過労スタッフとサーヴァント(病み)の日常   作:かゆ、うま2世

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愛歌様と代金のお支払い

気がつけばそれはそれはのどかな平原に居た。空気は澄み渡り、風がそよぎ草花を揺らしている。睡眠をトリガーとして意識を拉致られるのにはもう慣れっこだ

空間そのものが俺に合うように設定されているからこその、奇妙なまでの居心地の良さ。今回の相手は恐らく彼女だ

先日彼女に助けられた。その対価を貰うために俺を呼んだのだろう

 

 

「ふふ、こうして会うのは久しぶりね」

「俺がやらかさなきゃもっと後だっただろうな」

 

 

隣に座った金髪の少女、沙条愛歌。見た目こそ可愛らしい少女だが、その正体は根源接続者。少女の形をした全能。それが彼女だ

 

 

「ね、それで…その……いいでしょ?もう我慢できないの」

「あぁ、おいで」

 

 

向かい合うように俺の膝の上に腰掛けてきた愛歌を力いっぱい抱きしめる。初めて愛歌の力を借りた時からこれは変わらない。愛歌の体が壊れそうなほど、力いっぱい抱き締める事。それが彼女の力を借りる代償だった

俺にとって利しかなくない?

 

 

「んっ…くぅ…」

「苦しいか?」

「えぇ……だからもっと強く…」

「わかった」

 

 

愛歌が求めているのは俺に抱きしめられる事によって発生する痛み。何でそんなものを求めてるんだろうね?Mなのかな?

愛歌を力強く抱きしめると、頬を紅潮させながら痛みに喘ぐ。段々息も荒くなって来て必死に俺にしがみついてくる

 

 

「ん、はぁ…!」

 

 

……なんかこう、えっち

 

 

「……大丈夫か?」

「やめないで…もっと……お願い」

「力は強い方だぞ?」

「大丈夫よ。貴方に私は壊せないわ」

「…知らないからな」

 

 

今度は文字通り全力で抱きしめてみる。愛歌の顔が苦痛に……本当に苦痛だけか?凄い幸せそうに見えるけど

 

 

「は、ぐぅ……!んあっ!!」

「まだ満足しないのか?」

「もう少しだけ……」

「今日はちょっと長いな」

 

 

いつもならこんなに長くないんだけどなー

 

 

「……そうね、そろそろやめにして、別の対価を払ってもらいましょうか」

「別の対価?何言って──」

「貴方がすぐに同じミスをしたから、私は二度貴方を助けたけれど……」

 

 

視界がぐるりと反転する。気づけば俺は地面に押し倒されていた

 

 

「まさか、忘れているわけじゃないでしょう?」

「あー……うん、もう好きにしろよ」

「あら、随分と諦めが良いのね」

「どうせ逆らえないし」

 

 

根源接続者に逆らえるわけないだろ!いい加減にしろ!

 

 

「んっ……ちゅ……れろ……」

 

 

唇を奪われ、舌を入れられ唾液を流し込まれる。口の中を犯されるような感覚に身震いしそうになる

 

 

「ぷはっ……」

「……恥ずかしがるぐらいならやらなきゃ──!?」

「んふ……んむぅ……」

 

 

逃がさないとばかりに頭を掴まれ、再び唇を奪われる。そしてそのまま貪るようにキスされ続ける。悪くないけど酸欠になりそう

 

 

「んむ…これ、いいかも……」

 

 

いいかもって何?もしかしてハマった?

 

 

「ん……んふぅ……!」

 

 

キス魔にジョブチェンジしちゃった。どういう事だよ

 

 

「ん……はぁ……この辺で許してあげる」

「そりゃどうも……」

 

 

愛歌が俺の上から退いた事でようやく解放された。流石に疲れた……もう寝たい……

それにしても、また愛歌の力に頼ってしまった。あんまりよろしくないだろうし、ちょっと自重しようかな……

 

 

「気を遣う必要はないわ、貴方は心のままに生きればいい」

「何言ってんの?」

「その過程で貴方が何をしても、全部私が無かったことにしてあげる。貴方は何でも思い通りにできる。私はその度に貴方に会える。素敵だと思わない?」

「おおん…?」

 

 

何でもいう事を聞いてくれる愛歌様。ダメ男製造機やんけ

 

 

「これから、会う機会が増える事を願ってるわ、私だけの王子様?」

 

 

何をやっても無かったことにしてくれるなら、誰に何をしても許されるという訳だ。やることやっても何もかも終わったりしない……?

……いや、その前に

 

 

「仕事消したりできる?」

「無理よ」

 

 

なんでやねん




キス魔ダメ男製造機愛歌様概念を喰らえっー!
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