過労スタッフとサーヴァント(病み)の日常 作:かゆ、うま2世
気づいたら冥界にいた
「……俺、ついに過労死した?」
やはりカルデアの激務に俺の体は耐えきれなかったらしい。俺は死んだエナドリに報いることができただろうか
まぁいいや、しらね
とにかく、ここが冥界なら探せばエレちゃんがいる筈だ。さて、一体どこに───
「………」
「あ、いた」
気づいたら冥界の最深部でエレちゃんが目の前にいた。冥界最深部到達RTAは俺が一位です。完走した感想ですが──
「………何でここに?」
「多分過労死──」
「カルデアのせいね!待ってなさい、今すぐ滅ぼしてくるのだわ!」
「待て待て待て待て」
「心配いらないわ!すぐ終わらせてくるから!」
「ここ冥界だろ!?俺こういう暗いところ苦手なんだよ離れないでよ!」
「ッ〜〜〜!?」
エレシュキガルは顔を真っ赤にして悶えた。どうしたの?大丈夫?
「そ、そこまで言われたら仕方がないわね、ずっと一緒にいてあげるのだわ!」
「ずっと…?まぁええか……」
なんかよくわからんけどご機嫌になったようだし、それでよしとしよう
「ところで…暗い所が苦手なのよね」
「うん」
「うーん…できるだけ明るくはするけれど……こればっかりはどうにか慣れてもらうしか……」
「ん〜?」
何故慣れる必要が?どうせこの後カルデアに戻る訳だし
ていうか俺の死体が見つかる前に戻らないとやばい
「ねぇねぇ」
「?どうしたの?」
「カルデアに戻してくれない?」
「…………なんで?」
「えっ」
ハイライトが死んだ。心底困惑しているようだ。どうしてそんなこと言うのかわからないという顔である
「離れないでって、貴方が言ったのよ。だから私と貴方はずっとここにいるの」
「はい???」
「絶対に離さないわ。ここにいれば貴方はもう苦しむこともない。ここで永遠に暮らすの」
「………その為に俺を殺してここに連れてきたわけか」
「ええ、そうよ?」
んー、まっずい
この流れは非常にまずい。このままでは本当に監禁ルートに突入してしまう。なんとかしてエレシュキガルを説得しなければ……!
「…なぁ、エレちゃん」
「何?」
「俺を帰してく──何でもないです」
人は目の前で槍が飛んでたら逆らえない。あれイシュタルを刺したとかいうやつだよね?こわー
「ついてきて頂戴、冥界を案内するわ。今日からここで暮らすんだもの」
「あー……うん」
うーん…詰みか?冥界である以上他の英霊がすっ飛んでくるとは考えづらいし……もう愛歌に頼むしか…
そう考えていると、ふいに後ろから肩を叩かれた。そこに居たのは──
「トラロック!?」
「……?何でここに!?」
「甘いですね。永住の地を名乗るにはここは些か暗すぎます。それに……」
トラロックは俺を自身の胸に抱き寄せると、勝ち誇ったように話す
「マスターの永住の地は私と、最初から決まっていますから」
「なんですって!?」
「ほら、帰りましょうマスター。こんな所に長居しても何もありませんよ」
「エレちゃんが槍構えてるけど大丈夫?」
「……いいでしょう。ここは……ディベート対決です。どちらが永住の地として優れているのか、今ここで決めましょう」
「の、望む所なのだわ!」
「おっすごい平和。俺トラロックの事好きになりそう」
*ちゃんと帰れました