。

 

バゴォォォォォォォォォン!!

コハクの拳は骸の武士の後頭部に命中し、骸の武士は顔から地面に叩きつけられた。

 

アリシア「うわっ!」

 

ビュォォォォォォォォ!!

その衝撃は最下層全体に響き、壁や天井が少しヒビ割れたり崩れたりした。

 

骸の武士「オォォ…ォォォォォォ…」

 

コハク「 ( #・᷄ὢ・᷅ ) 」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

すると骸の武士が消えていった。

 

アリシア「えっ…倒した…の…?」

 

コハク「…」

 

アリシア「ね、ねぇコハク…あいつ…やっつけたの?」

 

コハク「 (o´・ω-)b 」

 

コハクはアリシアの方を振り向いて親指を立てた。

 

アリシア「はぁぁぁぁっ!やったぁぁぁぁぁぁ!!」

 

アリシアは飛んで喜んだ。

 

アリシア「やった!やった!やったよコハク!やったよ!!」

 

ピョン!ピョン!

アリシアは何回もジャンプした。

 

アリシア「ありがとうコハク!助けに来てくれて!」

 

コハク「 ( *´꒳`*) 」

 

コハクは嬉しそうだった。

 

ガコッ!

すると、祭壇に宝箱が出現した。

 

アリシア「あっ!コハク!宝箱だよ!開けに行こっ!」

 

コハク「 (´・ω・`)?」

 

タッタッタッ!

アリシアとコハクは宝箱の前に立った。

 

アリシア「良い?コハク。開けるよ?」

 

コハク「 (o´・ω-)b 」

 

コハクは親指を立てた。

 

アリシア「せーのっ!」

 

ガコッ!

アリシアは宝箱を開けた。

 

アリシア「わっ!何かあるよ!」

 

宝箱の中には盾と短剣、そしてさっき骸の武士が使っていた刀が入っていた。

 

アリシア「これは盾かな?」

 

ピッ

するとアリシアのステータス画面が表示された。

 

音声「見切りの盾を入手しました」

 

アリシア「見切りの盾?」

 

ピッ

アリシアは見切りの盾の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、見切りの盾。相手の攻撃に合わせてガードすることで、相手の攻撃をそのまま返すことができるだって!すごいよコハク!」

 

コハク「 ( *´꒳`*) 」

 

アリシア「次はこの短剣!」

 

アリシアは短剣を取り出した。

 

音声「堕天使の短剣を入手しました」

 

アリシア「堕天使の短剣だって!」

 

ピッ

アリシアは短剣の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、堕天使の短剣。相手に攻撃することで、永続的にダメージを与えることができるだって!しかも状態異常回復では治せないらしいよ!」

 

スッ

アリシアは短剣を抜いた。その刃は虹色で輝かしく、堕天使と言うには程遠かった。

 

アリシア「見てみてコハク!綺麗だよ!」

 

コハク「 ( *^꒳^*) 」

 

アリシア「カッコイイなぁ…しかも綺麗!」

 

カチャ…

アリシアは短剣を鞘に戻した。

 

アリシア「最後はこの武器!」

 

アリシアは骸の武士が使っていた刀を取り出した。

 

音声「憎悪と怨念を纏う刀を入手しました」

 

アリシア「憎悪と怨念を纏う刀だって!すごい名前だなぁ」

 

ズォォォォォッ…

アリシアが刀を持つと、何やら紫と黒のオーラが出てきた。

 

アリシア「わっ!禍々しい…」

 

コハク「 ( ¯ ∀ ¯ ) 」

 

アリシア「えっと、この武器の効果は?」

 

ピッ

アリシアは憎悪と怨念を纏う刀の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、わっ!仲間がやられるほど攻撃力が上昇するんだって!すごいね!」

 

アリシアは見切りの盾と堕天使の短剣、憎悪と怨念を纏う刀をしまった。

 

アリシア「えっと、新しい特性とかスキルとかはないのかな」

 

ピッ

アリシアは「!」がついているページを開いた。

 

音声「このダンジョン攻略にあたって、特性:名付け親、特性:粘着質、特性:倍加、特性:守護を入手しました」

 

アリシア「えっ?何この量。こんなに貰えるの?」

 

ピッ

アリシアは特性:名付け親の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、新しいモンスターに名前を付けることでモンスターとの信頼度が上昇する。だって」

 

ピッ

アリシアは特性:粘着質の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、復活するごとにステータスが上昇するだって。え?私がやられたら終わりじゃなかったっけ?これって他の子に持たせるべきなんじゃ…」

 

ピッ

アリシアは特性:倍加の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、戦闘中のステータスの上昇量が倍になるだって!これはいい!」

 

ピッ

アリシアは特性:守護の説明欄を開いた。

 

アリシア「えっと、味方をかばうことで防御力が上昇するだって。え?私がかばうの?やられない?」

 

ブゥン…

アリシアはステータス画面を閉じた。

 

アリシア「えっと、どうしようコハク…ルシュさんとジンさん…」

 

コハク「 ( ; ˘-ω-) 」

 

その後、アリシアとコハクはルシュとジンを魔法陣まで運んで、はじまりの街の噴水の広場まで帰った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…はじまりの街 噴水の広場

 

ルシュ「アリシアさーん!」

 

ギュッ!

ルシュはアリシアに抱きついた。

 

アリシア「ルシュさん…きつい…」

 

ルシュ「あ、ごめんごめん。つい嬉しくって!やっぱりアリシアさんもいたんだね!あのダンジョンに!」

 

アリシア「はい!いましたよ!」

 

ルシュ「ほらみなさい!私の言った通りでしょ?」

 

ジン「でも見つかんなかっただろ?」

 

ルシュ「でもいたって言ってたんだからいいでしょ!」

 

ジン「はいはい。分かった分かった」

 

アリシア「あの、ルシュさんたちはどうしてあそこに?」

 

ルシュ「あ、アリシアさんを途中で見かけてね、でも何かを追いかけてる様子だったからついてきたの!そしたらボスモンスターが現れて私たち2人はやられたってわけ」

 

アリシア「えっ、お二人はその時どうだったんですか?」

 

ルシュ「どうって?」

 

アリシア「やられてたときですよ!私が最下層に行くと二人とも倒れてたので…」

 

ルシュ「あぁ、当然気を失ってたよ!」

 

アリシア「えっ…」

 

ルシュ「ゲームだからまだいいけど、現実なら病院行かないとね」

 

アリシア「あはは…」

 

ジン「でもここにいるってことは少なくとも俺たちは助かったわけだ」

 

ルシュ「だね!ありがとうアリシアさん!」

 

アリシア「いえいえ…」

 

ルシュ「あ、私たちさっきまでアリシアさんと一緒に行くダンジョンを見てたんだ!一緒に行かない?」

 

アリシア「えっ!?行きます!行きます!」

 

ルシュ「やった!じゃあ行こっ!ほらジンも!」

 

ジン「お、おう」

 

こうしてルシュとアリシア、ジンは瘴気の洞窟というダンジョンに向かった。




〜物語メモ〜

イノくん
アリシアが仲間にしたイノシシのようなモンスター。攻撃方法は突進だけ。シンプルだが、アリシアの特性:応援があるとさらに強くなる。

特性:褒め言葉
アリシアが所持している特性。味方モンスターを褒めることでモンスターとの信頼度を上昇させることができる。一定の信頼度を得ることで、新たなスキルと特性を得ることができる。

特性:情熱
スラちゃんが所持している特性。戦闘中にステータスが上昇した際、さらに攻撃力を上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。

特性:堅固
スラくんが所持している特性。戦闘中にステータスが上昇した際、さらに防御力を上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。

特性:疾風
ライムが所持している特性。戦闘中にステータスが上昇した際、さらにスピードを上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。

特性:知性
スラミが所持している特性。戦闘中にステータスが上昇した際、さらに魔力を上乗せすることができる。ただし、戦闘が終われば元のステータスに戻る。

特性:猛突進
イノくんが所持している特性。味方に応援された際に気分が高まると、攻撃力とスピードが2倍に上昇する。ただし、防御力が少し下がる。

骸の武士
ダンジョン 棘の扉のボスモンスター。憎悪と怨念を纏う刀を所持している。自分の分身を複数召喚し、敵に倒させることで憎悪と怨念を纏う刀の攻撃力を上昇させていた。それを知らないジンとルシュはその罠にかかってしまい、骸の武士に敗北した。

スキル: 火炎玉(ファイアボール)
ルシュが使った火属性魔法のスキル。火の玉を相手に飛ばすことでダメージを与える。一度にたくさん撃つこともできる。

スキル: 流星剣(りゅうせいけん)
ジンが使った剣士のスキル。相手の頭上から炎を帯びた剣を振ってダメージを与える。

スキル: 水流(マーベラス)
ルシュが使った水属性魔法のスキル。水を発生させて相手を押し流す。

スキル: 落雷(サンダー)
ルシュが使った雷属性魔法のスキル。相手の頭上に雷雲を発生させて雷を落とす。一度の魔法で落とせる雷は一回だけ。

スザク
アリシアの新しい仲間。骸の武士に立ち向かいアリシアの応援を受けたが、骸の武士の強さに敗れてしまった。

報酬:見切りの盾
相手の攻撃に合わせてガードすることで相手の攻撃をそのまま返すことができる。

報酬:堕天使の短剣
相手に攻撃することで永続的にダメージを与えることができる。これは状態異常ではないため、状態異常回復が効かない。

報酬:憎悪と怨念を纏う刀
骸の武士が所持していた刀。味方がやられるほど攻撃力が上昇する。

特性:名付け親
アリシアが得た特性。新しいモンスターに名前を付けることでモンスターとの信頼度が上昇する。

特性:粘着質
アリシアが得た特性。復活するごとにステータスが上昇する。

特性:倍加
アリシアが得た特性。戦闘中のステータスの上昇量が2倍になる。

特性:守護
アリシアが得た特性。味方をかばうことで防御力が上昇する。
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