私、支持率0%の職業でゲームにログインします。 作:バスタオル
場所…瘴気の洞窟
アリシア、ジン、ルシュは骸の武士を倒した後、瘴気の洞窟に来ていた。ここは先にジンとルシュが攻略しているため、攻略法は分かっている。難易度もそこまで高くないため、気軽に攻略できる場所だった。
アリシア「それで、ここがそのダンジョン?」
ルシュ「そうそう。ジンと一緒に来てたんだけど、ここから出た時にアリシアさんを見かけたの」
ジン「あぁ。そこまで難しくない。なんなら骸の武士よりも簡単だ」
アリシア「やった!じゃあ行こっ!」
ルシュ「そうね!行きましょ!」
ジン「おう!」
アリシア、ジン、ルシュは瘴気の洞窟に入った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…ダンジョン 瘴気の洞窟 中間地点
アリシア「あれ、全然モンスターいないですね」
ジン「いや、ここから出てくる」
ドォン!ドォン!ドォン!
すると突然岩のようなモンスターが天井から落ちてきた。
アリシア「わっ!何あれ!岩!?」
ルシュ「そう。あれがここのモンスターよ」
ジン「だが余裕だ。強くない」
カチャ
ジンは剣を装備した。
スッ
ルシュは杖を装備した。
カチャ
アリシアは短剣を装備した。
岩のモンスター①「ガッハハハハ!」
ピョン!
すると3体のうち1体が飛びかかってきた。
ジン「避けろ!」
岩のモンスター①「ガッハハハハ!」
タッタッタッ!
ジン、ルシュ、アリシアはその場から移動した。
ドシン!
岩のモンスターは自分の体を活かして上から押し潰してきた。
アリシア「ひぇぇ…あんなの受けたら間違いなくペチャンコだよ…」
岩のモンスター③「ガッハハハハ!」
ゴロゴロゴロゴロ!
すると今度はゴロゴロと転がってきた。
アリシア「うわぁぁぁっ!」
タッタッタッ!
アリシアは転がってくる岩のモンスターから逃げた。
岩のモンスター③「ガッハハハハ!」
ゴロゴロゴロゴロ!
岩のモンスターはアリシアを追いかけ始めた。
アリシア「えぇっ!?何でついてくるの!?」
ジン「アリシア!」
ルシュ「
ピカッ!ドォォォォン!
ルシュは岩のモンスター③に向けて雷を落とした。
岩のモンスター「ガァァァァ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
すると岩のモンスターが消えていった。
ルシュ「大丈夫?アリシアさん」
アリシア「は、はい…なんとか…」
岩のモンスター②「ガッハハハハ!」
ゴロゴロゴロゴロ!
すると残りの岩のモンスターが転がってきた。
アリシア「わっ!また来た!?」
ジン「俺に任せろ!」
ザッ!
ジンはアリシアとルシュの前に立った。
岩のモンスター②「ガッハハハハ!」
ジン「
ドゴォン!
ジンの剣撃が岩のモンスター②に当たった。
岩のモンスター②「ガァァァ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
すると岩のモンスターが消えていった。
アリシア「わっ!すごい!」
岩のモンスター①「ガッハハハハ!」
ヒュゥゥゥゥゥ!
3人が2体の岩のモンスターを倒している時に残りの1体が隙を見て飛びかかってきた。
ジン「
ドゴォン!
ジンは素早く反応して剣撃をお見舞した。
岩のモンスター①「ガァァァ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
すると、最後の岩のモンスターが消えていった。
ジン「ふぅ。これで終わりだ」
アリシア「ひぇぇ…ビックリしたぁ…」
ルシュ「もうあとはボスモンスターだけよ。大丈夫」
3人はそれぞれ武器をしまった。
ジン「んじゃ行くぞ。もう最下層はすぐそこだ」
ルシュ「えぇ」
スタスタスタ
3人は最下層に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…ダンジョン 瘴気の洞窟 最下層
ジン「ここが最下層だ」
3人は少し広い空間に出た。
アリシア「あ、最下層って他のダンジョンとあまり変わらないんですね」
ルシュ「まぁね、まだここは第1層だから。第2層、第3層と増えるとまた変わってくるかもね」
アリシア「へぇ、そうなんですね」
ジン「…お出ましだぜ」
バサッ!バサッ!バサッ!
出てきたボスモンスターは鳥のモンスターだった。
アリシア「ひっ…」
ルシュ「大丈夫。私たちさっき倒してきたから」
ジン「あぁ。こいつも問題ない。行くぞルシュ!」
ルシュ「任せて!」
カチャ
ジンは剣を装備した。
スッ
ルシュは杖を装備した。
マーバード「キャァァァァァァァァァ!!!」
マーバードは大きな声を上げた。
アリシア「うっ…くっ…」
アリシアはあまりの声の大きさに耳を塞いだ。
ルシュ「
ゴロゴロゴロゴロ…ドォォォォン!
ルシュはマーバードの頭上に雷雲を出現させ、雷を落とした。
マーバード「キャァァァァァァァァァ!」
ドシン!
マーバードは雷に打たれて地面に落ちた。
ジン「よっしゃ!」
タッタッタッ!
ジンは剣を構えてマーバードに近づいた。
ジン「
ズシャッ!
ジンの攻撃は見事、マーバードに当たった。
マーバード「キャァァァァァァァァァ!」
ルシュ「
ドォン!ドォン!ドォン!
ルシュは雷を3発お見舞した。
マーバード「キャァァァァァァァァァ!!」
ジン「これでどうだ!
ドゴォン!
ジンはマーバードにトドメを刺した。
マーバード「キャァァァァァァァァァ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
マーバードが消えていった。
アリシア「す…すごい…」
ガコッ!
すると祭壇に宝箱が出現した。
ジン「どうだアリシア。これが俺たちの実力だ」
アリシア「すごい!すごいですジンさん!ルシュさん!」
ルシュ「ありがとうアリシアさん」
ジン「ほら、宝箱開けるぞ」
タッタッタッ!
ジン、ルシュ、アリシアは宝箱の前まで走った。
ジン「いくぞ」
ルシュ「えぇ」
アリシア「はい」
ガコッ!
ジンは宝箱を開けた。中には剣が入っていた。
ジン「剣か」
ジンは入っていた剣を取り出した。
音声「鳥キラーの剣を入手しました」
ジン「鳥キラーの剣!?」
ルシュ「ふふっ、さっきのモンスターには有効な剣ってことね」
ジン「あの時はこんなのなかったぞ!?」
ルシュ「落ちなかっただけでしょ?」
アリシア「他にはないようですね」
ピッ
するとアリシアのステータス画面が表示された。
音声「スキル:咆哮を入手しました」
アリシア「えっ、スキル:咆哮?」
ルシュ「さっきのモンスター、戦う前にキャァァァって言ってたでしょ?」
アリシア「あ、言ってましたね」
ルシュ「あれが咆哮よ」
アリシア「へぇ」
ピッ
アリシアは咆哮の説明欄を開いた。
音声「スキル:咆哮。大声を出すことで相手を威嚇することができる。近いほど効果は大きく、一定の範囲外にいれば効果はない」
アリシア「えぇ…声出さなきゃいけないんだ…」
ルシュ「そりゃあ咆哮だし…」
ジン「なんだ?恥ずかしいのか?」
アリシア「そりゃ恥ずかしいですよ…大声でアァァァァ!って叫ぶの…」
ルシュ「ふふっ…アリシアさんらしいね」
ピッ
するとルシュのステータス画面が表示された。
音声「特性:雷耐性増加を入手しました」
ルシュ「あ、私は耐性アップね」
アリシア「耐性?ってなんですか?」
ルシュ「このゲームには色々な属性があるんだけど、耐性はその属性攻撃のダメージを減らすことができるの」
アリシア「へぇ!」
ルシュ「でも減るのは属性攻撃だけで物理攻撃は減らせないのが難点よ」
アリシア「へ…へぇ…」
シュゥゥゥゥゥゥ!
すると祭壇の後ろに魔法陣が展開された。
ジン「お、魔法陣が展開されたぞ。これで帰ろう」
アリシア「はい!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
ジン、ルシュ、アリシアは魔法陣の上に立ってはじまりの街に転送された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりの街
アリシア「ふぅ…今日は楽しかったぁ!」
ルシュ「ふふっ、それは良かったわ」
アリシア「あ、でももう終わらなくちゃ…」
ジン「何かあるのか?」
アリシア「はい…明日テストです」
ジン「テスト!?」
ルシュ「テスト!?」
アリシア「はい…」
ジン「お前…テスト前日にこんなにゲームするとか大丈夫なのか!?」
アリシア「あ、大丈夫です。普段から勉強してますので、でももう一度見返しておこうかなと」
ルシュ「え、偉いね…普段から勉強って」
アリシア「ジンさんとルシュさんは大丈夫なんですか?」
ジン「え?俺学生じゃねぇけど」
アリシア「えっ!?」
ルシュ「私も。立派な社会人よ」
アリシア「嘘っ!?」
ジン「そんな驚くことか?ここにいるやつらだって社会人とか学生ばっかだぜ?」
ルシュ「そうね」
アリシア「知らなかった…みなさん学生かと…」
ジン「あっははは!俺たちはバリバリ働いてるぜ!」
ルシュ「そうなると明日は月曜日…また地獄の一週間が始まるわね」
ジン「がっ…」
ドシン!
ジンは地面に膝を着いた。
ジン「オレ…シゴト…ヤダ…」
ルシュ「ほら!しっかりしなさい!」
ジン「オレ…モウダメ…イキテケナイ…」
ルシュ「はぁ…」
アリシア「あはは…大変そうですね…」
ルシュ「まぁ…ね、じゃあアリシアさんはお勉強頑張ってね」
アリシア「はい!頑張ります!では行ってきます!」
ルシュ「またね〜」
シュゥゥゥゥゥゥ…
アリシアはログアウトした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…結衣の部屋
結衣「ふぅ…」
結衣は自分の勉強机に向かった。
結衣「…最後に見直し!明日は頑張るぞー!」
その後、結衣はテスト勉強のための見直しをした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ー翌日ー
結衣「行ってきまーす!」
ガチャ
結衣は玄関を開けた。
花蓮「あ、おはよう結衣」
結衣「おはよう花蓮」
花蓮が外で待ってくれていた。
花蓮「じゃ、行こっか」
結衣「うん!」
スタスタスタ
結衣と花蓮は一緒に学校に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
花蓮「ねぇ結衣」
結衣「何?花蓮」
花蓮「ゲームどう?楽しい?」
結衣「楽しい!」
花蓮「はぁ…よかったぁ…」
結衣「どうしたの?」
花蓮「だって面白くないって言われたらどうしようかと思ってたし…」
結衣「すごく面白いよ!花蓮も早く来てよ!」
花蓮「大丈夫。私は今日からログインするから」
結衣「え!?そうなの!?」
花蓮「当然!今日はテストだけど終わったらもう書き直しできないからテストが良くても悪くても今日はゲームするって決めてるもん!」
結衣「やった!じゃあ今日は早く帰って一緒にゲームしよっ!」
花蓮「当たり前よ!今日のために勉強したんだから!」
結衣と花蓮は学校に着いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…学校の教室
2人は何とかテストを乗り切り、帰る時間となった。
結衣「ふぅ。今回も上々かな」
花蓮「結衣ー!」
結衣「?」
花蓮「帰ろー!」
結衣「うん!」
タッタッタッ!
結衣と花蓮は急いで帰宅した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…結衣の部屋
結衣「よしっ!ゲームゲーム!」
カポッ
結衣はコントローラーを接続してゲームにログインした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりの街
シュゥゥゥゥゥゥ…
アリシアがゲームにログインした。
アリシア「んー!」
アリシアは背伸びした。
アリシア「よぉし!今日は何しようかなー?」
アリシアは持ち物を確認した。
アリシア「とりあえずみんないるね。あ、そういえば…」
アリシアは自分の装備を見た。
アリシア「これ、防具が初期装備のままだけど、これって買えたりするのかな?」
アリシアははじまりの街のマップを開いた。
アリシア「うーん…この近くじゃカミラさんの鍛冶屋しかないなぁ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
すると花蓮もログインした。
アリシア「あっ!やっときた!」
ロザリー「お待たせ!アリシア!」
アリシア「よかったぁ…もう花蓮来ないのかと思ってたよ…」
ロザリー「アリシア!シーッ!本名バレちゃうよ!」
アリシア「あっ!」
アリシアは慌てて口を閉じた。
ロザリー「気をつけてね…ネットが一般化してるこの時代じゃちょっとのことで特定されるから!」
アリシア「ご…ごめん…」
ロザリー「それにしてもアリシアって名前なんだね」
アリシア「うん!花r…コホンッ!ロザリーに言われて本名に被らないようにしたの!」
ロザリー「うん!上出来!」
アリシア「にひひ…」
ロザリー「さて、まずはどうしよっかな。近くのモンスターでも倒しに行こうかな」
アリシア「行こっ!行こっ!」
ロザリー「よぉし!行こっ!」
タッタッタッ!
アリシアとロザリーははじまりの草原に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりの草原
ロザリー「やぁっ!」
ポコッ!
ロザリーはスライムを攻撃した。
シュゥゥゥゥゥゥ…
するとスライムが消えていった。
ロザリー「ふぅ、なるほどこんな感じね」
アリシア「すごいねロザリー!」
ロザリー「まぁね!」
アリシア「どうする?もっとやっつける?」
ロザリー「うん!」
その後、ロザリーはスライムを5匹倒して一旦はじまりの街に戻ることにした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりの街 噴水の広場
ロザリー「さて、Lv.3になったしどうしよっかな」
アリシア「ねぇロザリー」
ロザリー「ん?」
アリシア「私、ちょっと防具見たいんだけど、いいかな?」
ロザリー「いいよっ!行こっ!」
アリシア「やった!」
アリシアとロザリーはカミラの鍛冶屋に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…カミラの鍛冶屋
ガチャ…カラン!カラン!
アリシアが扉を開くと音が鳴り響いた。
カミラ「いらっしゃい。おや、アリシアじゃないか」
アリシア「カミラさん!今日もよろしくお願いします!」
カミラ「いいよ。おや、その子は?」
アリシア「あ!私のお友達のロザリーです!」
ロザリー「ロザリーです。よろしくお願いします」
カミラ「私はカミラ。この鍛冶屋を経営してるわ。よろしくね」
ロザリー「鍛冶屋?」
アリシア「カミラさん!私、カミラさんにお願いが!」
カミラ「何?」
アリシア「私!防具が欲しいです!」
カミラ「え?防具?」
アリシア「はい!」
カミラ「あれ、ダンジョンとか行ってないの?」
アリシア「行ってるんですが、あるのはスキルとか特性とか武器で…」
カミラ「防具はなし…と」
アリシア「はい…」
カミラ「分かったわ。ここに防具リストがあるから好きなの選びな。予約入れとくからあとはその素材を集めてきて」
アリシア「はい!」
アリシアは防具リストが書かれたものを取って近くの椅子に座った。
カミラ「で?あなたはどうする?」
ロザリー「あ、そうですね。私も何か武器が欲しいですね」
カミラ「武器ね。あなた職業は?」
ロザリー「槍術士です」
カミラ「ほぅ。槍術士ね。なら槍一択よ。それ以外の武器を担いじゃうと攻撃力が落ちるわ」
スッ…
カミラは槍の種類が書かれたものを渡した。
カミラ「ここに書かれてるものは作れるよ。もし素材がないなら集めてきて。あなたもあの子と一緒に予約入れとくわ」
ロザリー「ありがとうございます!」
ロザリーはアリシアの隣に座って槍の種類を見た。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
数分して2人はお目当ての武器と防具を選んだ。
カミラ「アリシアは天の羽衣ね。ロザリーは鉄の槍ね」
アリシア「はい!」
ロザリー「はい!」
カミラ「鉄の槍なら近くに鉄鉱石って石があるからそれでできるよ」
アリシア「鉄鉱石?」
カミラはカウンターからツルハシを取り出した。
カミラ「これ貸すから取っておいで。3つあればできるよ」
アリシアとロザリーはツルハシを手に入れた。
アリシア「行ってきます!」
カミラ「あぁ。気をつけてね」
ロザリー「行ってきます!」
スタスタスタ!
アリシアとロザリーははじまりの街から出てすぐの岩場に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりの岩場
アリシア「ここで取れるらしいよ!」
ロザリー「よしっ!早速取っちゃお!」
カンッ!カンッ!カンッ!
アリシアとロザリーは持ってきたツルハシを使って鉄鉱石を掘り出した。しばらく掘り続けていると、段々と素材が集まってきた。
アリシア「ねぇロザリー。今いくつ?」
ロザリー「6つよ」
アリシア「えぇ!?私3つだよ!?」
ロザリー「私のところは当たりだったのね」
アリシア「でも素材は集まったから早速カミラさんのところに行こっ!」
ロザリー「うん!」
スタスタスタ
アリシアとロザリーはカミラの鍛冶屋に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…カミラの鍛冶屋
アリシア「カミラさーん!取ってきましたー!」
カミラ「こっちも準備いいよ。さ、鉄鉱石を出して」
ゴトゴトゴト…
ロザリーは鉄鉱石を3つ出した。
カミラ「うん。これなら作れるわ。ちょっと待ってね」
カンッ!カンッ!カンッ!カンッ!カンッ!
すると奥から変な音が聞こえた。
ロザリー「ねぇアリシア」
アリシア「何?」
ロザリー「武器ってどのくらいでできるの?」
アリシア「え、分からない…」
ロザリー「うーん…ゲームだからすぐ終わると思うんだけど…」
カミラ「ほら、できたよ」
ロザリー「!」
ロザリーはカミラから鉄の槍を受け取った。
カミラ「やっぱり最初はシンプルなのがいいわ。もう少しレベルが上がったらもっとちゃんとした槍を装備するのをオススメするわ」
ロザリー「ありがとうごさいます!」
アリシア「わぁっ!ロザリーって槍を使うんだ!」
ロザリー「そうよ!槍はカッコイイのよ!」
アリシア「へぇ!またあとで見せて!」
ロザリー「いいわよ!」
カミラ「で、どっちかお金ある?」
アリシア「あ、あります!」
カミラ「200zね」
アリシア「はい!」
アリシアはお金を出した。
カミラ「ちょうどね。毎度あり」
アリシア「ねぇロザリー!さっそくダンジョン行こっ!」
ロザリー「えぇっ!?今から!?」
アリシア「うん!今から!」
ロザリー「え、えぇ…まぁ…」
アリシア「やった!行こっ!」
タッタッタッ!
アリシアとロザリーははじまりのダンジョンに向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりのダンジョン
ロザリー「ここがダンジョン?」
アリシア「うん!私が初めて入ったところ!一本道だから初心者の人にはうってつけだよ!」
ロザリー「よしっ!早速入ろっ!」
アリシア「うん!」
スタスタスタ
アリシアとロザリーははじまりのダンジョンに入った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりのダンジョン 最下層
アリシア「もう少ししたら最下層だよ」
ロザリー「ほ…本当に一本道…しかもモンスターがいないなんて…」
アリシア「私はこれが普通だと思ってたよ?」
ロザリー「いや、普通は道中にモンスターがいるの。で、最後にボスモンスターがいるってのが定石」
アリシア「へ〜そうなんだ」
アリシアとロザリーは最下層に着いた。
アリシア「ついたよロザリー!」
ロザリー「え?何もいないけど…」
アリシア「もう少し進んだら出てくるよ」
スタスタスタ
アリシアとロザリーは最下層の真ん中に立った。
ドラゴン「ガァァァァァァァァァ!!」
ドゴォン!
すると突然地面からドラゴンが出てきた。
ロザリー「うわっ!出てきた!」
アリシア「あれがドラゴンだよロザリー」
ロザリー「ドラゴン!?最初のダンジョンで出てくるモンスターなの!?」
アリシア「うん。私も驚いたなぁ…」
ロザリー「何であんたは冷静なのよ…」
ドラゴン「ガァァァァァァァァァ!!」
ロザリー「来るっ!」
カチャ!
ロザリーは槍を装備した。
カチャ
アリシアは短剣を装備した。
ドラゴン「ガァァァァァァァァァ!!」
ダダダダダダダダダダ!
するとドラゴンが猛突進してきた。
アリシア「出てきてスザク!」
シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!
メダルからスザクが出てきた。
ロザリー「えっ?」
アリシア「スザク!あいつをやっつけて!」
スザク「お任せ下さい」
ビュン!
スザクは自慢のスピードで一気にドラゴンとの距離を詰めた。
スザク「はぁっ!」
ズシャッ!
スザクはすれ違いざまにドラゴンを攻撃した。
ドラゴン「ガァァァァァァァァァ!!」
スザク「まだまだ!」
ズシャッ!ズシャッ!ズシャッ!ズシャッ!
スザクは連続で攻撃した。
ドラゴン「ガァァァァァァァァァ!!」
ゴォォォォォォォォォ!
ドラゴンは炎のブレスを吐こうとした。
アリシア「ロザリー!今なら攻撃できるよ!」
ロザリー「えっ!?」
アリシア「早く!」
ロザリー「わ、分かったわ!」
タッタッタッ!
ロザリーはドラゴンに接近した。
ロザリー「はぁぁぁぁぁっ!」
ズシャッ!
ロザリーはドラゴンに攻撃した。
ドラゴン「ガァァァァァァァァァ!!」
ゴォォォォォォォォォ!
するとドラゴンは上に向かって炎のブレスを吐いた。
ロザリー「わっ!」
スザク「よくやりました!」
ズシャッ!
スザクはドラゴンにトドメを刺した。
ドラゴン「ガァァァ…」
ドシン!シュゥゥゥゥゥゥ…
するとドラゴンは倒れ、やがて消えていった。
アリシア「やったぁ!やったよロザリー!」
ロザリー「や、やったぁ!」
スザク「ふふっ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
するとスザクも姿を消した。
ロザリー「ありがとうアリシア!アリシアのおかげよ!」
アリシア「ううん!スザクのおかげだよ!あとでお礼言おうね!」
ロザリー「うん!」
ガコッ!
すると祭壇に宝箱が出現した。
アリシア「あっ!宝箱だよ!取りに行こっ!」
ロザリー「うん!」
タッタッタッ!
アリシアとロザリーは宝箱の前まで走った。
アリシア「ロザリー開けてみる?」
ロザリー「えっ?私が?」
アリシア「うん!」
ロザリー「えっ…えっと…じゃあお言葉に甘えて」
ガコッ!
ロザリーは宝箱を開けた。宝箱の中には何も入っていなかった。
ロザリー「あれ、何も入ってないよ?」
ブゥン
するとロザリーのステータス画面が表示された。
音声「特性:一点集中、スキル:乱れ突きを入手しました」
ロザリー「えっ!?何!?」
アリシア「このダンジョンはね、武器とかは手に入らないけどスキルとか特性とかが手に入るんだよ!」
ロザリー「あ、なるほどね」
ピッ
ロザリーは特性:一点集中の説明欄を開いた。
音声「特性:一点集中。同じ場所を攻撃するほど攻撃力が増加します。ただし、別の場所を攻撃すれば攻撃力は上がりません」
ロザリー「なるほど、だから一点集中なのね」
ピッ
ロザリーは乱れ突きの説明欄を開いた。
音声「スキル:乱れ突き。相手に4回槍を突き刺す」
ロザリー「か、簡単な説明ね…」
アリシア「あはは…」
ロザリー「よしっ!新しい特性とスキルも取れたし戻ろっ!」
アリシア「うん!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
すると祭壇の後ろに魔法陣が展開された。
アリシア「これで帰れるよ!」
ロザリー「分かった!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
アリシアとロザリーははじまりの街 噴水の広場まで転送された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…はじまりの街 噴水の広場
アリシア「ふぅ…着いたぁ…」
ロザリー「やっぱり楽しいね!」
アリシア「うん!」
ロザリー「そういえばアリシアのステータスってどんな感じ?」
アリシア「えっ?ステータス?」
ロザリー「うん!レベルとか知りたい!」
アリシア「えっと…」
ブゥン
アリシアは自分のステータス画面を開いた。
━━━━━━━━━━━━━━━
プレイヤー名:アリシア
職業:魔物使い
Lv.10
HP:10
MP:10
攻撃力:10
防御力:10
スピード:10
魔力:10
カリスマ:441
━━━━━━━━━━━━━━━
ロザリー「す…すごい偏ってるね…」
アリシア「あはは…最初の白い場所でカリスマに全部振り分けたから…」
ロザリー「ということは振り分けなかった他のステータスはレベルが1上がるごとに1増えるってことね」
アリシア「ね!ロザリーはどんな感じ!?」
ロザリー「えっ?私?私は…」
ブゥン
ロザリーは自分のステータス画面を開いた。
━━━━━━━━━━━━━━━
プレイヤー名:ロザリー
職業:槍術士
Lv.6
HP:68
MP:24
攻撃力:68
防御力:6
スピード:68
魔力:6
カリスマ:6
━━━━━━━━━━━━━━━
ロザリー「私はHPと攻撃力とスピードにポイントを振り分けたんだ!あとはちょこっとMPに振ったくらいかな」
アリシア「へぇ!ロザリーのステータスってこんな感じなんだ!」
ロザリー「まぁね!」
アリシア「槍ってどう?難しい?」
ロザリー「うーん…この職業だからかそんなに難しくはないかな」
アリシア「へぇ!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
2人で話していると、ジンとルシュがログインした。
ジン「お、アリシアじゃねぇか」
アリシア「あ!ジンさん!それにルシュさんも!」
ルシュ「こんばんはアリシアさん」
アリシア「こんばんはルシュさん!」
ジン「何だ?何か話してたのか…って、誰だ?」
アリシア「あ!私の友達のロザリーです!」
ロザリー「ロザリーです。初めまして」
ルシュ「アリシアさんのお友達?」
アリシア「はい!」
ルシュ「初めまして。私はルシュです。よろしくお願いします」
ロザリー「わ、私の方こそよろしくお願いします」
ジン「俺はジン。剣士をしてるんだ。よろしくな」
ロザリー「よ、よろしくお願いします」
ルシュ「ちなみに私は魔法使いよ」
ロザリー「へぇ…」
ジン「ところで何話してたんだ?」
アリシア「あ、ステータスについてお話してました」
ジン「ステータス?」
アリシア「はい!」
ジン「そういえばあまり気にならなかったな」
ルシュ「私はアリシアさんのステータスに興味あるかな」
アリシア「あ、私のステータスならこれです!」
ブゥン
アリシアは自分のステータス画面を開いた。
ジン「へぇ、レベルは10か…って…うわっ…カリスマ以外全部最低値だ…」
ルシュ「あはは…まさにカリスマに全部振っちゃった感じだね…」
アリシア「あはは…はい…」
ジン「これでよく今まで負けなかったな…」
アリシア「あ、コハクがいたので」
ロザリー (コハク?)
ジン「あーあの白いやつか。確かにあいつがいれば問題ないな」
アリシア「はい!」
ルシュ「あなたのステータス画面はどんな感じ?」
ルシュはロザリーに話しかけた。
ロザリー「あ、えっと…私のはこれです」
ブゥン
ロザリーは自分のステータス画面を開いた。
ジン「ほぅ。槍術士か。初めて見たな」
ルシュ「えぇ。ステータスもHP、攻撃力、スピードにちゃんと満遍なく振ってるわね」
ジン「少しMPが高いってことはこれにも少し振ってるな」
ルシュ「そうね」
ジン「なぁよ」
ロザリー「はい!」
ジン「槍ってどうなんだ?簡単か?」
ロザリー「あ、はい!簡単です!」
ルシュ「そりゃそうでしょ…でなきゃ槍術士の名が廃るわよ」
ジン「それもそうだわ」
アリシア「そういえばジンさんとルシュさんのステータスってどんな感じですか?」
ジン「俺か?俺はな」
ブゥン
ジンは自分のステータス画面を開いた。
ジン「これだぜ」
━━━━━━━━━━━━━━━
プレイヤー名:ジン
職業:剣士
Lv.22
HP:310
MP:101
攻撃力:227
防御力:227
スピード:91
魔力:22
カリスマ:22
━━━━━━━━━━━━━━━
アリシア「わっ!体力高いですね!それに攻撃力と防御力も!」
ジン「まぁな。俺は主にHPと攻撃力、防御力に多く振り分けてあとはMPとスピードに振ったんだ」
アリシア「すごい…」
ジン「俺はこれくらいだがこれからもっと強くなるぞ!」
アリシア「これは私も負けていられませんね!」
ロザリー (なるほど…振り分け方によって職業が選択できるってわけね)
アリシア「ルシュさんはどんな感じですか?」
ルシュ「私のはこんなのよ」
ブゥン
ルシュは自分のステータス画面を開いた。
━━━━━━━━━━━━━━━
プレイヤー名:ルシュ
職業:魔法使い
Lv.22
HP:300
MP:507
攻撃力:22
防御力:87
スピード:89
魔力:499
カリスマ:22
━━━━━━━━━━━━━━━
ルシュ「私はMPと魔力に多く振り分けたの。魔法使いだからね。あとはやられないようにHPと防御力にも振り分けて、スピードも少し欲しいからスピードにも振ったの。攻撃力とかカリスマは振ってないわ」
アリシア「わぁっ!ルシュさんもすごい!」
ルシュ「まぁね!これでもジンより強いって思ってるから!」
ジン「おい。そんなの聞いたことねぇぞ」
ルシュ「いつも私がモンスターを多く倒してるじゃん!」
ジン「だったらお前の方がレベル高いだろ!一緒ってことは倒した数も大差ねぇよ!」
ルシュ「はぁっ!?だったらここで決着つける!?黒焦げにしてあげるわ!」
ジン「上等だ!お前を細切れにしてやるよ!」
アリシア「お…お二人さん…」
ロザリー「…ふむ。なるほど、レベルが上がれば貰えるポイントも増えるのか。なるほど」
ブゥン
アリシアは自分のステータス画面を開いた。
ロザリー「あれ、ねぇアリシア」
アリシア「何?」
ロザリー「あなた、ポイント振ってないの?」
アリシア「えっ?振ってるよ?」
ロザリー「でもほら、レベルが上がった時のポイントがまだ振られてないよ?」
アリシア「あ、ほんとだ。全然気づかなかった。全部振っちゃお!」
ピッピッピッ
アリシアはポイントをカリスマに振った。
アリシア「見てみてロザリー!私のカリスマ557だって」
ロザリー「5…557…」
ロザリーはアリシアが変な方向に進んでるんじゃないかと心配した。
アリシア「あっ!ロザリーもポイントあるよ!振らないの?」
ロザリー「あ、うん。振るよ」
ピッピッピッ
ロザリーはポイントをMPに振った。
ロザリー「これでよし」
アリシア「MPに振ったの?」
ロザリー「うん」
アリシア「えっ、何で?」
ロザリー「さっきもらったスキルあるでしょ?乱れ突き」
アリシア「あ、報酬の…」
ロザリー「そう。あれのMP消費が8なの。このままだと数回しか使えないから少し上げとこうかなって」
アリシア「そうなんだ!で、今どれくらい?」
ロザリー「31よ」
アリシア「あ、ギリギリ4回使えない…」
ロザリー「まぁいいの。次レベル上がったら1だけ振って残りを攻撃力とかに振るわ」
ルシュ「あ、そうそうアリシアさん」
アリシア「はい!」
なんかいつの間にか2人の喧嘩が終わっていた。
ルシュ「新イベントが今週末にあるの知ってる?」
アリシア「新イベント?」
ジン「これだ」
ピッ
ジンは運営からの通知を表示した。
アリシア「バトルロイヤル?って何ですか?」
ジン「ここにいるプレイヤー同士で戦って、最後まで生き残れば勝ちってゲームだ。時間制限でポイント制だから恐らく相手を倒してポイントを多く取れば勝ちってやつだな」
アリシア「へぇ、みなさんで戦うんですね」
ルシュ「そう。しかもポイントを持っている人を倒せば自分のポイントにできるの」
アリシア「へぇ、そうなんですね」
ジン「これはレベル関係なしに全員が参加だから初心者の人はすぐにやられちまう」
アリシア「あっ!ロザリー!」
ロザリー「い…いけるかしら…」
ルシュ「まだ今週末まで時間あるから一緒にレベル上げしない?」
ロザリー「!」
ジン「俺たちはこの通知を見て2人よりも3人でやった方がいいんじゃね?って思って今ログインしてきたんだ。だがアリシアの友達もいるってことは4人で行動できるんだ。一緒にどうだ?」
アリシア「やろうロザリー!新イベントだよ!」
ロザリー「え、うん。それはいいけど…」
ジン「何かあるのか?」
ロザリー「私、初期装備同然だから何か装備を揃えたいんです」
ジン「あーそうか。確かに初期装備だと難しいな」
ルシュ「ならカミラさんに聞いてみてもいいかもね」
アリシア「行こうロザリー!一緒に新イベントで最後まで残ろっ!」
ジン「いや、次のイベントは全員敵同士だぞ」
アリシア「えっ!?そうなんですか!?」
ジン「あぁ、バトルロイヤルだからな」
アリシア「じゃあロザリー。今週末までゲーム禁止ね」
ロザリー「えっ!?」
アリシア「ロザリーに負けたくないから」
ジン「こいつ…ひでぇ…」
アリシア「嘘だよ!ロザリーも勝つの!私と一緒に!」
ロザリー「もう…ビックリした…」
ジン「まぁ今回のイベントはバトルロイヤルだがポイント制だからお前らが取り合いしなければ安全に終われるだろ」
ロザリー「そっか。他の人を倒してポイントを稼げばアリシアと戦わずに済む…」
アリシア「そっか!じゃあ武器と防具揃えよ!行こうロザリー!」
ロザリー「う、うん!」
アリシア、ロザリー、ジン、ルシュはカミラの鍛冶屋に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…カミラの鍛冶屋
カミラ「…なるほど、今週末のイベントのために武器と防具を揃えたい…と」
ロザリー「はい!」
カミラ「そうねぇ、リストならあるけど素材がねぇ…」
ロザリー「難しいんですか?」
カミラ「あぁ。難しい」
ロザリー「どんなやつなんですか?」
パサッ
カミラはあるページを開いたリスト表をロザリーに見せた。
カミラ「今作れる装備はこれよ」
ロザリー「ロンギヌスの槍、禍血の鎧ですか」
カミラ「そう。ロンギヌスの槍は自分のHPを消費して攻撃力を上げることができる。しかも永続ダメージよ」
ロザリー「ということは常にHPが減り続ける…と」
カミラ「そう。でもこの禍血の鎧があれば消費したHP分を回復させることができる」
ロザリー「そっか!つまり減り続けるHPと回復し続けるHPが相殺して!」
カミラ「そう。実質高い攻撃力を維持することができる」
ロザリー「すごい!」
カミラ「でも難しいのよ。素材が」
ロザリー「あっ…」
カミラ「あんたたち骸の武士は倒したことあるかい?」
ジン「骸の武士か…」
ルシュ「すみません…」
カミラ「なら難しいかもね」
ロザリー「まさか…」
カミラ「…このロンギヌスの槍に骸の武士の血が必要なのよ」
アリシア「骸の武士ってあの刺々しい扉の…」
カミラ「そう。あそこのダンジョンのボスモンスター。強すぎて返り討ちにあったプレイヤーが多い。あいつを倒したのは現時点で1人だけ。そんな高難易度のモンスターが素材になってる」
ロザリー「そんな…」
カミラ「あんた、ログインしてあまり経ってないだろ?レベルが低い」
ロザリー「はい」
カミラ「この武器は強いけど作るのが難しい。というよりか素材が難しい。初心者には特にね」
ロザリー「そう…ですか…」
アリシア (ごめんねロザリー…私があの時骸の武士の血を取っていれば…ごめんね…ロザリー…)
カミラ「でも禍血の鎧なら作れるよ。素材も揃ってるし」
ロザリー「ホントですか!?」
カミラ「えぇ。アリシアの天の羽衣もね」
アリシア「えっ!?」
カミラ「ちょっと待ってな」
スタスタスタ
カミラは工房に向かった。
アリシア「やったねロザリー!防具できるって!」
ロザリー「うん!良かった!」
ジン「そういえばロザリーはともかくアリシアはまだ初期装備なんだな」
アリシア「あ、はい。実は全然ダンジョンで防具が落ちなくて…」
ジン「まぁ確かにあまり落ちねぇな」
ルシュ「だから私たちは素材を持ち寄ってカミラさんに作ってもらうのよ」
アリシア「なるほど!」
カミラ「ほらアリシア。天の羽衣だよ」
アリシア「やったー!」
カミラ「早速着てみな」
アリシア「はい!」
ブゥン…ピッ
アリシアは防具欄に天の羽衣を入れた。
シュゥゥゥゥゥゥ!
するとアリシアの服が天の羽衣になった。
アリシア「わぁ!綺麗!」
天の羽衣は白い艶やかな布でできていた。しかもキラキラしていた。
ロザリー「すごく綺麗よアリシア!アリシアが動くと衣装がキラキラ光ってるよ!」
アリシア「えへへ…」
音声「特性:受け流しを入手しました」
アリシア「えっ?受け流し?」
ピッ
アリシアは特性:受け流しの説明欄を開いた。
音声「特性:受け流し。死角になっている相手の攻撃を躱すことができる。ただし、防具がプレイヤーを無理やり動かす形になるため、突然の動きに注意」
アリシア「な、なるほど…」
ルシュ「つまり、飛び道具とかは避けられるってことね」
ジン「でも死角になっている攻撃だろ?見えないところからの攻撃しか避けられねぇってことだから見えてたら自分で避けるしかないってことだ」
アリシア「あ、なるほど…」
ロザリー「しかも天の羽衣がアリシアを無理やり回避させるってなると、いきなり体を動かされるのと同じ。その天の羽衣に操られる感じかな」
アリシア「あーじゃあいきなり避けちゃったら倒れちゃいそうだね」
ルシュ「でも無理やり死角にすれば天の羽衣がアリシアさんを動かしても驚かなさそうね」
アリシア「あっ!そっか!」
ロザリー「確かに…敵の攻撃にあえて背を向けることで死角を発生させて天の羽衣に避けさせるって手もあるわ…」
アリシア「強いじゃん!やった!」
ルシュ「強いしその天の羽衣も綺麗でいいわね。アリシアさん」
アリシア「はい!」
スタスタスタ
するとカミラが工房から出てきた。
カミラ「できたよ。禍血の鎧」
ドサッ
カミラは禍血の鎧をカウンターに置いた。禍血の鎧は名前のごとく血のように赤く、胸あたりに紫色の宝石が埋め込まれている。
カミラ「これがあなたの防具ね」
ロザリー「ありがとうございます!!」
ロザリーは禍血の鎧を受け取り、防具欄に禍血の鎧をセットした。
シュゥゥゥゥゥゥ!
するとロザリーに禍血の鎧が装備された。
ロザリー「うわぁっ!すごい!」
アリシア「ロザリー!カッコイイ!!」
ロザリー「ありがとうアリシア…えへへ…」
カミラ「そいつがあればダメージを受けても回復してくれる。序盤にはうってつけの防具だよ」
ロザリー「ありがとうございます!」
カミラ「でもごめんね。ロンギヌスの槍。作ってあげられなくて」
ロザリー「いいですよ!私には鉄の槍がありますしこんなカッコイイ防具まで作っていただいて!」
カミラ「そうかい…私としてはロンギヌスの槍も作ってあげられたらいいんだけどね…」
ロザリー「まぁ、その武器は私が自分で取ってきてまたカミラさんにお願いしようと思います」
カミラ「そうかい。ならその時を気長に待って…」
ガチャ…カランカラン!
すると突然誰かが入ってきた。
カミラ「いらっしゃい」
アリシア「え!?コハク!?」
コハク「 ( *´꒳`*) 」
入ってきたのはコハクだった。
ロザリー (あの人が…コハク…)
スタスタスタ
コハクはアリシアの所まで歩いた。
カミラ「おや、あんたはあの時の」
スッ…
するとコハクは服からあるものを取り出してアリシアに見せた。それは血のように赤い液体が入った小瓶だった。
アリシア「えっ…コハク…何?これ」
コハク「 (´・ω・`)?」
カキカキカキ
コハクはカウンターに置いてある紙とペンを使って文字を書いた。
コハク『骸の武士の血です』
アリシア「え!?」
ロザリー「え!?」
ジン「何っ!?」
ルシュ「えっ!?」
カミラ「え!?」
コハク以外のその場にいた全員が驚いていた。
アリシア「えっ…コハク…骸の武士の血って…」
コハク『主様。先程、骸の武士の血を取っていれば…とか考えてませんでしたか?』
アリシア「!!」
コハク『それを聞いて骸の武士の血が必要なのかなと思い、先程取ってきました』
アリシア「コハク…」
ジン「そういえばコハクはアリシアの考えてることが伝わるんだっけ?テレパシーとかなんとかで」
ルシュ「あ、そういえばそんな事言ってたわね」
アリシア「じゃあ…コハク…」
コハク『はい。必要であればと思い、さっき骸の武士を4体倒してきました。全然落ちなくて4回も繰り返すことになりました』
ジン「えっ…?あれを4回?」
ルシュ「あんな強いモンスターを…この短時間で4回も?」
アリシア「えっ…コハク…私…血を取ってくればって考えてからそんなに時間経ってないよ?それなのに4回も?」
コハク『はい。そこまで難しくないですよ』
アリシア「コハク…」
コハク『とりあえずどうぞ。骸の武士の血です』
アリシアはコハクから骸の武士の血を受け取った。
ブゥン…
アリシアは持ち物を開いた。
アリシア「ほんとだ…骸の武士の血って書かれてる…」
コハク『はい』
カミラ「あ…あんた…」
コハク「 (´・ω・`)?」
カミラ「ちょ、ちょっと待って!」
ブゥン
カミラは棘の扉の攻略ページを開いた。
カミラ「嘘っ…増えてない…」
アリシア「えっ、何が増えてないんですか?」
カミラ「棘の扉の攻略者数よ…今も1人ってなってる…」
アリシア「えっ?」
ジン「でもコハクはモンスターだからカウントはされないだろ?」
カミラ「いや、誰でもカウントされるわよ。プレイヤーでもモンスターでも」
ジン「えっ?」
カミラ「魔物使いって職業があるからモンスターで攻略してもカウントされるのよ。でも問題はそこじゃない」
アリシア「?」
カミラ「骸の武士を倒したのは現在1人って言ったのを覚えてる?」
アリシア「あ、はい」
カミラ「今確認したら、骸の武士を倒した人が未だ1人なのよ。増えてない。なのに今コハクが4回も倒したって言ってた…」
ジン「えっ?それって…」
カミラ「えぇ。骸の武士を倒したのがモンスターであってもカウントはされる。コハクは4回倒してここに来た。でも攻略者数は増えてない…つまり、この1人は…」
みんなが一斉にコハクを見た。
コハク「 (´・ω・`)?」
カミラ「コハク…骸の武士を倒したこの1人って…もしかして…」
コハク「 (。-`ω´-) 」
カキカキカキ
コハクは紙に文字を書いた。
コハク『え、みなさんはあのモンスターを倒したことがないんですか?』
アリシア「!!」
ロザリー「!!」
カミラ「!!」
ジン「!?」
ルシュ「!?」
その場にいる全員が驚いて固まった。
コハク「 (´・ω・`)?」
ジン「ちょ…ちょっと待て…あのモンスターを1人で?しかも4回?」
コハク『前に1回倒してるので今は5回倒したことになりますね』
ジン「嘘だろ…」
ルシュ「アリシアさん…やっぱりこの子…」
アリシア「コ…コハク…すごいよコハク!!」
ギュッ!
アリシアはコハクに抱きついた。
アリシア「すごい!すごいよ!コハク!!あんな強いモンスターを1人で倒せるなんて!!やっぱりコハクは強いね!」
コハク「 ( *´꒳`*) 」
音声「特性:褒め言葉が発動しました。コハクとの信頼度が上昇します」
ロザリー「褒め言葉?」
ジン「なぁルシュ」ヒソヒソ
ルシュ「何?」ヒソヒソ
ジン「これ…コハクが次のイベントで無双したら…」ヒソヒソ
ルシュ「間違いなく標的にされる…」ヒソヒソ
ジン「でもパートナーってやつは常にモンスターと一緒に行動する特性なんだろ?」ヒソヒソ
ルシュ「あ、確かに」ヒソヒソ
ジン「でもいつもアリシアの近くにいないよな。いつもどこからともなく現れるし…」ヒソヒソ
ルシュ「確かに…不思議ね…」ヒソヒソ
アリシア「ねぇコハク!」
コハク「 (´・ω・`)?」
アリシア「これ!使ってもいい?」
コハク「 ( ´˘`) -ᴗ-) 」
コハクは大きく頷いた。
アリシア「ありがとうコハク!カミラさん!これを使ってロザリーに武器を作ってあげてください!」
カミラ「えっ…?あんた、ホントにいいのかい?」
コハク「 ( ´˘`) -ᴗ-) 」
コハクは大きく頷いた。
カミラ「分かったわ。少し待ってね」
スタスタスタ
カミラは工房に向かった。
アリシア「やったねロザリー!これでロザリーの武器作れる…よ?」
ロザリー「うっ…ひぐっ…うぅっ…」
ロザリーが泣いていた。
アリシア「ロザリー!?どうしたの!?」
コハク「ヾ(・ω・`;)ノ 」
アリシアとコハクは2人して焦っていた。
ロザリー「だって…あの武器の素材…とっても難しいって…言ってたから…もうダメかなって思ってて…でも取ってきてくれて…知らない私のために…」
アリシア「ロザリー…」
コハク「 (*´ω`*) 」
ナデナデ…ナデナデ…
コハクはロザリーの頭を撫でた。
ロザリー「?」
カキカキカキ
コハクは紙に文字を書いた。
コハク『主様の頼みなら知らないあなたでも助けますよ』
ロザリー「!」
アリシア「コハク…」
コハク『何かあったらまたお声かけください』
ロザリー「ありがとうございます…コハクさん…」
コハク「 (´-ω-`) 」
カキカキカキ
コハクは紙に文字を書いた。
コハク『コハクでいいですよ』
ロザリー「うっ…ありがとう…コハク…」
コハク『はい』
コハク「 (*´﹀`*) 」
カキカキカキ
コハクは紙に文字を書いた。
コハク『では主様。私はこれで』
アリシア「待ってコハク!どこ行くの!?」
コハク『さて、次はどこに行きましょうかね』
スタスタスタ
コハクはカミラの鍛冶屋を出た。
アリシア「コハク…」
ジン「なぁアリシア」
アリシア「はい」
ジン「あいつ…ヤベェな…」
アリシア「あはは…」
ルシュ「あの骸の武士を4回も…」
アリシア「正直コハクの強さは私にも分からないんです…分かればいいんですが…」
ロザリー「コハク…」
するとしばらくしてカミラが工房から出てきた。
カミラ「ほら、できたよ。ロンギヌスの槍」
アリシア「わぁっ!カッコイイ!」
ロザリー「!」
ロンギヌスの槍は骸の武士の血のように赤く、1本の棒状の槍となっていた。
アリシア「あれ、ロザリーの鉄の槍と少し形が違うような…」
カミラ「そりゃ鉄の槍はこの穂の部分…つまり、刃の部分が2つに分かれてるんだ、でもロンギヌスの槍は1本になってる。この真っ直ぐな武器こそ槍そのもの。突きを主に使う槍にとってはいい形だ」
ロザリーはカミラからロンギヌスの槍を受け取った。
ロザリー「あ、ありがとうございます!」
カミラ「私は作っただけだよ。お礼ならコハクに言いな。今回はあの子の大手柄だよ」
ロザリー「はい!」
ブゥン…ピッ
ロザリーは装備の武器欄にロンギヌスの槍をセットした。
シュゥゥゥゥゥゥ!
するとロザリーの背中にあった鉄の槍が消え、ロンギヌスの槍が新たに装備された。
ロザリー「本当にありがとうございます!アリシアもありがとう!コハクにも次会った時に伝えるね!」
アリシア「うん!じゃあこれから次のイベントまでできるだけレベル上げたりしよ!」
ロザリー「うん!」
こうしてアリシアとロザリーは新装備を手に入れ、本格的に次のイベントに向けて準備を進めるのだった。
〜物語メモ〜
スキル:
ジンが使ったスキル。剣を使って打撃ダメージを与えることができる。
スキル:
ジンが使ったスキル。炎が剣に纏い、相手を攻撃するスキル。
報酬:鳥キラーの剣
ジンが入手した武器。鳥のモンスターに有効な剣。
報酬:スキル:咆哮
アリシアが入手したスキル。大声を出すことで相手を威嚇することができる。近いほど効果があり、離れていれば全く効果がない。
報酬:特性:雷耐性増加
ルシュが入手した特性。雷属性攻撃に対するダメージを軽減する。
ロザリー
結衣の友達である花蓮のプレイヤー名。
ロザリーの初期装備
武器:なし。防具:初期装備
槍術士
槍を使った攻撃を得意とする。攻撃力とスピードにポイントを振り分けることで選択できる職業のひとつ。槍の長いリーチと自身の高いスピードで一方的に有利な展開を作ることができる。ただし、遠距離攻撃には弱い。
鉄の槍
ロザリーのはじめての武器。一般的に使われている初期の槍。
報酬:特性:一点集中
ロザリーが入手した特性。同じ場所を攻撃するほど攻撃力が上がり、別の場所を攻撃すれば元に戻る。
報酬:スキル:乱れ突き
ロザリーが入手したスキル。素早く相手を4回突き刺す。
武器:ロンギヌスの槍
ロザリーが装備している武器。骸の武士の血を素材として作られる槍で、血のように赤いのが特徴。ロンギヌスの槍は自分のHPを消費して攻撃力を増加させる効果を持つ。
防具:禍血の鎧
ロザリーが装備している防具。消費したHPを継続回復させる防具。HPを永続的に削るロンギヌスの槍と相性がよく、ロザリーは2つを装備すれば常に攻撃力アップ状態を維持することができる。
天の羽衣
アリシアが装備している防具。白く艶やかな布でできている防具で動けば布がキラキラ光る。特性:受け流しを所持している。
特性:受け流し
アリシアが所持している特性。死角になっている相手の攻撃を躱すことができる。天の羽衣がアリシアを無理やり動かすので、いきなり体が動くことがある。そのせいでバランスを崩すこともある。ただし、この特性は天の羽衣を装備している時にしか発動しない。天の羽衣を外せばこの特性も消える。