私、支持率0%の職業でゲームにログインします。   作:バスタオル

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第7話 第2層解放

場所…学校の教室

 

花蓮「ねぇ結衣」

 

結衣「何?」

 

花蓮「これ見て」

 

そう言って花蓮は結衣にスマホの画面を見せた。

 

結衣「これ、ゲームの?」

 

花蓮「そう!第2層解放されるって!」

 

結衣「第2層?なにそれ」

 

花蓮「私たちがいるあのはじまりの街は第1層で、次にアップデートで来るのが第2層。つまり、新しいステージだよ」

 

結衣「へぇ、じゃあ新しいモンスターとかいるのかな」

 

花蓮「あ、そっか。結衣は魔物使いだっけ?」

 

結衣「うん!」

 

花蓮「今いるモンスターってどんなのだっけ?」

 

結衣「えっと…コハクとスラちゃんとスラくんとライムとスラミとスザクとプニちゃんとムクロと三つ首かな」

 

花蓮「結構多いね」

 

結衣「うん。色々とね」

 

花蓮「そういえばなんで骸の武士とあの変な顔のモンスターが仲間になってるの?いつから?」

 

結衣「うーん…あの時のイベントのために強いモンスターを探してる時にとあるダンジョンに入ったの」

 

花蓮「ふむふむ」

 

結衣「そこで私のモンスターたちが全員やられちゃって、一か八かで笛を吹いて誰かに助けを求めたら骸の武士が来たの」

 

花蓮「えっ!?あの骸の武士が!?」

 

結衣「うん。その後はちゃんとダンジョン攻略できたし、そのボスモンスターも仲間になったの」

 

花蓮「えっ!?」

 

結衣「さっきプニちゃんって言ったでしょ?それがそのダンジョンのボスモンスターで…」

 

花蓮「へぇ」

 

結衣「それで、一応助けてもらったからお礼を言いに棘の扉に行ったの。そしたら骸の武士が出てきて戦闘になるのかなって思ったけど、全然違ったの」

 

花蓮「戦闘が始まらないってダンジョンとしてどうなのかな…」

 

結衣「それで、私のスキルに手懐けってあるでしょ?」

 

花蓮「あ、あるね」

 

結衣「それを使ったら骸の武士に条件が出てきて」

 

花蓮「へぇ」

 

結衣「その条件が斬首の扉にいる三つ首を仲間にして連れてくることだったの」

 

花蓮「それであの変な顔を?」

 

結衣「うん。仲間にして棘の扉に連れてきたら骸の武士が仲間になってくれたの」

 

花蓮「え…えげつぅ…」

 

結衣「でもイベント前にプニちゃんとムクロと三つ首が仲間になってくれたおかげで8位になれたよ」

 

花蓮「そういえばその三つ首って強いの?」

 

結衣「うん。強かった。コハクが来てくれなかったらやられちゃってたよ」

 

花蓮「コハクってあの白いやつよね」

 

結衣「うん」

 

花蓮「コハクって何者なんだろ…本当にモンスターなのかな」

 

結衣「え?そうじゃないの?」

 

花蓮「分からない。でも最近妙な噂を聞いてね」

 

結衣「噂?」

 

花蓮「うん。白いやつがダンジョンを荒らし回ってるっていう噂」

 

結衣「えっ…」

 

花蓮「何か凄い強いらしいよその白いやつ。骸の武士にやられたプレイヤーはその白いやつが骸の武士より強いって言ってるくらいだし」

 

結衣 (確かイベントの1位だったあの人もコハクには歯が立たなかった。コハクって一体…)

 

そうしていると、下校時間になった。

 

花蓮「じゃあ結衣!今日もログインね!」

 

結衣「うん!分かった!」

 

タッタッタッ!

2人は走って家まで帰った。

 

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場所…結衣の部屋

 

結衣「さてさて、今日は何しようかな〜」

 

カポッ

結衣はいつものコントローラーを装着してゲームにログインした。

 

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場所…はじまりの街 噴水の広場

 

アリシア「ふぅ、今日は何しようかな〜」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとロザリーもログインした。

 

ロザリー「さて、今日も頑張るぞー!」

 

アリシア「うん!何する?」

 

ロザリー「えっとね、第2層の追加があるって言ったよね。あれね、第2層に入るには条件があるの」

 

アリシア「条件?」

 

ロザリー「そう。第1層にいるボスモンスターを10体倒すこと!もしくは第1層のラストボスモンスターを1回倒すこと!」

 

アリシア「へぇ、2つあるんだ」

 

ロザリー「一応2つあるけど1つ達成すればいいの」

 

アリシア「どっちの方が簡単?」

 

ロザリー「う〜ん。それがね、この第1層のラストボスモンスターって相当強いらしくてね、今までそのラストボスモンスターに勝ったのはイベント第1位のラインって人だけなの」

 

アリシア「へぇ、ラインさんってそんなに凄いんだ…」

 

ロザリー「だから、私たちのレベルとか考えて、ボスモンスター10体倒す方が簡単なの」

 

アリシア「じゃああと何体倒せばいいの?」

 

ロザリー「私はまだ3体だけだからあとは7体かな」

 

アリシア「私は?」

 

ロザリー「ここを開けば出てくるよ。戦績ってやつ」

 

ブゥン…ピッ

アリシアはロザリーに言われた通りにページを開いた。すると、アリシアの今までの戦績が表示された。

 

アリシア「私6体倒してるよ!あと4体!」

 

ロザリー「それだと一緒に行けば私は3体まで減らせることができるね。一緒に行こっ!」

 

アリシア「うん!」

 

スタッ!

すると、アリシアの背後にコハクが現れた。

 

アリシア「あ!コハク!」

 

コハク「 ( *^꒳^*) 」

 

アリシア「コハクも一緒に来てくれない?あと4体くらいボスモンスターを倒さないと第2層に行けないの」

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

アリシア「お願い!」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

アリシア「やった!これで簡単に達成できるよ!ロザリー!」

 

ロザリー「えっ…あっ…うん」

 

こうしてアリシアとロザリーはダンジョンのボスモンスターを10体討伐するために出かけた。

 

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場所…ダンジョン 狂乱の間

 

アリシア「よしっ!まず1つ目!レッツゴー!」

 

ロザリー「おー!」

コハク「 ٩(。•ω•。)و 」

 

アリシアたちは順調に最下層に着いた。

 

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場所…ダンジョン 狂乱の間 最下層

 

???「キャハハハハハハハ!」

 

ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!

ボスモンスターが針を投げてきた。

 

カン!カン!カン!カン!カン!

コハクはその針を見切って全て弾いた。

 

???「何!?」

 

コハク「 (◦`꒳´◦) 」

 

ビュン!

コハクがボスモンスターの背後を取った。

 

???「しまっ…」

 

ドゴォォォォォォォォン!!

そしてコハクは後ろからボスモンスターを拳で地面に叩き伏せてしまった。

 

???「がっ…んがっ…がっ…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

するとボスモンスターが消えていった。

 

アリシア「やったよコハク!やっつけた!」

 

コハク「 ヾ(*´∀`*)ノ 」

 

ロザリー「や…やっぱり異次元…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

すると、さっきのボスモンスターが現れた。

 

アリシア「あれ、どうしたのかな」

 

コハク「 (´・ω・`)?」

 

ピコン

すると、何か画面が表示された。

 

音声「モンスターからの加入申請が届きました。仲間に入れますか?」

 

アリシア「仲間だって!やった!はいっと!」

 

ピッ

アリシアは「はい」のボタンを押した。

 

音声「お名前を決めてください」

 

アリシア「えっと…じゃあ…」

 

ピッピッピッピッ

アリシアは名前を入力した。

 

音声「名前を確認しました。キリちゃんが仲間になりました」

 

キリちゃん「よ…よろしく…お願いします…」

 

ロザリー「なんか…さっきとキャラ違うね…さっきまで狂気に満ちてそうな笑い方してたのに…」

 

キリちゃん「こっちが素です…その…このダンジョンが狂乱って名前なので…少しでも合わせようかと…」

 

ロザリー「可愛いかよ」

 

アリシア「よろしく!キリちゃん!」

 

キリちゃん「はい!」

 

アリシアたちは次のダンジョンに向かった。

 

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場所…ダンジョン 岩石の洞窟

 

アリシア「岩石の洞窟ってそのままだね」

 

ロザリー「そうね。恐らくボスモンスターは岩をモチーフとしたモンスターだろうね」

 

アリシアたちは最下層まで進んだ。

 

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場所…ダンジョン 岩石の洞窟 最下層

 

???「…」

 

ダンジョンのボスモンスターは無口だった。しかも体は岩そのもの。目はあるけど口はない。腕も足も全てが岩。見た目からして硬そうなイメージ。

 

アリシア「な…何も喋らないね…」

 

ロザリー「気をつけて。静かなモンスターほど、どんな力を持ってるか分からないよ」

 

アリシア「うん…コハク!頑張って!」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

???「…」

 

コハクとボスモンスターが互いの様子を伺っていた。

 

???「…」

 

ブゥン!ブゥン!ブゥン!

するとボスモンスターが腕を回し始めた。

 

アリシア「?」

 

ビュン!

するとボスモンスターの腕が急に伸びてきた。

 

アリシア「えっ!?」

 

ドカッ!

コハクはすぐそれに反応してボスモンスターの腕を払った。

 

アリシア「ひぇぇ…腕が伸びた…」

 

アリシアはそれに驚いて腰を抜かした。

 

コハク「 (ㅎㅁㅎll) 」

 

コハクはやっちゃった感を醸し出していた。

 

???「…」

 

ブゥン!ブゥン!ブゥン!

するとボスモンスターがまた腕を回し始めた。

 

アリシア「また来る!」

 

ビュン!

するとボスモンスターがまた腕を伸ばしてきた。

 

コハク「 ( ・᷅ὢ・᷄ ) 」

 

ドォン!

コハクはボスモンスターの腕を弾いた。

 

???「…」

 

ボスモンスターが硬直した。

 

アリシア「コハク…倒せる?」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

ロザリー「私もやる!」

 

ビュン!タッタッタッ!

するとロザリーが走って敵に近づいた。

 

アリシア「ロザリー!」

 

ロザリー「任せて!あれだけ動きが大きかったら私でも勝てる!」

 

???「…」

 

ブゥン!ブゥン!ブゥン!

ボスモンスターが腕を回し始めた。

 

ロザリー (…来る!)

 

ビュン!

ボスモンスターがロザリーに向かって腕を伸ばしてきた。

 

ロザリー (来た!)

 

ロザリーは待ってたかのように敵の攻撃に突っ込んだ。

 

アリシア「ロザリー!」

 

ロザリー「槍の舞!」

 

キン!キン!キン!キン!キン!

ロザリーは敵の攻撃を躱しつつ、槍を振り回して攻撃した。

 

???「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

ボスモンスターの腕から何やら煙が出ていた。

 

アリシア「え?煙?」

 

ロザリー (よしっ!かかった!)

 

ビュン!

ロザリーは敵の背後に立った。

 

ロザリー「印!」

 

ドスッ!

そしてロザリーは敵の背中に槍を突き刺した。

 

ジュワァァァァァァァ…

すると、ボスモンスターの体に赤いラインが刻まれた。

 

ロザリー「これで終わり!」

 

グサッ!ビュン!

ロザリーは槍を抜いてアリシアの所まで走った。

 

ズサァァァァァァ!

ロザリーはアリシアがいる所で立ち止まった。

 

アリシア「ロザリー!あれは何?」

 

ロザリー「あれは印ってスキルだよ。相手に攻撃を当てることで的を作るの」

 

アリシア「的?」

 

ロザリー「そう。あとはこの槍を投げるだけ。的はもう作ってあるからどこへ投げてもあのボスモンスターの所に届く」

 

アリシア「すごい!」

 

ロザリー「いっくよー!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

ロザリーは槍を振り回し始めた。

 

コハク「 (*゚Д゚*) 」

 

ロザリー「はぁぁぁぁぁっ!!」

 

ビュン!バゴォォォォォォォン!!

ロザリーは勢いよく槍を投げた。すると周囲に衝撃波が出てきた。

 

???「…」

 

ドゴォォォォォォォォン!!

ロザリーの槍はボスモンスターに命中した。

 

アリシア「やった!当たった!」

 

ロザリー「ふふっ…当然よ」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…パラパラ…

ボスモンスターが砕けて小さくなっていた。

 

アリシア「倒したのかな?」

 

ロザリー「…多分ね」

 

ガコッ…パラパラ!

すると散らばったボスモンスターの破片が1つに集まった。

 

ロザリー「嘘っ!?再生能力!?」

 

アリシア「えっ!?そんなこともできるの!?」

 

コハク「 ( ・᷅ὢ・᷄ ) 」

 

ビュン!

コハクがすぐに動いた。

 

???「…」

 

ガシャン!!

ボスモンスターが完全に再生した。

 

コハク「 ᕦ( ・` ὢ ・ )ᕤ 」

 

ドゴォォォォォォォォン!!

ボスモンスターが再生しきってすぐにコハクが攻撃をした。

 

???「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとボスモンスターが消えていった。

 

アリシア「今度こそやっつけたのかな」

 

ロザリー「…っぽいね。いないし」

 

コハク「 ( ¯͈ ˘¯͈) 」

 

ピコン

するとアリシアの目の前に画面が表示された。

 

アリシア「ん?」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

すると、先程のボスモンスターが姿を現した。

 

コハク「 (´°ω°`) 」

 

音声「モンスターからの加入申請が届きました。仲間に入れますか?」

 

アリシア「仲間になってくれるの!?やった!」

 

アリシアは「はい」のボタンを押した。

 

音声「お名前を決めてください」

 

ピッピッピッピッ

アリシアは名前を入力した。

 

音声「名前を確認しました。ゴロちゃんが仲間になりました」

 

ゴロちゃん「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

ゴロちゃんがその場から消えていった。

 

アリシア「やった!これで2人目!」

 

ロザリー「アリシア…このまま行けばどんどん仲間になってくよ…」

 

アリシア「楽しみー!」

 

その後アリシアとロザリーはどんどんダンジョンを攻略して、無事に第2層に入る条件を達成したのだった。

 

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場所…はじまりの街 噴水の広場

 

アリシア「楽しかったー!」

 

ロザリー「でも結構長かったね」

 

アリシア「うん!でもコハクがいなかったらもっと時間かかってたよ!ありがとうコハク!」

 

コハク「 ( *¯ ꒳¯*) 」

 

ロザリー「お、もうこんな時間。今日はもう終わろうかな」

 

アリシア「だね!明日はもっとダンジョン攻略しよ!」

 

ロザリー「うん!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

アリシアとロザリーはログアウトした。

 

コハク「 ( ´・ω・`) 」

 

コハクは一人寂しくはじまりの街から出た。

 

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ー翌日ー

 

アリシア「ねぇロザリー。今日は何する?」

 

ロザリー「うーん…もう第2層への条件は達成してるしなぁ…」

 

アリシア「あ!じゃあさ!もうひとつの条件もクリアしない?」

 

ロザリー「もうひとつ?あのラストボスモンスターのこと?」

 

アリシア「うん!すっごく強いんでしょ!?倒してみない!?」

 

ロザリー「うーん…まぁ、コハクがいるし行ってみてもいいかもね」

 

アリシア「やった!じゃあ行こっ!」

 

ロザリー「うん!」

 

アリシアとロザリー、コハクはラストボスモンスターがいる場所まで移動した。

 

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場所…碧玉の扉

 

アリシア「ここがラストボスモンスターがいる所?」

 

ロザリー「そう。碧玉の扉って名前らしいよ」

 

アリシア「碧玉かぁ」

 

コハク「 ( 'ω' ) 」

 

ロザリー「じゃあ行こっか。でも強いらしいから頑張ろうね!」

 

アリシア「うん!」

 

スタスタスタ

アリシア、ロザリー、コハクは碧玉の扉に入った。

 

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場所…碧玉の扉 最下層

 

碧玉の扉は他のダンジョンと違ってボスモンスターしかおらず、入るとすぐに広い空間に出る。

 

アリシア「あれ、ここはモンスターがいないのかな」

 

ロザリー「いないらしいよ。入ってすぐに戦闘が始まるらしいよ」

 

アリシア「へぇ!じゃあ頑張ろ!」

 

スタスタスタ

アリシア、ロザリー、コハクは広い空間の中央に着いた。

 

アリシア「…」

ロザリー「…」

コハク「 ( ´・ω・`) 」

 

3人は辺りを見渡す。

 

アリシア「何も…出ないね」

 

ロザリー「うーん…何でだろ…」

 

コハク「 ( `ω´ ) 」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

すると前方に魔法陣が展開された。

 

ロザリー「来るよアリシア!」

 

アリシア「うん!」

 

ブゥン!ブゥン!ブゥン!コンッ!

ロザリーはロンギヌスの槍を装備した。

 

スッ…カチャ

アリシアは堕天使の短剣と見切りの盾を装備した。

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

魔法陣から人型のボスモンスターが現れた。

 

???「…」

 

ヒュォォォォォォォォ…

そのモンスターは異様な気配を放っていた。

 

ロザリー「ふふっ…すごい気迫…」

 

アリシア「もう明らかに強いって分かるね」

 

ロザリー「うん」

 

コハク「 ( ¯꒳¯ ) 」

 

???「…」

 

全員、相手の行動を伺っていた。

 

アリシア「スラちゃんたち!出てきて!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

スラちゃん、スラくん、ライム、スラミ、イノくんが出てきた。

 

アリシア「みんな行って!」

 

ダダダダダダダダダダダ!!

スラちゃんたちが一斉に???に近づいた。

 

???「…」

 

スッ…

すると???はスラちゃんたちを指さした。

 

アリシア「?」

 

???「…」

 

クイッ…

そして???は自分の指を地面に向けた。

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

するとスラちゃんたちが一瞬で地面にめり込んだ。

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

そしてスラちゃんたちが一斉に消えていった。

 

アリシア「スラちゃん!スラくん!ライム!スラミ!イノくん!」

 

ロザリー「!?」

 

コハク「 Σ(゚д゚;) 」

 

???「…」

 

ロザリー「ちょ…ちょっと待って…あいつ…何したの…」

 

アリシア「そんな…みんなが…」

 

コハク「 ( ・᷅ὢ・᷄ ) 」

 

アリシアたちはさっきの???の攻撃に戸惑っていた。

 

アリシア「スザク!プニちゃん!キリちゃん!ゴロちゃん!出てきて!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとスザクたちが出てきた。

 

アリシア「みんな!あいつをやっつけて!」

 

ダダダダダダダダダダダダダ!

するとスザクたちがすぐに行動した。

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

スザクは自慢のスピードを活かして???の背後を取った。

 

スザク「はぁっ!」

 

ズシャッ!!

???にスザクの攻撃が当たった。

 

スザク (硬い…)

 

プニちゃん「やぁっ!」

 

ビューーーン!ドゴォン!

プニちゃんは腕を伸ばして???をパンチした。

 

???「…」

 

プニちゃん「えっ…硬っ…」

 

キリちゃん「わ…私が!」

 

キィン!

キリちゃんが服のポケットから針を取り出した。

 

キリちゃん「はぁっ!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

キリちゃんは取り出した針を???に向けて投げた。

 

???「…」

 

ビュン!

すると???が一瞬でその場から動いた。

 

キリちゃん「えっ!?何その速…」

 

スザク「キリ!後ろ!」

 

キリちゃん「!?」

 

キリちゃんがスザクの言葉を聞いて後ろを振り返ると???が立っていた。

 

???「…」

 

グググッ…

???が拳を握った。

 

キリちゃん「しまっ…」

 

ドゴォン!

すると???がいきなり吹っ飛ばされた。

 

キリちゃん「!」

 

ズサァァァァァァ!

???は空中で体勢を整えて着地した。

 

???「…」

 

ゴロちゃん「…」

 

キリちゃんを助けたのはゴロちゃんだった。

 

キリちゃん「あ…あなた…」

 

ゴロちゃん「…」

 

???「…」

 

ビュン!

???がゴロちゃんに接近した。

 

ブゥン!ブゥン!ブゥン!

ゴロちゃんが腕を回し始めた。

 

???「…」

 

ゴロちゃん「…」

 

ビュン!

ゴロちゃんが腕を伸ばして攻撃した。

 

ヒュッ!

???はゴロちゃんの攻撃を回避した。

 

???「…」

 

ドゴォン!

???はゴロちゃんに攻撃した。

 

ゴロちゃん「…」

 

ドシン!

ゴロちゃんは???の攻撃を受けて倒れた。

 

アリシア「ゴロちゃん!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとゴロちゃんが消えていった。

 

アリシア「そんな…」

 

キリちゃん「はぁぁぁぁぁっ!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

キリちゃんはありったけの針を???に投げた。

 

???「…」

 

スッ…

すると???はキリちゃんを指さした。

 

アリシア「!!」

 

ロザリー「あれは…」

 

アリシア「キリちゃん!そこから離れ…」

 

クイッ

???は指を地面に向けた。

 

ドゴォン!

するとキリちゃんが地面にめり込んだ。

 

アリシア「キリちゃん!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとキリちゃんまでも消えていった。

 

アリシア「そんな…」

 

スザク「はぁぁぁぁぁっ!!」

プニちゃん「はぁぁぁぁっ!!」

 

ドゴォン!ズシャッ!!

プニちゃんとスザクが連携攻撃した。

 

???「…」

 

スザク「プニ!右から!」

 

プニちゃん「うん!」

 

ドゴォン!ズシャッ!!

するとスザクは???の左側から、プニちゃんは???の右側から攻撃した。

 

???「…」

 

ドシン…

???は膝を着いた。

 

スザク「よしっ!いくよプニ!」

 

プニちゃん「うん!」

 

ビュン!

スザクとプニちゃんがトドメを刺しに行った。

 

スザク「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

プニちゃん「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ガシッ!ガシッ!

すると???はスザクとプニちゃんの首を掴んだ。

 

スザク「ぐっ…がぁっ…この…」

 

プニちゃん「なんで…首を…」

 

???「…」

 

グググッ…

???が握る力を強くした。

 

アリシア「スザク!プニちゃん!頑張れぇぇぇぇぇ!!」

 

音声「特性:応援が発動しました。味方モンスターのステータスが上昇します」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

すると、スザクとプニちゃんのステータスが上昇した。

 

スザク「ぐっ…かはっ…」

 

プニちゃん「主の応援があったのに…」

 

アリシア「そんな…」

 

スザクとプニちゃんのステータスは上昇したが、状況は全く変わらなかった。

 

グググッ…

???はさらに力を強めた。

 

スザク「あ…るじ…」

 

プニちゃん「ご…めん…」

 

アリシア「スザク!プニちゃん!」

 

ビュン!バゴォン!

すると???はめいっぱい力を込めてスザクとプニちゃんを地面に叩きつけた。

 

スザク「かはっ…」

プニちゃん「うっ…」

 

ドサッ…

スザクとプニちゃんはピクリとも動かなかった。

 

アリシア「そんな…スザク…プニちゃん…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとスザクとプニちゃんが消えていった。

 

アリシア「ああっ…そんな…みんなが…」

 

ロザリー「くっ…」

 

ビュン!

ロザリーが???に接近した。

 

???「…」

 

グググッ…

???が拳を握った。

 

ロザリー (来るっ!)

 

ブゥン!

すると???はロザリーを攻撃した。

 

ロザリー「はぁっ!」

 

ヒュッ!

ロザリーは???の攻撃をギリギリで回避した。

 

ロザリー「やぁっ!」

 

ドスッ!

ロザリーの攻撃は???の胸元に命中した。

 

ロザリー「よしっ!」

 

???「…」

 

ズシャッ!!ヒュッ!

ロザリーは槍を引き抜いて後退した。

 

???「…」

 

ロザリー「よしっ…とりあえず攻撃した」

 

アリシア「すごい…ロザリー…」

 

ロザリー「アリシア。相手の攻撃はあの拳だけだよ。リーチがあるから範囲内に入らなければ倒せるかもしれないよ」

 

アリシア「範囲内…なら外からってこと?」

 

ロザリー「そういうこと!」

 

アリシア「あ!なら!」

 

アリシアは両手を前に出した。

 

アリシア「召喚!三つ首!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

するとアリシアの目の前に三つ首が召喚された。

 

雷首「ガッハハハ!」

氷首「初めて喚ばれたぞ!!」

火首「足引っ張んなよお前ら!」

 

雷首「うるせぇ!お前らこそ足引っ張んなよ!」

氷首「俺が一番強いんだよ!」

火首「やるぞお前ら!」

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

ビュォォォォォォォォォ!

三つ首たちは雷、氷、火のブレスを吐いた。

 

???「!」

 

ビュン!

???は三つ首の攻撃を回避した。

 

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

 

ビュォォォォォォォォォ!ガキン!ガキン!

氷首が氷のブレスを吐いて地面に氷の棘を生成した。

 

???「…」

 

ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!スタッ!

???はその氷の棘を避けて進んだ。

 

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリ!!

雷首が雷のブレスを吐いた。

 

???「…」

 

ビュン!ビュン!ビュン!

???は雷を回避した。

 

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!

火首が火のブレスを吐いた。

 

???「…」

 

ヒュッ!ヒュッ!

???は火のブレスを回避した。

 

氷首「なんだこいつは!」

雷首「俺たちの攻撃を避けやがって!」

火首「平気な顔がイラつくぜ!」

 

氷首「ンバァァァァァァァァッ!!」

雷首「カァァァァァァァァァッ!!」

火首「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

三つ首は3つのブレスを同時に吐いた。

 

???「…」

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!

???は咄嗟にガードした。

 

バゴォォォォォォォン!!

三つ首の攻撃は???に直撃した。

 

アリシア「やった!!」

 

ドシン!

三つ首はアリシアの隣に降り立った。

 

雷首「どうだ嬢ちゃん!俺たちの攻撃は!」

氷首「俺の方が強いだろ?」

火首「いいや!俺が1番強い!」

 

アリシア「みなさんありがとうございます!」

 

雷首「いやぁ…それほどでも…」

氷首「嬢ちゃんに褒められると嬉しくなるぜ…」

火首「全くだ…」

 

アリシア「あはは…」

 

???「…」

 

スタスタスタ

煙の中から???が歩いてきた。

 

ロザリー「アリシア!倒せてない!」

 

アリシア「えっ!?」

 

雷首「チッ…硬いやつよのぉ」

氷首「あいつ…平然としてやがる…」

火首「不愉快だ」

 

アリシア「召喚!ムクロ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

すふと目の前に骸の武士が召喚された。

 

ムクロ「…アリシアか」

 

アリシア「ムクロ!一緒にあいつをやっつけて!」

 

ムクロ「…あれか」

 

カチャ…

ムクロは刀を装備した。

 

ムクロ「三つ首。やるか」

 

雷首「当たり前だ!」

氷首「お前より早く倒してやるぜ!」

火首「遅れんなよ!」

 

???「…」

 

ビュン!

???が一瞬でその場から移動した。

 

ムクロ (来るっ…)

 

ドゴォン!

???は攻撃した。だがその相手は三つ首でもムクロでもコハクでもロザリーでもなかった。

 

ロザリー「!!」

三つ首「!?」

ムクロ「!?」

???「…」

 

アリシア「うっ…」

 

コハク「 (゚д゚) 」

 

???が攻撃したのはアリシアだった。

 

ロザリー「アリシア!!」

 

ドサッ…

アリシアは力なくその場に倒れた。

 

音声「HPが0になりました」

 

???「…」

 

ムクロ「はぁっ!」

 

ビュン!ビュン!

ムクロは刀を振った。しかし???はムクロの攻撃を回避した。

 

ムクロ「アリシア!」

 

雷首「嬢ちゃん!」

氷首「嬢ちゃん!」

火首「嬢ちゃん!」

 

みんながアリシアに駆け寄った。

 

ロザリー「アリシア!しっかりして!アリシア!」

 

ロザリーはアリシアに声をかけたが、アリシアは返事をしなかった。

 

ムクロ「…まともに受けた…これではさすがに…」

 

ロザリー「くっ…アリシア…」

 

コハク「 ( #・᷄ὢ・᷅ ) 」

 

コハクは???を睨んでいた。

 

???「…」

 

雷首「嬢ちゃんを攻撃した罪」

氷首「タダでは済まさん…」

火首「焼くか」

 

ザッザッザッ

コハクが三つ首の前に立った。

 

コハク「 (#^ω^) 」

 

スッ…

そしてコハクは三つ首に何もしないようハンドサインを送った。

 

雷首「お前…やるのか」

 

コハク「 (ㆆ_ㆆ) 」

 

ザッザッザッ

コハクは???の方へ歩いた。

 

氷首「ここはやつに任せた方がいい」

火首「下手をすると俺たちまで巻き添いだ」

雷首「だな。嬢ちゃんが悲しむ」

 

三つ首はアリシアを守ることに決めた。

 

ザッザッザッ

コハクは???の目の前で止まった。

 

コハク「 ( ¯−¯ ) 」

 

???「…お前。あの娘の仲間か」

 

コハク「 ( '-' ) 」

 

???「…言葉も話せないとは。それでも仲間か」

 

コハク「 ( -ω- `) 」

 

アルマ「私は第一特異点 アルマ・マドラ。10ある特異点のうちの1つ。再臨のアルマ・マドラだ」

 

コハク「 (* ‐ ω ‐ ) 」

 

アルマ「言葉も交わせぬ弱小者よ。私の手によって元の場所に戻るがい…」

 

ドゴォン!

アルマが話していると、突然大きな音が聞こえた。

 

アルマ「ごふっ…」

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

コハクの拳がアルマの腹に当たっていた。

 

アルマ「お前…この力…」

 

アルマはあまりの攻撃の強さによろめいた。

 

コハク「 ( ¯−¯ ) 」

 

だがアルマは何とか持ちこたえることができた。

 

アルマ「面白い。存分に振るえ。その強大な力を私にぶつけてみろ」

 

ビュン!

するとアルマがその場から消えた。

 

コハク「ε-( - - `) 」

 

アルマ「私のスピードはこのゲームにおいてカンストレベル。並の冒険者ではこの私を見ることすらできん」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

アルマは周囲を縦横無尽に駆け巡る。

 

コハク「 (´−`) 」

 

グググッ…

コハクは拳を握った。

 

アルマ「どうだ。私のスピ…」

 

バゴォォォォォォォン!!

アルマが話していると、アルマの頬にコハクの拳が当たっていた。

 

ドゴォォォォォォォォン!!

アルマが地面に叩きつけられると、その衝撃が周囲に響いた。

 

アルマ「がっ…ごの…」

 

コハク「 ( ´ー`) 」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

アルマの頬から煙が出ていた。

 

ムクロ「なぁ、三つ首」

 

雷首「なんだ」

氷首「なんだ」

火首「なんだ」

 

ムクロ「…あいつ…本当に何者なんだ」

 

雷首「…知らん」

氷首「…知らん」

火首「…知らん」

 

ロザリー「コハク…」

 

アルマ「こいつ…この私を…」

 

アルマがゆっくりと立ち上がった。

 

コハク「 ( ̄-  ̄ ) 」

 

アルマ「いいだろう。あの男と同じものを感じる。他のやつらと違う何かを持っている」

 

ビュン!

アルマはコハクから距離を取った。

 

アルマ「この一撃で葬ってやる」

 

ジジジ…バリバリバリバリバリ!

アルマが両手の掌をコハクに向けると、掌に何やら気弾のようなものが出現した。

 

ロザリー「な…なに…あれ…」

 

ムクロ「…お嬢さん」

 

ロザリー「!」

 

ムクロはロザリーに向かって話しかけた。

 

ムクロ「…アリシアを頼む」

 

ロザリー「えっ…」

 

スタスタスタ

ムクロはアリシアの前に出た。

 

ムクロ「…この身果てるなら、せめて主であるアリシアを守り通すのが従者の役目。時に槍となり、時に盾となる。従者は主の武器となる」

 

雷首「骸の武士…お前まさか…」

 

ムクロ「…まぁ、どのみちすぐに蘇る。俺は骸の武士だからな」

 

グサッ!

ムクロは地面に刀を突き刺した。

 

ムクロ「主に代わりて盾と成す。この命を全て使い切る望みだ」

 

氷首「待て骸の武士!」

 

ムクロ「止めるな。あの技は危険だ。あの白いヤツなら大丈夫だろう。だが、俺の主は体が弱い。まして、もう防御もしないだろう。ならば、誰かが盾とならねばならん」

 

火首「俺たちもいるだろうが!」

 

ムクロ「…ここで2人が散れば残りはアリシアの友であるお嬢さんだけになる」

 

火首「!」

 

ムクロ「…三つ首。アリシアとその友は絶対に死なせない。何があってもだ。男ならできるだろ」

 

雷首「…お前はどうする」

 

ムクロ「…俺はその身を捧げてあの技の影響を抑え込む。アリシアの体が負担を背負わないようにな」

 

氷首「…できるのか」

 

ムクロ「…根性でどうにかする」

 

火首「お前、そんなことを言うやつだったか?」

 

ムクロ「…まぁ、アリシアの前では見栄を張りたい。男の意地だ」

 

ムクロはずっとアルマを見ていた。

 

アルマ「これでどうだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

バゴォォォォォォォン!!

アルマは大きくなった気弾をコハクに向けて放った。

 

ムクロ「魂玉の結界(バーバラ)!!」

 

キィィィィィィン!!

ムクロの目の前に大きな結界が展開された。

 

アルマ「やつならこれを受けた!お前ならどうする!」

 

コハク「ε-( - - `) 」

 

スッ…

コハクは顔を覆っている面布と呼ばれるものを口の部分だけ捲った。

 

コハク「 "下がれ" 」

 

ビュォッ!シュゥゥゥゥゥゥ…

するとアルマが作り出した気弾が一瞬にして消え去った。

 

アルマ「なっ…」

 

ムクロ「!?」

 

雷首「!?」

氷首「!?」

火首「!?」

 

ロザリー「!?」

 

コハク「 "主を傷つけた罪。軽くはない" 」

 

ビキビキ…ビキビキ…

するとアルマの体に赤いラインが出てきた。

 

アルマ「なんだ…この赤いのは…」

 

コハク「 "人に外傷を与えるものよ。その御身を以て自らの過ちを知るがいい" 」

 

ビキビキ…ビキビキ…

するとさらに赤いラインが増えた。

 

アルマ「がっ…がぁっ…この…」

 

アルマは赤いラインが増える度に痛みを受けていた。

 

アルマ「この私が…」

 

コハク「 "刻印" 」

 

ドクン!ビキビキビキビキビキビキ!!

するとアルマの身体中に赤いラインが出てきた。

 

アルマ「がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

コハク「 "罪の重さを知るがいい" 」

 

アルマはあまりの痛さに悶絶していた。

 

アルマ「お前…何者だ…あの男とは違う…お前は別格…この世界において決して触れてはならない者…」

 

コハク「 "黙れ" 」

 

ギュォッ!

するとアルマの口が一瞬で閉じて開かなくなった。

 

アルマ「んぐっ…」

 

コハク「 "下がれ下等。私の主を傷つけた罪。その体に刻み込んでやる" 」

 

ビュン!

コハクは一瞬でアルマの目の前に立った。

 

アルマ「!?」

 

コハク「 "ゲームオーバーだ" 」

 

バゴォォォォォォォン!!

コハクはアルマに攻撃した。

 

アルマ「がはっ…こい…つ…」

 

ドサッ…

アルマは力なくその場に倒れた。

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとアルマの姿が消えた。

 

ムクロ「やりやがったか。あいつ」

 

ロザリー「コハク…」

 

コハク「 ( -ω- ) 」

 

スタスタスタ

コハクはまた口元を隠し、アリシアのところに向かった。

 

ザッザッザッ…

コハクがアリシアの所に着くと、アリシアの顔を撫でた。

 

ロザリー「ねぇコハク…あなた…」

 

ピトッ…

ロザリーが話そうとした時、コハクの人差し指がロザリーの口元にあった。

 

コハク「 (´・x・`) 」

 

ロザリー「コハク…」

 

コハク「 (´・-・`) 」

 

スッ…

コハクはアリシアの胸元に手をかざした。

 

コハク「 "恩寵" 」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

するとアリシアは水色の光に包まれた。

 

アリシア「んっ…」

 

するとアリシアが目を開けた。

 

ロザリー「アリシア!」

 

アリシア「…あ…ロザリー…」

 

ロザリー「アリシア!!」

 

ギュッ!

ロザリーはアリシアを抱きしめた。

 

ロザリー「よかった…よかったぁ…」

 

アリシア「どうしたの…ロザリー…」

 

雷首「嬢ちゃん!」

氷首「嬢ちゃん!」

火首「嬢ちゃん!」

 

アリシア「あ…三つ首さん…」

 

ムクロ「…どうやら起きたみたいだな。アリシア」

 

アリシア「ムクロ…」

 

コハク「 (*´ ˘ `*) 」

 

アリシア「コハクも…」

 

スッ…

ロザリーはアリシアを起こした。

 

アリシア「あれ…ボスモンスターはどうなったの?」

 

ロザリー「コハクがやっつけてくれたよ」

 

アリシア「コハク…本当?」

 

コハク「 ( ´˘`) -ᴗ-) 」

 

コハクは頷いた。

 

アリシア「ありがとう…コハク…」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

音声「特性:粘着質が発動しました。ステータスが上昇します」

 

アリシア「え…?」

 

ロザリー「ねぇアリシア。粘着質って何?」

 

アリシア「えっと…やられたらステータスが上昇する…だったかな」

 

ロザリー「じゃあアリシアのステータスに変化があるかも!」

 

アリシア「…そうかもね」

 

ガコッ!

すると祭壇に宝箱が出てきた。

 

ロザリー「あ!見てアリシア!宝箱だよ!」

 

アリシア「うん…そうだね」

 

ロザリー「どうしたのアリシア。さっきから元気ないね」

 

アリシア「分からない…でも…ちょっとしんどいかな…」

 

コハク「 ( ¯•ω•¯ ) 」

 

ムクロ「コハクとやら。さっきの恩寵は何だ」

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

ピッ

コハクは自分のステータス画面をムクロに見せた。

 

ムクロ「スキル:恩寵。やられた味方を復活させることができる。か、なるほどな」

 

雷首「だが何故かしんどいと」

氷首「気疲れか?」

火首「まぁそれは仕方ない」

 

ムクロ「アリシア。あの宝箱をどうする。持って帰るか?」

 

アリシア「持って帰れないよ…ここで開けないと…」

 

アリシアはロザリーに手を伸ばした。

 

アリシア「ねぇロザリー…」

 

ロザリー「何?」

 

アリシア「あの宝箱の中身…ロザリーにあげるから…持って行って」

 

ロザリー「え…でも倒したのはコハクだよ。なら主であるアリシアが取るべきだよ!」

 

アリシア「私はいいよ。やられちゃったから。復活したのも戦いが終わってからだし」

 

ロザリー「そうだけど…」

 

アリシア「ほら、開けてきて。中身を教えて」

 

ロザリー「…」

 

ロザリーは考えていた。倒したのはコハク。だから本来ならアリシアかコハクが開けるべきだ。だが、アリシアはそれを拒んだ。コハクも開けたくなさそうな雰囲気を漂わせている。

 

ロザリー「…分かった。開けてくるから少し待ってて」

 

アリシア「うん…」

 

ロザリー「コハク。アリシアをお願い」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

するとコハクはアリシアの後ろに座って、アリシアはコハクにもたれかかった。

 

ロザリー「…行ってくるね」

 

アリシア「…うん」

 

スタスタスタ

ロザリーは宝箱に向かった。

 

ロザリー「…これね」

 

ガコッ…

ロザリーは宝箱を開けた。

 

音声「武器:再臨の拳 防具:神速の腕輪 スキル:心眼 特性:熱気、呪いを入手しました」

 

ロザリー「多いな」

 

ガコッ!

するともうひとつ宝箱が出現した。

 

ロザリー「え?また出てきた」

 

ガコッ…

ロザリーはもうひとつの宝箱も開けた。

 

音声「武器:再臨の槍 防具:神速の腕輪 スキル:心眼、精神統一 特性:弱点必中を入手しました」

 

ロザリー「へぇ、結構あるのね」

 

ガコッ!

するとまた宝箱が出てきた。

 

ロザリー「え?また?」

 

ガコッ…

ロザリーは宝箱を開けた。

 

音声「防具:信頼の指輪 スキル:霧の刃、糸の刃、破壊の刃、つるぎの舞 特性:諸刃の剣を入手しました」

 

ロザリー「こっちはスキルと特性だけね」

 

ガコッ!

するとまた宝箱が出現した。

 

ロザリー「また?」

 

ガコッ…

ロザリーは宝箱を開けた。

 

音声「防具:信頼の指輪 特性:憤怒、冷徹、激怒を入手しました」

 

ロザリー「こっちは意外に少ないのね」

 

ガコッ!

するとまた宝箱が出現した。

 

ロザリー「また?もう!何個出てくるのよ!」

 

ガコッ…

ロザリーは宝箱を開けた。

 

音声「武器:第一特異点 アルマ・マドラの魔玉 防具:第一特異点 アルマ・マドラ 一式 スキル:魔力暴走、狂速 特性:魔力解放を入手しました」

 

ロザリー「おぉ…こっちはこっちですごいなぁ…」

 

ロザリーは中身を確認するとアリシアたちのところへ戻ってきた。

 

アリシア「どうだった…ロザリー…」

 

ロザリー「いや…それが…」

 

ロザリーはさっきあったことを話した。

 

アリシア「え?一個しか取れない?」

 

ロザリー「うん」

 

なんと、宝箱は複数出てきたのに取れるのはひとつだけだった。

 

ロザリー「しかも私の場合、もうすでに報酬が決められていたの」

 

アリシア「どういうこと?」

 

ロザリー「つまり、その宝箱の中身しか手に入らないってこと」

 

アリシア「じゃあ残りのは?」

 

ロザリー「まだある。ということはこの場にいるみんなの分なんじゃないかなって」

 

アリシア「!」

 

ムクロ「なるほど。ここにいる人たちだけの報酬か」

 

アリシア「でも…それだとスラちゃんたちは…」

 

コハク「 ( ´・ω・ ` )σ 」

 

ツンツン

コハクはアリシアをつついた。

 

アリシア「どうしたの?コハク」

 

コハク「 - ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́- 」

 

アリシア「えっと…何言ってるんだろ…」

 

ムクロ「みんなを出せばって言ってる」

 

アリシア「みんな?それってスラちゃんたちのこと?」

 

コハク「 ( ´˘`) -ᴗ-) 」

 

アリシア「…みんな…出てきて」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…ポンッ!

するとスラちゃんたちがメダルから出てきた。

 

ガコッ!ガコッ!ガコッ!ガコッ!ガコッ!

するとそれに応じて宝箱が出現した。

 

ロザリー「あーなるほど…今この場に出てきたから報酬も増えたと…」

 

アリシア「よかった…スラちゃんたちも頑張ったからご褒美があってもいいよね…」

 

コハク「 (´-ω-`) 」

 

ナデナデ…

コハクはアリシアの頭を撫でた。

 

アリシア「コハク…ありがとう。気持ちいいよ」

 

コハク「 (*´ ˘ `*) 」

 

それからしばらくしてアリシアが動けるようになったので、みんなで宝箱を開けたり、中身を入手したりした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…はじまりの街 噴水の広場

 

アリシア「いやぁ…大量だったね!」

 

ロザリー「う…うん…そうだね…」

 

アリシア「どうしたの?ロザリー」

 

ロザリー「いや…うん…なんでもないよ」

 

アリシア「?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…はじまりの街 カミラの鍛冶屋

 

アリシア「カミラさーん!」

 

カミラ「いらっしゃいアリシア、ロザリー。それにコハクも」

 

コハク「 ( *^꒳^*) 」

 

カミラ「あんたの欲しいものはもうできてるよ。ちょっと待ってな」

 

スタスタスタ

するとカミラは店の奥に行った。

 

アリシア「欲しいもの?コハク。何欲しいの?」

 

コハク「 ( *´꒳`*) 」

 

スタスタスタ

少ししてカミラが店の奥から出てきた。

 

カミラ「ほらよ」

 

コトッ…

カミラは何やら小さな四角い平面の物を持ってきた。

 

アリシア「えっ…あの…これは…」

 

カミラ「簡単に言えばコハクが頭の中で思い浮かべている言葉をフキダシとして表示するものだ」

 

アリシア「フキダシ?」

 

ロザリー「つまり、言葉が交わせなくても伝わるってことだよね」

 

カミラ「あぁそうだよ」

 

アリシア「へぇ!すごい!」

 

カミラ「実は少し前にコハクが来てね。これを作ってくれって頼んできたのよ。だから作ったわ。アリシアともっと話したいって言ってた」

 

アリシア「えっ…コハク…?」

 

コハク「 (´∩ω∩`) 」

 

コハクは自分の手で顔を覆った。

 

アリシア「…ありがとうコハク。これでもっとコハクともお話できるね!」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

カミラ「ちなみに代金は前払いでもらってるからそのまま持っていきな」

 

アリシア「ありがとうございます!」

 

カミラ「コハク」

 

コハク「 (´・ω・`)?」

 

カミラ「使うからにはたくさんアリシアたちとお話をしなさい。分かったわね」

 

コハク「 (`・ω・´)b 」

 

アリシア「カミラさん。本当にありがとうございます」

 

カミラ「いいのよ。あなたたちまともに会話できないから助けたくなったのよ」

 

アリシア「本当に…なんとお礼を言えば…」

 

カミラ「いいのよ。さ、行きな」

 

アリシア「はい!ありがとうございます!」

 

バタン

アリシアたちはカミラの鍛冶屋をあとにした。

 

アリシア「ねぇコハク!」

 

コハク「 (´・ω・`)?」

 

アリシア「これからいっぱいお話しようね!」

 

コハク「 ( *^꒳^*) 」

 

こうして第1層のラストボスモンスターを倒したアリシアたちは第2層が解放されたと同時に、第2層へ転送されたのだった。




〜物語メモ〜

キリちゃん
アリシアの仲間になった狂乱の間のボスモンスター。鎌と針を使った攻撃が得意。本当は人見知りが激しいけど、ダンジョンの名前が狂乱となっていることからキャラ作りに励んでいる。

ゴロちゃん
アリシアの仲間になった岩石の洞窟のボスモンスター。全身が岩でできており、口が無いため、会話ができない。でも腕を伸ばしたり、硬い体を活かして防御をしたりと意外と多彩。無口だけど優しい。

スキル:槍の舞
ロザリーが使ったスキル。敵の攻撃を躱しつつ攻撃をするスキル。

スキル:印
ロザリーが使ったスキル。敵を的にすることで、槍を投擲した際に必ず敵に命中するようになっている。

ダンジョン:碧玉の扉
第1層のラストボスモンスターである第一特異点 再臨のアルマ・マドラがいるダンジョン。碧玉の扉は他のダンジョンと違って扉を開けるとすぐに最下層となっており、すぐにボスバトルとなる。

第一特異点 再臨のアルマ・マドラ
ダンジョン:碧玉の扉のボスモンスター。スピードが高く、敵を翻弄しながら戦うのが得意。ラストボスモンスターであるため、攻撃力や防御力も高く、並のプレイヤーでは全く歯が立たない。現在アルマ・マドラを倒したのはライン、アリシア、ロザリーの3人だけ。

スキル:魂玉の結界(バーバラ)
ムクロが使ったスキル。自分の力を犠牲にして結界を作る。

スキル:刻印
コハクが使ったスキル。相手に罪を背負わせ弱体化させる。赤いラインが多ければ多いほど弱体化される。

スキル:恩寵
コハクが使ったスキル。やられた味方を復活させることができる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

碧玉の扉の報酬

アリシア
武器:第一特異点 アルマ・マドラの魔玉
防具:第一特異点 アルマ・マドラ 一式
スキル:魔力暴走、狂速
特性:魔力解放

ロザリー
武器:再臨の槍
防具:神速の腕輪
スキル:心眼、精神統一
特性:弱点必中

コハク
武器:再臨の拳
防具:神速の腕輪
スキル:心眼
特性:熱気、呪い

ムクロ
防具:信頼の指輪
スキル:霧の刃、糸の刃、破壊の刃、つるぎの舞
特性:諸刃の剣

三つ首
雷首
防具:信頼の指輪
特性:憤怒

氷首
防具:信頼の指輪
特性:冷徹

火首
防具:信頼の指輪
特性:激怒

スラちゃん
防具:信頼の指輪
特性:負けん気

スラくん
防具:信頼の指輪
特性:根性

ライム
防具:信頼の指輪
特性:風きり

スラミ
防具:信頼の指輪
特性:探究心

イノくん
防具:信頼の指輪
特性:頑丈な牙

プニちゃん
防具:信頼の指輪
特性:変幻自在

スザク
防具:信頼の指輪
特性:桜吹雪

キリちゃん
防具:信頼の指輪
特性:愛ゆえに

ゴロちゃん
防具:信頼の指輪
特性:確固たる意思
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