初投稿。一話一万字とか書いてる人頭ん中どうなってるんですかねぇ……
尊敬してる。
魔王城
黒を基調とした色合いでまとめられた外観。
ネズミ一匹も見逃さないよう、随所に設けられながら、全体の調和を乱さないように配置された尖塔。
重々しい金属製の扉と、城そのものの広大な面積をかこうための、長大な城壁。
何年か前、突然と現れては人種との敵対を宣言し、その滅亡を予言した自称魔王、の擁する魔王軍の大本営であり。北方諸国連合軍の抵抗に何度も会いながらも、その領土の約四割を踏み荒らし、荒野と変えた巨悪の本拠地は今……
パチパチという音とともに、城全体を包み込む炎によって仄暗く照らされた城内。広い面積をコレでもかと活用して飾り付けられた広間。高い天井には様々な絵が描かれ、その先には異様な存在感を放つ黄金で飾り付けられた漆黒の玉座がある。
二階建ての家ほどの高さの巨大な扉が甲高い音をたてると、突然瓦礫の山となって崩れて落ちた。
巻き上がった煙の向こう側から、身の丈ほどある大剣を携えた少女が現れる。
「なぜだ……っ」
広間の主……魔王は、燃え盛る自らの城を見ながら、呆然と、誰へとなく問いかける。
「何故だ何故だ何故だ何故だ何故だっ‼︎」
少女は煙を吸ってしまったのか小さく咳をしながら。ほへ?と気の抜けた返事を返す。
魔王はそれが聞こえているのかいないのか。ただひたすら顔に焦りを浮かべて声をあげる。
「何故ここにいるのだ、勇者ぁぁぁぁぁあァァァ‼︎‼︎」
狂ったように叫びをあげ、魔王は両手を虚空に突き出した。すると、虚空に両手の先から様々な紋様で描かれた陣が刻みつけられ、亀裂が走るかのように陣がその数を増やしてゆき。勇者と魔王の間の空間げ埋め尽くされる。
「なんでって言われてもねぇ」
足を開き、重力を下げると、勇者は魔王に向かって跳躍する。
陣がその数を増やすのを止めると、それぞれの陣の中心に青白い光を放つ色とりどりの弾丸が生成され。勇者を目掛けて射出される。
勇者が空間で体をひねり、大剣を軌道上に添えると……。
着弾。巻き上がった煙幕で勇者の姿が隠れる。
「勇者サマの仕事でしょ?わる〜い王様をやっつけるのはさ」
煙の軌跡を残しながら、勇者は無傷の姿でその身を踊らせ、魔王を目掛けて大剣を振りかぶった。
咄嗟に腕を盾に防御の構えを見せる魔王に、勇者は容赦なく大剣を叩きつける。
一瞬の拮抗、だがそれはすぐに破られ、スッパリと右腕を肘から上にかけて切り落とされる。
「ぐうぅ………っ!」
苦悶の声をあげる魔王。魔王は欠損を庇うように体を傾けると、距離を取ろうと身を屈め……
勇者はその脇腹に大剣を突き刺した。
魔王の体を浅く貫通した大剣……いいや、現在する最古の一振りにして。何人もの英雄に力を与え、人類の前線を支える多くの模造聖剣のオリジナルとなった聖剣は、広い刀身に複雑な秘儀的紋様がうかびたがった。周囲を黄緑色の粒子が立ち昇らせながら、そのうちにひめられた力を解放する。
「化け物めッ!」
最古の聖剣・・・・その特筆すべき性能は、刀身に触れたものに癒えぬ傷とともに、二度と再起しえぬ運命を刻みこむ。
「あんたが言うか?それ」
刀身に罅のように広がっていた紋様は、まるで染み込んでいくように消えていく。聖剣に本来の輝きが失われて、今はただの鉄の塊のように沈黙した。
勇者が魔王から聖剣を引き抜くと、もときた道を歩いていく。
後には、今なお焼かれ続ける魔王城と、広間に倒れ伏す魔王だけが残された………。
下書きの時点で勇者は無傷の姿で……ってところで産まれたままの姿でって書いちゃて自分で笑ってたの記憶に新しい。