キンジ・ア・ライブ   作:赤須

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Ⅰ弾 シャーロック・ホームズ

 

 

「―――君がそういう顔になるのは推理通りだよ、士道君」

 

街灯から降り立ったシャーロックが予想通りかな、という感じの微笑を浮かべ……ゆっくりと歩きだし、俺の下へとやってくる。

ただ、何となくだが……以前逢った時のシャーロックとは大違いだな。

カリスマ性による威圧感は多少あるが、それでも7月の頃に死闘を繰り広げた時よりは口調が落ち着いてて、何よりも穏やかな振る舞いを見せつけている。

俺に対する戦う意思が感じられない……偽物って可能性もありそうだが。

 

「……シャーロック、お前があの7月……ICBMで消えたまでは分かっていたが、どうやってこの世界に来た、それと俺はこの体なのに何故お前はそのままなんだ」

 

ホントなのか偽物なのかを確かめるのも含め、俺は前世の……

あの出来事についてシャーロックに尋ねてみた。

俺のこの真意に気付いているのなら、この意味をヤツなら推理できるはず。

条理予知(コグニス)と呼ばれているシャーロックが編み出した技で、推理を極限にまで高めたその理解力は物事の流れだけでなく、未来の予知に達するほどの技術に進歩した推理の到達点である。

その条理推理でシャーロックが気付いたのなら、本物だと認めざるを得ないだろう。

 

「士道君。太陽はなぜ昇るか、月はなぜ輝くのか……君には分かるかい? そんなに質問しなくても、探偵の素質のある君のことだから推理するのに造作もないだろう?」

 

「いや分からんだろ、太陽が昇るとか月が輝くとか、そんな自然現象に推理も何もできん」

 

「……そうだね。この僕の推理を以てしても、当たり前のように昇る、輝く、などの理由なんて実際のところ誰にも分からない。だけど考えることはできるからね、士道君」

 

はは、と微笑するシャーロック。

教師がヒントを生徒に与えるような態度に俺の頬が引きつった。

……ようは自分自身で考えろってことかよ。

 

だが、今のでヤツが本物だってことは分かった。最初こそは疑いの目で見ていたが、見れば見るほど、シャーロックのあの頃の姿―――20代前半の若さを保った、180cm以上の細身でアスリートのような体格は、ボストーク号で逢ったときのまんまだった。

つまり、アリアの言っていた「消えて、唐突に現れる」というのはシャーロックの推理通りさしずめ直感通りといったところか。だとしても、再会した場所がこの世界だなんて普通に考えればありえないだろうに……

やはり何事にも思い通りにはいかない、気まぐれってことか。

 

「さて、士道君。先ほどの質問についてだけど……道中で話そう。その間だけでも十全に済ませられると推理しているからね」

 

「……ああ、わかった。俺もお前には聞きたいことが山ほどあるんだからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャーロック、さっきの質問についてなんだが……」

 

「うん、僕が何故この世界に……君のように姿形変わることなく前世の姿のままなのか……そしてどうやってこの世界にこれたのか、士道君はそれを知りたいんだよね?」

 

ああ、と俺は首を縦に振る。俺自身もなぜこの世界にやってきたのかも知らない。

どうやって来たのかも知らない。それともう1つ、シャーロックを見て疑問に思ったんだが、どうしてヤツは前世のままで俺は別人のような姿なのか……

俺に分からないことをシャーロックなら知っているはず、などと思い浮かべていた俺は歩きながらシャーロックの様子を伺う。

 

コツ、コツ、と踏み鳴らす足音と共にシャーロックは右手のパイプを口に咥えた。

火を点けていないところから、ただ咥えているだけのようだ。

探偵科(インケスタ)の教科書によるとシャーロックは当時コカインやモルヒネの薬物中毒だったらしく。パートナーであるワトソン君ちゃんの曾叔父、J・H・ワトソンが何年か掛けて止めさせたとかで今に至るわけだが、それでもなおパイプを咥え続けているのは、それの名残だろうか。

 

シャーロックとワトソン、その光景を今のアリアとワトソン君ちゃんで想像してみるとあれだな、ひたすら夢中に食べるももマン中毒のアリアをキャンキャンと喚くワトソンが必死で止めようとしている姿が目に浮ぶな……

 

「―――まず僕がこの世界にやってきたのはおよそ20年前……君がこの世界にやってくる3年前に気付いたら(・・・・・)ここにいたのだよ」

 

「……気付いたら、だと?」

 

「そう、気付いたら……この世界にやってきていた。―――おそらくアリア君に継承したはずの緋弾―――緋々色金の力が僕の体内に微量ながらも残っていたらしく、その影響で僕はこの世界にやってきたと僕は推理しているよ。……あの時に『暦鏡』を生み出す際に『緋天・緋陽門』をアリア君に向けて撃ったのだからね」

 

……なるほどな。前世の―――7月25日にアリアとシャーロックは対峙した状態で『緋天・緋陽門』をぶつけ合った。『緋天』は命中すればその物体を過去に誘うとされている超常現象。その時に使用するはずの長大なエネルギーが、撃った時にヤツの体内に余ってしまったんだ。まあ、あのレーザー光線(ビーム)は当たった対象を過去へ送れるんだ。あれだけのエネルギーが余ってしまっても不思議じゃない。

 

そしてシャーロック曰く、ICBMで俺やアリア、そして世界に対し、シャーロック……自分自身を死んだことにして雲隠れしたつもりが、突如緋色の光が自分自身の体に宿り始め、気付いたらこの世界にやってきていたとか……

時空どころか異次元にまで股をかけるのかよ、この男は……いやそれを言ったら俺もそうなのか。

 

「そして2つ目だ。君がどうしてその姿なのか、しかも僕のように色金の力を持ったわけでもない君がこの世界に来れたのか……」

 

「あ、ああ……この世界に来る前、俺は閻と戦闘中だったんだ。アイツの必殺を受けて死んだんだが、この事についてはすでに推理済みなんだろ? 条理予知(コグニス)とやらでな」

 

「もちろん、推理していたよ。アリア君が緋々色金の影響で覚醒しそうな所を閻君のみならず、覇美君や津羽鬼君など鬼の集団が日本の首都である東京に足を踏み入れた。アリア君の体内に眠る緋弾の殻……殻金は鬼の親玉である覇美君が持っていたんだろう、それを察した君自ら彼女達に挑んで殺され、気付いたら―――」

 

「……赤ん坊になっていた」

 

シャーロックがこの世界に来れるという理屈は分かる。

色金というのはただ過去を送るレーザービームを撃つだけじゃないからな。

あれは瞬間移動や髪を操って鳥のように空を飛べてしまう。さらに過去にだって移動できるんだから、未来を変えることだってできる神様みたいな力―――それを持ち、同時に使いこなしたとされているこの男なら、どこの時代にいようが世界に存在しようが、居ること自体……何も不思議に思うことなんか微塵たりともないのだ。

 

だが、俺のは違う。俺は閻に殺されたんだ。シャーロックのように色金の類を持っていたわけじゃないから、まず色金には関係ないはずだ。

そうなると、どうやって俺はこの世界にやって来られたんだろうな。

 

「結局のところ、シャーロックは俺がこの世界に赤ん坊として生まれ変わった理由のことを推理しているのか?」

 

「もちろん、推理している…………ただ―――」

 

ただ、の一言から沈黙に変え、静かに俺を見てくる。

その態度はまるで教師が生徒に対し、答えを求めているような感じだった。

……要は、ここからは自分で考えろってことかよ。

シャーロックは俺の思考を読み取ったかのようにゆっくりと頷く。

どうやら本当に教えてくれる気がないらしい。

 

……仕方ない。まあ、いつまでも武偵が探偵に後れを取るようじゃあ話にならないし。

もし、相手がアリアだったとしても同じことをしてくるだろう。それもシャーロックとは違ってスパルタな言い回しでな。

などとシャーロックは静かに佇む態度をして足を止めた。

シャーロックの動作に気付いた俺は振り返ってみると丁度、シャーロックの立つ位置には五河家―――俺の家、門前があった。

 

「さて、君の家にも辿り着いたわけだし、僕は戻るとしよう」

 

「……着いたのか。しかも推理通りだな、シャーロック」

 

「はは、こんなのは推理の初歩だよ。士道(ワトソン)君」

 

悪戯に成功したような表情のシャーロックに俺は呆れ半分で苦笑いする。

もう何もかもが彼の推理という掌に俺は踊っていたらしい。流石は名探偵だよな。

ホントにあの時に一発仕返しできたのが正直嘘みたいだぜ。

などと俺は門前内に踏み込むと、後ろからシャーロックが話しかけてきた。

 

「……士道君、僕の推理だとこれから困難な出来事が待ち受けているだろう。そして悪魔のような人間だけでなく、この世界の災厄と言われた精霊のこともね」

 

どうやらシャーロックはすでに精霊の存在に気付いているらしい。

さらに俺が精霊と関わっていることもすでに承知済みのようだ。

まぁ、武偵の基礎となった探偵なんだ、さもありなん……ってところか。

 

「……正直平和な生活を送りたいんだが、俺はこの世界に来ても武偵ということは変わりないからな。武偵憲章2条。『依頼人との契約は絶対に守れ』……俺はある組織に契約している。だからその契約を破るつもりはない。お前が言うまでもねえよ」

 

ある組織というのは<ラタトスク機関>という空間震を巻き起こす天災のような存在を救うという俺のご先祖様のように酔狂なヤツらことだが、シャーロックはその組織について知っているのか知らないのか、俺には分からない。だからそこは敢えて言わないでおく。

 

「それならよかった。もしここで軟弱な答えが来たら少し手解きをしようかと思ったんだけれど、僕の推理通り……君はちゃんと答えてくれた。まあ、君は精霊を誑かすぐらいの女たらしだ。その必要ないかな」

 

「なっ!? しゃ、シャーロック! おまっ、それリサに吹き込んだんだろ。俺のことを―――」

 

目つきが悪いだとか、喋り方がぶっきらぼうだとか、女たらしとか言いふらしやがって……と少しキレ気味の口調でシャーロックに怒鳴りつけてやろうかと思ったのだが、いつの間にか目の前にいたはずのヤツがいなくなっていた。

 

「―――僕から君に教えられることは以上だよ、士道君」

 

「……!」

 

ふわっ、と風の力で浮き上がったシャーロックが宙をコートで翻しながら飛翔していた。

おそらくロビン・フッドの末裔であるセーラ・フッドの颱風(かぜ)超能力(ステルス)と色金の力によるものだな。前の戦いで鎌鼬を飛ばしてきたのも、セーラのモノをコピーしたからだったんだ。それと色金の力を失っていると思っていたが、どうやらその力を取り戻しつつあるようだし、……今ヤツを逮捕しようと突っ込んだら即返り討ちなんだろうなあ。しかもアイツはHSSが備わっているし……ダメだ勝てる気がしない。

 

「シャーロック……」

 

空の方向へ見上げた俺は空中に漂うシャーロックの姿に畏れを抱かせる。

 

「僕も君のように、この世界に来てからやる事が増えてね。なんせ、この世界にイ・ウーがないから僕自ら動かなくてはならないのだよ。老いた僕としては動ける人物がほしいところだがね……まあ、内容はおそらく近辺に起こっている爆破テロのような出来事が勃発しているからそれを調査してほしいという依頼だろう」

 

前世のチャリジャックやバスジャックほどじゃないが、物騒になってきたな。

ていうか、爆破テロって……まさかだとは思うが、仮に100歩譲ってうちの<ラタトスク機関>のモノじゃないだろうな……いや、流石にないだろうが、存外やりかねん。

この辺りでそういうことができるのは、その組織とASTぐらいだし……アイツらのことだからどうにも疑い深くなる。

などと考えていた俺はふとある疑問に基づく。気になったので尋ねてみようと思った。

 

「……依頼って……お前、探偵にでもなったのか?」

 

怪訝そうに問いだしてみると、シャーロックは小さく吹き出した。

何かおかしいことを言ったか?

今さっきヤツが「調査」「依頼」と呟いたから、てっきり探偵事業でも開いたのかと思ったんだが、俺の勘違いだろうか……

と思い、俺は少し眉を潜めながら見つめ続ける。

するとシャーロックが、

 

「何を言うんだね、士道君。僕は最初から探偵だよ(・・・・・・・・)。忘れたのかい? 僕が―――シャーロック・ホームズだということを……」

 

…………いや、確かにシャーロックは探偵として英国(イギリス)の英雄になっていたのは知っているが、そこからのヤツの行動から察するに、とても探偵とは思えん。

なんせ、理子の曾叔父である大怪盗アルセーヌ・リュパン1世との宿命の戦いに引き分け、第二次世界大戦中に消えたとされている伊・Uのコードネームを背負ったボストーク号を盗み出し、かつ天賦の才に秀でた超人たちを集め、その大将となる。さらに人材争いで大規模な勢力を誇る藍幇のまとめ役、諸葛静幻と互角の激闘を繰り広げ、ブラドを打倒するなどの武勇伝をヤツの人生150年で物語っている。ていうか150年以上も生きているのにあの若さ……どう見ても探偵という領域どころか、人間やめているじゃねえか。俺以上にな。

 

「……行くのか」

 

「うん、そろそろ時間のようだしね……紳士は時間にルーズであってはならないから、ここでお暇とさせてもらうよ」

 

そう言って去ろうとするシャーロック。

律儀な態度でその振る舞い、目で見て分かるぐらいの丁寧さがあった。

空中から地に降り立ったシャーロックは、コツ……コツ……と革靴の底で足音を鳴らして、俺に背を向けたまま立ち去っていく。さよならと言わずに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーロックと別れた俺は早速自宅の門前を潜り、玄関を上がる。

そこには琴里や十香の靴があったのに俺はあることに気付いた。

 

「……琴里のヤツ、帰って来ていたのか。いつの間に……」

 

ここ最近、十香の件で忙しく働きまわっていたからなあ。

と、俺は後頭部を掻きながら息をゆっくりと吐く。

五河琴里―――俺の義妹(いもうと)で、中学生ながらも活発で泣き虫なところがあるが、その裏腹には秘密結社……<ラタトスク機関>と言われている曰くつきの組織の司令官として担っている存在だ。しかも司令官の立場になった琴里の性格が一変と化して毒舌を吐くドSな妹へとなってしまう困った妹だ。

 

「しかも十香の靴があるってことはアイツもいるのか……?」

 

夜刀神十香と呼ばれている元精霊がウチにいるのは別に不思議ってわけじゃないが、ウチに来るなら来るで一言ほしいところだ。

まあ、不法侵入で人様の家に潜り込むなんざ前世では当然のようにやられていたわけだし。金三と金女も遠山家の実家にホームステイとかでごく普通に住んでいるのだ。まあ、アイツらはもうウチの家族で兄弟なんだが……今頃何しているんだろうなあ。

 

「今考えても仕方ない……。それよりも服がびしょ濡れだな……」

 

シャーロックに傘を掛けてもらいながら帰宅していったが、それ以前に出会った謎の少女……ていうより、人形のよしのんと会った時から服が濡れていたからか、妙に体が冷える。

 

「……とりあえず、風呂に入るか」

 

今日はもう疲れた。風呂に浸かってから即座に寝ることにしよう……

十香と折紙によるじゃれ合いに、謎の少女やシャーロックは流石に異常過ぎる1日だった。前世ならアリアが理子や白雪で拳銃ブッ放すは、刀振り回すはで慣れていたんだが、この世界ではそういうのが今までになかったせいか、疲労がいつも以上に溜まっているらしい。

などと、この疲れを早々に休めたいとばかり、ゆらりと風呂場の方向へ足を運んだ俺はそのまま脱衣所に入った、その瞬間―――!

 

 

 

「―――」

 

―――グラビア女優でもやっていそうな美貌の色白さ。腰にまで通したあの長い夜空色の髪。紛うこと無い穢れ知らずの体。太くなく、細すぎない丁度いい感じの華奢な長い脚……

そして、凛としたその印象が何よりも彼女らしい。

というのが、俺が一瞬で思ったことなんだが……―――!

 

「……――――――ッ!?」

 

……な、ぜ……お、お前がいる……!?

この時、俺が見た光景とは―――脱衣所で、1人の少女がどこからどう見ても……お着換え中としか言いようがない、一糸纏わぬ裸体の姿に思わず固まった。

対する少女の方も、頑なに強張って体全体が硬直している様子。

それも仕方ないことだ。まさか自分が入っているのにも関わらず脱衣所に誰かが入ってきた……それも男が入ってきたとなれば、驚かざるを得ないだろうからな。

って、今それどころかじゃないだろっ! というか、このシチュエーションってどこかで逢ったような気がする……。学習しろよ、俺。

 

「―――ッ、し、しし……シドー!?」

 

「と、十香……っ」

 

可愛らしい声を悲鳴に上げる少女―――世界に脅かす特殊災害生命体・精霊こと夜刀神十香。今、十香の体中からそわそわと鳥肌が立っていくのが分かる。まだ完全に拭き切れていないだろう水滴が、彼女の恥心で顔から体中が赤くなるにつれ、蒸発していく……

 

その蒸発された湯気のおかげで大事なところは見えずに済むと思ったのだが、それが逆に不味かったらしく……その大事な箇所に浮かび上がる朧げな湯気が、次第に桜の花が散っていくように薄らと湯気の塊が消えて、みえ―――

 

ドクンッ

 

や、ヤバい! これは……ヒスるっ!?

 

「ち、ちがっ……これには訳が……!」

 

必死に弁舌する俺は目の前の少女―――十香から下がろうと後退するが、逆に十香の方からズカズカと迫ってくる。それも耳まで真っ赤にした表情で―――

 

「で、出ていけぇ!!」

 

十香は鳩尾に定めた右拳を加減知らずで秋水並か、それ以上かもしれん一撃をもろにクリーンヒットしてしまう。おかげで先ほどのHSSによる衝動が収まりそうだが……

 

「ばっふぁ……っ!?」

 

と、即興演奏が頭の中に流れ()でてきそうな悲鳴を上げ、脱衣所の外に転がりだす。十香は急いでドアをバタンッと閉めだし、俺の方は何とか受け身を取れたものの……流石は元精霊、鳩尾に喰らった拳は重かった。

 

「な、なんだって十香が風呂場にいるんだよ……」

 

おかげで疲れによる眠気も一気に覚めちゃったじゃねえか。

などと突き飛ばされた先にぶち当たった壁に凭れ掛かる俺は、ズキズキと痛覚を訴えるかのように赤くなっていく腹を抑え、ソッと立ち上がった。

とりあえず、この程度で済んだのも不幸中の幸いだ。

こちとら前世でアリアの拳銃(ガバメント)を毎日ブッ放してくるからな。

 

「……なんか懐かしいな、今のは。思い出したくもなかったが」

 

そうか、もうあの時から17年以上も経ってんだ。懐かしい、ホントに。

頭の中に浮かび上がるアイツらの姿が揃って見えてくる。

 

前世……アイツらは大丈夫なのだろうか。閻と戦って、死んで。殻金は集まらず、アリアをほったらかしにした状態にいる。アリア……緋々神になっていないよな。白雪や理子、レキたちがいるから、まだ大丈夫なんだろうが、それでも不安で仕方ない。

緋々神は戦と恋の神で、アリアの体の内部には神を宿す金属―――緋々色金を取り込んでいる。その緋々神は常に宿主の人間を乗っ取ろうとしているところを今は殻金によって抑え込んでいるが、玉藻がいうには時間が限られていると聞いている。

だが、そんな肝心なところで……俺は、殺された。あともうちょっとで手に入ると思っていたのにな。

 

と思っていた俺は小さく苦笑して、

 

「……まだ、振り切れてないってことか。もう死んだっていうのにさ」

 

などと俺は小声でそう呟いた。

 




1か月ぶりの更新……読者の皆さん、お久しぶりです。
とりあえず、何とか1月中に出せたかな(ギリギリ……

ようやくテストも終わり、さあSSを書くぞー! 
って時にいきなり学校の方で色々と呼び出しが……
べ、別に赤点とか取ったんじゃないんだからな(汗

まあ、そんなのは置いときましょう。

キンジ・ア・ライブもお気に入り数が増えて、今では290人以上といった数をこの1ヶ月間ぶりに見た時には驚きました。本当に感謝です! ありがとうございます!
今回はちょっと久しぶりに書いたので、色々と不安なのですが大丈夫なのかな?
キンちゃんもシャーロックに会って、色々と前世のことを思い出していき、これからキンちゃんはどう変化していくのか……

それと祝・緋弾のアリアAAのアニメ化ですね! あかりちゃん達の愉快な物語をどう繰り広げてくれるのか! 大体は原作通りだと思いますが、彼女達の声や動きが見れるのは誠に見ごたえがありそうです。
AAの中で好きなキャラはライカですね。原作内だと、なぜか男子から男女で嫌われているようですが……それは如何なものか。あんなにカッコ可愛いのに。

まあ、緋弾のアリアでの本命はジャンヌですがね。

それとデアラの方ですが、いつ劇場版がやるんだろ……見に行きたいですね。



それでは感想・批評・誤字脱字などがありましたら、よろしくお願いします。
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